ハイスクールD×D ~勝手に転生させられた男の話~ 作:瞬殺
気に入らなくても、怒んないでね♪
それじゃ、どうぞ!
第1話 バブ、バブバブッ(こばやし れいや、1さいです。)
皆さんは転生という言葉をご存知だろうか?
そう、俗に言うあれだ。死んだ人間が神様とやらに、別の世界に新しい自分として生まれ変われる
あれだ。
さて、ここにも一人今まさに転生をしようとしている少年がいる。
だが、彼はすこし他の転生者とは違っていた。
今の彼はいたって健康体。病気でもなければ、事故が起きて死ぬこともない。
では、なぜ彼が転生するかというと……
はい、神様の暇潰しでーす。
この話は、神様の理不尽な理由により勝手に殺され、勝手に転生させられた悲しい男の話だ。
†††††††††††††††
(あれ、なんだこの感じ?確か俺は、本を買って家に帰ろうとしてたはずなんだけどな。)
どうもみなさん、初めまして……て、自分の名前が分からないんですけど!
え、これどうしよう。まさか、いわゆる記憶喪失ってやつ?
でも、名前以外の記憶はバッチリあるんだけど、名前の所だけモヤがかかったようで思い出せない!?
とりあえず、今の状況を確認しよう。
俺は、仰向けで寝ている感じだな。けど、知らない天井だ。
家の自分の部屋の天井じゃないしな。ガチャ
ヤベッ誰か来た。どうにかして、隠れないと……って、全然体が動かないんですけど!?
そんなことをしているうちに、足音が目の前までに迫ってきちゃったよ!
「はーい、零也ちゃーん。ママでしゅよー。」
は?
(いやいやいや、まてまてまて、落ち着け。え、なにこの人急に変なこと言ってんの?
俺にはれっきとした母親がいるんだけど!?てか、零也?誰だしそれ。名前は覚え出せないけど
決して俺の名前ではないぞ。本当にどういうことだよ!?)
「今日は零也の一歳の誕生日でーす。」
は?
(え、なに言ってんの。俺が、一歳?冗談はよしてくれよ。)
俺が心の中で笑っていると、ふと視線に自分の手らしきものが映った。
それはそれは、可愛らしい赤ん坊の手だった。
「おぎゃぁーーー!!!」(はぁぁぁーーー!?)
†††††††††††††††
どうもみなさん、名無し改めまして小林 零也です。
なぜかしら、赤ん坊になってました。誰得だよ!?って、思いました。
状況を詳しく説明すると、俺は違う人間になったようです。
俺の住んでいた家とは全然違うし、何よりも俺の両親がどちらとも違ってました。
俺の父親らしき人が小林 誠さん、母親らしき人が麻央さんというらしいです。
二人ともイケメン、美人で驚きました。
そんなこんなで俺は、小林家の長男、小林 零也として生きていきたいと思います。
「それじゃ、零也ちゃーん。ご飯の時間でちゅよー。」
麻央さん!?なんで、いきなり胸なんか出してるんですか!?そういえば、さっきご飯って……
いやだーーー!絶賛思春期中の俺が女の人の、それも美人の胸なんか吸えるかーーー!
「おぎゃぁー!!!おぎゃぁー!!!」
赤ん坊の道のりは険しいようです。トホホ
††††††††††††††
どうもみなさん、零也です。三才になりました。いまでは、ある程度言葉も話せるようになりました。
食事も普通の食べ物になってきました。離乳食はあまり美味しくありませんでした。
ぐちょぐちょで、味があまりありませんでした。なに、母乳はどうしたって?……
オムツの時と同じぐらい恥ずかしかったと言っておきましょう。
「零也ー、ご飯出来たわよー。」
おっと、母さんが呼んでる。トコトコ
あ、なんで俺が麻央さんのことを母さんに変えてるって?……色々と吹っ切れたのさ。フッ
「今日は零也の大好物のビーフシチューよ。たくさん食べてね。」
やったぜ!母さんのビーフシチューは今まで食べた中で一番うまいから、大好物になっちゃったぜ!
あ、冷めるといけないから食べよう食べよう。
「いただきます。」
「召し上がれ、ゆっくり食べてね。」
そう言うが、母さんのビーフシチューがうますぎて手が止まらないぜ!
「ゴホゴホッ。」
ヤバい、むせた!
「ほら、言ったそばから。はい、お水。」
「ゴクゴクはぁー、しぬかとおもった。」
「死ぬとか言わない。あら、お口についちゃってるわよ。」
そう言って母さんは口元を拭いてくれた。不覚にもドキッとしてしまったぜ。
「ありがとう、かあさん。」
「どういたしまして。」
「そういえば、とおさんはなんじぐらいにかえってくるの?」
父さんの仕事は詳しくは分からない。けど、デッカイ会社のそこそこ偉い人らしい。母さんいわく。
「もうすぐだと思うんだけどねー。」
母さん、それフラグでっせ。
ピンポーン
ほら、言わんこっちゃない。
「噂をすればね。はいはーい、いま行きまーす。」
そう言って母さんは玄関に向かって行った。
「おかえりな……どちら様ですか?」
「夜分遅くに申し訳ありません。こちら、小林 誠様のご自宅で間違いありませんか?」
「そうですけど……」
「申し遅れました。私は……」
そっから先のことはあまり聞こえなかった。
だけど、ものすごく胸騒ぎがした。
しばらくして、母さんが急いだ様子で俺の所に来た。
「零也!今から病院に行くから!」
「え?」
†††††††††††††††
どうもみなさん、零也です。あの後、なにがあったのかを説明します。
まず、家に来たのは警察の人でした。なぜ、警察の人が来たかというと、
父さんが交通事故にあって、今病院で手術を受けていると言っていたようです。
それで、俺たちが病院についた頃には……父さんは亡くなったそうです。
母さんは信じられない様子でした。俺も表面上は冷静にしてましたが、内心は信じていませんでした。
だけど、事実のことみたいです。
そんなこんなで、今日は父さんのお葬式がありました。
みんな、俺のことをみて悲しみの目を向けて来ました。
それで俺は、内心めちゃくちゃイライラしていました。同情なんかするなと、思いました。
それで、今は家で母さんと二人きりです。
さっきから、母さんは黙ったままです。
だけど、急に母さんが笑顔になって頭を撫でてくれました。
「お父さんはね、すごく遠い所にお仕事に行くことになったから、もう帰って来れないの。
だから、これからはお母さんと一緒に頑張ろ。」
すぐに嘘だと気づきました。だけど、一番辛いはずに母さんがこうやって笑顔で話してくれている
ので、俺は素直に「わかった。」としか言いませんでした。
そしたら母さんは「ありがとう。」と言ってくれました。
その夜、母さんがトイレで泣いていました。
俺の前では決して泣かなかった母さんが泣いていました。
その時の俺は、ものすごく悔しかったです。
自分ではなんにも出来ないことがものすごく悔しかったです。
だから、これからは母さんを少しでも支えられるように頑張りたいと思います。
特になし!