ハイスクールD×D ~勝手に転生させられた男の話~ 作:瞬殺
どうもみなさん、小林 零也です。父さんが死んでから2年が経って、俺は5歳になったぜ。
あの日から俺は、母さんのために出来るだけいろいろなことを手伝ってるぜ。
といっても、5歳児が出来ることはたかが知れてるんですけどね。
最初の方は、母さんがしなくてもいいと言ってたけど、今ではよく頼まれるになってきた。
今日も、母さんに言われた通りに近所のスーパーに買い物に来てるぜ。
このメモを見ると、今日はカレーっぽいな。
そのメモの内容を頭に入れて、近所のスーパーに入る。俺が子供だからか、いつもスーパーが大きく見える。
特にアクシデントはなく、無事に買い物を終えることが出来た。
強いて言えば、買い物に来ているお客さんが少し驚いてたくらいかな?
やっぱり、五歳児が一人で買い物してたら、そりゃ目立つか。
そんで、買い物を終えた俺は家に帰る途中で公園によった。
流石に、5歳児の体では少々きつく感じる。
そこで、公園のベンチについた俺は、ふと砂場で遊んでいる子供たちに視線を向けた。
砂場で、二人仲良く何が楽しいのか分からない遊びで、元気に遊んでいた。
いや~、ああいう元気な姿を見ると若い頃を思いだすな~。
……そういえば俺、めちゃくちゃ若いじゃん!精神年齢は二十歳だけどねw
そう和んでいると、砂場で遊んでいた男の子の一人がこっちに向かってきた。
見たところ、俺と同い年くらいぽっい。
「ねぇねぇ、そこのきみもいっしょにあそぼう。」
突然の誘いに少し戸惑ったが、面倒臭そうなので断ることにした。
「ごめん。少し疲れてるから、また今度ね。」
あれ、ちっちゃい子供に話かけられたもんだから、つい上から目線で言っちゃった。
「えー、ケチ。いっしょにあそぼうよー。」
良かった、あまり気にしてなかったか。だけどどうするか……仕方ない、少しだけ遊んでやるか。
「わかった。少しだけ一緒に遊ぼう。」
「やったー。はやく、あそぼう!」
そう言われてすぐに、手を引かれて砂場へ連れて行かれた。
そこには、困った顔をしたもう一人の男の子がいた。
「ちょっと、イッセーくん。そのこ、こまってるじゃない。」
ん、イッセーくん?
「だいじょうぶだよ、イリナ。すこしだけなら、あそんでもいいって。」
ん、イリナ?
「ごめん。急に悪いんだけど、二人の名前を教えて貰ってもいいかな。」
「ん、べつにいいけど。おれのなまえは、ひょうどう いっせい。イッセーってよんでくれ。」
「わたしのなまえは、しどう イリナ。わたしもきがるにイリナってよんでね。」
……はぁ~、どうやら俺はラノベの世界に転生をしたようですな。
†††††††††††††††
あれから俺は、この世界がハイスクールD×Dの世界だと気づいたけど、ぶっちゃけどうでもよかった。
別に俺は母さんと平和に過ごせていけばいいので。というか、能力とかないんでそういう方面には出ないと思いますし。
それから俺は気がつくと、イッセーとイリナと30分近く遊んでた。ていうか、俺の独壇場だった。
高校生が砂遊びにガチになった結果が凄かった。
高さが俺の身長と変わらないくらいの砂のお城を作っていた。
最初の方は、子供の遊びだな~てな感じでやっていたけど、やってるうちに楽しくなってきて、
気付いたら自分でも引くぐらいの完成度のお城ができてた。
これには、二人もポカーンとしてた。
「おーい。大丈夫かー。」
「「ハッ!?」」
「やっと、気がついたか。」
そう安心してると、二人が目をキラキラさせながら言ってきた。
「すげーよおまえ!なんで、こんなのつくれんだよ!」
「すごいよ!まるで、ほんものみたいだよ!」
最初は二人の態度に驚いたが、誉められてるうちに気分が良くなってきた。
そうしてるうちに、時間もそろそろ危なくなってきたので帰ることにした。
「じゃあな、二人とも。そろそろ帰らないと母さんに叱られる。」
「そういえばおまえ、なまえなんていうんだ?」
あ、そういえば言ってなかったな。
「俺の名前は、小林 零也。」
「ふーん、れいやっていうのか。かっこいいな!」
「そうか?別に普通だと思うけどな。」
そういえば、前世の俺の名前はなんていうんだろうな。
「じゃあな、イッセーにイリナ。」
「じゃあな、れいや。またあした。」
「じゃあね、れいやくん。」
(また、明日か。)
そう思ってると家に着いた。公園は家から近いので、すぐ着いた。
「ただいま母さん。遅くなってごめん。」
「あら零也。おかえり、遅かったのね。」
母さんが笑顔で迎えてくれた。
「近くの公園で遊んでた。」
「あら、もう友達が出来たの。」
「まぁね。イッセーって奴とイリナって子。」
「あらもしかして、兵藤さんと紫藤さんの子かしら。」
これはもしかすると……
「母さん、知ってるの?」
「知ってるもなにも、ご近所さんじゃない。」
……もう、やだ。
†††††††††††††††
ハイスクールD×Dの主人公こと、イッセーと出会った翌日から俺は、イッセーとイリナと一緒に遊ぶようになった。
公園で遊ぶのが一番多かったけど、たまに俺の家で遊ぶこともあった。
といっても、ゲームぐらいしかやることなかったけど。
まぁ、学校最強と言われた俺が子供に負けることなんてなかったけどね。
二人が負ける様子は面白かったな。けど、ボコボコにしすぎてイリナが泣いた時は流石に焦ったな。
そんな三人で過ごした楽しい日々も今日で最後だ。なぜなら、イリナが引っ越すことになったからだ。
まぁ、原作知識があるから多少の覚悟はしていたけど、これは結構こらえるわ。
「じゃあな、イリナ。げんきでな。」
「グスッ。うん、イッセーくんもげんきでね。」
おいおい、イッセー。お前、泣きそうじゃねーかよ。
「イリナ……」
「うん、れいやくん。」
あーヤバいよ。我慢の限界だよ。俺泣いちゃうよ、いい年こいて。
だけど、今日は泣かないって決めたんだよな、イッセーと。
ならば、俺が出来ることはただひとつ。
「元気でな。」
「ッ!……うん!れいやくんも。」
イリナを最高の笑顔で送り出すことだ。
†††††††††††††††
「行ってくるわね、零也。すこしの間出掛けてくるから、お留守番よろしくね。」
「俺のことは大丈夫だから、気をつけてね。」
この頃、母さんが出かけることが増えてきた。
仕事関係だと思うから、あまり無茶はしないで欲しい。
とは言っても、母さんがいない家は静かだな。
べ、別に寂しいとか、そ、そんなんじゃ、ないんだからね!
こんな風に強がっても、実際のところは結構寂しいもんだな。
とりあえず、母さんが作ってくれた飯でも食って、その後なにするか考えるか。
ピンポーン
うん、誰だ?母さん関係の人だと思うから、一応出た方がいいか。
「はーい、どちら様ですかー?」
「こんにちは、ここは麻央さんの自宅であってるかな?」
「そ、そうですけど……」
誰だよ!?この綺麗なお姉さん!?ちゃくちゃ神々しいぞ!?
「あら、あなたは……」
「小林 零也です。母さんのお知り合いですか?」
「小林……母さん……」
なんか急にお姉さん、考え始めちゃったよ。
「まさかあなたは、麻央さんの息子さんですか?」
「はい、そうですけど。」
「そうなんですか!あなたが!ほんとだ、目なんか麻央さんそっくりだ!」
う、うわ!急にお姉さんが興奮し始めたぞ。顔とかめちゃくちゃ触って来たぞ。
おい、興奮とかでエロいこと想像したやつ、今日は土下座で寝ろ。
「や、やめてください。一体誰ですか、あなたは。」
「あ、ごめんね。急に顔なんか触っちゃって、大丈夫だった?」
「大丈夫ですけど……」
本当になんなんだ、このお姉さんは。急に人の顔触りやがって……まぁ、美人に触られるのは嫌じゃないけどさ。
「そうだった、私が誰かだったけ。」
「はい、母さんのお知り合いの方ということはわかりますが……」
「私の名前はガブリエル。麻央さんに言われて、しばらく零也君の面倒を見ることになったから、よろしくね。」
……おい。誰が四大熾
†††††††††††††††
ガブリエルさんと住むことになって、1週間が経った。
最初の方は緊張しまくりだったけど、今ではある程度だが慣れてきた。
てか、美人で料理出来て、掃除も出来て、性格がいいとか……チート過ぎません?
料理は、母さんとはまた違った味で美味しかったし。
掃除は、俺の手の届かない所とかやってくれるから、めちゃくちゃ助かるし。
それと、俺が麻央さんの為に、普段料理をするとか、掃除をするとか知ったとき、
「麻央さんの為に偉いねー。」て言われて、頭撫でられた時は……もう、天に召されるかと思ったわ!
イッセーが俺の家に遊びに来た時は「これが、かみか。」と言って倒れたから、ガチな方で滅茶苦茶ビックリした。
……だ、大丈夫だよね。まさか、俺のせいでイッセーが変態化したとか、そんな感じじゃないよね?……ね!?
そんなこんなで今日も1日が終わった。
「あー疲れた。マジで眠むい、はやく寝よ。」
早々に俺が寝ようとした時、ドアのほうからノックがあった。
「零也くーん、まだ起きてるー?」
「ガブリエルさん?起きてますけど、なんですか?」
俺がそう返事すると、ドアから可愛いパジャマ姿のガブリエルさんが出てきた。なぜかしら、枕を持って。
「あのね、今日は零也君と一緒に寝たいから、いいかな?」
予想的中!
「あ、あのですね。今日は眠いので、1人で……」
寝たいと言いたかったけど、ガブリエルさんが涙目になってきたので言えなかった。
てか、それせこくね!?美人の人の涙目とか反則過ぎるんですけど!?
「はぁ~、分かりました。ですけど、今日だけですよ?」
何を偉そうに。自分でそう思ってしまった。
「わーい。それじゃ、お邪魔しまーす。」
そう言って、ガブリエルさんが俺の布団の中に入ってきた。
「それじゃ、お休みなさい。」
「お休み、零也君。」
さーて、マジで眠いんで明日のためにさっさと寝ますか。
……て、寝られるわけねーだろ!
眠気なんて、一緒に寝たいと言われた時から一瞬で吹き飛んだわ!
そうだろう、健全な男子諸君!
こんな美人が隣で寝てたら、欲望を我慢することでいっぱいで、寝られるわけないだろ!?そうだろう!?
あーまずい、お風呂上がりのいい匂いが俺の心を揺さぶる……
「ねぇ、零也君。」
うお!?び、びっくりした。
「なんですか?」
「あのね、言いたいことがあるんだけど。いいかな?」
なんだ?こんな夜中になって言いたいこととは……まさか!?
「い、いいですよ。」
「あのね、私。」
ゴクッ
「私ね。」
「……はい。」
「ううん、やっぱりなんでもない。ごめんね、邪魔しちゃって。お休みなさい。」
……なんだよぉぉぉ!!!
翌日
はい、全然眠れなかった。ちょー寝不足。
欲望を我慢するのと、あの質問の続きが気になり過ぎて眠れなかった。
それと、途中からガブリエルさんが俺に抱きついた時は、前世含め人生で一番我慢したと思う。
あのおっぱいが……あのおっぱいがぁぁぁ!!!
なに、一回ぐらい触っただろだって?……触ってねーよ!あぁそうだよ、俺はチキンだよ!
チキンで悪かったな!どうとでも言うがいいさ!
そんなこんなで朝。ガブリエルさんが、まだ俺のことを抱きしめているので動けない。
起こそうにも、こんなかわいい寝顔を見せられたら起こせない。
さて、どうしよっか?別に今日は幼稚園休みだし、ガブリエルさんが起きるまで、この状態でもいいんだけどな。
「ただいまー」
なに!?母さんが帰って来ただと!?この状況はマズイ、はやくなんとかしなければ!
だがしかし……動けん。ガブリエルさん、意外と力強いんですね。そういえば天使でしたっけ。
「ごめんなさいね零也。遅くなっちゃって。」
そうしている間に、母さんがドアを開けて部屋に入ってきた。
「仕事が想像しているより長……」
はーい、ばれましたー。母さんから見ると、自分の息子がベッドの上で美人に抱きつかれていることになってんのかな?
はい、それはダメですね。てことで、アウトー!
その後、俺とガブリエルさんは仲よく怒られましたよ。
母さんが怒った姿は初めて見たけど……あれはやばい。
怖いくらいのキレイな笑顔で話しかけてくるんだもの。
それも、最初っからわかってるような感じで、こっちの精神をジワジワ削ってくるんだもの。
最後には、俺とガブリエルさんが土下座してなんとか話は終わったけど、
罰として、1週間お風呂掃除とトイレ掃除をやらされることになった。トホホ
まぁ、別にいいんだけどね。母さんがそれで楽になるなら。
……いま思ったけど、俺ってマザコンじゃないよね?
ん~、眠い!