ハイスクールD×D ~勝手に転生させられた男の話~ 作:瞬殺
どうもみなさん、小林零也だ。1週間後に駒王学園の入学式があって、はれて俺も高校生ってわけだ。
え?いきなり展開がはやくないかって?だって、特に何もなかったし。
小学校、中学校はイッセーと一緒にいたけど何もなかったし。
しいていえば、勉強が簡単過ぎるのと、意外と俺がモテたことと、運動会や授業参観の時に
母さんとガブリエルさんが来て、みんながめっちゃ驚いてたぐらいだな。
勉強は、まぁ言わなくても分かると思うけど、前世の記憶があるからずっと学年一位。
母さんやガブリエルさんが来たときは軽く学校がトラブったりして、
特に男子達がガブリエルさんを見た瞬間「これが、神か。」って、イッセーと同じセリフ言って
倒れて、それでもトラブルが起きてヤバかった。
ガブリエルさんが軽く鬱になって地面にのの字を書いてたりしてた。
そういえば突然話変わるけど、今の俺の顔は前世と全然違うからな。
最初、自分の顔を見たとき素で「どなたですか?」って鏡向かって言っちゃったぜ。
そんで、日が経つにつれてこの顔には慣れてきたけど、学校での女子達がヤバかった。
小学校はまだ良かったけど、中学校は本当にヤバかった。
まず、入学式の時に学校一の美人に告られたり、1週間に3人以上は確実に告らたり。
バレンタインデーの時なんて、下駄箱の中を開けた瞬間、チョコが入った箱がたくさん出てきたり。
そのチョコを持って教室に行ったら、机の上と中にまだチョコがあって、クラスの男子に殺されそうになったり。
カバンの中がチョコで重くなって、軽い鬱状態で帰ろうとしたら、他校の女子まで俺のことを校門で待ってて、
さらにチョコを貰ったり。そのチョコを持って家に帰ったら、母さんにガチで引かれて、自殺しそうになったりと。
いま思ったら俺、相当モテてね?痛い、痛い!石なんか投げてくるなよ!
なに、羨ましい?いやいや、俺も前世ではモテたいとか思ってたけど、流石にここまでくるとな?
痛い、痛い!だから、石投げてくんなよ!本当に痛いんだから!
というわけで、特に何もなくはなかったけど、俺は高校生になります。
さっきも言った通り、駒王学園に通うことになったし、原作キャラとも会いたいしな。
けどさ、イッセーは一回死ぬんだよな?そう考えると少しだけなんか嫌だな。
なんで少しだけだって?だってさ、原作のイッセーは死んで悪魔になったから、
リアス・グレモリーの眷属になって、時には悲しいこともあったけどそれ以上に楽しんでたと思うからさ、
別に嫌悪感とかは、はっきり言ってないんだよね。
普通だったら、そんなことを知ってたら助けるのが妥当だと思うんだけどさ、
俺にはその力もないし、あったとしても助けようとは思わないしね。
別にこれは俺の勝手な考えだからさ、あんまり気にしなくていいぞ。
てか、そろそろ眠い。そんじゃあ、おやすみzzz
†††††††††††††††
『お……、……ろ。」
ん?なんだ?なんか声聞こえるけど、眠いんで寝させてもらいますよ。
『おい、起きろ。』パッチィィィン!!!
「いったぁぁぁ!!!な、なんだ!?」
『やっと、起きたか。一回で起きないからこういうことになるんだ。』
「はぁ?なに、言ってんだよ、お前。」
本当になんなんだこいつは。勝手に人のことを起こしておいて、謝りもしないなんて。
『お前さんが素直に起きないからであろう。』
ッ!?こいつ、なんで分かった!?喋ってないのに!?
『あ、それはわしが神様だからだ。』
……へ?あーなるほど、そういうことね。その歳になって中二病とは、可哀想なやつだ。
『誰が中二病か!』パッチィィィン!!!
「いってぇぇぇ!!!だから、なんでいきなり叩いてくんだよ!」
『お前さんがわしのことを中二病って言うからだろ。』
「へ?ホントに心読めちゃったりしてます?」
『さっきから、ばっちし聞こえておるわ。』
まじかよ、このじいさん。
『だからじいさんではない、神様だ。』
「だから、その歳になって中二病は、ちょっと……」
『しつこい。』パッチィィィン!!!
「いってぇぇぇ!!!」
『ほれ、もう一発行くぞ?」
「だぁぁぁー!わかったわかった!信じるから叩くな!」
『信じればいいんじゃ、信じれば。」
「それで、この空間はなんだよ?」
真っ白で何も空間だし、趣味わるっ。
『ここはわしが作った空間じゃ、趣味が悪くて悪かったな。』
「だから、勝手に人の心を読むな!」
『仕方ないじゃろ、勝手に聞こえてくるんだもんっ。』
「やめろ。その歳で「もんっ」はやめろ、吐き気がする。」
『いちいち、うるさいやつじゃの。』
「うるせっ。それで、神様が今さらなんだよ。」
『そうじゃった。お前さんが転生したのは知っとるようじゃの。』
「まあな。」
『それでさ、テンプレ的にだったらなにかしら力とかあるもんじゃろ?』
「まぁ、そうなんだろうな。」
『だからさ。今さらなんだけど、お前さんのことを神にすることにしたから。』
「は?」
『それも、わしら神の中で一番偉い神様にな。』
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。なんで、俺が神様になんかなるんだ!?」
『お前さんは、なんで自分が転生したかと思う?』
「そりゃ、おっさんのミスとかそんな感じだろ?」
『そうじゃな、普通だったらそんな感じじゃ。』
「普通だったら?」
『そう、お前さんは普通じゃないんじゃよ。お前さんが死んだ理由は、それは……」
「それは?」
『わしら神の暇潰しじゃ!』
「へ?」
『いやーわしらも暇での、ついやってしもたわ。』
「まぁ、それはいい。それよりも、なんで俺が神になるのかそっちの方が気になる。」
『あれ?怒らないんじゃな。』
「なんだかんだ言って、この世界の生活は楽しいしな。」
『ふーん、珍しい人間もいたもんじゃ。』
「ほら、はやく言え。なんで、俺が神になるのか。」
『別にいいんじゃけど、ホントに聞くのか?』
「あぁ?いまさら、なに言われても驚かねーよ。」
『お前さん、それフラグ立ってる。まぁ、よい。お前さんが聞きたいんだったら教えてならねばいけない立場じゃしの。
教えてやろう。なんでお前さんが神になるのか、その理由は……』
「……」
『理由は……』
「それ、いちいちやんなきゃいけねーのか?……その理由は?」
『ただ単にわしらがめんどいからじゃ。』
「……は?」
『いやー、神のトップって色々面倒なんじゃよ。だから、それ人間を神にさせてやらせれば楽じゃね?
そんな考えにわしら神はたどり着いた訳じゃよ。』
「……もういや、お家帰りたい。」
『おいおい、わしらのトップになる奴がそんな感じでどうするのじゃ?』
「俺の意思はないのかよ!?」
『あたりまえじゃ、これはもう決定したことじゃからの。すでに他の神話にも伝えておる。』
「お前ら、そういう所仕事早いな。」
『ホッホッホ、確かにな。仕事を押し付けるのは、人間より神が上じゃと思うの。』
「はぁーわかった、わかりましたよ!やればいいんだろ!やれば!」
『その意気じゃの。』
「それで、神になるにはなにかしら力とか貰えんだろ?まさか、丸腰のまま神様とかはないだろうな?」
『そこは安心じゃ。とびっきりチートなやつを用意しておいたのからの。』
「どんな?」
『すなわち、無を操る力じゃ。』
「無を操る?」
『そうじゃ、無とは全ての存在の原初たる存在。それを操ることは、ぶっちゃけ何でもできる。』
「例えば?」
『そうじゃの。例えば、なにかを創造したり、逆に消したりすることができる。』
「それ、この世界観じゃ少し弱くね?消すんだったら、サーゼクスの消滅とかあるしさ。」
『あやつのは消滅じゃろ?原初の存在の無の方が強いに決まっておるわ。』
「……そうなのか。」
『どうじゃ、覚悟は決まったかのぉ?』
「まぁ、ある程度はな。それより、他には出来ることはないのか?」
『それはわしにもわからん。そこは、お主の力しだいじゃのぉ。』
「わかった。やってやるよ神様。ただし、いくつか頼みを聞いて欲しい。」
『別に構わんけど、なんじゃ?』
「まず、俺の体を丈夫にしてくれ。いくら、無をあやつるからって体が弱くちゃ、意味ないだろ?」
『それもそうじゃの。わかった、とびきり丈夫にしてやる。』
「サンキュ。それと、前世のアニメとかの記憶は残して、他は消してくれ。」
『それは、なぜじゃ?』
「俺はもう小林 零也で生きていくって、転生してから決めてたしな。」
『アニメとかの記憶はなぜ残しておくのじゃ?』
「いや、他の世界にも行きたいし。別に行けるだろ?」
『問題はないのぉ。』
「ならOKだ。そして、これが最後の頼みだ。」
『ん、なんじゃ?』
「母さんには、俺がそう神だってことを知らないようにして欲しい。」
『なんでじゃ?』
「心配かけたくないんだよ、母さんには。」
『つくづくマザコンじゃのう、お前さんは。』
「マ、マザコンちゃうし!」
『ガブリエルはどうするのだ?あやつもお前さんのことを大事にしてたと思うのじゃが。』
「ガブリエルさんには俺から話をつけておくよ。」
『そうか。』
「で、約束してくれんのかよ。」
『あぁ、約束しよう。わしの名にかけて。』
「そういえば、おっさんの名前なんて言うんだ?」
『わしの名はゼウス。ギリシャ神話の天空神じゃ。』
「あーあの浮気大好き神様ね、有名だよな。」
『それは否定できないの。』
「否定しないのかよ!?」
『そういえば、お前さんの神としての名前を教えてなかったのぉ。』
「うん?小林 零也じゃダメなのか?」
「当たり前じゃ、それは人間としてのお前さんの名前。神としての名ではないからの。』
「ふーん、そうなのか。で、名前はなんて言うんだ?」
『新世神ゼロ。新しい世の中を生み出すという二つの意味をこめておる。』
「なんか、エヴ◯みたいだな。」
『まぁ、これで神のときは名乗ってくれ。』
「りょーうかーい。」
『ほれ、もう朝じゃ。そこの扉から出ていくといい。』
「うわ!急に出てきたな。」
『それはそうじゃ。ここはわしの空間だからのぉ。』
「ふーん、俺もこんなことが出来るのか?」
『出来るぞ。』
「だったら、そん中で修行でもしますか。」
『そうすることじゃの。』
「それじゃ、じいさん。じゃあな。」
『最後くらい名前で呼んだらどうじゃ。』
「いやだね、じゃあなじいさん。ありがとな。」
零也「はぁはぁはぁ。セリフ、多すぎ。」
ゼウス「年寄りにこの仕打ちとは。」
作者「めんご。」
二人「許さんっ!」