ハイスクールD×D ~勝手に転生させられた男の話~   作:瞬殺

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遂に、グレモリー眷属と出会います!


第5話 グレモリー眷属とご対面です。

ども、小林 零也でーす。レイナーレと一緒に飯を食い終わって、

 

教会に送ったあとに昼頃に学校に着いたぜ。

 

「うぃーす、すいません遅刻しました~。」

 

そう言って教室に入ると、女子たちが一斉に俺のところに来た。

 

「零也君どうしたの!?」

 

「どこか体調でも悪かったの!?」

 

「零也君が遅刻するなんて珍しいから、私たち心配したよ!」

 

「「「そうだよ!!!」」」

 

「ハハハ!心配かけて悪いな。遅刻したのは、ただの寝坊だから安心しな。」

 

「カ、カッコイイ……///」

 

「ハハハ……」

 

俺が苦笑いをして、席に行く途中、落ち込んだ様子のイッセーがいた。

 

「おはよう、イッセー。」

 

「あぁ、零也か、おはよう。」

 

「どうしたイッセー?お前らしくないじゃないか。」

 

「それじゃ聞くけど。お前、夕麻ちゃんのことを覚えているか?」

 

「夕麻ちゃんって?」

 

「俺に告白してくれた女の子だよ。」

 

あーレイナーレのことか。そういえばみんなは、レイナーレのことを忘れてるんだっけ?

 

だったら、俺も知らないふりした方が良さそうだな。

 

イッセーには悪いけど、これで俺が知ってるとか言ったら面倒なことになりそうだしな。

 

「すまねぇ、知らねーな。というかお前、付き合ってたっけ?」

 

「はぁ~お前もか。」

 

「松田とか、元浜は知らないのか?」

 

「あいつらも知らなかった。というか、みんな忘れちまってる。」

 

堕天使だもんね、知ってたらヤバいっしょ。 

 

「だったら、お前の勘違いなんじゃないのか?」

 

「そうなのかな……あれは夢だったのか。」

 

てか、今日イッセー堕天使に襲われるじゃん。まぁ、リアス・グレモリーがいるから心配はいらないんだけどさ。 

 

「そういえばイッセー、言い忘れたことがある。」

 

「なんだ?」

 

「今日の放課後、気をつけろよ。」

 

「は?放課後、何が起こるんだ?」

 

「それは、その時になってからのお楽しみ。ほら、授業始まるぞ。」

 

「ちょ、待てよ!」

 

ハハハ!明日が楽しみだな。

 

 

翌日

 

 

「おい、零也!お前、昨日のことを知ってたのか!?」

 

俺が席に着くなり、イッセーが話かけてきた。

 

「昨日のことって?」

 

当然知らんぷり。

 

「俺が変なやつに襲われたことだよ!」

 

「変なやつって?」

 

「背中から黒い翼が生えたおっさん。」

 

「ハハハ!イッセーお前、とうとうそっち方面にも目覚めたか?」

 

「は?俺は真面目に話してるんだぞ!」

 

イッセーが机を叩いて怒った。

 

ほらほら、お前がそんなことするから、みんなが怖がっているじゃないか。

 

「そんなに怒るなって。昨日、リアス・グレモリーから使いが来るって聞いていなかったのか?」

 

「……なんで、お前がそれを知ってるんだよ。」

 

わお、すげー顔だな。今すぐにでも写メ撮って、L◯NEのプロフィールにしたいぜ。

 

「その時になったら、俺のことを話してやるから我慢してろ。」

 

「……わかったよ。」

 

「素直でよろしい。」

 

さーて、ついにグレモリー眷属とご対面か。

 

おら、すげーわくわくしてきたぞ!

 

 

放課後

 

 

「「「きゃぁぁぁ!!!木場きゅんだわー!!!」」」

 

おっと、やっと来たか。

 

いやーめちゃくちゃ楽しみにしてたから、おかげで授業とか全然集中出来なかったぜ。

 

にしても、木場はイケメンだな。いや、マジで。 

 

そう思ってる間に木場がイッセーと俺のほうに来た。

 

「やぁ、君が兵藤 一誠君かな?」

 

「そうだけど、なんだよイケメン。」

 

おいおいイッセー、そんなに機嫌が悪そうな顔をしなくてもよくね?

 

「リアス・グレモリー先輩の使いで来たんだ。」

 

「そ、それじゃお前が!?」

 

「一緒に来てくれるかな?それと君もだよ、小林 零也くん。」

 

「なんで、零也まで!?」

 

「はいはい、わかったよ。ほらイッセー、はやく行くぞ。」

 

「ちょ、待てよお前ら!」

 

俺らが教室から出ていこうとすると、女子たちから変なことが聞こえた。

 

「なんで、木場きゅんがエロ兵藤と零也君を?」

 

「てか、なんでエロ兵藤がいんのよ。」

 

「木場きゅんもなんで零也君を。」 

 

「まさか、新たなるジャンルが!?」

 

「そうか3Pか!」

 

「「「それだっ!!!」」」

 

ちょっと待て、俺に男の趣味はないぞ!

 

「おーい女子どもー明日、お・し・お・き・な?」

 

「「「はうっ///」」」

 

あれ?なんか逆にご褒美をあげた感じになってるけど、気のせいか。

 

「零也。お前は、お仕置き程度じゃ、すませねーからな?」

 

あれーおかしいなー?親友にキレられたぞー?

 

 

オカルト研究部

 

 

やって来ました、オカルト研究部。にしても、すげーなここ。まさしく、THEオカルトって感じだな。

 

「な、なんだこの部屋は。」

 

「確かにな、すげー趣味だよな。おや、あの子は?」

 

あの子は学園のマスコットの塔城小猫ちゃんじゃないか。

 

いやーにしても可愛いな。なんか、こう守りたくなるって感じだよな。

 

「彼女は一年の塔城小猫さんだよ。」

 

「……?」

 

「こちらは兵藤一誠君と小林零也君だよ。」

 

「……ん。」

 

小猫ちゃんが頭を下げてきた。

 

「これはどうも。」

 

「ちょっといいかな?」

 

「……?」

 

「これ俺の手作りのお菓子なんだけど、食べてみてくれるかな?

 

噂で聞くと、君はかなりの甘党らしいからね。ぜひ、参考にしたいんだ。」

 

俺がそうやってお菓子の入った袋を渡すと、小猫ちゃんは無言で受け取った。

 

「……いただきます。」

 

「召し上がれ。」

 

「ん……ッ!?」

 

「あれ?美味しくなかった?」

 

「いいえ、美味しいです。とても……」

 

「それは良かった。よかったら、毎日持って来てもい……」

 

俺が言い終える前に、小猫ちゃんは目をキラキラさせながら顔を近づけてきた。

 

「本当ですか?」

 

「うん、君がいいなら。」

 

「一年の塔城小猫です、よろしくお願いします。」

 

「二年の小林零也だよ、よろしく小猫ちゃん。」

 

「はい、零也先輩。」

 

よし、まず一人目!この調子でグレモリー眷属、全員と仲良くなるぞー!

 

「うん?イッセーどうしたんだ?」

 

「零也、お前!もう小猫ちゃんと仲良くなりやがって!羨ましいぞ!」

 

イッセー、お前という奴は。

 

「なんだ、そんなことか。」

 

「なんだとはなんだ!学園のマスコットである小猫ちゃんと仲良くなるなんて!」

 

「じゃあ、お前も仲良くすればいいじゃないか。」

 

「……いやです。」

 

ハハハ!嫌だって、これは傑作だ!

 

「クススッ、イッセードンマイ(笑)」

 

「うるせ!」

 

「あら、あらあらあら。」

 

ん、この声は。

 

「私、副部長の姫島 朱乃ともうします、どうぞよろしくお願いします。」

 

おー究極のSと言われる、姫島 朱乃さんじゃないか。

 

リアス・グレモリーと並び、この学園の二大お姉様の一人。

 

いやー、一言いうなら……そう、おっぱいが大きい!

 

「ひ、兵藤一誠です。こちらこそよろしくお願いします。」

 

「小林零也です。俺、堅苦しいの嫌いなんで名前で呼んでもいいっすか?」

 

「あら、もちろんですわ。なら私は零也くんとお呼びしますわ。」

 

「それは良かった。これからよろしく頼む朱乃。」

 

「こちらこそ、よろしくお願いしますわ。」

 

よし、順調順調。最後はリアス・グレモリーだな。けどな、あいつ苦手なんだよな。

 

え?木場はって?野郎と仲良くなんてなりたくねーよ。

 

おっとリアス・グレモリーがシャワーから出たようだ。 

 

「お待たせ。ごめんなさい、あなたの家でお泊まりしたままだったから。」

 

「い、いえお気にせず。」

 

「おい、イッセーお前も隅に置けないな。リアス・グレモリーとお泊まりなんて。」

 

「い、いやーそれほどでも。」

 

「これで全員揃ったわね。」

 

さーていよいよか。

 

「私たちオカルト研究部はあなたたちを歓迎するわ。」

 

「は、はぁ。」

 

「ふーん。」

 

とりあえず、いまはイッセーのターンかな。

 

「だけど、オカルト研究部は仮の姿。私の趣味のようなものなの。」

 

「そ、それはどういう……」

 

「単刀直入に言うわ、私たちは悪魔なの。」

 

うん、知ってた。

 

「そ、それはとっても単刀直入ですね。」

 

「昨日の黒い翼の男、あれは堕天使よ。」

 

「え……」

 

うわーなんだってー、それはえらいこっちゃー。(棒)

 

「ん?あなた、ちゃんと聞いてる。」

 

「聞いてる聞いてる、話を続けてくれ。」

 

「そう……堕天使というのは、神に使える身ながら邪な感情を持って、冥界に堕ちた者よ。

 

彼らは人間を操りながら、私たち悪魔を滅ぼそうとしているの。」

 

昔の堕天使は何を考えてたんだろうな。

 

「太古の昔から冥界、人間界でいう地獄の覇権をめぐってね。

 

堕天使以外でも、神の名を受けて悪魔を倒しに来る天使もいるわ、つまり三竦みの状態ってわけ。」

 

「は、はぁ……」

 

うん……長いな!

 

「ここまでは理解出来たかしら。」

 

「い、いやちょっと。普通の高校生には難易度がちょっと高いお話っていうか……」

 

そうだよね、ほとんどの存在がエロで出来ているイッセーには難しい話だよね。

 

俺はってか?うん、俺もさっぱり!

 

「天野夕麻……」

 

「は!?」

 

「忘れてはいないでしょう?デートまでしたんですもの。」

 

そういえば、次はいつレイナーレとデートしようかな?

 

「ど、どこでその名前を知ったかは知りませんけど、

 

その事をオカルト云々で話されるのは困るっていうか、

 

正直不愉快なんで、すいませんけど……」

 

イッセーが立ち上がって帰ろうとすると、リアス・グレモリーが写真を投げてきた。

 

「え?」

 

おっと、これは……

 

「夕麻ちゃん……?」

 

いやーこれは物凄い作り笑顔ですなー、はい。

 

「彼女は存在していたわ、確かにね。」

 

おーと、ここで衝撃の告白!果たして、イッセーはこの後どうするのかー!

 

次回。あなたのハートにときめきメモリアル、お楽しみに!

 

なんて、終わらねーぞ。まだ、なっがーいお話は続くぜ。

 

「この娘よね、天野夕麻ちゃんって。」

 

「そ、そうです!でも、どうやってこれを?」

 

「この娘は……いいえこれは堕天使。昨夜あなたを襲った存在と同質の者よ。」

 

またしても衝撃の告白!イッセーの精神は耐えられるのか!?

 

「で、でも松田や元浜、それにこいつだって彼女のことを覚えて無かったし、ケータイのアドレスだって……」

 

おっと、リアス・グレモリーに目を向けられた。もちろん、ウインクで返してやったぜ。

 

「はぁ~。」

 

「おいおい、ため息することはないだろ。」

 

「話を戻すけど、力を使ったのよ。」

 

「無視ですか。」

 

「あなたは黙ってて。」

 

「へいへい、わかりましたよ。」

 

「あの、力って?」

 

「私があなたの両親にしたようにね。」

 

「そうだったんですか……」

 

「その堕天使は目的を果たしたので、あなたと周囲から自分の記憶と記録を消した。」

 

もちろん言うが、俺にはそんなことは通用しない!なんせ、俺は最強だからな!

 

「目的……?」

 

「あなたを、殺すこと。」

 

「え?」

 

「あなたの右腕に、物騒なものがついてるかどうかを確認するため。

 

それが確認されたから、あなたは殺された。光の槍に貫かれてね。」

 

俺なら槍じゃなく、光の銃とか作りそう。

 

「そういえば夕麻ちゃんも、セイなんとかって……」

 

神器(セイクリッド・ギア)。」

 

「特定の人間に宿る規格外の力、歴史上に残る人物の多くがそれを所有していたと言われていますわ。」

 

朱乃、簡潔な説明ありがとう!リアス・グレモリーもこんな風に話してくれればいいのに。

 

「時には、悪魔や堕天使の存在を脅かす力を持ったものをある。イッセー、左手を上にかざして頂戴。」

 

「こ、こうですか?」

 

「目を閉じて、一番強いと感じるなにかを思い浮かべて頂戴。」  

   

「き、急にそんなことを言われても……」

 

「集中して、イッセー。」

 

おーい、リアス・グレモリー。パンツ見えてるぞー。 

  

「は、はい!集中集中……ドハッ!?」 

 

ほら、言わんこっちゃない。 

  

「そうよイッセー集中するの。」

 

イッセー、お前ガン見し過ぎだろ。いくらパンツが見えるからって、それはないだろ。

 

「集中集中!……しゅうちゅーう!カハッ、これ以上は無理っす!」

 

「いいわ、まだ難しいみたいね。」

 

いやいや、お前のせいだよ。目の前でパンツ見せられたら、集中なんか出来るはずないだろ。

 

「でもやっぱ、なにかの間違いなんじゃ……」

 

「堕天使はそれを恐れて殺しにかかったのは事実よ。」

 

まさか神滅器(ロンギヌス)、それも相当上位の神滅器(ロンギヌス)なんて考えてもないだろうな。

 

「で、でも!それが事実なら、俺がこうして生きてるのっておかしくないっすか?」

 

「これよ。」

 

あれは……ただのチラシのようだ。(素人目線)

 

「そ、それは!」

 

「命が尽きる寸前、あなたはこのチラシから私を召喚した。」

 

俺も暇になったら、小猫ちゃんでも呼んで一緒に遊ぼ。

 

「イッセー。あなたは私、上級者悪魔であるグレモリー公爵家の娘、

 

リアス・グレモリーの眷属として生まれ変わったの、私の下僕の悪魔としてね。」

 

そう言ってリアス・グレモリーが、かっこよく翼を出した。

 

うーん、やっぱり悪魔の羽はダサいな!堕天使の翼とかの方がカッコいいし。

 

「次はあなたよ、小林零也。」

 

「……。」

 

「ねぇ、ちょっと聞いてるの?」

 

「……。」

 

「わかったわよ、放置してたことを謝るわ。」

 

「分かればいいんだ、分かれば。」

 

さーて、こっからは俺のターンだ。

 

「あのー、俺の方はなんで呼び出されたかは分かりましたけど。どうして零也まで?」

 

「それはねイッセー、彼が人間ではないからよ。」

 

「え!?零也が人間じゃないって、もしかして悪魔とか!?」

 

「いいえ、悪魔ではないわ。そんなの一切感じないもの。」

 

「それじゃ……堕天使!?」

 

「それで、教えてくれるかしら?」

 

いやいや、怖いなー。けど、正体ばらしたくないなー。

 

「嫌だね!」

 

「ッ!?……それはどうしてかしら?」

 

「そっちのほうが面白いから。」

 

ここで正体ばらしても面白くないし、もうちょっと焦らしたい。

 

「……零也先輩。」

 

「ん、どうした小猫ちゃん?」

 

「先輩の正体、教えてください。」

 

そんな上目遣いで言われたら……

 

「仕方ねーな!小猫ちゃんの頼みだ、特別に教えてやる!」

 

「「……」」

 

「なんだよお前ら、急にシラケやがって!」

 

たっくよ、人がせっかく親切に教えてやろうとしてんのに。

 

「ごめんなさい、やけに小猫には素直だったから。それで、あなたの正体は?」

 

「さすがに正体を言うのはつまんねーから、ヒントだけ教えてやる。

 

小猫ちゃんに感謝しろよな!小猫ちゃんが頼まなかったらヒントも教えなかったからな。」

 

「「……」」

 

「分かった、俺はもう帰る!」

 

「分かったから、謝るから。ヒントだけでも教えて?」

 

俺はアイコンタクトで小猫ちゃんに連絡を送る。

 

『どうする?』

 

『教えてください、そろそろ部長がかわいそうです。』

 

『なら、仕方ねーな。』

 

「ほら、とりあえず席に座れ。」

 

「あ、はい。」

 

「朱乃、紅茶のおかわりいいか?」

 

「えぇ、もちろんですわ。」

 

そう言って朱乃が奥に消えていった。

 

「さーて、話してやるか。いいか、ヒントは一個だけだからな。約束は守れよ?」

 

「分かったわ。」

 

「さーて話すか。お前が言った通り、俺は人間じゃない。」

 

「「「ッ!?」」」

 

「零也、本当なのか!?」

 

「そうだよ、俺は人間をやめてるよ。」

 

「てことは、あなたはなに?見たところ、天使や堕天使でもなさそうだけど……」

 

「紅茶が入りましたわ。」

 

「お、サンキュー。……ん、美味いな。」

 

「お褒めに預かり光栄ですわ。」

 

俺も家に帰ったら紅茶作ろ。

 

「う、うっふん!」

 

「おっと、悪い悪い。確かに俺は天使でも堕天使でも、ましてや悪魔でもない。」

 

「それはどういう……」

 

「おっと、ヒントはここまでだ。さーて、イッセー帰るぞ。」

 

「お、おい。ちょっと待てよ!」

 

「あ、ちょっと!」 

 

「「「「……」」」」

 

「行ってしまいましたわね。」

 

「たっく、なんなのよ一体。悪魔でも天使でも堕天使でもないなんて……」

 

「でも、悪い人ではないと思います。」

 

「確かにそうね。少し性格に問題はあるけど……」

 

「それよりも部長。そろそろ時間ですので……」

 

「あら、もうそんな時間?それじゃ、今日は解散。また明日会いましょう。」

 

(……僕、空気だった。)

 

 

翌日

 

 

「おー、イッセーおはよう。」

 

「零也か、おはよう。」

 

「なんだ、思い詰めた顔をして。なんなら俺が相談に乗ってやるぞ?」

 

「いや、あのさ。俺、悪魔になっちまったんだなって思ってさ。」

 

なんだこいつ、そんなことで悩んでたのかよ。……まぁ、普通の高校生が突然人間やめたら考えもするわな。 

 

「だったらお前はあのまま死んだほうが良かったのか?」

 

「いや、部長には生き返らせてくれたことには感謝してるけど……」

 

「おいおい、悪魔らしくねーな。悪魔ならもっと欲望のままに生きないとつまんねーぜ。」

 

「欲望のままに……」

 

「そうだ。いいかイッセー、お前は少し素直過ぎる。それがお前の美点でもあり、欠点でもある。分かるか?」

 

「あぁ……」

 

「だからお前は少し自分のやりたいことをやっていいんだよ。」

 

なんかそれっぽく言っちまったけど、俺なんか欲望ままに生きすぎだしな。

 

「ありがとう、零也。お前に話したら少し楽になった。」

 

「それなら、こっちも嬉しいな。」

 

「それじゃ早速、欲望のままに女子た「言っておくが、お前はそういう所を抑えた方がいいと思うぞ。」

 

……分かりました。」 

 

「キャッ!」

 

ん?……なんだ、女の子が転んだだけか。 

  

「おいおい、大丈夫か?」

 

「ありがとうございます。」

 

「いいってことよ。」

 

そういえば今日だったな、彼女と会うのは。

 

「あ、あの……道に迷って困ってるんです。」

 

「その服装からだと、行くのは教会だろ?教えてやるよ。」

 

「本当ですか!?ありがとうございます!」

 

守りたい、この笑顔!

 

「ていうことでイッセー。俺、今日遅れるわ。」

 

「なんだよ零也、俺も一緒に行くぜ。」

 

こいつホントに自覚あんのか? 

 

「はぁ~。イッセーお前、耳貸せ。」

 

「う、うお!なんだよ急に。」

 

「いいか?悪魔にとって教会は天敵なんだよ。ていうか、お前近づいただけで死ぬと思うぞ。」

 

「え!?そうだったのか……なら仕方ねーな、先に行っとくぜ。」

 

「おう、すまねーな。」

 

そう言って、イッセーは行ってしまった。

 

ったく、あいつはホントに素直だな。

  

「あ、あの、先程の方は?」

 

「俺の親友の兵藤一誠だ。これからいろいろあると思うから、仲良くしとけよ?」

 

「はい!私、アーシア・アルジェントと申します。アーシアとお呼び下さい。」

 

「俺の名前は小林零也、よろしくアーシアちゃん。」

 

「はい!よろしくお願いします、零也さん。」

 

……俺、ロリコンに目覚めたかもしれない。だが、悔いはない!

 

「それじゃ行くか。」

 

「はい、よろしくお願いします。」

 

「ところで、アーシアちゃんは教会になんか用事でもあるのか?」

 

いや、知ってるんだけど、会話の流れ的にさ?

 

「はい、そこの教会に赴任することになりまして。」

 

「だから、その姿なのか。うん、納得した。」

 

「親切な方に出会えて良かったー、これも主のお導きですね。」

 

「ハハハ、そうなのかもな。」

 

聖書の神は死んだなんて言わない方がいいよな。

 

「うわぁぁぁん!」

 

「あ……」

 

「ん、どこ行くんだ?」

 

男の子が怪我をして泣いてるな。なるほど、助けてやるのか。

 

「男の子がこのくらいの怪我で泣いてはダメですよ。」

 

そういうと、アーシアちゃんが男の子の傷を癒し始めた。

 

なるほどね、あれがアーシアちゃんの神器(セイクリッド・ギア)聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)】か。

 

確かに、あの能力を鍛えれば相当な戦力になるな。

 

そう思ってる間に、男の子の傷は治っていた。

 

「はい、傷は無くなりましたよ。もう大丈夫。」

 

うん。まさしく、優しいアーシアちゃんにピッタリの能力だな。

 

ま、それが悪魔も癒すとなったら、話は変わるけどさ。

 

そんなことを思ってたら、アーシアちゃんがこっちに気がついた。

 

「すいません、つい。」

 

そう言って、可愛く舌を出したのだった。

 

 

†††††††††††††††

 

 

「驚いたでしょう?」

 

アーシアちゃんがそんなことを聞いてきた。

 

ま、普通の人間が見れば驚くだろうな。

 

なんせ、かすり傷とはいえ一瞬で治っちまうんだからな。

 

「いんや、ただ単に凄い力だなー、てな感じしかしないけど?」

 

「神様から頂いた素晴らしい力です。そう、素晴らしい……」

 

ふーん、なんか思い詰めてる感じだな。ま、知ってるんだけどね。

 

「あ!あそこですね!」

 

「この街の教会はあそこしかないからな。」

 

「よかった~、本当に助かりました。」

 

「いやいや、こんくらい平気だよ。」

 

アーシアちゃんの為なら、お兄さん、なんでもしちゃうぞー。

 

「是非お礼をしたいので、ご一緒に来て頂けませんか?」

 

うーん、行きたいけど、教会にはレイナーレがいるし、学校もあるしな……

 

「ごめんな。これから学校があるから、お礼はまた今度にしてくれないかな?」

 

「そうですか……それなら、また今度お礼をさせてください。」

 

「おう、期待してるぜ。」

 

おい、そこでエロいことを要求しようとした奴……分かってるよな?

 

「日本に来て、すぐに零也さんみたいな親切で優しい方と出会えて、私は幸せです。」

  

「そりゃ、こっちも嬉しいな。」

 

「是非とも、お時間がある時に教会までおいでください、約束ですよ?」

 

「おう、約束な。それじゃ、またな。」

 

「はい、またお会いしましょう。」

 

うん、素直でいい子だ。だけど、この後死ぬと考えると……胸が痛いな。

 

 

放課後

 

 

時間は飛びまして、オカルト研究部に来てます。暇なんで。

 

「おう、零也か。今朝はありがとうな。あの後、部長に教会のことを教えられてよ、助かったぜ。」 

  

「そりゃ良かった。ところで、イッセー。」

 

「ん、なんだ?」

 

「お前、アーシアちゃんのこと、ドンピシャだっただろ?」

 

あのときの顔、凄かったしな。

 

「んな!?どうしてわかるんだよ!?」

 

「そりゃ、お前とは長い付き合いだし。」

 

「そういうものなのか?」

 

「そういうもんだ。だからさ、俺がいないとき、お前がアーシアちゃんを守ってくれや。」

 

俺、教会の戦いに参加しないつもりだし。

 

「それは別にいいけど……」

 

「そういえば朱乃。お前、いつまでそこにいるんだ?」

 

「あらあら、バレてしまいましたか。」

 

「え!?朱乃さん、いつの間に。」

 

おいおい、そんくらい気づけや。おっと、リアス・グレモリーが来たようだな。

 

「朱乃、もう帰ったのかと思ったわ。それと、なんであなたがいるのよ。」

 

「別にいいだろ?なに、親友と一緒にいたらダメなのか?それよりも、朱乃から話があるようだぜ?」

 

「話って?」

 

「先程、大公より連絡が。」

 

「大公から……」

 

大公って、たしか悪魔の中の階級で、五番目に高い階級だっけ?間違ってたらごめんね。

 

「この街で、はぐれ悪魔が見つかったそうですわ。」

 

お、とうとうグレモリー眷属の戦力を見れるいい機会だな。

 

「あのさ、ひとついいか?」

 

「なによ?」

 

「そう、怖い顔すんなって。なに、俺もはぐれ悪魔退治に参加してもいいかなって。」

 

「勝手にすれば、死んでも知らないから。」

 

「そこは心配なく。なにせ、人間ではないので。」

 

俺に勝つとしたら、全神話の神様を集めても足りないな。いやー、充分チートですわ。

 

「ほらほら、早く行こうぜ!」

 

「はぁ~。」

 

 

†††††††††††††††

 

 

やって来ました、はぐれ悪魔退治。いやー、楽しみ楽しみ。

 

ここで、グレモリー眷属の戦力を確認して、後に来る戦いに備えなくちゃな。 

 

「もともとは悪魔の下僕だったんだ。」

 

お、ここで木場からはぐれ悪魔の説明が。

 

「俺たちみたいなもん?」

 

「たまに主を裏切り、または殺して好き勝手に生きようとする連中がいるんだよ。それが、はぐれ悪魔さ。」

 

「そのはぐれ悪魔さんがこの先の廃屋で誘き寄せた人間を食べてると報告がありまして。」

 

あー、たまに思うよね。人肉の味がどんな感じか。

 

「た、食べ!?」

 

「それを討伐するのが今夜のお仕事ですわ。」

 

「主を持たず、悪魔の力を無制限に使うことが、いかに醜悪な結果をもたらすか……」

 

悪魔の力って、どんな感じなのかね?帰ったら習得しよ。 

  

「イッセー。」

 

「は、はい部長。」

 

「あなた、チェスは分かる?」

 

あー、チェスね。ノゲ◯ラの白が格好よすぎて、俺もチェスの局面、全部覚えたな。

 

あ、チェスとは限らず。囲碁、将棋とかの奴も全部覚えたぜ。

 

「チェスって、ボードゲームのあれですか?」

 

「主の私がキング。女王のクイーン、騎士のナイト、戦車のルーク、僧侶のビショップ、

 

兵士のポーン。爵位を持った悪魔は、この駒の特性を自分の下僕に与えているの。」

 

俺も下僕欲しいなー。女王はレイナーレでいいとして、他はどうしよっかなー? 

 

「駒の特性?」

 

「私たちはこれを、悪魔の駒(イーヴィル・ピース)と呼んでいるわ。」

 

けど、悪魔だけだよな、下僕持てんの。天使は、チェスじゃなくトランプだしな。

 

ま、欲しくなったらサーゼクスとかに貰えばいっか。

 

「なんで、わざわざそんなこと……」

 

「とにかく今夜は、悪魔の戦いというものを、よく見ておきなさい。それと……」

 

「ん、なんだ?」

 

「あなたは邪魔しないように。」

 

どんだけ、俺のことを嫌いなんだよ、こいつ。

 

「へいへい、分かってますよ。それと、お出ましなようですぜ。」

 

「不味そうな臭いがするわ~。でも、美味しそうな臭いもするわ~甘いのかしら~?苦いのかしら?」

 

「おっぱい!」

 

ん、たしかにいい形のおっぱいだけど、あそこまで出されると、なんか興奮しないな。

 

「はぐれ悪魔ヴァイサー。主のもとを逃げ、その欲求を満たす為に暴れまわる不貞の輩、

 

その罪万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、あなたを吹き飛ばしてあげる!」

 

うん、お前の眷属がな。

 

「小賢しい小娘だこと、その赤い髪の色のように、あなたのことを鮮血で染めてあげましょうか~?」

 

ん、撤回する。こいつは痴女だ!急に自分のおっぱいを揉むし、露出させるし。痴女じゃなくて変態だなこれは。

 

「雑魚ほどよく聞いたセリフを吐くものよね。」

 

「こ、これがはぐれ悪魔……ただの見せたがりのお姉さんにしか……」

 

「おーほっほっほっほ。」

 

「うわっ!?」

 

「さっき言ったろ、心も肉体も醜悪になるって。」

 

あの醜い姿を見て興奮する奴はある意味勇者だな。

 

「あんないいおっぱいなのに、もったいね。」

 

うん、それは同感。ん、あれは?

 

「あれ?魔方陣じゃね!?」

 

ん、たしかに乳首あたりに魔方陣があるな。

 

「あっはっはっはっはっは!」

 

「ふぇ?」

 

「おぉっと!?」

 

俺らが避けた先の壁は、溶かされたようになくなっていた。 

 

「ふぇー、たしかに化け物だわ。」

 

「初めて見たな、リアルちくびーむ。」

 

「油断しちゃ駄目よ。祐斗!」

 

「フッ!」

 

「き、消えた!?」

 

「速すぎて見えないのよ。」

 

て、リアル・グレモリーは言ってるけど……遅すぎ!遅すぎるぅぅぅ!!!

 

「祐斗の役割は騎士(ナイト)。特性はスピード。そして、その最大の武器は剣。」

 

「うわぁぁぁ!!!」

 

あらまー、両腕がキレイに切れてますねー。

 

「危ない!小猫ちゃん!」

 

「死ねぇぇぇ!!!」

 

うわー、小猫ちゃんが食べられたー(棒)

 

「うわ!?」

 

「大丈夫。」

 

「え?」

 

あんなので殺られたら、生きていけないだろ。

 

そう思ってる間に、小猫ちゃんが出てきた。

 

「な!?」

 

「小猫は戦車(ルーク)よ。その特性はシンプル、馬鹿げた力と防御力。あの程度ではビクともしないわ。」

 

多分、俺が喰われたら喰ったほうの口が壊れるだろうな。硬すぎて。

 

「吹っ飛べ。」

 

「うわぁぁぁ!!!」

 

おー、吹っ飛ぶねー。ま、俺だったら、地球一周して元の場所に戻って来そうだな。

 

「小猫ちゃんには逆らわないようにしよ。」

 

正しい判断だな、イッセー。

 

「朱乃!」

 

「はい、部長。あらあら、どうしようかしら?」

 

お、ここで究極のSと言われる、朱乃の登場か。

 

それと、後ろから腕が飛んでくるけどイッセーに任せよ、面倒だし。

 

「部長!」

 

「え?」

 

神器(セイクリッド・ギア)!」

 

おー、かっこよく助けるねー。

 

「あ、ありがとう。」

 

お?リアス・グレモリーの顔、珍しい顔になってんな。

 

「あーいや、体が勝手にって言うか、あはは……」

 

「朱乃、やってしまいなさい。」 

 

「部長にお痛を掛けるなんていけない子は、お仕置きですわね~。」

 

「彼女は女王(クイーン)。他の駒全ての力を兼ね備えた、無敵の副部長よ。」

 

たしかに、他の駒の力全部あるとか無敵だな。

 

「あらあら、まだ元気そうね。なら、これはどうでしょうか!」

 

「魔力を使った攻撃が得意なの、そのうえ彼女は……」

 

「あらあら、まだ元気そう。」ウフッ

 

「究極のSよ。」

 

「どこまで耐えられるかしら!」

 

うん、あれはヤバイね。敵に同情するわ。

 

「うふふふふ。」

 

「わ、笑ってる……」

 

「朱乃、そのくらいにしときなさい。」

 

「もうおしまいなの?ちょっと残念ですわね。」

 

うわー、流石に引くわー。頬とか、さっきよりも艶があるし。

 

「最後に言い残すことはあるかしら?」

 

「こ、殺せ。」

 

「そう。なら、消し飛びなさい……チェックメイト。」

 

はい、かっこよく決めましたね。すげードヤ顔で。

 

「終わったわ。さ、帰るわよ。」

 

「「「はい、部長。」」」

 

「あ、あの、部長。」

 

「なーに?」

 

「それで俺は?俺の駒っていうのか、下僕としての役割はなんなんですか?」

 

兵士(ポーン)よ。」

 

兵士(ポーン)って、まさか……」

 

「そう、イッセー。あなたは、兵士。」

 

「兵士……一番下っ腹の、あれー!?」

 

「それと、あなた。」 

 

「あのさー。いい加減、名前で呼んでくれませんかね?」

 

あなたあなたって。俺は、お前の旦那じゃねーんだよ。

 

「別にいいでしょ、そんくらい。それで、あなたは帰るの?」

 

「あぁ、目的は果たしたしな。」

 

「目的?教えなさいよ。」

 

「嫌だね。けど、名前で呼んでくれたら教えてあげてもいいぜ?」

 

ただで教えてもつまんないしな。 

 

「部長、そろそろ意地を張らないで……」

 

「意地なんか張ってないわよ!分かったわ……小林。これでいいでしょ?」

 

「まー、上出来だな。」

 

うん、これで少しは進展したと思う。

 

「それで小林。あなたの目的は?」

 

「それは、お前らの戦力を見るためだよ。」

 

「戦力?それは一体どういうことかしら?」

 

「おっと、それ以上は言えないな。それでは皆さん、また学校で。」シュゥゥゥン

 

 

リアルside   

 

 

「ちょっと!また消えた。」

 

なんなの一体!?この間と同じように、当然と消えるし。

 

「部長。またとは?」

 

「イッセーが死んだ時に彼もいたのよ。」

 

「え?零也が?」

 

あら、イッセー。その驚いた顔、可愛いわ。 

 

「そう。その時も同じように消えていったわ。」

 

「魔方陣も展開しないで出来るなんて。ほんと、零也君は何者なんでしょうかね?」

 

「ま、そのうち分かると思うわ。それじゃ、帰りましょう。」

 

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