ハイスクールD×D ~勝手に転生させられた男の話~   作:瞬殺

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なんとなく、2本出します


第9話 使い魔をGETだぜ!

朝、起きた俺は、とりあえず朝飯を作るためにキッチンに行った。

 

朝飯を作ってる間、どうやってオーフィスを説得しようかと考えていた。

 

だけど、そんな考えはすぐにやめた。

 

オーフィスは素直だから、きちんと理由を話せば納得してくれるだろうと思ったからだ。

 

そう思った俺は、あまり重く考えずにいようと思った。

 

 

放課後

 

 

学校から家に帰る途中、俺はスーパーに行って食材を買いに行っていた。

 

そのせいで、すこし遅くなってしまった。

 

はやく帰ろうと思って家までダッシュすると、家の前に人影が見えた。

 

誰だろう?と思って、その人物を見ると、驚いたことにグレートレッドだった。

 

彼女は俺の家の前で、チャイムを押すか押さないかで、迷っていた。

 

その光景はとても微笑ましいものだったが、流石にかわいそうになってきたので、声をかけることにした。

 

 

「俺の家の前でなにしてんだ?」

 

 

「ひゃっ!?お、脅かさないでよ」

 

 

「悪い悪い、そんなつもりじゃなかったんだが。それで?なんで俺の家の前でおろおろしてんだ?」

 

 

「お前が来いと言ったからだろうが!もう忘れたのか!?」

 

 

あ、あれか。まったく考えていなかったから、すっかり忘れてたぜ。

 

 

「すまん、忘れてた」

 

 

「てことは、オーフィスには話してないのか!?」

 

 

「心配するなって。ちゃんと話せば聞いてくれるよ」

 

 

「どうだか。あやつのことだから『我、グレートレッド嫌い。故に、戦う』とか言いそうだけどな」

 

 

確かに、素直なところはいいけど、すごい頑固なところもあるからな。

 

俺が言っても、納得してもらえないかもしれない。

 

ま、大丈夫だろ。前向きに前向きに。

 

 

「ただいまー。オーフィス、ちょっと来てくれないか?」

 

 

「分かった、いま行く」

 

 

「おい!?私はまだ、心の準備が出来てないぞ!?」

 

 

「あれ?そうだったのか、メンゴ」

 

 

と、俺らが話してるうちに、オーフィスが玄関まで来た。

 

 

「零也、なに?」

 

 

「オーフィスに紹介したい奴がいるんだ。お前のよく知っている人物なんだが」

 

 

俺の背中に隠れているグレートレッドを、オーフィスと向かい合うように前に出した。

 

二人の間には、なんとも言えない空気が漂っていた。

 

 

「ひ、久しぶり、オーフィス。元気にしてた?」

 

 

「お前、姿違うけど、グレートレッド。零也、どういうこと?」

 

 

オーフィスの顔はあまり変化していないが、間違いなく怒ってる様子だった。

 

 

「グレートレッドがお前と仲直りしたいって言うから」

 

 

「おい!?私はそんなこと一言も!?」

 

 

「我、グレートレッド、嫌い。我のこと、次元の狭間から追い出した。故に、嫌い」

 

 

「そう、だよな。すまないな、邪魔をして。私は、もう帰るぞ」

 

 

ん?なに、こいつ諦めてんの?

 

まだ、理由も話してないのに。このままじゃ、ずっと平行線だっていうのに。

 

もしかして、あのこと喋るのが恥ずかしいんだな?

 

プププ、意外と可愛いところがあるじゃねぇか。

 

そしたら、どれ。お父さんパワーでも出してやるかな。

 

 

「オーフィス、グレートレッドはお前のために追い出したんだぞ?」

 

 

「我のために?」

 

 

「れ、零也!そのことは……!?」

 

 

「お前が自分で言わないから、俺が言ってるんだよ?それとも自分で言う?」

 

 

「ぐ、グヌヌ!……よろしくお願いします!」

 

 

「素直でよろしい」

 

 

お父さん、素直な子は好きだぞ。

 

そのまま、素直な大人になって欲しいな。

 

 

「零也、どういうこと?」

 

 

「オーフィスは無限を司るだろ?グレートレッドは夢幻を司るだろ?

 

お前らは一緒にいるだけで、矛盾が生じるんだよ。

 

お前らがそのままいると、世界が崩壊するかもしれない。

 

それを考えたのグレートレッドは、お前を無理やり次元の狭間から追い出したんだ。分かったか?」

 

 

「それだったら、我がやればいい。グレートレッドがする必要はないはず」

 

 

あちゃー、その質問されるとお父さん困っちゃうなー。

 

お前よりグレートレッドほうが優秀だからだ、とは言えないし。

 

ここは、俺のアドリブ力を信じてみるか。

 

 

「オーフィス。お前が次元の狭間にいると、無限の力が漏れて大変なことになるんだ」

 

 

後ろでグレートレッドが、驚いた顔をしているけど、仕方ないよんq。

 

嘘は大人の特権、とも言うしね。今回ばかりは見逃して欲しい。

 

 

「そんなことはなかった!我は、ちゃんとやっていた!」

 

 

「グレートレッドがお前にバレないように、こっそりやってたんだよ。お前のことを気遣ってな」

 

 

「グレートレッド、それは本当?」

 

 

「あ、あぁ、そうだぞ。お、おお前のことを考えてだな」

 

 

こいつ、嘘下手すぎだろ。これは終わったな。

 

オーフィスでも、さすがに気づくだろ。

 

 

「そうだったのか……」

 

 

うそー!?信じちゃってるよ、娘!

 

うわーこれは本格的に心配になってきたぞ。

 

もし、悪い奴らになんか言われたら平気でついてくだろうな。

 

ま、俺がそんなことはさせないけどね!

 

 

「すまなかった、グレートレッド。我のせいで、お前に迷惑がかかってしまった」

 

 

偉い偉い、素直に自分の罪を認め、きちんと謝罪する。簡単なことだが、これが意外と難しい。

 

グレートレッドがどうしよう?みたいな感じで見てきたから、とりあえず許したら?てな、感じで視線を送った。

 

 

「う、うむ。仕方ないからな、お前はいつも迷惑をかけるからな。

 

けど、もう慣れたから気にするな。お前のことは、ゆ、許す!」

 

 

「グレートレッド、ありがとう」

 

 

うん、一件落着でなによりだ。

 

いまなら、オーフィスにあのことを喋っても大丈夫だろ。

 

 

「あのな、オーフィス。これから、グレートレッドと一緒に住もうと思うんだが、いいか?」

 

 

「グレートレッドと?グレートレッドはいいの?」

 

 

「し、仕方がないからな!こいつが頼んできたのなら、Noとは言えないからな!」

 

 

そんなこと言っちゃって~、本当は嬉しいくせに~ 

 

「だったら、我もいい。グレートレッドと仲直りしたい」

 

 

「オーフィス……」

 

 

「だから、グレートレッド。一緒に住も?」

 

 

「う、うむ///分かった///」

 

 

うわー、すごい顔真っ赤。

 

恥ずかしさと嬉しさが合わさって、最高に可愛いぜ、我が娘よ!

 

 

「零也~?いつまで玄関にいるの~?って、誰!?」

 

 

「俺の新しい娘だ」

 

 

「初めまして。私の名はグレートレッド、これから世話になる」

 

 

「えぇー!?」

 

 

† † † † † † † † † † † † † † †

 

 

「それでは、新しい家族に乾杯!」

 

 

「「乾杯!」」

 

 

「か、かんぱい?」

 

 

グレートレッドが俺の家にすむことになった。

 

グレートレッドは、目の前の料理に手が出せず、少し緊張していた。

 

 

「グレートレッド、零也の料理は全部美味しい。だから安心して」

 

 

オーフィスが、口に料理を含みながら言った。

 

その言葉を聞いたグレートレッドは、恐る恐る目の前の料理に手をつけた。

 

 

「う、美味い」

 

 

「でしょ?」

 

 

そうすると、グレートレッドは瞬く間に料理を食べていった。

 

オーフィスも、それに対抗してか物凄い速さで食べている。

 

見る見るうちに料理がなくなり、料理のなくなった皿だけが残った。

 

俺、まだそんなに食べてないのに。

 

ま、いっか。娘たちがこんなに幸せな顔だから。

 

と、思っていたが、レイナーレは違ったようだ。

 

 

「あんたたちね!私と零也の分も残しておきなさいよ!」

 

 

「「ご、ごめんなさい!」」

 

 

どこの家庭も母親が最強らしい。

 

その光景を微笑ましく見ていると、俺の携帯が鳴った。

 

 

「もしもし?」

 

 

『あ、零也か?』

 

 

「お、イッセーか。どした?」

 

 

珍しいことにイッセーから電話がかかってきた。

 

この頃、チラシ配りで忙しいって言ってたから、あまりオカルト研究部には行かなかったけど。

 

 

『いやさ。明日、使い魔を捕まえに行くんだけど、零也も来ないか?』

 

 

すっと、みんなことを見る。

 

どうやら、電話の内容が聞こえてたみたいで、グレートレッドが話してきた。

 

 

「使い魔ならティアマットがいいだろう」

 

 

「確かに、あいつなら問題ない」

 

 

ティアマット?誰だそいつ?紅茶の下にひく、マットのことか?

 

そんなバカなを考えていると、レイナーレが説明してくれた。

 

 

「ティアマット。五大龍王の一匹で、その中でも最強の存在。確かに、零也の使い魔としては問題ないわね」

 

 

ほーう、五大龍王というと、龍の中でも最強の存在ってとこかな?

 

その中でも最強って、おもしろいそうじゃないか。

 

 

「もしもし、イッセー?俺もそれについていくから」

 

 

『分かった、部長には俺から言っておくよ』

 

 

「おう、サンキューな」

 

 

ていうことで明日、使い魔をGETしてきます!

 

 

翌日

 

 

久しぶりにオカルト研究部に顔を出す俺は、少しだけ緊張していた。

 

いまのあいつらの中では、俺は悪魔側のスパイってことになってるから、そこら辺は話を合わせないと。

 

 

「失礼しまーす」

 

 

「お、零也、来たか」

 

 

「オカルト研究部には久しぶりに顔を出すな。そうだ、小猫ちゃん。はい、これ。お菓子」

 

 

「あ、ありがとうございます、零也先輩」

 

 

うん、小猫ちゃんはやっぱり可愛いな。

 

 

「小林、大丈夫なの?」

 

 

その質問の意味は、仕事はしなくていいの?みたいな感じだろ。

 

 

「あぁ、問題ない。大丈夫だ」

 

 

「そう……」

 

 

ん?リアス・グレモリーは元気がないな?なんか嫌なことでもあったのか?

 

と、思っていたら、扉から生徒会メンバーが入ってきた。

 

ん?なんで、生徒会が来るんだ?

 

みたいなことを考えたが、理由はすぐにわかった。

 

生徒会メンバーも悪魔だったってオチだ。

 

まさか、生徒会メンバーまで悪魔なんてのは予想をしていなかったぜ。

  

 

「失礼します。あら、あなたは?」

 

 

「初めましてだな。俺の名前は小林零也、よろしくお願いします」

 

 

「初めまして、支取蒼那です」

 

 

「この学園にいて、あんたのことを知らない奴はいないだろ、生徒会長さん?」

 

 

「それもそうですね」

 

 

彼女は少し微笑んだ。

 

彼女のイメージは真面目!みたいな感じだから、砕けた感じだと怒られるかと思ったが、案外大丈夫そうだ。

 

 

「それで、リアス。部外者の彼がなんでここにいるのかしら?」

 

 

そうだった、会長さんは俺のことを知らないんだっけ。

 

 

「彼はこちら側よ、ソーナ。あなたのことは当然知っているわ」

 

 

あれ?リアスさん?俺、生徒会メンバーが悪魔だってことはいまの知ったけど、どこの家とかは知らないよ?

 

 

「そうでしたか、それは申し訳ありませんでした」

 

 

「いえいえ、生徒会メンバーはオカルト研究部には関与していないみたいだし、知らなくて当然だろ」

 

 

ま、よりよい学校生活を送るためには、互いに関与しないのがセオリーだしな。

 

 

「とりあえず、はやく使い魔探しに行きませんか?」

 

 

「あなたのところもなの?」

 

 

「えぇ、来週くらいにしようと思っていたけど」

 

 

「困りまいしたね。彼は月に1回しか受け持ってくれませんし」

 

 

ん?使い魔探しのプロでもいんのか?

 

月に1回ってことは、結構有名人らしいな。

 

 

「なら、ここは実力勝負でどうかしら?」

 

 

「まさか、レーティングゲームで?」

 

 

「いいえ、ここは高校生らしく、スポーツで対決しましょ」

 

 

ていうことで、使い魔の件は1回置いといて、オカルト研究部と生徒会で球技大会をすることになった。

 

 

「てことで、練習のために遅くなるから」

 

 

家に帰った俺は、みんなに練習で遅くなると言った。

 

 

「零也なら練習しなくてもいいんじゃない?」

 

 

「そうだ、零也なら問題ない」

 

 

「お前たち分かってないな~いいか?スポーツは団体競技だ。

 

個人じゃなくて、みんなでやるもんなんだよ」

 

 

確かに、俺1人でも余裕で勝てるが、これはオカルト研究部の戦いだ。

 

部外者の俺だけで勝っても、なんも意味がない。

 

 

「というわけなんで、夕食はみんなで手伝ってやってくれ」

 

 

「「「はーい」」」

 

 

翌日。

 

学校中にリアス・グレモリーと朱乃が、生徒会長と副会長とテニス勝負をすることが広まった。

 

て、おいぃ!お前らの勝負で決まるのかよ!?

 

と、内心ツッコンでしまったが、勝負じたいには興味があった。

 

悪魔が人間のスポーツをやるとどうなるか。純粋に興味があったのだ。

 

ていうことで、テニスコートに来たんだが、人が多すぎる。

 

まさか、ここまでとは思っていなかった。

 

俺が困っていると、周りの女子が俺のために前を譲ってくれた。

 

 

「ありがとう、みんな」

 

 

「「「「「はふん///」」」」」

 

 

それで、どれどれ?どんぐらい凄いんだ?

 

そうして、期待していたが、思ったより凄くはなかった。

 

回りに生徒がいるせいなのか、4人が全力を出せていなかった。

 

俺が落胆して教室に戻ろうとしたが、教室に戻ってもやることがないので、そのまま見続けていた。

 

勝負は放課後まで続いたが、結果は引き分け。

 

四人が使っていたラケットが壊れてしまったのだ。

 

そこで、リアス・グレモリーと朱乃と会長と副会長が、なにをやるか決めているそうだ。

 

決まった種目はドッヂボール。

 

案外、普通のを選んだんだなと思った。

 

けど、これで団体で戦える。

 

久しぶりに少し本気で出来ることを楽しみにしながら、体育館に行く。

 

みんなが、各々ストレッチをして練習に備えてる。

 

俺も体育館に入ってストレッチをしようとしたら、リアス・グレモリーに声をかけられた。

 

 

「ごめんなさい、私たちのわがままで迷惑をかけて」

 

 

「そんなんじゃないって。純粋に俺がしたいからやってるだけで、仕事とは一切関係ないから」

 

 

俺が焦った様子で言うと、リアス・グレモリーの顔が少し良くなった。

 

 

「そういうことなら……一緒に頑張りましょ」

 

 

リアス・グレモリーが手を出してきたので、俺はその手を握った。

 

 

「あぁ、勝とうぜ!」

 

 

それから、練習をしようと思った時、イッセーが全員分のハチマキを配っていた。

 

イッセーの手作り出そうで、意外と上手く出来ていた。 

 

イッセーは意外と女子力が高いんだなーてな感じで、少し誉めた。

 

それから、少し練習をした頃に生徒会メンバーが到着した。

 

そして、いよいよドッヂボールが始まった!

 

悪魔の皆さんがたは、ご自慢の魔力でボールを強化して投げていた。

 

それに対し俺は、純粋な身体能力で戦わないといけない。

 

一見、俺が不利な状況だと思えるが、チッチッチ。

 

俺が悪魔ごときに遅れをとるはずがなかろう。

 

生徒会の1人が魔力を込めたボールを俺に投げてきたが、俺は片手で余裕に取ってみせた。

 

 

「ちょ、ちょっと、リアス!?なんなのあなたの協力者は!?」

 

 

「ふふっ、小林は最強なのよ。やっておしまい小林!」

 

 

部長さんが熱くなってきたせいか、少し興奮していた。

 

なので、俺もその期待に応えようと、魔球を投げることにした。

 

 

「悪いな、生徒会。俺らの勝ちだ」

 

 

そう言って、俺はボールを投げた。

 

物凄い速さで最初の1人に当たり、体でバウンドしたボールは次の人に、それを繰り返した。

 

最後に会長だけを残して、生徒会は全滅だった。

 

 

「あ、あなた!何者よ!?」

 

 

「特に普通の学生ですよ会長」

 

 

そして、持っていたボールを投げて会長は当たり、試合は俺らの勝利となった。

 

あ!と、思っても時すでに遅し。

 

1人でやっちまったー!と、叫んでいると、リアス・グレモリーが近づいてきた。

 

 

「勝てたことは嬉しいけど……やり過ぎよ」

 

 

「はい、反省します」

 

 

だが、反省している時間もなく、使い魔探しに行くという。

 

 

「ちょっと!?今から行くのか!?」

 

 

「えぇ、満月の夜じゃないと彼に会えないから」

 

 

家には一応遅れるとは言ったが、さすがに心配なので電話することにした。

 

 

「ちょっと待ってろ!いま、家に電話をするから!」

 

 

「別に、構わないけど」

 

 

電話をかけるとレイナーレがすぐに出てくれた

 

 

「もしもし?」

 

 

『もしもし?零也?いまから帰ってくるの?』

 

 

「いや、いまから使い魔を探しに行くらしい。だから、結構遅れる。」

 

 

『え~そうなの~?わかった、オーフィスとグレートレッドを寝かしておくね』

 

 

「すまない。お前も、眠たくなったら寝ていいから。あまり、無理はするなよ」

 

 

『わかった。じゃあね、零也』

 

 

「おう、じゃあな」

 

 

電話を終えた俺は、みんなのところに向かう。

 

 

「すまない、出発してくれ」

 

 

「朱乃、お願い」

 

 

「はい、部長」

 

 

魔方陣が光り、その光が晴れた先には、オカルト研究部ではなく、薄暗い森のなかだった。

 

イッセーやアーシアが少しビビってると、上から声が聞こえてきた。

 

 

「GETだぜ!」

 

 

どこかで聞いたことのあるフレーズを口に出した本人は、使い魔マスターのザトゥージさんだった。

 

いやいや、ザトゥージって、完璧にマサラタウンの少年の名前をパクりましたよ?

 

そんな、心の中のツッコミもむなしく、俺たちは使い魔探しに出発した。

 

最初の使い魔は、水の精霊ウンディーネだった。

 

俺とイッセーはどちらとも、水に濡れたお姉さんを想像していたが、全くの検討違いだった。

 

全身からあふれでる格闘家のオーラ。そして、服を破こうとする溢れんばかりの筋肉。

 

完璧に水の精霊ではなく、格闘ゲームに出てきそうな使い魔だった。

 

しかも、あれで雌らしい。

 

俺とイッセーは、同じようにガッカリした。

 

そして俺は、男だったら可愛いのではないか?という考えが出たが、ザトゥージさんには言わなかった。

 

そして、次に出会ったのが、まだ子供のドラゴンだった蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)というドラゴンで、蒼い雷撃を使うドラゴンらしい。

 

かなり珍しいらしく、イッセーがGETしようとしてが、

 

突如、上空からスライムが落ちてきた。

 

だがこのスライム、ただのスライムではなく女性の服を溶かすスライムなのだ!

 

瞬く間にリアス・グレモリーたちの服が溶けていった。

 

イッセーは興奮していたが、さすがにかわいそうと思ったので、少し神様パワーを使い、スライムを消した。

 

 

「小林、いまのは?」

 

 

「なーに、俺の得意技みたいなもんですよ」

 

 

そう言って、リアス・グレモリーを誤魔化し、最後にアーシアに着いているスライムを消そうとしたが、

 

イッセーがそのスライムを守っており、消せなかった。

 

どうしようかと迷っていると、上空から雷撃が落ちてきて、イッセーの体を感電させた。

 

どうやら、蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)が放ったようだった。

 

その蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)は、どうやらアーシアになついてしまって、敵と判断したイッセーを攻撃したらしい。

 

敵と判断されたイッセー、南無。

 

そのままアーシアは、蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)を使い魔にした。

 

今日はそれでみんなが帰ろうとしたが、肝心の俺の使い魔をGETしていなかった。

 

だから、俺はみんなを引き止め、ザトゥージさんにティアマットのことを聞こうとした。

 

 

「すいません、ザトゥージさん。俺、ティアマットを使い魔にしたいんですけど」

 

 

「お、お前!?本気で言っているのか!?」

 

 

「小林、それは本当なの!?」

 

 

ん?なんで、みんなが驚いている理由がわからない。

 

もしかして、ティアマットが五大龍王で最強だからビビってるのか?

 

おいおい、冗談はよしてくれよ。

 

ただ、俺が羽の生えたトカゲに遅れをとるわけがないだろ?

 

 

「ティアマット。確かに、使い魔としては最強だが。その分、強い宿主にしか興味がない。

 

お前さんは見たところ、強そうには見えないが?」

 

 

「ザトゥージさん。本当に強い奴は、自分の力を隠すものですよ?」

 

 

「……わかった、案内してやる。」

 

 

こうしてザトゥージさんの案内のもと、俺たちはティアマットがいるというところまで来た。

 

 

「俺たちはここで待機している。一時間待って戻って来なかったら、俺たちは戻る。それでも、いいか?」

 

 

「一時間ももらえるとか、ザトゥージさんは優しいな」

 

 

「小林、本当に行くの?」

 

 

リアス・グレモリーが心配した様子で、俺のことを見ていた。

 

 

「安心しろ。お前は下僕たちと一緒に、仲良く談笑でもしておいてくれ」

 

 

そう言って俺は、ティアマットのところへ向かった。

 

ティアマットがいると言われる場所は、辺りの木が全てなくなっていて、平原になっていた。

 

その中心にいたのが、ティアマットと思われるドラゴンだった。

 

ティアマットは、辺りのことなど一切気にしてない様子で、グッスリと眠っていた。

 

奇襲を仕掛けるならいまだが、生憎、俺はそんなせこい手は使わないのでね。

 

それに、自分の使い魔になるんだったら挨拶ぐらいはした方がいいだろうと思って、

 

寝ているティアマットに向かって挨拶をした。

 

 

「おーい!起きろー!」

 

 

俺がそう言うと、ティアマットは目を開けて、俺のことを見たかと思うと、すぐにまた目を閉じた。

 

 

「おいおい、なんでまた寝るんだよ!?」

 

 

「お前、何しに来た。お前のようなガキが来るところではないぞ」

 

 

ティアマットは、少し眠いのか機嫌が悪そうにした。

 

 

「お前を使い魔にしようと思って」

 

 

「ふっ、なにをバカなことを。お前のようなガキが、私を使い魔に出来るはずがないだろ」

 

 

さすがの俺も、なんかいもガキと言われてムカついたので、少し挑発してやることにした。

 

 

「はやく起きろよ、翼が生えたトカゲ」

 

 

「おい、いまなんと言った?」

 

 

「だから、翼が生えて空が飛べるくらいで生きがんじゃねぇよって言ったんだ、トカゲ!」

 

 

「貴様。どうやら、相当死にたいようだな。よろしい、我々ドラゴンを舐めたことを、後悔させてやる」

 

 

は~、あんな安い挑発にこうも簡単に引っ掛かるとは。

 

ドラゴンは知性も足りないようだな。

 

 

「行くぞ、小僧!」

 

 

そう言ったティアマットは、空高くに羽ばたき、上空から俺を焼こうとするつもりらしい。

 

素直に受けてやってもいいが、服が燃えそうだったので却下した。

 

なので、足に力を入れ、そのまま地面を蹴った俺は、凄まじい速さでティアマットがいる上空までジャンプした。

 

その事に驚いていたティアマットだったが、すぐに俺に標準を向けて炎を放とうとしていた。

 

その攻撃が放たれる前に、俺は空気を蹴り、一瞬でティアマットの上に移動した。

 

ティアマットは、消えた俺を探していたが、俺が上から蹴ったことにより、初めて俺の居場所を確認できた。

 

そのまま、上空にいたティアマットは地面に向かって落ちていった。

 

地面に物凄い音をたてて地面に激突したのを確認した俺は、

 

地上に一瞬で降りてティアマットの近くまで行き、そのまま顔に拳をたてた。

 

 

「俺の勝ちだ、ティアマット」

 

 

「お、お前、何者だ?」

 

 

「それは俺の使い魔になって、俺の家に来れば分かるさ」

 

 

そんな言葉に笑ったティアマットは、体じゅうを光で包んでいた。

 

そして、光が晴れた先には蒼い髪の毛をし、目が深い藍色の美人さんがいた。

 

 

「え?どちら様ですか?」

 

 

「なにを言っている。私だ、ティアマットだ」

 

 

「えー!?お前、人間になれたのかよ!?」

 

 

「好んで人間になろうとするやつは少ない。いるとすれば、お気楽な奴だけだろう」

 

 

ドラゴンの神秘の一つに気づけた俺は、そのままティアマットを使い魔にした。

 

 

「よろしくな、ティアマット」

 

 

「ふっ、まさかこの私が簡単に負けるとはな。長生きはするもんだな」

 

 

「だったら、お前はいま何歳なんだ?」

 

 

そう言った瞬間、俺の横の木が一瞬にして燃えた。

 

 

「女性には年齢を聞くなと教わらなかったか?」

 

 

「いや、お前ドラゴ「なにか文句あるか?」いいえ、ありません」

 

 

たっく、これじゃどっちが主がわからないじゃないか。

 

だけど、案外面白そうな奴で良かったぜ。

 

人間になったティアマットと一緒に、イッセー達がいるところに戻った。

 

 

「零也、無事だったか!て、後ろにいる美人さんは誰だよ!?」

 

 

「俺の仲間だ、自己紹介を」

 

 

「五大龍王の一匹、『天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)』ティアマットだ。主が世話になっているようで」

 

 

「「「「「えー!?」」」」」

 

 

こうして俺は、最強の使い魔を手に入れた。

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