戦女神×魔導巧殻 第二期外伝 -ハイシェラ魔族国興亡伝-   作:Hermes_0724

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第四話:死者からの声

後世においても、ケレース地方に「統一国家」は誕生していない。この最大の理由は、ケレース地方全体に様々な種族が散在し、一つの信仰、一つの国家で統治をすることが極めて難しいことにある。後世の政治学者たちは、「多種族多文化国家」の研究事例としてケレース地方を挙げることが多い。人間族という単一民族で構成されるイソラ王国、悪魔族や闇夜の眷属で構成されるガンナシア王国は、光と闇という違いはあれど「敵をつくる」ことにより、国家の求心力を形成していた。一方、ターペ=エトフは「光闇相克の克服」という国家方針、インドリト・ターペ=エトフという国威、そして「全国民が富裕層」という圧倒的な経済力が求心力となっていた。後世において、ラウルバーシュ大陸に多種族他文化国家は複数存在しているが、その殆どが「帝政国家」である。様々な種族、文化が入り混じりながらも、他に敵を求めること無く、法律、税制、教育を共通化させた「単一政体」の国家として存在したのはターペ=エトフのみである。

 

 

 

 

 

僅かな供回りと共に、イソラ王国を出た王女シュミネリア・テルカは、ルプートア山脈を超え、旧ターペ=エトフ領に入った。シュミネリアにとって、他国で暮らすということは初めてに近かった。レスペレント地方のカルッシャ王国などは見たことがるが、それは婚姻の挨拶で訪れた程度である。深い森の中を綺麗に舗装された道が通っている。やがて大きな河に出る。馬などを載せられる輸送船が河を昇っていく。その速度は思いの外に速い。ほぼ無風に近い中で、僅かな漕ぎ手でどうやってこの速度を出しているのだろうか。だがシュミネリアにはそうした疑問を考える余裕はなかった。これからの自分の生活が不安で仕方がなかったのである。唯一の救いは、亜人族や悪魔族たちが思いの外「礼儀正しい」ことである。確かに喋り方や歩き方などは、王国の騎士団と比べれば気品に欠けるが、乱暴な様子はない。プレメルの街に入ったシュミネリアは眼を見開いた。綺麗に舗装された道路と深緑の街路樹、そこかしこで笑い声が聞こえる。統治が完全に行き届いている証拠であった。兵士たちが整列し、武装を外す。民衆の多くが元ターペ=エトフの国民であるはずだが、悪魔族などの兵士に怯ええいる様子はない。各部隊の隊長が、解散前の訓辞を垂れている。

 

『…一週間は完全な休みとする。疲れを癒やし、次の戦に備えよ。飲食は自由にして良いが、節度を護るように。ハメを外して民衆に乱暴などをしたら、俺の首まで飛ぶからな。気をつけろよ!』

 

兵士たちは歓声を上げながら解散をした。ハイシェラの側に控えているシュタイフェは、街長と思われるドワーフの男と話をしている。「魔族国は暴力と恐怖で民を支配するもの」と思っていたシュミネリアは、全く真逆の実態に衝撃を受けた。この街と比較をすれば、イソラ王国のほうが遥かに魔族国に見えるだろう。

 

『人質シュミネリアよ、ついて参れ。王宮にて汝の扱いについて言い渡す』

 

ハイシェラも剣を外し、供回りに持たせていた。側近を連れて、徒歩で王宮に向かうようである。民衆の中には怯えている者もいるようだが、手を振る子供たちに笑みを見せる。その様子はとても、魔神とは思えなかった。歩きながら、シュタイフェが説明をした。

 

『ハイシェラ様は戦いにおいては苛烈で、特に卑劣な者は逡巡無く、殺戮をされます。ですが約束は必ずお守りになる。民には手を出さないというのは、インドリト王との約束でさぁ。最初は中々信用もされヤせんでしたが、子供は無邪気で正直ですな。ハイシェラ様の似顔絵を描いて、持ってきた子供すらいヤスぜ?』

 

『私はどうやら、大きな勘違いをしていたようです。魔族国は粗野で野蛮で乱暴者…ずっとそう思い込んでました』

 

『まぁ、そうした面も確かにありヤスが、それは戦場において出せば良いことだと思いヤスぜ?民衆を苦しめれば、結局は国自体が弱くなりヤス。ハイシェラ様は、そんな愚かなことは致しヤせん』

 

『シュタイフェ、我についての説明などするな。我がどのような存在かは、己が眼で判断をすれば良かろう』

 

昇降機を使って絶壁の王宮に昇る。目の前の白亜の王宮に、シュミネリアは見惚れた。カルッシャ王国の王宮よりは小さいが、純白に輝く美しい城である。謁見の間の玉座に、ハイシェラは脚を組んで座った。

 

『さて、シュミネリアよ。汝の扱いについて申し渡す。魔人パラバム、前に出よ』

 

『ボフボフッ…アイアイ』

 

複数の触手をうねらせながら、軟体の魔人が出てきた。シュミネリアの肢体を舐めるように観る。

 

『パラバム、汝にシュミネリアの世話係を命じる。人質とはいえ、一応は客人じゃ。汝の慰みにすることは許さぬ』

 

『ボフッ!さ、触っちゃダメ?』

 

『我の許可無く触れることは許さぬ。じゃが、此奴が何らかの背信行為に出た場合は、その限りではないがの』

 

触手をうねられ、舌舐めずりをする異形の魔人に、シュミネリアは思わず身震いし、腕を組んだ。

 

 

 

 

 

シュミネリアが退室した後、謁見の間では今後についての御前会議が開かれていた。ケレース地方の地図が床に広げられる。イソラ王国の場所に、木で出来た駒が配置される。シュタイフェが指し棒を持って立つ。

 

『では、戦勝祝賀会の前に、今後の展望について御前会議を開きヤス。終わったら肉や酒をタンマリ用意しておりヤスので、少しだけ我慢して下さいねぇ~』

 

各隊の隊長たちはツバを飲んだ。指し棒がイソラ王国を示させる。

 

『ハイシェラ様の美しさの前に、イソラ王国は堕ちヤした。これで西方神殿勢力がケレース地方に上陸する拠点は、フレイシア湾しか残されておりヤせん。ケテ海峡では昼夜四交代で見張りが配備されておりヤす。つまりケレース地方は「ヤリたい放題」できると言うわけで…ヒッヒッヒッ!』

 

『イソラ陥落の知らせは、すでにレスペレント諸王国やマーズテリア神殿にも伝わっておろう。カルッシャ、フレスラント、バルジアが動く可能性はあるか?』

 

ハイシェラの問いに、シュタイフェは胸を張って返答した。

 

『レスペレント三王国が動くとは思えませんぜ?連中はそれどころでは無いでしょう。何しろ「オリーブ油」を止めてしまいヤしたからねぇ。オリーブは西レスペレントでも栽培はされておりヤすが、価格が違いヤス。庶民の台所が直撃され、さぞ困っておるでしょう。軍を起こすには多額のカネが掛かりヤす。「そんなカネがあるのなら、オリーブ油を調達しろ!」という声が大きくなるでしょうなぁ』

 

『では、当面は我らへの介入は無いの。いよいよ、あの芸術バカを攻めるか…』

 

『ハイシェラ様、その前に抑えておきたい場所がありヤス』

 

シュタイフェは衛兵に指示を出した。木製の駒が「オメール山」に置かれる。ハイシェラは眉を僅かに動かした。

 

『御承知の通り、ここは旧ガンナシア王国でヤス。ここは現在、集落の警備兵程度でヤスが、もう少し増やしたいと考えておりヤス』

 

『ほう…理由は?』

 

『このオメール山から南に行けば「メルキア王国」に繋がりヤス。余計なちょっかいを掛けてくる可能性も否定出来ヤせん。ここにも、警戒態勢を置きたいと考えておりヤス』

 

『なるほどの…』

 

ハイシェラは立ち上がって床に敷かれた地図を見下ろした。オメール山をしばらく見た後、視線を東に向ける。

 

『…あ奴が動くとは思えぬが、まぁ声を掛けてみるかの』

 

 

 

 

 

近く深くに伸びる階段を降りる。ハイシェラは首を傾げた。死者の瘴気が満ちていたからだ。この場所に来るのは数十年ぶりであったが、このような瘴気は記憶にない。やがて広い空間に出る。三つ首の大きな獣に、幼女が跨っていた。特に興味も無さそうに、顔を向ける。

 

«…ハイシェラ、何の用?»

 

«久しいのう、ナベリウス。ほれ、土産じゃ»

 

焼き菓子が入った紙製の箱を差し出す。甘く香ばしい香りに惹かれ、ナベリウスは受け取った。一口齧るとしばらく沈黙し、それから黙々と食べ始めた。ハイシェラは瘴気が漂ってくる方向に顔を向けた。死者の門の向こう側である。三十個程の焼き菓子を綺麗に平らげたナベリウスは、無表情のまま呟いた。

 

«ご馳走様…»

 

«プレメルで随一の菓子屋が作ったものだの。美味かったであろう?»

 

«ん…»

 

コクッと頷く幼女に、ハイシェラは笑った。

 

«ところで、これはどうしたことじゃ?門の向こう側から妙な気配が漂って来るの。どうやら死霊が溢れておるようじゃが?»

 

«…知らない。私の仕事じゃないし…»

 

興味無さそうにナベリウスが呟く。

 

«じゃが、このままでは死者を送ることが出来まい。我が一肌脱いてやるかの。ナベリウスよ、結界を解くが良い。我が死霊共を駆逐してやろうぞ»

 

«…どうして?ハイシェラの仕事じゃない»

 

«気まぐれじゃ。ケレース地方はいずれ我がものになる。この地に死霊が溢れれば、他も迷惑するからの»

 

«ふぅん…»

 

ハイシェラは死者の門の前に立ち、剣を抜き放った。ナベリウスが手を挙げる。薄い膜のような結界が消えた瞬間、向こう側から骸骨や死霊が溢れてきた。

 

«ハァァァッ!»

 

凄まじい魔力で、死霊たちを押し返し、ハイシェラは門の中に入った。ナベリウスは無表情のまま、その後姿を見つめた。

 

 

 

 

 

襲いかかる死霊たちを弾き飛ばし、ハイシェラは無人の野を進むが如く、奥へ奥へと進んだ。やがて最奥が見えてくる。一筋の河が流れている。その向こう側が「死者の世界」である。河を渡った魂は、それぞれの種族ごとに門を潜り、ある者は転生し、またある者は異界へと誘われる。だがその河に、異形の存在が居た。甲冑姿であるが、その顔は骸骨である。その周りを死霊たちが取り巻いていた。ハイシェラは一目で、その存在が何者かを悟った。

 

«久しいのう、ゾキウ…»

 

それは、ガンナシア王国元国王のゾキウであった。生前に強い想いを残した者は、死を受け入れられず河を渡ろうとしない。ゾキウはこの場所で五十年間、留まっていたのだ。

 

«…死してもなお、それを受け入れられずに斯様な場所に執着しておったか。汝は最早、過去の存在だの!何がそこまで、汝を執着させるか!»

 

ハイシェラは掌に純粋魔術を込めた。死霊には物理的な破壊は通じない。強大な魔力によって、消し去るしか無い。そうなればその魂は散り散りとなり、転生に至らずこの世界から消える。何千という死霊たちが、ハイシェラに襲い掛かろうと構えていた。だがゾキウは黙ったまま前に進み出てきた。ハイシェラを黙って見下ろす。ハイシェラは剣を収め、手に込めた魔力を解いた。

 

«ガンナシア王国の民たちは、我が民として暮らしている。我はいずれこの地を統一し、誰も手出しの出来ぬ巨大魔族国を作り上げるつもりじゃ!何を気にしておるかは知らぬが、これ以上の執着は無意味じゃ!このまま、死を受け入れよ!»

 

その時、ゾキウが揺らめいた。立ち昇っていた瘴気が消える。骸骨の顔から、生前の頃の顔へと変化をした。

 

…ハ、ハイシェラ…民を…頼む…

 

口元は動いていないが、確かにそのように聞こえた。ゾキウは光となり、そのまま河を超えていった。死霊たちも次々と河を超えていく。やがて全ての死霊が消えた。漂っていた瘴気も無くなっている。ハイシェラは瞑目し、ため息をついた。

 

«死してもなお、民を気にしておったか。本来は口が利けぬはずであろうに、その想い一筋で成しおったわ。その執着、見上げたものだの…»

 

ハイシェラが戻ると、死者の門に再び結界が張られる。ナベリウスがハイシェラに声を掛ける。

 

«…お礼»

 

«ん?»

 

«手伝ってくれた…»

 

«そうか…ならば一つ頼みがある。この「冥き途」から少し西に行くと、オメール山がある。山の麓や森などに、かつてのガンナシア王国の民たちが暮らしておる。それとなく見守って欲しいのじゃ。もし彼らを苦しめる連中…盗賊や他国の軍などが攻めてきた場合は、汝の力を貸してはくれぬか?»

 

«ん…»

 

ナベリウスは頷いた。

 

 

 

 

 

ハイシェラがナベリウス説得に成功した頃、魔族国の宰相シュタイフェ・ギタルは書類作業に忙殺されていた。十五万人の大規模転移という大事業を進めながらも、この地に残る民たちのために、自給自足の経済体制を整えなければならない。他の行政官たちも目まぐるしく動いている。唯一の救いは、南方に建国したエディカーヌ王国に派遣する行政官が少数で済んだことであった。あの国も建国して間もなく二十年になる。ソフィアの指導の下、行政官たちも育ってきていた。民衆の転移が終了すれば、事務作業もだいぶ楽になる。あと二年と少しの辛抱であった。そんな時、ドワーフ族族長の「レギン・カサド」が尋ねてきた。

 

『「古の宮」?カサド殿はエディカーヌ王国には向かわれないのですか?』

 

『新しい国に移住するのだ。新しい族長を選ぶべきだろう。古の宮には、私の知り合いがいる。次の族長が決まり次第、そこに移り住もうと思っている。それに…』

 

遠い瞳をして、呟く。

 

『…エディカーヌ王国は、どうしてもインドリト王を思い出してしまう。新たな国の新たな理想は、若い者たちが追うべきだ』

 

シュタイフェは頷いた。必要な物資などを用意する旨を伝える。

 

『特に何も必要ない。だが、もし許してもらえるのなら「魔焔」と「魔導銃」を持っていって良いだろうか?私の私物なのだが…』

 

『ターペ=エトフでは魔焔は国が管理をしていましたが、それはもう過去のことです。古の宮は危険地帯と聞いています。身を守るためにも、魔導銃が必要でしょう。どうぞお持ち下さい。道中、お気をつけて…』

 

この時、レギン・カサドが持ち出した二丁の魔導銃と四つの魔焔が、後にメルキア帝国を「魔導大国」にするとは、さすがのシュタイフェもこの時は気づいていなかった。

 

 

 

 

 

マーズテリア神殿総本山ベテルーラでは、聖女ルナ=クリアに対してイソラ王国陥落の責任を問う声が上がっては…いなかった。

 

『クリア様の見通し通り、レスペレント地方東方諸国、そしてアヴァタール地方でオリーブ油の価格が高騰し始めています。聖女様のご指示により、すでに相当量のオリーブ油を確保しています。いま東に運べば、相当な利益が出ますが…』

 

神官たちの声に、クリアは苦笑いをして首を振った。

 

『皆さん、私たちは「商人」ではありませんよ?弱きを援けるのがマーズテリア神殿です。マーズテリア神の名の下に、オリーブ油の無料配給をはじめなさい。貴族も平民も関係なく、皆に平等に配るよう注意をして下さい』

 

ターペ=エトフ滅亡からおよそ十ヶ月後、中原ではオリーブ油の価格が高騰し、庶民の生活を直撃していた。聖女ルナ=クリアはターペ=エトフ滅亡を予見し、早くからオリーブ油の確保に努めていた。それを神殿で無料配給したのである。中原におけるマーズテリア神殿の名は、一気に高まった。レウィニア神権国王都プレイア、カルッシャ王国首都ルクシリアなどでは、マーズテリア神殿の前に人々が列を形成した。

 

『ターペ=エトフからの輸出量は減っていますが、無くなってはいません。これで当面は保つでしょう。ですが恐らく、再び価格は高騰するはずです。そして恐らく、民衆の不満が頂点に達した時、エディカーヌ王国が安価でオリーブ油を流通させるでしょう。残念ながら、それを食い止める方法はありません。ですが、エディカーヌの名が広がる前に、マーズテリアの名を広げておけば、あの国の野心を少しは挫くことが出来るはずです』

 

聖女の説明に、神官たちが頷いた。だがその言葉を本当の意味で理解をしていた者は、誰もいなかった。

 

 

 

 

 

ルナ=クリアは「リューシオンの蒼き月」を眺めながら、葡萄酒が入った杯を傾けた。館の屋上に設置された肘掛け椅子に座り、背をもたれさせる。

 

…あの魔神も同じように月を眺めているのだろうか…

 

ルナ=クリアにとって、ハイシェラ魔族国の問題はそれほど深刻なものではなかった。ハイシェラへの罠は用意した。あとは機会を待つだけである。剣や魔法といった「目に見える力」など、大した脅威ではない。神殿にとって本当の脅威とは「思想」である。思想は簡単に「感染」する。そして一度感染したら、それを消すことは不可能に近い。「頭に思い浮かんだこと」を消すことは出来ないのだ。

 

『私の役割は、マーズテリア神の偉大さとその教えを広め、ディル=リフィーナ世界における神殿の存在をより大きくすることです。魔族国の出現はマーズテリア神殿の名を広げる上で、役に立ちます。現状の問題を利用することで、神殿の名を広め、より多くの信仰を獲得することが出来ます。人々に「広く報せる」、この点において無理解な神殿も多いようですが…』

 

一度だけ対面をした「漆黒の魔神」を思い浮かべる。ルナ=クリア自身、初めて感じた「脅威」であった。ディアン・ケヒトの脅威とは「目に見える力」ではない。あの男は自分以上に、宗教というものを冷徹に見通している。「自らを正しいと証明することは出来ない」…この真理を的確に突いたのが「神の道」という新たな思想であった。エディカーヌ王国はいずれ、アヴァタール地方からニース地方を領する大帝国になるだろう。そしていつの日か、西方神殿と決定的な対立を起こす。

 

『ディアン・ケヒト… 彼はマーズテリア神殿にとって危険な存在です。いずれ対決をしなければなりませんね』

 

美しい黒髪が涼風に靡いた。

 

 

 

 

 

イソラ王国の降伏から四ヶ月後、ハイシェラ魔族国はケレース地方統一に向けて「華鏡の畔」を目指して出陣をした。ルプートア山脈北東部から南下をする本隊と、洞穴道を通って北上する別働隊とで構成される。華鏡の畔は強力な結界によって護られているが、軍そのものは弱小とすら言える。トライスメイルのルーン=エルフ族が動くはずもなく、ハイシェラは出陣前から勝利を確信していた。

 

«出陣じゃ!あの芸術バカを降して、ケレース地方を統一する。戦勝の宴では、あ奴に裸踊りをさせてくれるわっ!»

 

美しき魔神の高笑いとともに、数千の軍が出陣した。

 

 

 

 

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