フレームアームズガール 《従兄弟の兄さんは地味に凄い人》   作:アインスト

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久しぶりにアーマードコアVをやって自分の未熟さを悔いた主です。

オーダーミッション、後半から難しくなってない‥‥‥?

では、どうぞ。


『感じて花火大会』

 

『感じて花火大会』

 

 

 

夏休みも中盤に差し掛かったある日、あおが浴衣に着替えている。

 

恐らく、あるイベントに出るためだろう。

 

轟雷たちはというと、アーキテクトに目隠しを施し、部屋の前に連れてきていた。

 

 

 

轟雷「では、いいですか?」

 

FAガール勢『せーのっ!!』

 

 

 

彼女の目隠しを外すと、目の前には彼女へのプレゼントが置かれていた。

 

 

 

スティ子「どう、ここがアンタの部屋よ?」

 

シロ「ウェルカムプレゼントとしてレースのリボンを送っておいたわ」

 

クロ「縛るなりしごくなり好きに使いなさいな」

 

バーゼ「バーゼからは安全ピンー!!」

 

迅雷「自分からはゴザの端っこだ!!」

 

轟雷「私からはこれを」

 

 

 

そう言って彼女はいつぞやの熊のぬいぐるみをプレゼントする。

 

 

 

バーゼ「あれ?それって轟雷の部屋が殺風景だったからって置いたクマちゃんじゃない?」

 

轟雷「えぇ。ですがやはり私の部屋には合いませんので。今はウルフからもらったこれで十分です」

 

 

 

そう言って私が渡した金属性の花を見せる。

 

どうやらいつも綺麗に手入れしているようだ。

 

 

 

スティ子「ちょっと何よみんな、使えない物ばかりじゃない!!はい、私からはこれ!!」

 

シロ「なぁにこれ?」

 

スティ子「何って、なんでも収納棚よ?」

 

クロ「DIYで調子に乗って作ったのはいいけど、別に無くても良かったんじゃないかって思ってるんじゃない?」

 

スティ子「ち、違うわよ!!ちゃんとアーキテクトのイメージで作ったんだから!!」

 

シロ「ふーん、それってどんなイメージ?」

 

スティ子「え、えっと‥‥‥それは‥‥‥」

 

轟雷「あ、ではこうしたらいいのでは?」

 

FAガール勢『‥‥‥?』

 

 

 

轟雷が何かをしている間に我々も我々なりのプレゼントを渡す。

 

私からは花(造花)を。

 

マークIIは木材の切れ端で作ったクローゼット、ゼロは全員と同じように手作りの衣類を、ダオ兄弟はアクセサリーをプレゼントした。

 

 

 

轟雷「全てのプレゼントが融合しました!!」

 

スティ子「轟雷のセンスって謎‥‥‥」

 

アーキ「状況把握」

 

シロ「あら、アーキテクトちゃんがやっと反応したわ」

 

アーキ「住居環境、完璧」

 

スティ子「意外なコメントっ!?」

 

轟雷「良かったです!!」

 

 

 

そんな話をしていると、着付けが終わったあおがアーキテクトの部屋を見に来る。

 

 

 

あお「あのー、終わった?アーキテクトの部屋作り」

 

轟雷「はい!!」

 

ウルフ「ついでにセカンドジャイヴの部屋作りも終わったぞ」

 

あお「お、いいねぇ。じゃあちょっと見てくれるかな?一応ちゃんと着れたと思うんだけど」

 

 

 

轟雷たちがあおの手のひらの上に乗り、浴衣を着こなしたあおを見る。

 

我々は机の上によじ登り、遠くから見る。

 

 

 

FAガール勢『おぉー!!』

 

迅雷「浴衣だな!!」

 

あお「うん、そう!!」

 

轟雷「似合ってますよ、あお!!」

 

あお「えへへー」

 

シロ「で、私たちは帯をくるくる引けばいいのかしら?」

 

マークII「良いではないかー良いではないかー、ってか?」

 

シロ「そうそうそんな感じ」

 

あお「それ何処のお殿様‥‥‥?」

 

クロ「じゃあ市中引き回しの刑ごっこでもする?」

 

あお「私が何をしたぁ!?」

 

ウルフ「そんな事はどうでもいい。何が目的だ?」

 

あお「あー、今日は花火大会があるんだよー」

 

轟雷「花火大会‥‥‥?」

 

 

 

 

轟雷は聞き覚えが無いのか、首をかしげる。

 

 

 

あお「あれ、轟雷知らないの?花火大会」

 

轟雷「知識としてはあります。が、経験はありません」

 

スティ子「ま、あおみたいに浮かれぽんちんになるもんじゃないわよね」

 

あお「浮かれぽんちん!?」

 

マークII「何が浮いてるんですかねぇ」

 

ゼロ「おい馬鹿やめろ」

 

あお「というかみんな知らないの花火大会!?マジかぁ‥‥‥あ、バーゼは?バーゼははしゃぐと思ったんだけど‥‥‥」

 

バーゼ「あんまり興味無い!!だってバーゼの方が大きな花火撃てるもん!!」

 

ゼロ「それ、ただのマズルフラッシュな‥‥‥」

 

ウルフ「あるいはグレネードだな」

 

 

 

 

テーブルの上に轟雷たちを降ろすあお。

 

我々もテーブルの上に集合する。

 

 

 

 

轟雷「あおは花火大会をとても楽しみにしているのですね」

 

あお「そうだよ‥‥‥」

 

ウルフ「元マスターを呼ばないのか?その方がもっと楽しめると思うのだが」

 

あお「あーダメダメ。浩太兄さんに電話かけても最近繋がらないもん」

 

ウルフ「そうか‥‥‥」

 

迅雷「さて、ところであお?お主下着を着けてはいまいな?」

 

あお「‥‥‥はい?」

 

ウルフ「突然どうしたのだ?」

 

迅雷「下着、だ」

 

シロ「ブラジャーと」

 

クロ「パンティーね」

 

マークII「えーと、ちょっと自重しような?」

 

あお「普通に着けてるけど‥‥‥どうかしたの?」

 

 

 

すると突然迅雷がわなわなと震えだし、こう言い放った。

 

 

 

迅雷「なんと!?着物を美しく着るには凹凸を強調する西洋の下着ではダメだっ!!今すぐ脱げっ、肌襦袢を着用しろっ!!」

 

バルチャー「おい迅雷落ち着けって」

 

迅雷「今すぐ脱げと言っている!!」

 

あお「いやいやそんな本気じゃないし‥‥‥」

 

迅雷「今から火薬飛び交う場に飛び込むという者が何を抜かしている!!戦を甘く見るな、怪我をするぞ!!」

 

バルチャー「だから落ち着けって迅雷」

 

迅雷「いいや今回ばかりは師匠にも止められん!!」

 

 

 

次の瞬間、迅雷があおの着物の中に入っていった。

 

そして。

 

 

 

あお「ーっ!?」

 

マークII「‥‥‥えーと、あおちゃん?どうした?」

 

あお「じ、迅雷がパンツ斬ったぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ゼロ「ぶっ!!」

 

セカンド「oh‥‥‥」

 

マークII「おわぁ‥‥‥」

 

スティ子「ちょっと迅雷!?」

 

シロ「あらあら」

 

クロ「まぁまぁ」

 

シロ・クロ「「なんだか楽しそうな展開‥‥‥!!」」

 

マークII「やったね薄い本が分厚くなるよ」

 

ゼロ「やめろってんだバカタレが」

 

迅雷「よく聞け皆の者!!あおは今から戦場に向かうというのに正しい武装を拒否しているっ‥‥‥!!このままではあおが討ち取られてしまうぞ!!」

 

あお「いやいやいや花火大会そんなに危なくないから!?」

 

ゼロ「少し考え直せ迅雷、まだ間に合う!!」

 

迅雷「一銭を笑う者は一銭に泣くぞ!!」

 

シロ「そうねぇ、そんなんだからいつまで経ってもパーツの組み立てを間違えたりするんだわ~‥‥‥」

 

クロ「轟雷ちゃんのためにもここはビシッとおしおきしなくっちゃ」

 

あお「待って待って‥‥‥今何かされるとパンツが‥‥‥!!」

 

スティ子「あお、とりあえず隠れて!!アンタ達は轟雷の所に!!」

 

FA勢『い、イェッサー!!』

 

轟雷「あお、私はどうすれば!?」

 

あお「とりあえずパンツ!!新しいパンツ持ってきて!!」

 

轟雷「わかりました!!」

 

迅雷「はぁっ!!」

 

 

 

迅雷が襲い掛かるが、バルチャーが防ぐ。

 

 

 

バルチャー「この馬鹿弟子がぁ‥‥‥お前はいっちょんしばかにゃならんようだ‥‥‥!!」

 

迅雷「ふっ、いくら師匠でも今回の私は止められん!!」

 

 

 

その頃、便所。

 

スティレットとあお、私が避難していた。

 

何故私が駆り出されたかというと、護衛のためらしい。

 

 

 

スティ子「ふぅ‥‥‥まったく迅雷ったら変な所でガンコなんだから‥‥‥シロとクロも悪乗りし過ぎよね」

 

ウルフ「あお、無事か?」

 

あお「無事じゃないよ‥‥‥」

 

 

 

数分後、扉を開けると部屋が暗くなっていた。

 

恐らく照明がやられたのだろう。

 

 

 

あお「轟雷‥‥‥?」

 

轟雷「あお‥‥‥」

 

あお「あ、新しいパンツは?」

 

轟雷「それが‥‥‥」

 

あお「え、何?どうしたの?」

 

ウルフ「‥‥‥まさか」

 

アーキ「下着、確保失敗。全滅」

 

あお「へっ?」

 

 

 

 

クローゼットを見ると、釘が打たれ、接着剤の影響で完全に開けられなくなってしまっていた。

 

 

 

あお「うっそーん‥‥‥」

 

クロ「いい仕事するわねぇ、接着剤」

 

シロ「カチカチね」

 

バーゼ「キラキラな釘でクローゼットもキラキラだよー!!いぇーい!!」

 

迅雷「これでもう下着が履けんな!!」

 

ゼロ「悪い‥‥‥止められなかった‥‥‥」

 

あお「なんだろう、この脱力感‥‥‥」

 

 

 

脱力感に呆けていたその時。

 

なんと間が悪い事か、花火がはじける音が聞こえてきてしまった。

 

 

 

あお「え、うわっ!!始まっちゃった!!花火大会が、みんなとの夏の思い出が‥‥‥!!」

 

轟雷「‥‥‥え?みんなとの夏の思い出‥‥‥?」

 

あお「だってさ、夏休みの始めに計画してた海も行けてないし‥‥‥おつかいでは大変な思いをさせちゃったし‥‥‥みんなで花火大会に行って、パーッと楽しい思い出を作ろうと思ってたんだよ‥‥‥」

 

 

 

花火の音が聞こえながら彼女が語ったため、悲壮感が否めない。

 

 

 

迅雷「な、なんと‥‥‥!!」

 

スティ子「そうだったのね‥‥‥」

 

轟雷「ごめんなさい、あお‥‥‥」

 

スティ子「で、でもほら!!花火なら部屋からでも見えるじゃない、ね?」

 

あお「部屋の中で見る花火は花火じゃないもん‥‥‥」

 

 

 

直後、インターホンが鳴らされる。

 

誰か来客か?

 

すぐにあおが出る。

 

 

 

あお「あぁ、こんばんは‥‥‥」

 

スティ子「あの背中、かなりしょぼくれてるわね」

 

轟雷「えぇ‥‥‥見てて辛いです‥‥‥」

 

シロ「轟雷ちゃんはまだマシよ」

 

クロ「シロお姉様の言う通りよ。私たち迅雷ちゃんの言葉を真に受けて少し悪乗りし過ぎたわ」

 

 

 

すると迅雷の内面では、およそ100グラムの重りが落ちる。

 

精神錯乱まで十秒前。

 

 

 

シロ「そうねぇ、迅雷ちゃんに唆されて」

 

 

 

さらに迅雷の内面で100グラムの重りが落ちる。

 

精神錯乱まで五秒前。

 

 

 

クロ「あおちゃんを傷つけてしまったわ」

 

 

 

最終的に迅雷の内面ではおよそ300グラムの重りが落ちる。

 

精神錯乱まで三秒前。

 

 

 

マークII「あげくの果てにゃあおちゃんのクローゼットを接着剤でカチカチに固めちまうしなぁ」

 

 

 

プラス500グラムの重りが落ちる。

 

精神錯乱まもなく。

 

 

 

迅雷「う、うぅ‥‥‥うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!あお殿への償いを!!」

 

バーゼ「迅雷が切腹しようとしてるーっ!!」

 

スティ子「ちょっとぉ!?ダメダメ!!」

 

轟雷「は、早まってはいけません!!他に方法があるはずです!!」

 

バルチャー「こんの馬鹿弟子がぁ!!」

 

 

 

バルチャーが寸でのところで迅雷を殴り飛ばす。

 

結構飛んだ。

 

 

 

迅雷「し、師匠‥‥‥!!」

 

バルチャー「だぁから貴様は馬鹿なのだぁ!!」

 

迅雷「‥‥‥っ、すみません‥‥‥!!」

 

マークII「え、あれだけで通じんの?」

 

ゼロ「師弟関係だから出来るんじゃ?」

 

マークII「あ、納得」

 

 

 

その直後、あおが嬉々として部屋に戻ってくる。

 

 

 

あお「いぃやっほぉぉぉう!!」

 

アーキ「‥‥‥?」

 

あお「管理人さんからこれもらったー!!あとね、今日だけ特別に屋上に上がって花火見ていいってー!!」

 

ウルフ「(なんとかなったようだな‥‥‥)」

 

 

 

 

その数分後、みんなで屋上に上がって花火を見る。

 

やはり花火というのはいい物だ。

 

 

 

バーゼ「これなぁに?」

 

アーキ「学習モード‥‥‥ウド焼きそば。データ取得完了‥‥‥立川名産、東京ウドと焼きそばが出会って完成した奇跡のメニュー」

 

バーゼ「へー」

 

マークII「いやぁしっかし綺麗に散るもんだなー」

 

ゼロ「というか俺たちいつも見てないか?」

 

ジィダオ「戦場で、か」

 

レイダオ「そうだね。まぁ散るのは敵の機体か自軍の機体だけどね」

 

あお「たーまやー!!かーぎやー!!」

 

スティ子「花火大会なんて興味なかったけど‥‥‥」

 

迅雷「危険な物ではなかったのだな。美しい」

 

あお「でしょ?」

 

轟雷「これが‥‥‥花火‥‥‥」

 

あお「あのね轟雷?」

 

轟雷「はい?」

 

あお「火花のキラキラを目で見て、ドーンッて音を聞いて、風に乗ってくるかすかな火薬の匂いを嗅いで、夏の暑さを肌で感じて、屋台の美味しい食べ物を食べる。これが花火大会!!花火は五感で楽しむものなんだよ?」

 

轟雷「なるほど。先ほどあおが言っていた"部屋の中で見る花火は花火じゃない"というのはそういう事だったのですね?」

 

あお「あ、でも轟雷たちはご飯食べないから‥‥‥四感かな?」

 

轟雷「‥‥‥いえ」

 

あお「ん?」

 

轟雷「私たちでも五感です。そして、彼らも」

 

ウルフ「私は四感でいいのだが?」

 

轟雷「細かい事は無しですよ、ウルフ。目で見て、音を聞いて、匂いを嗅いで、先ほどまであおの悲しい顔を見て痛んでいた胸がドキドキして、ワクワクします!!」

 

あお「そっか。ウルフは?」

 

ウルフ「‥‥‥俺は戦闘特化型だ。だが、轟雷の証言と同じ意見だ」

 

あお「ふーん。戦闘特化型‥‥‥だっけ?そんなの気にしなくていいんだよ?私と一緒に住んでる間は家族みたいなもんなんだから」

 

ウルフ「‥‥‥あぁ」

 

轟雷「さて、花火の夜は楽しいと感じています!!花火大会の楽しみ方、これで合ってます?」

 

あお「うん、ばっちし!!」

 

 

 

するとマテリア姉妹が突然ニヤリと口角をあげる。

 

何を企んでいるのかよくわからん。

 

 

 

クロ「ふーん、あおちゃんは肌で感じてるんだ~」

 

あお「え、うん?」

 

シロ「いつもより布面積少ないものね。うふふ」

 

クロ「それは敏感よねぇ~」

 

 

 

そう言って彼女ら姉妹はあおの尻を触る。

 

セクハラで訴えられるぞ?

 

 

 

あお「ひゃあうっ!?」

 

ゼロ「ぶうっ!?」

 

マークII「お、おいゼロ!?しっかりしろ!!え、衛生兵、衛生兵ー!!」

 

あお「‥‥‥普通にノーパンでお外出ちゃった‥‥‥って明日のパンツどうしよう!?」

 

シロ「ノーパンでいいでしょ?」

 

あお「嫌だよ!?」

 

クロ「他には無いとびっきりの夏の思い出、出来ちゃうじゃない」

 

あお「嫌だってば!!うわぁーどうしようー!!」

 

 

 

 

ちなみにこの日の深夜、我々FA部隊がバレないように釘と接着剤の撤去作業を行った。

 

ただ、我々が寝られたのは翌日の6時である。

 

 

 

 

あお「おはよー、ってあれ?いつの間にか直ってる?というかなんでウルフたちはこんな所で寝てるの?」

 

轟雷「さぁ‥‥‥?」

 

 

 

 

正直言って限界である‥‥‥。

 

 




次回、『学校への潜入任務』をお送りします。

お楽しみに。

では、次回の更新で。

感想、質問等お待ちしてます。

ではでは(´・ω・`)ノシ
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