フレームアームズガール 《従兄弟の兄さんは地味に凄い人》 作:アインスト
すみません。
お話は現在進行形で書いてますんでお許しくださいっ!!
という訳で、どうぞ。
『スペクターシステムに関する考察』
私は轟雷。
先日フレズヴェルクに負けてしまいました。
ですが、あの時ウルフの体に異変が発生したそうです。
あれからというものの、彼は一向に再起動する素振りを見せません。
‥‥‥考えたくはありませんが、まさか死んでは‥‥‥。
轟雷「そんな事は、ないですよね‥‥‥?」
スティ子「なーにぶつくさ言ってんのよ轟雷」
轟雷「ひゃわっ!?」
スティ子「あら、珍しいわね。轟雷が考え事に夢中だなんて」
轟雷「い、いえ別に‥‥‥」
スティ子「アイツの事、気になる?」
轟雷「‥‥‥!!」
スティ子「はー、やっぱり。そんな思い詰めた顔しなくてもアイツなら大丈夫よ」
轟雷「でも、私のせいでウルフは‥‥‥」
スティ子「‥‥‥あー、もう!!いつまでもくよくよしてんじゃないわよ轟雷!!」
轟雷「ッ!!」
スティ子「アイツはアンタのために戦ったの。わかる?なら、この後アンタがすべき事は何?」
轟雷「‥‥‥彼の、サポート」
スティ子「ほら、ちゃんとわかるじゃない。あとはそれを実行するだけよ、轟雷」
轟雷「はい‥‥‥!!」
そうですよね。
いつまでもくよくよしていたっていいことは一つも無い。
なら、私がどうアクションすべきか。
もう、答えはわかったはずです。
マークII「お、やっと見つけた」
スティ子「あら、どうしたの?」
マークII「んや、ちょっと‥‥‥あー‥‥‥なんだ、アレだよアレ」
スティ子「何よ、歯切れの悪い言い方して」
マークII「‥‥‥あぁ、思い出した。ウルフのあのシステム、やっと調べがついたんだ。一度リビングに集まってくれって、ゼロが言ってた」
轟雷「あのシステム‥‥‥?」
スティ子「‥‥‥まぁ何にせよ聞いてみなきゃわからないわね。行きましょ、轟雷」
轟雷「あ、はい」
あのシステム、というのはまさかウルフの姿を変えた例のシステムの事でしょうか‥‥‥?
とりあえず私はスティレットに連れられてリビングに行きました。
リビングのテーブルの上で私たちのサイズのホワイトボードが準備され、アーキテクトとゼルフィカールが何かを書いていました。
ゼロ「‥‥‥お、全員集まったみたいだな」
迅雷「それで、我らを呼んだ事にはそれなりの情報があるのだな?」
ゼロ「そうだな。まず間違いなくそれなり"以上"の情報だと俺は思う」
バーゼ「ねぇねぇ、じゃあ説明してよー」
ゼロ「あぁ、わかってる。ただちょっと複雑なんだよなぁ‥‥‥」
アーキ「問題無し。私が説明する」
ゼロ「おぉ、悪いなアーキテクト。じゃあ頼んでいいか?」
アーキ「任せて。じゃあ、説明する」
アーキテクトがホワイトボードにある単語を書き出す。
そのホワイトボードに記された単語が《Specter-System》というもの。
ここからアーキテクトが説明を始めてくれるみたいです。
アーキ「まず、先日のウェアウルフの件について。何故、機体変化が起きたのか。これには恐らく何らかのリミッターがあったと推測される」
ジィダオ「その"何らかのリミッター"というのが‥‥‥」
アーキ「間違いなく、ウェアウルフ自身の装甲そのもの。あの戦闘直後、あの装甲は元には戻らなかった」
レイダオ「それで、なんでリミッターが外れたんだい?」
アーキ「恐らく、ウェアウルフ自身の装甲に蓄積されたダメージがキャパシティオーバーしたためと推測」
スティ子「それで、キャパシティオーバーしたから装甲を排除した、と‥‥‥」
マークII「で、装甲を入れ替えた理由はわかったけどよ?なんで機能停止するんだ?」
ゼロ「そう、そこだ。ただ装甲を入れ替えるだけなら機能停止するほどエネルギーは使わないはず。だが、原因はこれにある」
轟雷「原因‥‥‥?」
そこで、アーキテクトがホワイトボードに書き込まれた単語を指差す。
そのシステムが原因‥‥‥?
アーキ「この特殊戦闘用システムが通常システムを阻害していると推測される。通称、スペクターシステム。別名、FAキラーシステム」
バーゼ「FAキラーシステムー?」
シロ「それって、どんなシステムなのかしらー?」
アーキ「簡潔に説明すると、FAを文字通り"壊す"あるいは"殺す"システム」
バーゼ「ひぇー‥‥‥」
クロ「私たち以上にえげつないシステムねー」
アーキ「もっと詳しく説明すると、FA特有のエネルギーエンジンから放出される粒子に反応、強力な拒絶反応を起こす。そのため破壊因子が生成されあのような運動が可能と思われる」
マークII「や、ややこしいな‥‥‥」
轟雷「では何故ウルフは目覚めないのですか?」
アーキ「それは‥‥‥」
アーキテクトが何か言葉を発しようとしたけれど、すぐに顔をうつむかせてしまいました。
‥‥‥なにか、言えない事があるのでしょうか‥‥‥?
するとゼルフィカールが代わりに言いました。
ゼロ「‥‥‥システム発動によって通常システムが全面的にシャットダウンされたんだ。最悪、再起動は見込めないかも‥‥‥しれない」
轟雷「!?」
スティ子「ちょっと、それ本当なの!?」
ゼロ「あぁ‥‥‥だがセカンドジャイヴが今なんとかしようとしてくれてる。多分大丈夫だと思うんだが‥‥‥」
迅雷「まさかフレズヴェルクの残した爪痕がここまでとは‥‥‥」
轟雷「‥‥‥あの、ウルフは今何処に?」
マークII「あー‥‥‥多分あおちゃんの部屋だと思うぞ?」
轟雷「‥‥‥わかりました」
スティ子「ちょ、ちょっと轟雷!?」
私は、一秒でも早く会いたい。
あおの次に大切な、それでいてかけがえのない存在。
早く会いたい一心で私は走った。
彼に、会いたいから。
ふと気がつくと私はあおの部屋の前まで来ていた。
扉を開けるとそこには‥‥‥。
轟雷「ウルフッ!!」
ウルフ「なんだ?」
轟雷「‥‥‥!?」
ウルフが普通に起きていた。
私は走っていた勢いで転けてしまいそうになった。
だけど。
ウルフ「やれやれ、やはりお前は危なっかしいな。轟雷?」
轟雷「!!」
優しく彼が抱き止めてくれていた。
でも、どうして?
ウルフ「やっとシステムの再構築が終わったんだ。あまり皆に迷惑はかけられんからな」
轟雷「ウルフ‥‥‥!!遅いですよ‥‥‥!!」
ウルフ「悪かったな」
武骨な手のひらで私を撫でてくれるウルフ。
そうか。これも愛情なんだ。
轟雷「あの、ウルフ‥‥‥」
ウルフ「何だ?」
轟雷「私から、もう離れないでください‥‥‥約束、してくれますか?」
ウルフ「‥‥‥善処しよう」
もう、一人じゃない。
まだ、私には頼れる仲間たちがいる。
こんな気持ちも、いつまでも忘れないでいたい。
セカンド「やれやれ‥‥‥なんとか再構築はできた、が‥‥‥また起動しかねないな‥‥‥まったくめんどくさいシステムだこと。ま、見守るくらいしかできる事はなさそうだな」
まだ、不安は残るばかりです。
けど私たちならきっと、乗り越えられると信じています。
次回、『FAガールはじめて物語』をお送りします。
お楽しみに。
上手く文章に現せたかな‥‥‥?
では、次回の更新で。
感想、質問等お待ちしてます。
ではでは(´・ω・`)ノシ