フレームアームズガール 《従兄弟の兄さんは地味に凄い人》 作:アインスト
では、どうぞ。
『二つのゼロ(レイ)』
あお「‥‥‥よし、準備できたよ」
ゼロ「ん、ありがとな」
シロ「クロ、準備はいい?」
クロ「えぇ、いつでも。すぐにでも彼を壊せるわ」
轟雷「ゼロの装備は‥‥‥バーゼラルドの武装、ライフルが二挺?後は強化装甲だけみたいですね」
ウルフ「ゼルフィカールは堅実に攻めて相手の虚を突くFAだからな。必要最低限の武装しか持たんのだ」
あお「え?それって大丈夫なの?」
マークII「ライフルの弾が切れたらアウトだな‥‥‥だけどアイツ、まだ何かを隠してる」
迅雷「隠している‥‥‥つまり別の武装を持ち合わせている、と?」
スティ子「そう考えれば妥当ね」
バーゼ「じゃあ早速ゼルフィカールの実力見てみよ~!!」
ゼロ、シロ、クロがそれぞれのセッションベースに乗る。
直後、セッションベースが発光。転送準備が完了した合図である。
ゼロ「ゼルフィカール」
シロ・クロ「「マテリア」」
ゼロ「フレームアームズ、セッション!!」
シロ・クロ「「フレームアームズガール、セッション!!」」
ゼロ「テイクオフ!!」
シロ・クロ「「行きましょう?」」
三体同時に転送され、マテリア姉妹は各自武装を取り、ゼロはライフル二挺を手に持った直後、カメラアイが光る。
ゼロ「全てを‥‥‥ゼロにする!!」
シロ・クロ「「さぁ‥‥‥可愛がってあげる」」
今回のフィールドは洋館の屋根上。
月が明るく照らしている。
ゼロ「翔ぶ‥‥‥ブースト!!」
クロ「シロ姉様、動きを止めて」
シロ「任せて、クロ」
高速飛行するゼルフィカールの脚にシロがビーストマスターソードを蛇腹状で巻き付かせる。
これにより、大きく減速してしまう。
ゼロ「チィッ!!」
ゼロはライフルでシロを狙って撃つが、クロのグラインドサークルにより弾かれてしまう。
クロ「ほらほら、どうしたの?」
シロ「バトルする前の威勢は何処に行っちゃったの?」
クロ「もしかして失せちゃった?」
シロ「なら、壊してもいいわよね?」
ここからゼルフィカールの防戦一方。
ライフルで撃てども弾かれ、肉弾戦で挑めど痛めつけられる。
まさに一方的な戦いだった。
あお「ど、どうするの?このままじゃゼロ負けちゃうよ?」
ウルフ「例えそうだとしても、私は信じる。それだけの事だ」
マークII「いったいどうやって勝つつもりか見せてもらうぜ、ゼルフィカール」
クロによって打ち上げられたゼロは、シロのビーストマスターソードで叩き落とされる。
シロ「これでおしまい‥‥‥さようなら!!」
ゼロ「ぐがぁっ‥‥‥!!」
叩き落とされたゼロはそのまま重力に従って屋根上に落ちる。
動きが見えない事から、マテリア姉妹は勝利を確信した。
クロ「あっけなかったわね」
シロ「そうね。大口を言うあたりどんな力か期待したけど‥‥‥」
あお「も、もしかしてもう負けちゃったの‥‥‥?」
ジィダオ「‥‥‥なら、何故アナウンスが流れない?」
あお「え?」
ジィダオ「戦闘が終わったはずならアナウンスが流れるはず‥‥‥つまり」
ジィダオがそう言った直後、小爆発が起きる。
マテリア姉妹は爆心に注目する‥‥‥が、何もいない。
倒れたゼルフィカールすらも、いない。
その戦いの様子を見ていた彼ら、彼女らも困惑する。
シロ「いったい何処に行ったの‥‥‥?」
クロ「‥‥‥!!シロ姉様、上よ!!」
シロ「上‥‥‥!!」
マテリア姉妹が視線を空中に移す。
その視線の先に、見た事も無いFAが滞空していた。
‥‥‥その妖艶な紫色の輝きを放つ翼を、月の光に照らされながら。
シロ「‥‥‥何者なの?貴方は」
レイファルクス「‥‥‥これが、もう1つの俺だ」
クロ「まさか‥‥‥ゼロ君!?」
あお「うぇぇぇ!?」
マークII「‥‥‥あ、落ちた場所にアイツのアーマーがある!!」
スティ子「と、言う事は‥‥‥あのアーマーの中にアレが入っていて、アーマーパージした際に翼を転送したって事?」
ウルフ「だろうな‥‥‥久しぶりに見たぞ、ゼロの本気を」
バーゼ「え、じゃあ今まで手加減してたの?」
ウルフ「‥‥‥あぁ」
ジィダオ「手加減していた、というより正体を隠していた、ではないのか?」
あお「あー、よくあるヒーロー番組みたいな?」
マークII「あー、あれは燃えるよな。かなり熱い展開っつうか」
そんなどうでもいい会話をしている間に、ゼルフィカール‥‥‥いや、彼の真名『レイファルクス』が言う。
レイ「‥‥‥あまり使いたくなかったんだけどな‥‥‥大人げないと思われてしまうかもしれないし」
シロ「つまり、今の貴方なら余裕って事?」
レイ「まぁ、そうなるかな」
クロ「なら、壊しがいがありそう‥‥‥!!」
シロ「やぁっ!!」
ビーストマスターソードを振るうシロ。
通常、蛇腹剣はしなるため攻撃範囲は非常に広く、さらにあてやすい事で知られている。
つまり、通常では避けにくいという事。
だが。
レイ「‥‥‥時計の短針のように遅いな」
シロ「ッ!!」
レイファルクスは、違った。
彼自身の体感速度が速いのか、難なくかわしてシロの背後に立っている。
すぐさまシロはビーストマスターソードを通常形態に戻し斬りかかるが、彼の翼から生成された大剣で受け止める。
受け止めた隙を狙ってクロがグラインドサークルを用いて突撃するが、大剣を片腕で支えて、さらに翼から生成されたリッパーを飛ばし牽制する。
クロ「凄い‥‥‥貴方、面白いわ!!」
レイ「褒められたものじゃない‥‥‥俺は、特別でなくていい、平凡でいたいんだよ」
シロ「どうして、今まで、隠していたの?」
お互い攻防しながら問答を続ける。
‥‥‥そして。
レイ「‥‥‥悪いけど、これで終わりだ」
シロ「久しぶりに‥‥‥楽しめたわ。またやりましょう?」
クロ「今度は、本気でね」
レイ「‥‥‥あぁ」
レイが大剣を振るい、シロとクロのHPを0にする。
『winner レイファルクス』
レイ「‥‥‥ふぅ‥‥‥プットオン」
あお「わ、自動で装着されるんだ‥‥‥」
ウルフ「我々FAをただの機械だと思ってもらっては困る」
あお「あはは‥‥‥ごめんごめん。でもこれでアルバイト代は稼げた‥‥‥わーい!!」
ゼロ「本当、欲望に忠実だな。あおちゃん」
あお「あたりまえだよ~。あ、シロとクロもありがとね」
シロ「当然の事よ。まぁ私達が迷惑かけてしまったから、ね」
クロ「あの後ジィダオ兄様にお仕置きされちゃったし‥‥‥次から気をつけるわ」
マークII「お仕置きって‥‥‥何されたんだ?」
轟雷「確かに。私も気になります」
シロ「うふふ、内緒よ?」
クロ「真実を知っていいのは私達姉妹とジィダオ兄様だけだから」
シロとクロは微笑みながら轟雷に言う。
マークIIは‥‥‥スティ子にしばかれている。
マークII「あぁぁぁぁぁごめん、悪かったってぇのぉ!?」
スティ子「本っ当にアンタサイテー!!」
マークII「や、やめてくれ、そんなぶっといパイルバンカーでトッツキしないでくれ、頼む!!」
スティ子「問答無用って言葉知ってる?」
マークII「‥‥‥oh my god」
スティ子「だぁっ!!」
マークII「アーーーーーーッ!!」
バーゼ「あはは、仲良いね二人とも~」
スティ子「良くないわよ!!」
‥‥‥まぁマークIIがトッツキされた事は置いといて‥‥‥これであおちゃんがお金で困らないだろうな。
よほど無駄遣いしなければ、だが。
ゼロ「‥‥‥あおちゃん、一応言っておくけど」
あお「無駄遣いするなって事?」
ゼロ「そう、計画的に使うんだ。いいね?」
あお「あ、あははは‥‥‥善処しまーす」
次回、『アーキテクト&セカンドジャイヴ起動』をお送りします。
お楽しみに。
‥‥‥何気に三千字ピッタシって凄くね?
では次回の更新で。
感想等お待ちしてます。
ではでは(´・ω・`)ノシ