フレームアームズガール 《従兄弟の兄さんは地味に凄い人》 作:アインスト
すみません。
では、どうぞ。
『アーキテクト&セカンドジャイヴ起動』
X日目
記録者 ウェアウルフ
気候 快晴
各機体の状態
・轟雷
異常無し
・スティレット
異常無し
・バーゼラルド
異常無し
・マテリア
異常無し
・マテリア
異常無し
・迅雷
異常無し
・ウェアウルフ
異常無し
・スーパースティレット
異常無し
・ゼルフィカール及びレイファルクス
異常無し
・ジィダオ
異常無し
・レイダオ
異常無し
・バルチャー
異常無し
現マスター
源内あお
以上
上記記録を元マスター・源内浩太に転送する。
データ送信開始。
‥‥‥データ送信完了。
再起動作業開始。
‥‥‥再起動完了。
ウルフ「‥‥‥ふぅ」
マークII「終わったのか?」
ウルフ「あぁ。最近良いデータが取れているからな」
マークII「そうか。ま、あんまり無理すんなよ」
ウルフ「承知している」
休日。
先日訪れた迅雷が轟雷に再戦を申し込む。
今回は私も参加させられる事となった。
仕方がないので、今回は漸雷強襲型装備で出撃する。
轟雷「轟雷!!」
迅雷「迅雷!!」
ウルフ「ウェアウルフ」
轟雷・迅雷「「フレームアームズガール、セッション!!」」
ウルフ「フレームアームズ、セッション」
轟雷「Go!!」
迅雷「いざ参る!!」
ウルフ「出撃する!!」
セッションコールと同時に転送され、彼女達は装備を装着。
私は漸雷強襲型装備を装備する。
轟雷「注ぎます!!今日のトキメキ!!はじけます!!私のキラメキ!!」
迅雷「再びの鼓動!!熱き炎は馬となり我は高みへ駆け上がる!!」
ウルフ「ここが‥‥‥この戦場が、私の魂の場所だ!!」
転送後、今回のバトルフィールドは闘技場のようだった。
迅雷「今日こそは勝つ!!」
轟雷「そうはさせません!!」
迅雷「でりゃあああああああ!!」
即座に迅雷がブーメランサイズを振るい、轟雷に仕掛ける。
だが私が轟雷の前に立ち、漸雷強襲型装備である特殊防御布で凌ぐ。
迅雷「何ぃッ!?」
ウルフ「申し訳ないが今回の相手は私だ。付き合ってもらうぞ」
迅雷「良いだろう‥‥‥かかって来い!!」
私が独断で装備した背部小型コンテナから大型ブレードを取り出し、つばぜり合う。
迅雷「やるな‥‥‥流石私達FAガールとは違うな!!」
ウルフ「そちらこそ、な。だがまだまだだ」
直後、ブレードで押しきった私は迅雷を大きく後退させる。
轟雷「ウルフ、避けてください!!」
ウルフ「了解」
轟雷が頭上に手を伸ばし、セレクターライフルを転送。
転送されたセレクターライフルでトドメの一撃を放つ。
だが、迅雷も只ではやられまいとブーメランサイズを投擲してセレクターライフルを弾き飛ばす。
迅雷「まだまだ、まだまだだ!!」
轟雷「あれをかわすなんて‥‥‥流石です!!」
さらに追撃を仕掛けようとした時、爆煙の中から正体不明機が現れた。
轟雷「え?」
迅雷「何者だ?」
爆煙の中から現れた正体不明機は、どうやらバイクに股がっているFAガールのようだった。
轟雷「貴女は?」
アーキ「アーキテクト」
轟雷「アーキテクト‥‥‥私は轟雷です」
迅雷「お主、いったい何処から来たのだ?」
アーキ「質問の意味不明」
迅雷「意味不明だと‥‥‥?」
轟雷「貴女はFAガールなのですか?」
アーキ「肯定。バトルによるデータ収集開始」
迅雷「バトルだと?」
轟雷「どうやら戦わねばならないようですね‥‥‥」
迅雷「謎の敵の出現、か」
轟雷「状況はよくわかりませんが、受けて立ちます!!」
迅雷「自分もだ!!」
アーキ「戦闘サブルーチン実行。セカンドジャイヴ、援護を」
すると彼女がバイクから降りた瞬間、バイクが変形。
一瞬で人型になる。
ウルフ「‥‥‥やはりFAだったか」
迅雷「な、乗り物が変形したぞ!?」
轟雷「まさか‥‥‥彼とも戦わねばならないのですか!?」
ウルフ「相手がどうであれ、やるしかあるまい」
直後アーキテクトが一瞬で姿を消す。
瞬間移動のようだ。
迅雷「なッ!?」
ウルフ「マズイ‥‥‥来るぞ!!」
我々の戦闘を見ていたあおも状況が理解出来ていないようだった。
あお「え、何?どういう事?」
クロ「ねぇ、まさかあおちゃん」
シロ「うふふ、何も知らないのね」
あお「え?シロとクロは知ってるの?」
シロとクロが淡々と述べる。
クロ「もちろんよ。全ての起源、私たちマテリアがいて」
シロ「その次にあの子がいるの」
あお「え、えぇ‥‥‥?」
そこにバーゼラルドが割り込み、わかりやすく説明する。
バーゼ「説明しようっ!!マテリアシロクロお姉ちゃん、そして突如現れたアーキテクト!!彼女たちの存在あってこそバーゼたちなのである!!」
あお「ますます意味がわからないんだけど‥‥‥」
スティ子「なるほど、そういう事ね」
あお「え、スティ子も知ってるの!?」
スティ子「聞いた事があるのよ。実機を持たずにプログラムされたデータを起動するためだけに現れるって」
あお「はぁ」
スティ子「全然わかってないでしょ、このアホっ子!!」
あお「アホっ子言わないでよ!!あ、でもさ‥‥‥いつものバトルよりなんか特別感あるよね。って事はさ、きっと報酬も良い訳じゃん!!ね、ね!?」
バーゼ「うむ、そうだと思われる!!」
あお「やっぱり?そういう事ならなんだか張り切っちゃうなぁ~!!」
マークII「んな事言ってる場合かっての」
あお「え、なんで?」
マークII「アーキテクトだけじゃねぇ。さらにアイツがいるからそう簡単には勝てねぇぞ」
あお「アイツ?」
ゼロ「セカンドジャイヴ。俺たち飛行型FAを抜くと最強の機動型FAだ。特に恐ろしいのは‥‥‥」
ジィダオ「機動型の割に豊富な火力」
レイダオ「さらに火力に振り回されない機動力」
バルチャー「んで、サクサクと制圧していくんだよ。アイツは」
あお「え、それってヤバくない?」
マークII「‥‥‥はっきり言ってヤヴァイ」
あお「え~~~~~!?」
そんな事を話していた彼女達から視点が変わり、我々は苦戦を強いられている。
セカンドジャイヴの各部にマウントされている武装により、深刻なダメージを受けている。
ウルフ「グゥッ‥‥‥!!」
セカンド「次弾装填、ばらまく」
ウルフ「グゥアッ!!」
セカンド「‥‥‥ショットガンはどうやら有効らしいな」
ウルフ「まだ、終わっていない!!」
ガトリングガンを取り出し、威嚇射撃をする。
だが、セカンドジャイヴの持ち前の機動力の前には無駄だった。
セカンド「データによれば元マスターの最高傑作と聞いていたんだが‥‥‥期待外れだったか」
ウルフ「くっ‥‥‥」
アーキ「分身サブルーチン実行」
轟雷「分身、まさか!!」
するとアーキテクトが三人に分身、轟雷と迅雷にダメージを与える。
迅雷「くっ、どうやら残像で多数に見せている訳ではないようだ‥‥‥!!」
轟雷「確かに、どれも本物のアーキテクトのようです!!」
迅雷「どうする!?」
轟雷「必ず弱点はあるはずです!!全て書き込まれたプログラムで動いているという事は!!」
迅雷「成る程、想定外の事には対応できない!!そういう事だな!!」
轟雷「その通りです!!」
轟雷が地面に向けて滑空砲を撃ち、煙幕を張る。
轟雷「あお、バイオレンスラムを!!」
あお「よ~し、任せて!!」
直後バイオレンスラムが転送され、スパイクハンマーへと変形する。
轟雷「これで!!」
地面を強く叩き、煙幕をさらに張る。
これによりアーキテクトは大きく油断する。
その隙に轟雷がスパイクハンマーを用いて数体撃破する。
その頃私はまだ、セカンドジャイヴに苦戦している。
だが、ようやく攻略の糸口が掴めた。
セカンド「ジ・エンド‥‥‥!!」
ウルフ「‥‥‥せいっ!!」
セカンド「!?」
ヤツが一瞬動きを止めた瞬間に脚を掴み、固定する。
ここでとっておきの武装が使える。
ウルフ「機動型ほど薄い装甲は無い‥‥‥!!」
セカンド「ま、待て!!まさかお前!!」
ウルフ「その‥‥‥まさかだ!!」
セカンドジャイヴの胸部装甲にある物を押しつけ、衝撃を与えてセカンドジャイヴを吹き飛ばす。
セカンド「ガッハ‥‥‥!?」
ウルフ「‥‥‥試作型だが物凄い威力だな」
そう、ある物とは"パイルバンカー"である。
しかも試作型。
それを両腕に取り付けて炸裂させたのだ。
セカンド「この‥‥‥変態がぁ‥‥‥」
ウルフ「どうとでも言うがいい」
セカンド「クソッ‥‥‥」
‥‥‥どうやら気絶したようだ。
さて、あっちはどうだ?
ふむ、どうやら三体のアーキテクト相手に上手くやっているようだ。
スパイクハンマーで地面を叩き、スパイクハンマーの上に迅雷が乗り‥‥‥直後、スパイクハンマーを打ち上げて迅雷を飛ばす。
この連携攻撃により、アーキテクトのライフが尽きた。
『winner 轟雷 迅雷 ウェアウルフ』
轟雷「迅雷、大丈夫ですか迅雷!?」
迅雷「あぁ、問題無い。アーキテクトは?」
轟雷「消滅しました。私たちの勝ちです!!」
迅雷「そうか、良かった‥‥‥!!」
ウルフ「そっちは終わったようだな」
轟雷「あ、ウルフ‥‥‥!?」
迅雷「わざわざ其奴を引きずってきたのか?」
ウルフ「あぁ、聞きたい事が山程あるからな」
セカンド「‥‥‥はっ、バトルは!?どうなった!?」
ウルフ「お前の負けだ、セカンドジャイヴ」
セカンド「そう、か‥‥‥」
ウルフ「1つ、聞いておきたい事がある」
セカンド「‥‥‥なんだ?」
セカンドジャイヴがここにいる、という事は恐らく元マスターは‥‥‥。
ウルフ「お前の元マスターは、誰だ?」
セカンド「誰って、そりゃあ源内浩太だろ。お前もそうだろ?」
ウルフ「‥‥‥やはりか。あの人が考えそうな機体構成だ」
セカンド「あぁ。なんでもコンセプトは"颯爽と戦場に現れ、敵に大打撃を与えた後にバイクに変形して華麗に離脱する"ってヤツだ」
ウルフ「‥‥‥」
セカンド「‥‥‥ま、結局お前には勝てなかった訳だが。流石、元マスターの最高傑作だよ」
ウルフ「そうか。ところでアーキテクトは?」
轟雷「私たちが倒しました。きっとアーキテクトは私たちは空中戦が出来ないというデータだったのでしょう」
迅雷「力を合わせれば空だって飛べる」
ふと、私が振り返る。
その目の前に、消滅したと聞いたはずのアーキテクトが棒立ちしていたのだ。
轟雷「あ、アーキテクト。素晴らしいバトルでした」
迅雷「お主やるなぁ!!」
アーキ「敗北データ読込不可能‥‥‥リロード‥‥‥リロード‥‥‥過去データ、無し‥‥‥」
轟雷「どうしたのでしょうか?」
迅雷「今まで負けた事が無いからプログラムが壊れたのではないか?」
セカンド「負けず嫌い、って事か」
だが、彼女は衝撃的な一言を放つ。
プログラムが終了出来ず、さらには再起動が出来ないと言う。
我々が焦る中、轟雷は何か確信に満ちた表情をしていた。
‥‥‥嫌な予感がする。
轟雷「大丈夫です、任せてください」
迅雷「どうやって?」
轟雷はアーキテクトに歩み寄る。
そして。
轟雷「私にはデータがあります。これはショック療法という物です」
アーキ「‥‥‥?」
直後、彼女はアーキテクトの頬にキスをする。
フィールド外の皆は驚いている事だろう。
マークII・ゼロ「「ブフーーーーーーッ!!」」
ジィダオ「なんと破廉恥な‥‥‥」
レイダオ「兄さん、顔が隠れてないよ」
バーゼ「うはー、轟雷はやる事が違うなぁ」
スティ子「あわわ‥‥‥」
さらに轟雷はアーキテクトにハグをする。
轟雷「そしてこれは友情の証。良いバトルをすると友情が生まれる‥‥‥ここでみんなと出会って学んだ事です」
直後、アーキテクトの様子に変化が。
アーキ「‥‥‥プログラム、再起動」
迅雷「確かに良いバトルだった。歴史に残る戦いと言えよう」
轟雷「またここで会いましょう、アーキテクト」
アーキ「‥‥‥会えない。本プログラムは現時点を持って終了する」
轟雷「次に会う貴女は別の貴女という事ですか‥‥‥なんだか寂しいですね」
迅雷「そうだな。だがバトルのデータは残るのだろう?」
轟雷「友情の証も記録してくださいね?」
アーキ「友情の証‥‥‥肯定」
迅雷「戦いならいつでも受けて立つぞ」
アーキ「次のバトルは‥‥‥必ず勝つ。データは、残っているから」
轟雷「待ってます。約束ですよ」
アーキ「約束‥‥‥肯定」
そうして彼女は本当に消滅してしまった。
やはりいかなる時でも別れはつらいものである。
だが、そんな寂しい雰囲気も現マスター・源内あおの一言で台無しになる。
あお「いやぁ熱いねぇ~!!いい物見せてもらったよ!!これでアルバイト代も入るんだからデータ収集はやめられないんだよなぁ~!!」
ジィダオ「‥‥‥」
レイダオ「‥‥‥」
セカンド「‥‥‥KY」
マークII「その一言が無けりゃ最高だったんだけどな‥‥‥」
バルチャー「という訳であおちゃん、アウト」
あお「へ?」
どうやらバルチャーがいつの間にか設置していたタライ落としを作動、見事にあおの頭上にあたる。
あお「ったぁ~‥‥‥なんでぇ~?」
ウルフ「‥‥‥よく自分で考えろ」
バーゼ「しっかしバーゼもアーキテクトに会いたかったよ~。いいなぁ~」
スティ子「出現はランダムみたいだし、気長に待つしかないわね」
バーゼ「今度は別のアーキテクトだね~」
あお「いたた‥‥‥でも記憶が無くても記録が残ってる。ね、轟雷?」
轟雷「はい、あお!!」
ウルフ「‥‥‥強くなったな」
轟雷「ウルフほどではありませんよ。まだまだ私は未熟です。だから‥‥‥ウルフ、これからもよろしくお願いしますね」
そう言って彼女はまぶしい笑顔を私に向けた。
私がもし人間なら、間違いなく顔が紅潮するだろう。
ウルフ「‥‥‥あぁ」
轟雷「えへへ‥‥‥」
バーゼ「あれ~?もしかして良い感じですかなぁ~?」
轟雷「えっ?」
バーゼ「だってだって~、ウルフの動きがちょっとぎこちないもん」
轟雷「そうなんですか?」
バーゼ「うんっ!!」
彼女たちが何かを話していたがその直後、インターホンが鳴る。
どうやら何か荷物が届いたようだ。
あお「荷物が届いた‥‥‥?」
あおが荷物を開ける。
だが、その中身がかなり衝撃的な物であった。
そう。
中身はアーキテクトだったのだ。
箱が開けられた瞬間、彼女が起動する。
轟雷「アーキテクト!?」
アーキ「プログラム名アーキテクト、共同生活を開始」
FAガール勢『えぇーーーーーー!?』
轟雷「アーキテクト‥‥‥!!」
スティ子「ようこそ!!」
迅雷「うむ!!」
バーゼ「にゃっはは~!!」
シロ「あらいらっしゃい」
クロ「歓迎してあげる」
ウルフ「これからよろしく頼む」
マークII「へへっ、よろしくな!!」
ゼロ「ま、馬鹿ばかりに見えるけど根は良いヤツばかりだからさ。よろしくな」
ジィダオ「‥‥‥よろしく」
レイダオ「よろしくね、アーキテクトちゃん」
バルチャー「変人ばかりだが気にすんなよ?」
セカンド「そういやなんで俺の上に股がったんだ?」
アーキ「気分」
セカンド「おぉ、気まぐれぇ」
あお「いやいらっしゃいって、実機あったのぉ!?」
シロ「うふふ、まさか本当に出来ていたなんてね」
轟雷「部屋はここが空いてますよ」
ウルフ「セカンドジャイヴ、お前の部屋はここだ」
セカンド「お、サンキュー」
‥‥‥記録追記
セカンドジャイヴ、アーキテクト参入。
これから一層のデータ収集が捗ると見られる。
以上
上記記録を元マスター・源内浩太に転送する
転送開始
‥‥‥転送終了。
システム、シャットダウン
次回、『愉快なおつかいレース』をお送りします。
お楽しみに。
では次回の更新で。
感想等お待ちしてます。
ではでは(´・ω・`)ノシ