ノンケ提督が艦シーメール鎮守府に着任しました。 作:ゔぁいらす
そのころ鎮守府では
「どうしようどうしよう・・・・無線もずっと繋がらないまんまだし・・・もしかして全滅なんて事に・・・・あああああもうどうすりゃ良いんだよ俺は・・・・」
謙は執務室で落ち着き無く動き回っていた。
「提督、落ち着いてください。まだそうと決まった訳では・・・それに艦娘達の帰りを待つのも提督の大切な仕事なんですよ?」
大淀は必死に謙を落ち着かせようとする。
「わかってる!わかってるよ・・・でももう我慢出来ねぇ!俺は港で皆を待つ!」
謙はそう言って執務室を飛び出した。
「待ってください提督!」
大淀もそれを追った
そしてそれからどれくらいの時間が経っただろうか、××鎮守府の港の先に光が見えた
「おお!やっと帰って来たか!!大淀!艦娘の数は?」
謙は大淀に尋ねる。
「電探の反応によれば数は1・・・2・・・3・・・4・・・5・・・6・・・那珂さんも含め全員健在です!」
大淀は嬉しそうにそう答えた
「ホントか!?みんな良くやった。本当に良くやってくれた!!!おーいみんなーお帰り!」
謙は手を振りながら大声で差して来た光に向かい叫んだ。そしてその光はだんだんと明るくなってきて艦娘達は港へと到着した。そして吹雪は一番先に謙の元へ走って来た
「司令官!怖かった・・・・・でもこうやってしっかり帰って来れました!ただいまです司令官!」
謙は吹雪の頭をなで
「良くやってくれた吹雪。そんでもってよくぞ皆無事で帰って来てくれた。ありがとう・・・ありがとう」
と言った
それを後ろでボロボロになった高雄、愛宕、長門が微笑ましく見ていた。
「高雄さん達は大丈夫なんですか?」
謙は聞く。
「ええ、私はなんとか。それより愛宕と長門が中破・・・それに阿賀野は・・・」
阿賀野は高雄に抱えられていた。
「阿賀野はどうしたんですか!?」
謙は阿賀野を抱えた高雄に駆け寄る。高雄は地面に阿賀野を下ろしたが、阿賀野は安らかな顔をして目を閉じ動かなかった。
「おい!阿賀野、返事をしてくれよ・・・・おい!!阿賀野!!阿賀野!!きっと帰ってくるとは約束したけどお前・・・死んじまったら何もできねぇじゃねぇかよおおおお!!!」
謙が叫ぶ
すると
「うーん・・・むにゃむにゃ・・・牛丼おかわり・・・」
阿賀野はそう寝言を呟いた。
「なんだ寝てただけかよ・・・そんな事だろうと思った。コイツらしいといえばコイツらしいか。ハ・・・ハハハ・・・」
謙は少しさっき自分が叫んだのが恥ずかしくなって笑って誤摩化した。そして謙は目を泳がせ横に目をやると見知らぬ艦娘が目についた。
「えーっと、こちらの艦娘が那珂・・・さん?」
謙は恐る恐る傷だらけの艦娘に尋ねる。
「はぁ〜い!艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー。よっろしくぅ~!」
と那珂は答える
謙は(うわぁ・・・これはまた濃い艦娘だなぁ・・・)と思った。
「えーっとそれで那珂さん・・・」
謙が言おうとすると
「那珂ちゃん!」
那珂は口を挟んだ
「那珂さんは・・・」
再び謙は話を続けようとすると
「な〜か〜ちゃ〜ん〜!」
と那珂は頬を膨らませて言った。
「あっ、はい那珂ちゃんは大丈夫なんですか?」
謙は那珂に押し負け彼女を那珂ちゃんと呼んだ。
「那珂ちゃんは大丈夫〜だけど入渠は必要かなぁ・・・キャハッ☆」
那珂はボロボロだったが提督を心配されるのを避けようとおどけてみせる。
謙はそれを見て(やっぱ濃いなぁこの人・・・・)と思った。
「入渠かぁ・・・でもうちの鎮守府に入渠用の風呂は2人分しか無いし・・・」
謙がそうボヤくと
「それなら那珂ちゃんと阿賀野に先に入ってあげて。私たちはまだなんとか大丈夫ですが2人は今すぐに入渠させないとダメなくらい疲弊していますし」
高雄はそう言った
「ああ、阿賀野は今日のMVPで、那珂ちゃんは客人だからな。先に入れてやってくれ。」
長門はそう言った。
「皆さんがそう言うならそうするか・・・・おーい阿賀野お前入渠だってよ〜起きろ〜」
謙は阿賀野をつつく。すると
「むにゃむにゃ・・・あっ、提督さん。おはよ〜じゃなかった。ただいま」
阿賀野は目を擦り謙に笑顔でそう言った。
「おはよ〜じゃねぇよ阿賀野ッ・・・たく心配かけさせやがって・・・・お帰り。阿賀野」
謙はそう返した。
そして2人を入渠させようとしたのだが。
「あ〜那珂ちゃん最後で良いかなって・・・」
那珂は入渠を拒んだ
「いや那珂ちゃんも相当ボロボロだし真っ先に入渠しなきゃ・・・」
謙は言った。
「そうよぉ。後が使えてるんだから遠慮しないで♡」
愛宕もそう続けた。
「えっ・・・うーん」
那珂は愛宕に押されるようにして大浴場へ連れていかれた。
「じゃあ阿賀野、お前も入渠だ。立てるか?」
謙は阿賀野に手を差し伸べた。
「うん。ありがとう提督さん」
阿賀野は謙の手を取り立ち上がろうとしたが
「きゃっ!」
阿賀野は足がふらつき謙に抱きついてしまう
「あががが阿賀野?」
謙は突然の事に焦る
それを後ろで大淀が睨みつけていたがそれはまた別の話
「ごめんなさい提督さん。まだちょっと足がふらついてて・・・」
阿賀野は笑ってみせる。
「しょうがねぇな。大浴場まで連れてってやるよ。」
そのまま阿賀野は謙の肩を借り、入渠へ向かった。
そして2人は大浴場に着いた。
阿賀野は(いくら阿賀野が知ってても私は那珂ちゃんとは初対面に等しいし、それに私が男だって那珂ちゃんに知られる訳にも行かない・・・気をつけなきゃ)と思った。
「那珂ちゃん?」
阿賀野は那珂に声をかける
「はいぃ!」
那珂は驚いて返事を返す
「あの・・・那珂ちゃん?お先にどうぞ?」
阿賀野は那珂に先に入ってもらう事にした。服を脱ぐ所を見られたくなかったからだ。
しかし那珂も
「いやいや!阿賀野ちゃんもボロボロだしお先にどうぞ?」
と返した。
このままでは埒が明かない。そこで阿賀野は
「ごめんなさい那珂ちゃん。阿賀野お尻に痣があって見られたくないの・・・だから私が先にお風呂に入るからそれまで目を瞑っておいてくれない?」
とその場しのぎの噓を那珂に言った。
「う、うんわかった!那珂ちゃん目、瞑ってるね!!」
那珂は顔を手で覆った。
それを見た阿賀野は細心の注意を払って服を脱ぎ、入渠用の風呂に入る。
「那珂ちゃーんもう大丈夫だよ〜」
阿賀野はそう言った
それを聞いて那珂も服を脱ぎ浴槽に入って来た。その時だった。那珂は足を滑らせてバランスを崩し、身につけていたバスタオルが外れてしまう。
「きゃっ!見ないで・・・・」
那珂はとっさに股間を隠すがそこには阿賀野と同じ物が付いていた。
「那珂ちゃん・・・あなた・・・」
阿賀野はそれについて話を聞こうとするが、
「ごっ!ごめんなさい!隠すつもりは無かったの・・・・でも・・・でも・・・・」
と那珂は頭を下げた。それを見た阿賀野は浴槽から出た。
「阿賀野ちゃん・・・それは・・・」
那珂はそれを見て驚いた。
「そうなの。阿賀野も同じだから。ここでは隠さなくていいんだよ?ね?」
阿賀野はそう言って那珂を抱きしめた。すると那珂はクスクスと笑った。
「なんだぁ〜それじゃあ隠す必要なんて無かったんだ。それにしても偶然にしては出来すぎてるね」
「そうね。那珂ちゃん。あなたとは仲良くなれそう」
と笑った。
そして2人は仲良く長居入渠中にいろいろな話を語り合った。