ノンケ提督が艦シーメール鎮守府に着任しました。 作:ゔぁいらす
優宇が風呂から上がり、阿賀野は3人の弟達と食卓を囲んでいた。
「それじゃあじゃあいただきます。」
代智が手を合わせそう言うと
「いただきます。」
「いただきま〜す!」
と凱矢と優宇も続いた。
そして阿賀野も
「い、いただきます・・・」
と続けた。
そして阿賀野はカレーを口に運ぶ。
久しぶりに家で食べたカレーはどこか昔母が作ってくれたような味がした。阿賀野は今にも泣き出しそうだったが弟達の前で泣く訳にも行かず涙をこらえる。
そして団らんとした時間はすぐに過ぎ、皆夕飯を食べ終えた。
「大賀兄さん、どう?俺の料理の腕上がっただろ?」
代智は自慢げに阿賀野に聞く。
「うん・・・・美味しくなってた」
阿賀野は代智に言った。
「そうだろ?母さんが使ってた隠し味とか必死で思い出して作ったんだぜ?」
代智はを張った。すると
「ねえねえ・・・おかあさんとおとうさんいつになったら帰って来るの?たいがおにーちゃんも帰って来たんだから帰ってくるよね?それにたいがおにーちゃんももう何処にも行かないよね?」
急に優宇が悲しそうな顔をして阿賀野に言う。
(優宇にまだ母さんと父さんの事言ってなかったんだ・・・・私が旅行なんてプレゼントしなければこんなことにならなかったのに・・・・)
阿賀野はまた自分のせいで両親が死んでしまった事を悔いた。そして
「ごめん・・・兄ちゃんまたこのお休み終わったら仕事に行かなきゃ行けないんだ・・・優宇、本当にごめん・・・」
と阿賀野は優に言う。すると
「やだ!たいがにーちゃん出て行っちゃやだ!!また皆で一緒に遊んだりしたいのに・・・」
優宇はそうダダをこねる。それを見た凱矢が
「優宇!大賀兄ちゃんを困らせるんじゃない!!大賀兄ちゃんだってなぁ俺達の為に必死でやってくれてるんだぞ!?」
と優宇を叱りつける。
「だって・・・・でも・・・・やだ!皆一緒じゃなきゃやだ!!」
優宇はその言葉を聞いて更に癇癪を起こし泣き出してしまう。
「あーまた始まっちゃったよ・・・」
凱矢はやれやれと言ったような顔をした。
「悪い。俺が母さんなんて言ったからだ。俺が優宇の事なんとかするから凱矢は食器の片付け頼んで良いか?」
代智はそれを見て優宇の側へ向かう。
「ああわかったよそれじゃあよろしく。代智兄ちゃん」
凱矢は慣れた手つきで食器を片付け始めた。
「優宇。そんな泣いてばっかり居たら大賀兄さん困っちゃうだろ?な?」
代智は優しく優宇を諭す。阿賀野はそれを見ている事しか出来なかった。
(ごめんね・・・優宇。全部私のせいなんだ。)
更に阿賀野は気負いした。そんな時、代智が少しフラ付いて壁に倒れ掛かる。
「代智!?」
阿賀野はとっさに代智を支える
「ごめん・・・大賀兄さん。大丈夫・・・ちょっと立ちくらみがしただけだから・・・・」
代智は大丈夫そうに振る舞う。
「代智・・・ちょっと休んだ方が良いんじゃ・・・?」
それでも阿賀野は心配なのでそう声をかけた。
「いや・・・大丈夫。俺がしっかりしなきゃ・・・・大賀兄さんに心配かけたくないから・・・・」
「代智・・・」
そんなやり取りを見ていた優宇は我に返ったのか
「ご・・・ごめんなさい・・・でもぼくたいがにーちゃんと一緒に居たくて・・・・」
と涙を拭ってそう言った。それを見た阿賀野は
「ごめんな。優宇に寂しい思いさせて・・・・それじゃあずっとは無理でも今日は一緒に寝てやるからさ。今はそれで我慢してくれ」
と優宇の頭を撫でる
「ほんとぉ!?たいがおにーちゃん!ありがとう!!」
それを聞いた優宇は先ほど泣きじゃくっていたのが噓のように無邪気に喜んだ。
「優宇は俺が寝かしつけとくから代智、お前はちょっと安め。な?お前が倒れたら凱矢と優宇の面倒は誰が見るんだよ・・・こんな勝手な事言って本当に悪いと思ってる。でも今の俺にできることはそれくらいなんだ・・・」
阿賀野は代智にそう言った。
「ああありがとう大賀兄さん・・・それじゃあちょっと休ませてもらうよ。」
そう言って代智は自分の部屋へと向かった。
「代智兄ちゃん、ここ最近ずっと朝はバイト昼から学校で晩はこうやって飯作ってくれてるんだ。しかも最近なんか寝る間も惜しんで勉強してるし・・・・せめて俺もバイトが出来ればなぁ・・・・」
代智が居なくなったのを見計らって凱矢は阿賀野にそう言った。
「そう・・・なのか・・・・」
阿賀野は更に自分のせいで弟達に要らぬ負担をかけさせてしまっている事を知った。
(やっぱり私皆の側居た方が良いのかな・・・?でもここに居たって私に何が出来るんだろう?それにこんな身体で・・・そんなの絶対隠し通せないよ・・・私どうしたら・・・・)
阿賀野は更にこれからの事で葛藤した。
そんなとき優宇が大きなあくびをした。
「ああ、さっき泣いて疲れちゃったか。じゃあ今日は兄ちゃんと一緒に寝ような。」
阿賀野は優宇をもう一度優しく撫でた。
「うん!じゃあぼく寝る準備してくるね!おにーちゃんも寝間着に着替えなきゃね!早く早く!!」
優宇は笑顔で阿賀野にそう言った。
(そうだ!着替え・・・どうしよう・・・・流石に目の前で着替える訳には行かないし・・・・)
阿賀野は盲点を突かれたとばかりに焦りを見せる。
「あっ、あの兄ちゃんいつもこれで寝てるんだ!だから今日もこれで寝ようかな〜なんてハハハ」
阿賀野はそんな事を言って誤摩化そうと試みた。すると
「大賀兄ちゃん、いつもそんなんで寝てんの?疲れない?別に家なんだからそんな気を張る必要も無いと思うけどな。」
凱矢は心配そうに阿賀野に言った。
(凱矢・・・気遣いありがとう・・・でも今はその気遣いが確実に足を引っ張ってるよぉ〜)
阿賀野は心の中でそう洩した
「ああ!大丈夫大丈夫!!いつもこれで寝てたら逆にこういう服じゃないと寝れなくなっちゃってさ!!だから気にしないで!さ、さあ優宇、兄ちゃんの事は良いから早く着替えておいで」
阿賀野は更に気丈に振る舞い話題をそらした。
「はーい!」
優宇はそう返事をして着替えに向かった。
「うーん・・・・兄ちゃんがそれで良いなら良いんだけどさ・・・兄ちゃん俺達に何か隠し事してるんじゃないの・・・?」
凱矢はそう言った。
「えっ!?そそそそんなぁわたっ・・・じゃなかかった俺がお前等に隠し事なんかする訳ないだろ!?」
図星を突かれた阿賀野は焦りの色を隠しきれなかった。
「わたっ・・・・?って何?仕事も工事の仕事ってだけで何処で働いてるかも教えてくんなかったし突然居なくなっちゃうし兄ちゃんホントに大丈夫?ヤバい仕事に手をつけてるとかじゃないよな?」
(ギクッ!凱矢はカンが良いからなぁ・・・どうやってこの局面を乗り切ろうかな・・・・)
阿賀野は更に図星を突かれてしまう
「ひっ、秘密裏に進められてるプロジェクトだから凱矢達にも言えないんだよ!でも大丈夫ちゃんとした仕事だから!!うん・・・ちゃんとした仕事・・・・・」
阿賀野は自分に言い聞かせるように言った。
「うーんホントかなぁ?まあ兄さんがそう言うなら信じるけど。実際兄さんの稼ぎが無いと俺達やっていけないし。感謝してるよ。うん。ただ無理だけはしないでくれよな。これ以上家族を失いたくないってのは俺も代智兄ちゃんも一緒だから・・・・」
凱矢は阿賀野を心配そうに見つめた。
(ごめん凱矢・・・皆に心配かけさせてたよね・・・・でもこの事を言って皆は私の事を今までと変わらず受け入れてくれるかな・・・・もし拒絶されたら私は何を支えにこれから戦って行けば良いのか分からない。だから知らない方がみんな幸せなんだ・・・・きっとそうだよ。)
「ああ。無理はしないようにするよ」
阿賀野は今にも自分の事を打ち明けたかった。しかしそんな事をして更に弟達との間に溝を作る事を恐れた阿賀野は真実を言えずに居る。そして2人の間に少の間静寂が流れた後
「おにーちゃーん着替えて来たよ!」
とその静寂を打ち破るように優の声が聞こえる。
「優宇!早かったな。それじゃあ俺は優宇の事寝かしつけてくるから凱矢、悪いけど食器の片付けたのむな」
「ああ分かってるよ大賀兄ちゃん。こんなのもう慣れたもんさ。それじゃあお休み、優宇」
凱矢はそう言うと洗い物を始めた。
「がいやにーちゃんおやすみなさーい!じゃあ早く行こたいがおにーちゃん」
優宇は阿賀野の手を引いて急かす。
「はいはい分かった分かったから。それじゃあ凱矢お休み」
「お休み大賀兄ちゃん。折角久々に帰って来たんだからゆっくり休んでくれよ」
阿賀野は凱矢とそんなやり取りを交わして優宇と凱矢の部屋に向かった。
「ここもあんまりかわってないなぁ〜」
その部屋には2つの勉強机と二段ベッドが置かれていた。優宇の定位置は二段ベッドの下の段だ。
「それじゃあたいがおにーちゃんも早く入って!」
優宇は先にベッドに入り阿賀野を呼んだ。
「ああ。それじゃあお邪魔します。懐かしいなぁ・・・」
阿賀野はそのベッドに郷愁を感じた。
「なあ優宇、」
「なぁにおにーちゃん?」
阿賀野は優宇に思い出話を始める。
「この2段ベッド、最初は兄ちゃんと代智で使ってたんだよ。まだ優宇が生まれるちょっと前くらいだったかな。いつも代智とどっちが上で寝るかって喧嘩してたなぁ・・・・」
「へぇ〜そうだったんだ。で、どっちが上で寝てたの?」
優宇は興味津々に聞いてくる。
「ああ結局俺が上で寝てたな。それで凱矢がここで一人で寝るようになってからは俺は自分の部屋で寝るようになったから代智が上に行って凱矢は下だったっけ」
「おにーちゃんたちは皆上が良いの?」
優宇は更に阿賀野に質問する。
「ええ?そりゃまあ高い所って憧れるだろ?」
阿賀野はそう返すが
「ぼくは下の方がいいなぁ。だって絶対上におにーちゃんが居てくれるって思うとなんか安心するから・・・」
優宇はそう言った
「そうか。優宇はホントに甘えん坊だな」
阿賀野はまた優宇の頭を撫でた。
「やっぱりたいがおにーちゃんいい匂いする。おかーさんみたいな匂い・・・それにあったかい」
優宇はそう言って阿賀野に抱きつく。
「こら!優宇!って・・・まあ今日くらい・・いい・・・かな・・・」
阿賀野は優宇を抱きしめる。
「おにーちゃん・・・おかーさん・・・おとーさんみんな・・・・いっしょに・・・・むにゃむにゃ・・・」
優宇はうとうとしている。
(さっき泣いて疲れたのね・・・私も今日は色んな事があって・・・眠たい・・・でもまだ寝ちゃ・・・・・・・・・・)
優宇を寝かしつけたらこっそり抜け出して凱矢の手伝いをしてやろうと思っていた阿賀野だったがその日の疲れからかそのまま眠りに落ちてしまった
・
・・
・・・
・・・・
「・・・・よう・・・・」
誰かの声がする。
「んん〜むにゃ・・・あと10分だけ・・・・」
阿賀野はそんな事を言うが
「またそんな事言って!おはよう!阿賀野姉ちゃん!」
その声の主は凱矢だと分かる。しかしその言葉に違和感があった。
「えっ!?凱矢今なんて!?」
阿賀野はそんな突然の事に耳を疑い聞き直そうとする。
「え?だからおはようって」
「いや、そっちじゃなくてその後」
阿賀野はそう聞き返す
「だから阿賀野姉ちゃんって」
(何で私の事バレてるの!?)
「凱矢・・何言って・・・俺は阿賀野なんて名前じゃ・・・」
阿賀野はそう訂正しようとするが
「何言ってんの阿賀野姉ちゃん?また俺をからかおうったってそうはいかないよ。さあ朝飯できてるから早く降りてきな。母さんも待ってるよ。じゃあ俺先に朝飯食ってくるから。早く来ないと姉ちゃんの分まで食っちゃうからな!」
そう言って凱矢は部屋を出る。
「一体どうなってるの・・・・?」
阿賀野は部屋を見渡す。
「ここは・・・・私の部屋・・・?でも何か違う」
部屋の構造や家具に見覚えはある。しかし部屋の配置が明らかに女の子の部屋だ。そして部屋を見渡して置かれていた姿鏡に映った姿は大賀の時の姿ではなく、パジャマ姿の阿賀野だった。それに今よりもっとほっそりとしていて女の子らしい体型をしている。
「こっ・・・これどうなってるの・・・・なんで私・・・・」
そして股にいつもある感覚が無い
「無い!女の子になってる・・・・なんで・・・」
そんな自信の身体の変化に戸惑っていると
「阿賀野〜早く起きなさい!大学今日からなんでしょ?遅刻しちゃうわよ〜いつまでも艦娘の時の気分で居ちゃダメよ」
と下の階から声が聞こえる。阿賀野はその声にとても聞き覚えがあった。
「か・・・母さん?」
そう忘れる筈も無い。それはまぎれもなく母の声だった。
「母さん!」
阿賀野は居ても立っても居られなくなり、その声の聞こえる場所へと走った。
そしてリビングのドアを開けると
「阿賀野姉さん、そんな足音立てて走っちゃ危ないだろ」
とパンを食べながら喋る代智
「姉さん今日は早かったね」
「あ〜おねーちゃんおはよ〜!」
とこちらに話しかけてくる凱矢と優宇そして
「か・・・・母さん・・・」
そこにはまぎれもなく阿賀野の母の姿があった。
「阿賀野、早くご飯食べちゃいなさい。着替えの時間無くなっちゃうわよ?それになんですかその胸の開いた寝巻きは!女の子なんだからもっとちゃんとして寝なさい!」
彼女は阿賀野にそう言った。
「えっ・・・女・・・の子・・・・?」
阿賀野が聞きかえすと
「ええそうよ!いくら弟が多いからってそんな事してちゃダメよ?」
と彼女は言う。
「本当に母さん・・・なの?」
阿賀野はそう聞く。
「何言ってるの?おかしな娘ねぇ・・・」
彼女はそう答えた。そして阿賀野は考えるよりも先に母の胸へと飛び込んでいた!
「母さん!!ごめんなさい!!!ずっとずっと会いたかった!!私寂しくて・・・・・辛くて・・・・」
阿賀野から様々な感情が溢れ出す。
「よしよし。よく頑張ったわね・・・それに・・・・・」
彼女は阿賀野の頭をなでそう言った
そんな時急に阿賀野の意識が薄れ
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「母さん!!」
阿賀野はベッドの上で目を覚まし、横では優宇が寄り添って寝息をかいている。
「夢か・・・・そりゃそうよね・・・・私寝ちゃってたんだ。父さんと母さんが死んでなかったらあったかもしれない未来か・・・・・ちょっと変だったけど」
そんな事を考えていると胸に感触がある事に気付く。
「んあっ♡もう!優宇・・・そんな強く触らないで・・・ってええ!?」
寝てる間にサラシが緩んでいたらしく阿賀野の胸に優宇が顔を埋めている。
「もう!優宇のエッチ!!なんとか離れてサラシ締め直さなきゃ・・・」
阿賀野がそんな事を小声で言っていると
「むにゃ・・・むにゃ・・・・おかー・・・さん・・・」
優宇がそう寝言を言いながら更に強く胸に顔を埋めた
(そっか・・・優宇も母さんの夢を・・・・しょうがない。ちょっとだけこうしといてあげる。)
阿賀野はそんな事を思いながら優宇を起こさないように優しく撫た。
それからしばらくして優宇が寝返りを打ち胸から離れたので
「良し!これでベッドから出れるわね。それじゃあこっそりと・・・・」
阿賀野は優宇を起こさないようにベッドから出た。
「今何時だろう?」
阿賀野が部屋の時計を見ると時計は夜中の2時を指していた。
「私結構寝ちゃってたのね。今日は色々汗かいちゃったし今なら誰もいないだろうしお風呂入っちゃおうかな・・・?」
阿賀野はこっそりとリビングとその先にある風呂場を目指した。リビングには灯りは点いていない。
「よし!皆寝てるみたいね。さあそれじゃあ今のうちにお風呂に入っちゃおう。」
阿賀野は湯を沸かし直し、風呂が温まったのを確認すると。
「ふわぁ・・・今日は色々あって疲れたぁ・・・・胸もずっと締め付けっぱなしでしんどかったし・・・・」
そんな時脱衣所にある鏡で自分の姿をふと見る。
「確かにはたから見れば女の子だけど・・・」
阿賀野は自分のクビと肩に触る。
「ここは男だった時からあんまり変わってないのよね・・・やっぱちょっとゴツいかな・・・?」
そして胸に目をやる。
「最初は半信半疑だったけど完全に胸の中まで感覚がある・・・本当にあの特殊シリコン胸と完全に一体化してる・・・?工廠の技術って凄い・・・・それに、んっ♡入れたときより少し大きくなった?」
阿賀野は胸を触ってみる。胸を膨らませた当時は触っても変な感触がするだけだったが今となってはあたかも始めから本物の胸だったかのような感覚がある。
「なにしてんだろ私・・・さあ早くお風呂入っちゃわなきゃ!」
阿賀野ははっと正気に戻りそそくさと風呂に入った。
阿賀野が風呂に入ってしばらくした頃怠そうな顔をした代智が部屋から出て来ていた。
「あ〜ちょっと寝すぎちゃったな・・・今日も資格の勉強しなきゃ・・・とりあえず明日は休みだから4時・・・いや5時くらいまでやるか・・・」
代智が寝ぼけ眼を擦ってリビングにやってくる。
「ん?風呂に灯りが点いてる?兄さん風呂入ってんのかな。あっ!そうだ!」
代智は何かを思い出し、台所に置かれてあったビニール袋からシャンプーを取り出した。
「シャンプー切れてたんだった。兄さんに言ってやらなきゃ」
代智はシャンプーを片手に風呂場へと向かった。そんな事を微塵も知らない阿賀野は
「ふんふんふ〜ん♡汗かいた後のシャワーって最高♡」
と久々の実家の風呂を堪能していた。
そんな時である、風呂場の戸が音を立てて開かれ
「兄さんシャンプーきら・・・し・・・・・・・・・・・・・・・・すみませんでしたああああああああああああ!!!」
代智が開けた戸の先に居たのは兄ではなく長髪で胸の大きな女性だったので代智は驚いてその場を逃げ出した。
「きゃっ!?あっ違っちょっ!代智!これは違うの・・・じゃ無かった違うんだ!!!待って・・・待ってくれええええ!」
阿賀野のしどろもどろな叫び声が夜に空しく響いていた。