ノンケ提督が艦シーメール鎮守府に着任しました。 作:ゔぁいらす
俺は春風を迎えに春風の部屋へと向かっていた。その道中高雄さんとすれ違った。天津風を部屋に送り届けた帰りだろうか?
高雄さんは俺に気付き
「提督?どうされたんですか?」
と声をかけてきた。
「はい。春風を迎えに行く約束をしてて」
俺は答える
「まだ春風ちゃんお部屋に居たんですね。天津風ちゃんのお部屋は春風ちゃんのお部屋のお隣なんですよ。言ってくださればついでに迎えに行ったのに・・・」
高雄さんは言った。
そうだったのか。それにしても天津風の奴なんであんなに敵愾心丸出しと言うかなんと言うか・・・少し彼女の様子が気になったので俺は高雄さんに天津風の様子を聞く事にする
「あのー高雄さん、天津風の事なんですけど」
俺がそう口を開くと
「あの娘・・・少し困った娘ですよね・・・でも提督に会うまでは別にそんな事もない普通の娘だなぁって思っていたんですけど・・・」
高雄さんは言った。それはどういう事だろう・・・?つまり天津風は元からああいう性格と言う訳ではなく明確に俺に対して何か思う所があると言う事なのか・・・?
「俺・・・天津風になにか気に障る事しちゃったんですかね・・・?何か天津風は言ってましたか?」
俺は全く思い当たる節がないだけに高雄さんにそう聞いた。
「いいえ。何も・・・」
高雄さんはそう残念そうに言った。
「そうですか・・・」
俺も急に少女に理由もわからず敵愾心を向けられ方を落とした。
「でも気を落とさないでないでください!きっと慣れない環境で緊張してるんですよ。それにもっと問題のある子がここには居ますから!その子に比べたらかわいいものですよ。もちろんその娘も可愛い子なんですけどね。その・・・手がかかる子ほど可愛いと言うか」
高雄さんはそう言って笑った。
問題のある子・・・?少し前の夜中に出くわしたあの髪の長い娘の事だろうか?えーっと確か名前は・・・
「それ初雪・・・って娘の事ですか?」
俺は高雄さんに尋ねる。
「ええ。提督に挨拶くらいはしておくようにってずっと前から言ってるんですけどすみませんずっとあんな調子で・・・」
高雄さんは申し訳無さそうに言った。
「いえ。気にしてないですよ。ただこの間ちょっと怒らせちゃったみたいですし俺も1回会って謝りたいとは思うんですけど」
俺はそう言っておいた。
「わかりました。そう言う事なら初雪ちゃんに伝えておきますね。」
それにしても問題児が一気に増えた様な気がするなぁ・・・初雪も天津風もせめて吹雪くらいとは仲良くしてやって欲しい所なんだけど・・・そう言えば何か忘れて
「あっ!それより春風を迎えに行かないと!高雄さんは先に食堂行っててください!!それじゃあ後で」
俺は新宿舎に急いだ。
そして春風の部屋の前に到着した俺は何処からともなく視線を感じる。
視線の方向に目をやると春風の部屋の隣102号室のドアが少し空いている。そう言えば天津風はあの部屋にいるんだっけか・・・そんな事を思ってその少し開いた隙間を見ていると102号室のドアはバンと大きな音を立てて閉まってしまった。
天津風の奴一体何を考えてるんだか・・・まあ今はそんな事どうでもいいや。春風を早く食堂に連れていこう。
俺は101号室のドアをノックすると
「はーい。あっ、師匠!お待ちしておりました」
春風がドアを開けて部屋から出て来た。
「それじゃあ行こうか。皆待ってるぞ。それと・・・」
「なんですか師匠?」
春風は俺の顔を覗き込む
「皆の前で師匠って言うのは何か恥ずかしいからやめてくれよな」
俺は春風に言った。
「はい!師匠・・・いえ司令官様がそう仰るならそうします」
春風はそう言った。聞き分けはいい子なんだよなぁ・・・どこぞの駆逐艦もこれくらい素直だったら良かったのに。俺は心の中で天津風への悪態を突く。
そして春風を連れ、皆が待つ食堂へと向かった。
「あ〜提督遅いよ〜那珂ちゃん待ちくたびれちゃった〜」
食堂の前には何故か那珂ちゃんが居た。
「あら、こちらの方は?」
春風は俺にそう尋ねる
「ああ、こちら那珂ちゃん。トラック泊地からここに転属して来たんだ」
俺は春風に那珂ちゃんの紹介をする。
「艦隊のアイドル那珂ちゃんだよ〜☆那珂ちゃんって呼んでね!キャハッ☆」
那珂ちゃんは春風にそう挨拶した。
「え・・・ええ。個性的なお方ですね・・・・わたくしは春風と申します。以後よろしくお願い致します那珂ちゃんさん・・・」
春風は少し引き気味に那珂ちゃんに挨拶した。
「ところで那珂ちゃん、なんでこんな所にいるんだ?中で待ってたら良かったのに」
俺は尋ねた。
「え〜普通に居ても面白くないしー折角だからインパクトのある登場した方がいいでしょー?アイドル的に。だから最後まで入らないで待ってたんだ〜」
那珂ちゃんは言った。
「そ・・・そうなんだ・・・」
俺はそう返事をすると
「あっ、そうだ提督ーこれ読んでおいて欲しいんだけどー」
那珂ちゃんはそう言うと紙切れを俺に手渡して来た。
えーっと何何・・・?
【那珂ちゃんセルフプロデュース☆歓迎会スペシャルサプライズライブ台本】・・・?
何だこれ俺こんなの聞いてないぞ・・・?
その下には筋書きや俺が読み上げなくてはいけないであろうセリフが書いている
【 艦娘達の挨拶が終わる
提督「はいここで艦娘の挨拶が一通り終わった訳なんですけれども、実はもう一人スペシャルなゲストが着てくれてまーす!!
一同ざわつく
提督「トラックからやって来た超プリティーなアイドル艦娘の那珂ちゃんでーす!それでは歌って頂きましょう!恋の2-4-11!!拍手で那珂ちゃんをお迎えください!!」
一同拍手
那珂ちゃんここでラジカセのスイッチを押して食堂に入る。
那珂ちゃん「みんなーお待たせー!!艦隊のアイドル那珂ちゃんでぇ〜っす!!阿賀野ちゃん!!会いに来ちゃったよ!!」
・・・・・・(以下省略)・・・・・・・・】
なんだこれ一同拍手て・・・それにこの提督って所俺が読まなきゃいけないのか?なんか凄い恥ずかしいぞこれ・・・
「えっ・・・これを俺にやれと?」
俺は念のため那珂ちゃんに聞く。
「うん!カンペキでしょー?」
那珂ちゃんは得意げに言ってくる
「これ・・・俺に読めと?」
「当たり前だよー那珂ちゃんのライブが成功するかどうかは提督のMCにかかってるんだからしっかりやってねー!!それじゃあ早く提督入って一通り挨拶終わらせちゃってー!!」
そう言うと那珂ちゃんは俺と春風を食堂の中へ押し込んだ
「うわぁっと!」
俺は食堂に押し込まれる。
「あっ、提督さん遅いよ〜早くしてくれなきゃご飯冷めちゃうじゃん!!」
阿賀野が頬を膨らませて言った。
テーブルを見ると今までにないくらい手の込んだ料理が並べられている。
「どうですか提督・・・私が腕を振るって全部作ったんですよ♪」
愛宕さんが得意げに言った
「凄いですね愛宕さん・・・」
俺はその量に言葉を失う
「もう愛宕ったらどうせ台所は汚したままなんでしょ?誰が片付けると思ってるの?」
高雄さんが腕を組んで言った。
「ええ〜高雄が一緒にやってくれるでしょー?」
愛宕さんは言う
「もう!どうせ酔いつぶれてお掃除なんてしないじゃない!愛宕はホントに私が居ないとどうしようもないんだから・・・」
高雄さんは少し呆れた様に笑った。その奥では吹雪と金剛と大淀が何やら話をしている。
「それより提督〜早くご挨拶を」
愛宕さんは高雄さんの会話を遮る様に俺にマイクを渡して来た。
このままじゃアレだし一応なんか一言言うか。
「えーコホン・・・遅れてごめん。今日は新しい艦娘が4人この××鎮守府に着任した。残念ながら1人は欠席だけど・・・まあそれは置いといて、折角なんで皆には今日は親睦を深めてもらいたいと思う。それとここで新艦娘の自己紹介をしてもらいたいと思う。それじゃあまずは春風、やってくれるか?」
俺はそう言って春風にマイクを手渡した
「ごっ・・・ご紹介にあずかりました・・・・春風・・・です。」
どうやら緊張している様だ。
「春風・・・もっと方の力抜いて」
俺はこっそりそう春風に耳打ちしてやる。
「まだわからない事だらけですがよっ・・・よろしくお願い致しますっ!」
春風はそう言って頭を下げる。
そして食堂に居た他の皆は拍手をした。
そして春風は俺に黙ってマイクを手渡す。
「それじゃあ次は金剛。よろしく頼む」
俺は奥に居た金剛を呼んだ。金剛はこちらに走って来て俺に抱きつきマイクを取り
「ハーイ!英国で生まれた帰国子女の金剛でーす!ワタシ提督に一目惚れしちゃったネー!提督ハートはワタシがゲットしてみせマース!よろしくネー!!」
と言った。
後ろであからさまに阿賀野、吹雪、大淀が俺に事を睨みつけている。それに金剛の胸が当たって・・・・
「こっ・・・こここ金剛!?ちょっと・・・胸が・・・」
俺は金剛から離れようとするが
「これは当ててるネー!提督ー近くで見たら一段と素敵ネー!!」
すっ・・素敵!?照れるなぁ・・・ってそんな場合じゃない!誰か助けてくれ!!俺は視線を送るが高雄さん愛宕さんはなにやらこちらを見てニヤニヤしているし相変わらず他の3人からは鋭い視線が送られるしもうめちゃくちゃだ。そんな事をしていると大淀がこちらに近付いて来て
「金剛さんいい加減にしてください!!謙・・・じゃなかった提督も嫌がってるじゃないですか!!」
ああ助かった・・・そう思った瞬間大淀は俺の手を思いっきり引っ張った。
「oh!提督をファーストネームで呼ぶなんて大淀もしかしてワタシのライバルって事デース?ワタシも提督の事ケンって呼んじゃいマース!」
金剛は離すまいと抵抗するがそれにより俺の首がきりきりと締め付けられる
「こっ・・・これはそんなんじゃなくて・・・・その・・・それに謙って呼ぶのはダメです!秘書官の私が許可しませんから!!」
大淀は顔を赤くして言った。しかし俺はそれどころではない
「あいでででででででちょっ・・・大淀・・・腕もげる・・・息・・・ぐるじ・・・・」
俺は声を振り絞りそう言った。ヤバい・・・このままじゃ死ぬ・・・
「oh!ケン!失礼したネー!ちょっと力強過ぎたデスカ?」
金剛はそう言って俺を解放してくれたが思いっきり引っ張っていた大淀の方に俺は引き寄せられる。
「うわぁああ!」
「きゃあぁああ!!」
俺と大淀はそのまま倒れ込んでしまった。
いてて・・・こんな事前も会った様な気が・・・・
そのとき唇に何やら感触がするので俺は恐る恐る目を開けた。
すると目の前には目をつぶった大淀・・・間近に見てももうどう見たって淀屋には見えないなぁ・・・いやそうじゃない・・・・これは・・・・・その・・・なんだ・・・・
俺は大淀と唇を重ねて居たのだ!
うわあああちょっと待て!俺親友とキスしちゃったのか!?それにマウスtoマウスで・・・・?
俺はすかさず大淀から飛び退く。そして辺りでは吹雪と阿賀野が口をあんぐりと開けてこちらを見ていた。
「すすすすすスマン大淀!!これはその・・・・不可抗力と言うヤツで・・・」
俺は既にパンクしそうな頭から必死に大淀に弁明を放り出し訴えるが大淀は顔を赤くしてこちらを見つめると
「うわあああああああああああん!!!」
と声を上げて食堂を後にしてしまった。
「ちょっ・・・待て大淀!!」
俺は呼び止めるが彼女に俺の声は届かない
「大淀も大胆なことするデースちょっと見直しちゃったネー」
金剛はそんな大淀の背中を見てそう呟いた。いや見直すも何もお前のせいだろうが・・・・
俺はそんな事を思いながらこの雰囲気をどうすれば良いのか考えていた。
そういえば何か忘れているような・・・・俺はふとそんな事を考えた。そのときまた食堂の扉が開かれ
「もー遅いよ提督〜那珂ちゃんのステージまだー?それに大淀ちゃんがなんか泣きながら出て行ったけど・・・」
しびれを切らせた那珂ちゃんが食堂に入ってくる。
「あ!那珂ちゃん!!」
阿賀野が声を上げた
「阿賀野ちゃん!!またあえて那珂ちゃん嬉しい☆那珂ちゃん阿賀野ちゃんと一緒に居たくてここまで来ちゃった!これから改めてよろしくね」
那珂ちゃんは阿賀野にそう言った。
「ほんとー!?阿賀野も嬉しい!それじゃあもう挨拶も済んだしご飯一緒に食べよっ!」
そう言って阿賀野は那珂ちゃんをテーブルまで連れていった。
そして阿賀野が
「いっただっきまーす!!」
といって食事に手をつけ始めると
「あっ、ワタシも食べるデース!」
と金剛もテーブルの方まで走って行き他の艦娘達も食事に手をつけ始めた。
あれ?俺完全に孤立してね・・・?
俺もテーブルの方に走り適当に料理を取って他の艦娘に話しかける
「な、なあ阿賀野・・・」
しかし
「ふんっ!だ!!あっ那珂ちゃんこれ美味しいよ〜」
阿賀野は俺にそっぽを向いて那珂ちゃんの方へ。俺完全に無視されてる・・・・
「ふっ、吹雪・・・」
俺は吹雪にも声をかけるが
「もう知りません!春風ちゃん!ジュースのおかわり入れてあげるね!」
と言って春風の方に行ってしまった。
「まあそう気を落とさないでください」
「そうよそうよ!若気の至りってやつね」
そう優しい言葉をかけてくれたのは高雄さんと愛宕さんだけだった。
そんな事をしていると
「ケン!これおいしいデスヨ〜?ほらあーん・・・口開けるネ!ケン」
金剛がフォークに刺さった鶏の唐揚げを口に運んでくる。
しかし今は食べる気にもならない。
「ごめん金剛。俺今そんな気分じゃないや。高雄さん、愛宕さん後は任せました。俺ちょっと外の空気吸ってきます」
俺はそう言って食堂を後にした。
そして大淀の部屋に向かった。
「大淀・・・いや淀屋!開けてくれ・・・さっきの事謝りに来た」
俺はそう言って大淀の部屋のドアを叩くが
「ごめん・・・謙。私今部屋から出たくないの・・・謙が悪くないのはわかってる・・・でも今は1人にさせて」
淀屋はそう言った。俺にはどうする事も出来なかったので
「そうか・・・それじゃあまた・・・明日な・・・」
とそう言う事しか出来ず淀屋の部屋を後にし自分の部屋へ戻った。
「はぁ〜散々だなぁ・・・」
俺はそう呟きベッドへ倒れ込む。
そしてふと大淀・・・いや淀屋の唇の柔らかな感触を思い出した。
「ははっ・・・こんな時に何思い出してんだろ気持ち悪い・・・」
俺はそう自戒する。しかしそれと同時にこの感触を以前どこかで感じた事があるような気がした。
いやいやある筈が無い。
第一淀屋は男でそれに親友で・・・ふざけててもキスとかは流石にしていない。それなのにどうして淀屋の唇の感触を俺は知っていたんだろう・・・・いや気のせいだ。きっと気のせいなんだ。俺は自分にそう言い聞かせた。
それから数時間程経った頃だろうか部屋のドアが静かに開き
「お兄ちゃん・・・もう帰ってたんだね」
吹雪の声が聞こえる。
「おお吹雪・・・歓迎会は楽しめたか・・・?いやそれより見苦しい所見せちゃったな。ごめん」
俺は吹雪に言った。
「歓迎会は・・・うん・・・那珂ちゃんさんとか春風ちゃんと色々お話しできた。私の方こそごめんね・・・どうしてもお兄ちゃんとお姉ちゃんがああなった所見てたら胸がモヤモヤして・・・・」
吹雪はそう言って俺の寝転がっているいるベッドに倒れ込んで来た。
それ自体はもう慣れっこなのだが何やら吹雪の様子がいつもと違う。そのまま吹雪は俺の上に覆い被さる。
「お兄ちゃん・・・私の胸のモヤモヤ消えないの・・・」
吹雪は俺を見つめそう言った。その表情は今までに見た事が無い表情だった。
「ふっ・・・吹雪・・・俺に何をしろと・・・」
俺は少し身じろぎをした。しかし乱暴に吹雪を振り払う事も出来ない
「お兄ちゃん・・・この気持ち・・・私よくわからないけど・・・お姉ちゃんと同じ事してくれたら少しはマシになるかもしれない。許してねお兄ちゃん・・・」
吹雪はそう言ってどんどん俺に顔を近づけてくる。まさかこれって・・・・
「ちょっ!?吹雪!!やっ・・・やめ・・・・」
俺はそう言いかけるが口が吹雪の唇によって塞がれてしまう、それから数秒ほどそれは続けられたがその時の俺にはその数秒がとても長い時間に思えた。
「はぁ・・・・これがキス・・・」
吹雪は自分の唇に指を当て余韻に浸っている。
「ふっ・・・吹雪・・・?」
俺はそんな吹雪に声をかける
「ごめんねお兄ちゃん・・・でもこの感じ・・・私クセになっちゃいそう」
吹雪は俺を見つめる。そんな吹雪の顔がさっきまで俺と数ミリの距離も無い所まで重なってしまった事を思い出し俺は赤面する。
「吹雪っ!?そそそそう言うのはまだちょっと早いと言うか・・・・・だな・・・・あんまりその・・・軽々しくやるもんじゃないっていうか・・・・」
俺はしどろもどろに吹雪に言うが
「うん。ごめん・・・わかってるよお兄ちゃん・・・でも・・・お姉ちゃんとお兄ちゃんがああなってる所見てたら・・・うまく言えないんだけどどうしてもしたくなっちゃって・・・」
吹雪も顔を赤らめてそう言った。
「うーん・・・・それじゃあ吹雪に寂しい思いをさせちまったしお相子って事で・・・ダメか?でももうこんな強引な方法は取っちゃダメだぞ・・・俺もその・・・・慣れてないし・・・・」
俺はそう吹雪に言った
「う・・・うん・・そうだね・・・ごめん・・・ありがとう・・お兄ちゃん。あっ、そうだ!私汗かいちゃったしもうお腹もいっぱいで眠たいから今のうちにシャワー浴びてきちゃお!それじゃあ私シャワー浴びてくるからお兄ちゃんはもう気にしないで休んでてね!」
吹雪はそう言ってベッドから飛び降りシャワーを浴びに行ってしまった。
また1人部屋に残された俺。さっきの吹雪の唇の事を思い出すがやはり何かが違う・・・やはり淀屋の唇の感触を以前にもどこかで・・・どこかで感じた事があるのだ。それが吹雪とのキスで明らかになってしまった。
「俺は一体・・・」
俺はそんな事を呟いて天井をただただ見つめていた。
そして次の日、あんな事が起ころうとはその時の俺に予測がつく筈もなく・・・・