ノンケ提督が艦シーメール鎮守府に着任しました。   作:ゔぁいらす

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初雪の決意

 「ごめんなさい。ここまでしてもらったのに・・・・でも少し私と雪生人の二人だけにしてください」

 

そう言った雲人さんの顔に迷いはなかった。それにこれ以上俺がどうこう出来る問題ではない

「は、はい。わかりました」

俺はそうとしか言えなかった。

「叢雲ちゃん・・・それじゃあ後は任せるわ。それじゃあ提督、食堂で待っていましょうか」

高雄さんは少し雲人さんを見つめた後そう俺達を食堂へ連れていった。

その途中

「あら、吹雪じゃないどこ行ってたのよ?」

天津風が吹雪に声をかける

「あっ、天津風ちゃん。ちょっとおにいちゃ・・・・司令官の付き添いで」

「ふーん・・・そうなんだ。ま、どうでもいいけど!それより吹雪、ランニングに行こうと思ってたけどあなたがいなかったからずっと待ってたんだけど今から行かない?」

天津風は吹雪を誘った。

それを聞いた吹雪はどうすればいいのか尋ねる様にこちらを見つけてくる

「行ってこいよ吹雪。後でどうなったか話してやるからさ」

「う・・・うん・・・・わかりました司令官。それじゃあまた後で!」

「それじゃあ提督、吹雪は借りて行くわ・・・!それと・・・・別に気になってないんだけど吹雪とどこ行ってたの・・・?」

天津風は遠慮がちに聞いてくる

「あ、ああ。ちょっと神社までな」

「神社ぁ!?あんな寂れた神社に何しに行ってたのよ!?ま、いいわ。それじゃあランニング行ってくるわ提督。さ、吹雪、春風も待ってるから早くしなさいな」

天津風はそう言って吹雪を連れていってしまった

「お、おう行ってらっしゃい・・・」

俺は二人を見送り終え、食堂へと足をすすめる。

そして食堂では金剛が紅茶を飲んでいた。そりゃもう豪快な飲みっぷりで

「ぷっはぁ!!やっぱり午後のティータイムは最高ネー!!oh!ケン!どうしたんデース?それにタカオ達もご一緒ネー?紅茶飲みマスカー?」

金剛はにこやかに紅茶を勧めてくる。

それを聞いた高雄さんは一つため息をついた後

「丁度良いわね。金剛、私達の分も紅茶、入れてくれるかしら?」

「タカオからお願いされるなんて久しぶりネー!腕によりをかけて作りマース!!!」

金剛は待ってましたと言わんばかりに紅茶を作り始めた。

「せっかく金剛が紅茶をご馳走してくれるみたいだし少し昔話でもしようかしら」

そう言って高雄さんは俺達を椅子に座らせた。

「あの・・・高雄さん、昔話って?」

大淀が尋ねる

「ええ。叢雲ちゃんの話をね」

「ムラクモ!?ムラクモの話ネ!?今あの子何してるデース?」

金剛が叢雲という言葉に反応する

「金剛さん、叢雲ちゃんを知ってるんですか?」

吹雪はそんな金剛に尋ねた。

「知ってるも何もワタシは以前連合を組んで高雄やムラクモ達と戦った事があるんデース!」

金剛は胸を張って言った。

「えっ、そうだったのか!?」

「そうデース!ねっ、タカオー?」

「ええ。そうよ。金剛は別の鎮守府の所属だったけど第2次深海棲艦撃滅作戦では一緒に戦ってたんです。だからせっかくの機会ですし少し昔話をと思って」

「えー何の話するんデース!?タカオとそっちの元テートクとのラヴロマンスデース?タカオも隅に置けないネー」

金剛は高雄さんに肘打ちをした。

「違うわよ!!無駄話してないでとっとと紅茶淹れてくれないかしらこの色ボケオヤジ!」

高雄さんは金剛を睨みつける。

「NO!せめて色ボケおばさ・・・・っておばさんじゃないヨ!!ワタシはまだまだぴちぴちデース!!!」

金剛は頬を膨らませた。

「はいはいわかったわよ。そっちがお茶に誘ったんだからさっさと作りなさい」

「oh・・・相変わらず手厳しいネ・・・はい紅茶できましたヨー」

金剛はそそくさと紅茶を作り俺達に配ってくれる。

「ありがとう金剛・・・・相変わらず紅茶だけはおいしいわね。それでは始めましょうか」

高雄さんは紅茶を一口飲んでから話を始めた。

高雄さんの話では雲人さん・・・叢雲と初雪は深海棲艦被害孤児が集まる施設の出で血のつながりはない物の兄弟のような関係だったそうだ。

そのまま色々あって高雄さんの居た鎮守府に着任して第2次深海棲艦撃滅作戦に参加し、その際雲人さんたちに良くしてくれていた先輩の吹雪型の艦娘3人が彼と初雪を離脱させる為に深海棲艦と交戦して轟沈、結局雲人さんと初雪だけが生き残ってしの後作戦が終わり2人は喧嘩をして雲人さんはそのまま××神社に引き取られ、初雪もそうなる予定で退役の手続きは済んでいた物の雲人さんについて行かずあの部屋で引きこもる事になったらしい。

高雄さん的にはデリケートな事だし干渉しない方がお互い幸せだろうと思いそのまま二人の関係の事は放置しつつ初雪の世話を今まで続けてきたそうだ。

「私が話せるのはこの程度よ」

そう言って高雄さんはこの話を打ち切った。

「ムラクモにユッキーあの後そんな事になってたんデスか・・・・」

金剛はその話を聞いて表情を暗くした

「でっ、でも!!だからって二人をそんな状態で放置するなんて酷いデース!!きっともっと良い解決方法があった筈デース!!いくら二人の問題とは言え喧嘩別れなんて悲しすぎマース!!!」

「あんたの頭の中がお花畑なのも相変わらずね・・・・そう簡単に解決できたら既に解決してたわよ!それに依存関係にあった二人が依存を解消出来る良い機会かもしれないし過去の事なんか忘れて人として生きて行こうって思ってた叢雲ちゃんと一人にしてほしいっていう初雪ちゃんの意志と自主性を尊重して・・・・」

「タカオこそ頭が固いのはあの時から変わってませんネ!!そんなんだからテートクは・・・・」

二人の口喧嘩が始まってしまった。

どうしよう・・・提督として艦娘の喧嘩は止めなきゃいけない筈なのにどうしたら良いのか俺にはわからなかった。

大淀に助けを求めようと大淀に目線を送るが大淀も俺と同じなのか額に冷や汗をたらしてあたふたしている。

そんな時だ。

「やめてください!!!」

そんな声が食堂の入り口からした。

その声の主は雲人さんで、それを見た金剛は雲人さんに駆け寄った。

「ム・・・ムラクモ!?アメイジングネー!いやぁそんなに大きくなったんデスねー!!元気してたデース?」

「は、はい・・・おかげさまで・・・」

雲人さんは少し困った様子でそう返事をしていた。それを見た高雄さんは

「叢雲ちゃん・・・やっぱりダメだったの・・・?」

そう問う。

しかしその雲人さんの表情はどこか晴れやかで。

「いえ。ほら。こそこそしてないで早く入って来なさいよ・・・!」

何やら食堂の外に向かって小声で呼びかけると

「やだ・・・やっぱり恥ずかしいし・・・・私達のせいで金剛さん達喧嘩してるしぃ・・・」

そんな声が聞こえる

その声を聞いた高雄さんは驚きを隠せないのか

「初雪ちゃん?出て来てくれたの!?」

そう声を上げた

「ほら!高雄さんも待ってくれてたんだから早く!!」

雲人さんがそう言って食堂の外から吹雪に似た制服に身をつつんだ髪の長い少女・・・いやこの子も男の子なんだよなぁ・・・・を連れて来た。

「うわぁっ・・・!ひっぱらないでよぉ・・・・」

彼はそう雲人さんに文句を垂れている。

それをみた高雄さんは目に涙を浮かべていた。

「は・・・初雪ちゃん・・・・」

「た・・・高雄さん・・・・久しぶり・・・です・・・」

彼がそう言うや否や高雄さんは初雪を抱きしめていた。

「初雪ちゃん!!私が・・・それにていと・・・愛宕がどれだけあなたを心配してたか・・・それにこんなに髪も伸ばしちゃって・・・・」

「うう・・・・苦しい・・・です高雄さん・・・心配かけてごめんなさい・・・・」

「あらごめんなさい!」

「うう・・・」

二人がそんなやり取りをしている中雲人さんが俺に話しかけてくる

「ありがとうございます謙さん。おかげで雪生人と仲直りできました」

「いっ、いえ。俺は何もできませんでしたし・・・・」

そうだ。俺は何もしていない。いや出来なかった。結局初雪を呼び出す事も高雄さん達の喧嘩を止める事も

「いいえ。あなたが背中を押してくれたからこうしてまた雪生人と会う事が出来たんです。これからどうするかはまだ彼自身も決めていないみたいですけど・・・・」

雲人さんはそう言って俺を慰めてくれた。

するとそれを高雄さんが聞いたのか

「提督が叢雲ちゃんを説得してくれたんですか?」

と尋ねて来た。

「い、いや・・・俺は別にそこまでのことは・・・」

「そう・・・やっぱり私が二人の背中を押してあげるべきだったのかしら・・・私も結局の所臆病なところはあの日のまま・・・・そんな間にもあの子達はこんなに成長してたなんて・・・」

高雄さんは肩を落とした。

「いいえ。高雄さん。高雄さんはずっと雪生人の面倒を見てくださっていたじゃないですか。私はそれだけで十分です。これは自分たちで解決しなければならない事ですし・・・・だから高雄さんには感謝しています。雪生人を・・・にいちゃんをずっと見守ってくれていて・・・」

雲人さんは高雄さんに頭を下げた。それを見ていた初雪もおどおどと高雄さんに頭を下げ

「ありがと・・・・」

と小さな声で言った

「それでユッキーはこれからどうするデース?」

金剛が初雪に尋ねる

「あ・・・えっと・・・・・・・その・・・まだ決まってない・・・・けど・・・・」

初雪が困っていると

「とりあえずその前に髪の毛切りましょうか?」

そう高雄さんは言った。

「は、はい・・・おねがい・・・します・・・」

「それじゃあ工廠で準備するから10分後くらいに来てね。それじゃあ提督、私今から初雪ちゃんの散髪の準備をしてきます」

そう言って高雄さんは食堂を後にした。

俺も初雪に謝らなきゃ!

「あの・・・初雪・・・・ちゃん?」

恐る恐る初雪に声をかける

「・・・・なに?」

初雪はそう言って睨みつけてくる。

髪で顔が隠れていて表情は窺い知れなかったがきっと睨んでる!!髪の先から鋭い視線を感じる・・・・

「あ・・・あのさ・・・えっと・・・・この間は幽霊とか言っちゃってごめん」

俺は初雪に頭を下げた。それを見た大淀も恐る恐る頭を下げる。

すると

「・・・別に気にしてないし」

初雪は素っ気なくそう返した。

「・・・・それじゃあ私・・・・そろそろ高雄さんのところ行くから・・・ぬぁっ!!」

初雪が俺を素通りしようとすると何もない所で突然躓いた。

「うう・・・・・久しぶりに歩いたから転んじゃった・・・・」

「だ・・・・大丈夫か!?」

転んだ初雪に駆け寄るが

「み・・・見るなぁ!!!」

初雪はすかさず立ち上がってそそくさと工廠の方へ行ってしまった。

「な・・・・なんだったんだ・・・」

俺が呆然としていると

「ごめんなさい素直じゃなくて・・・・」

雲人さんはそう言って頭を下げてくる

「いえ、雲人さんのせいじゃ・・・」

「いえ!!雪生人の無礼は私の無礼でもあるんです!!!だから・・・・ごめんなさい!ごめんなさい!!」

雲人さんは何回も頭を下げる。

高雄さんの言い分も一理あるんじゃないかな・・・・

でも雲人さんもどこか嬉しそうだし二人がちゃんと会えてよかったって思えた。

 

その後、初雪は一旦雲人さんとじっくり話したいと言って××神社へ雲人さんと一緒に帰って行った。

そんな次の日

いつもの様に大淀と書類の整理をしていた。

「昨日は大変でしたね、提督、はい紅茶です」

大淀がいつもの様に紅茶を淹れてくれる

「ああ。そうだな。でも、雲人さんと初雪が久しぶりに会えたんだしそれにお前と仲直りできた報告もできたしさ。本当に良かったよ。それにその・・・あれだ・・・・雲人さんのおかげで俺の中でお前が親友以上に大切な存在になってたって事にも気付けた訳だし・・・・」

ちょっと恥ずかしかったがそんな事を言ってみる。

「もう謙ったら・・・気付くの遅すぎるよ。でもありがと・・・こんな男の私に好きだって言ってくれて・・・私も嬉しかったよ」

大淀は微笑んだ。

そんな時、扉をノックする音が聞こえて大淀は素早く何事もなかった様に作業に戻る。

やっぱり他の艦娘に俺との事を気取られるのが恥ずかしいんだろうか?でもこいつ噓が下手だし気付かれるのも時間の問題が気がするなぁ・・・

そんな事を考えながら

「開いてるぞー」

と言ってやると

「失礼します」

という聞き覚えのある声と共に扉が開く

その先には雲人さんが居た。

「あれ?雲人さん?どうしたんです?」

「いっ・・・いえ。今日用があるのは私じゃないんです。ほら。しっかり挨拶して!」

「うう・・・やっぱやめたい〜」

そんな声が外から聞こえてくる。

そして嫌そうな顔をして昨日と同じ制服に身をつつんだ初雪が入って来た

「ど・・・・どうも・・・・」

初雪はぺこりと頭を下げる

「あ・・・どうも・・・」

初雪が何の用だろう・・・・?

「あの・・・・・・・・・・・・・」

初雪は言葉を詰まらせる

「ほら、雪生人・・・・いや、初雪、自分で決めたんでしょ?」

そう雲人さんが助け舟を出すと

「うう・・・・・私を・・・・・ここで・・・・艦娘としてまた働かせてください!」

初雪はそう言った

えっ・・・!?あんなに引きこもってたのになんで今更?

「えーっと・・・・急になんでそうなったんだ・・・・?」

「それは・・・その・・・・あの・・・・吹雪・・・ちゃんを・・・・近くで見守っていたくて・・・・次は私が吹雪ちゃんを守りたいって思ったから・・・その・・・・ごめんなさい!明日から頑張るから!!!」

そう言って初雪は執務室を出て行ってしまった。

「えーっと・・・・」

「ごめんなさい!雪生人が・・・・いえ初雪がまだ私は艦娘で居たい。守りたい物ができたからって。まさかあの子がそんな事を言うなんて私も思っていませんでした。私は海を見ただけでまだあの時の事を思い出すのに・・・それから逃げる為に山奥での暮らしを選んだんですそれなのに初雪はまた艦娘として働きたいと・・・・私からもお願いします。にいちゃんの・・・・初雪の意志を汲んであげてください」

雲人さんは頭を下げた。

「うーん・・・俺の一存で決められる事なのかな・・・・?」

突然の事に俺は困惑していると

「ええ。もちろん」

大淀が急に言った

「え!?」

「え?じゃないですよ!ここの提督はあなたなんですからあなたが許可を出せば彼女は艦娘として再着任できますしNOと言えばそれまでです」

淡々と大淀はそう言った

「責任重大だな・・・」

「当たり前ですよ。提督なんですから」

「そ・・・そうだよな・・・・・」

俺はどうするべきなんだ・・・・・

でも人が増えるのも悪い事じゃないし・・・それに吹雪も初雪に会いたがってたし・・・・断る理由も思い浮かばないし・・・・

「わかりました。拒む理由もありませんし吹雪の友達になってくれるんなら大歓迎です」

「そう・・・ですか・・・・!ありがとうございます謙さん!!!にいちゃんを・・・・初雪をよろしくお願いします!!」

雲人さんはそう言って笑った。

その顔はやっぱりどこか吹雪と似ている。雲人さんが笑ってくれて良かった。初雪のこんな顔もこれから見られると良いな・・・・

俺はそんな事を考えていた。

その後、この事を初雪に伝える為に部屋へ向かってみると案の定鍵がかかっている。

「やっぱり部屋に戻ってたのか・・・」

試しにノックしてみると戸が開き中からむっくりと初雪が顔を出す

「なに・・・・?」

「なに・・・・って君、ここで艦娘として働きたいんだろ?」

俺がそう尋ねると

「・・・・・・・う・・・うん・・・・」

と少し間を置いてから初雪は答えた。

「・・・・・・・だめ?だよね?でもっ・・・でももう1年くらいはこの部屋・・・・使わせて・・・・・」

初雪はあたふたしてそう言った。

追い出されると思ってるのか?

まあいいや。しっかり伝えないとな。

「いいや。承諾させてもらったよ」

「・・・え?」

初雪は意外そうな顔をしてこちらを見つめてくる

「雲人さんから聞いたよ。吹雪の事、気にしてくれてるんだって?」

「・・・うん・・・・まさか吹雪がここにいるなんて思ってなかったし・・・・それに・・・・・私の知ってる吹雪とは違う事は頭ではわかってるつもり・・・・なんだけど・・・・・やっぱり放っておけなくて・・・・」

「ああ。わかったよ。それじゃあこれから改めてよろしくな!」

俺は初雪に手を差し伸べた

「うん・・・・よろしく・・・・」

初雪はそう言って俺の手を握ってくれた。

「あっ・・・でも・・・・・その・・・・あんまり働ける自信ないから・・・・とりあえず週一からで・・・・」

そう初雪は遠慮がちに言った

「え・・・・あ、ああ・・・・」

勢いに流されて言ってしまったがそれってほぼ働く気0って事じゃねえか!!!

まだまだ前途多難そうだけど雲人さんに任されちゃったしそれに初雪自身も自分の殻を破ろうと必死なんだろう。それならそれを拒む理由なんて無い。これから時間をかけて初雪と向き合って行こう。それが提督としての俺の義務なんだろう。

俺は提督なんだ。大淀達に頼りっきりじゃいけない!俺だって提督らしい事をしなくちゃ!!!

そんな使命感に駆られていた。

「あれ・・・・?おこらないの・・・・?」

「怒ったって変わんないだろ?これからゆっくり始めて行こうぜ。それじゃあ初雪・・・・また話しような。それとたまには吹雪達にも会ってやってくれよ?」

「うん・・・・それじゃあおやすみ・・・いっぱい動いたからもう眠くなっちゃった・・・・」

そう言って初雪は部屋の中に戻って行った。

はあ・・・また大変そうな奴が一人増えたなぁ・・・でもなんとかなるだろ!

そんな事を思いながら俺は執務室に戻った。

 

その日の夜

「はぁ〜今日も疲れたなぁ・・・」

俺はそうぼやきながらベッドで寝転んでいた。

吹雪はシャワー浴びてるしやる事無いなぁ・・・それにしても吹雪なんだか嬉しそうだったな。なんかお兄さんにお姉さん・・・?まで増えて私嬉しい!とか言ってたな。初雪も吹雪と会ってたみたいだし、昨日なにがあったんだろ・・・?

そんな事を考えていると部屋の戸を叩く音がした。

誰だろこんな時間に

「うーい・・・」

俺が戸を開くとそこには大淀が立っていた。

「大淀・・・・?どうしたこんな時間に」

「あ・・・・あのね、謙・・・・相談が・・・あるの・・・・」

何やら大淀は深刻そうな顔をしていた。

「なんだよ相談って?俺とお前の中だろ?なんでも言ってくれ!!」

「え、うん。ありがとう謙。それでね・・・」

その時の俺にはこの相談が原因で俺自身にこれから起きる出来事を予想する事なんかできなかったんだ。




初雪が散髪に行った際何が起こったのかは近いうちに書こうと思います。
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