ノンケ提督が艦シーメール鎮守府に着任しました。   作:ゔぁいらす

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××鎮守府サマーバケーション(後編)が思いの外難航しているので67話〜69話の間の小話を先に投稿します。


【side阿賀野】阿賀野の自撮りクライシス

 海水浴場へ行く前日阿賀野は部屋でその準備をせっせとしていた。

「はぁ〜!明日の準備おしまいっ!明日の準備で疲れちゃったな〜明日は早めに行って提督さんを誘わなくっちゃいけないし早く寝なきゃ」

準備を済ませると阿賀野は部屋でポツリと呟いた。

すると携帯電話がブルッと振動し、通知音が流れる。

「ん?誰からかしら・・・?」

阿賀野はすかさず確認をするとそれは育田からのものだった。

「あれ?イクちゃん先輩からLI○Eだ。なんだろ・・・?」

【も〜!阿賀野ちゃんなんで海水浴があるって教えてくれなかったの〜(#゚Д゚) プンスコ!さっき提督さんにあって聞いたの!休みももらえたし明日イクも泳ぎにイクのー(^_^)☆】

阿賀野の携帯の画面にはそんな彼女からのメッセージが表示された。

【ごめん(>人<;)急だったしイクちゃん先輩忙しいと思って ・・・(人ω<`; (人ω<`;】

阿賀野もすかさずそう返信した

すると即座に

【ひどいの・・・(¬_¬)でも阿賀野ちゃんの水着見せてくれたら許してあげるの!(人ゝω・)】

「先輩水着写メ要求って・・・・まあでもサイズとかの確認もしたかったし似合ってるかどうかも聞きたいしいっか!着替えよ〜!」

阿賀野は育田からの返信通り服を脱ぎ用意していた水着に着替えた。

「これでよしっと!それじゃあ・・・えいっ」

阿賀野は軽くポーズを決めて水着姿の自分を撮影した。

「可愛く撮れてるかな〜ちょっと加工もしちゃえ!」

阿賀野は携帯電話をぽちぽちと操作した。

するとまた携帯から通知音が流れる。

「なんだろ?先輩から最速かな〜もー欲しがりな先輩。はいはいわかりましたよ〜今阿賀野ちゃんの可愛い水着姿の写真送りますってばー」

【似合ってるかな?ちょっとシンプル目なの選んでみたよ(ノ≧ڡ≦)】

阿賀野は片手間でぽちぽちとさっき撮った写真を送信した。

「さーて返信待ってる間に寝巻きに着替えちゃおっと」

携帯を手放すと携帯がブルブルと振動を始めた。

「ん〜?音声通話・・・?えっ、代智から!?」

その通話の主は阿賀野の弟である代智だった。

阿賀野は以前里帰りした時に弟の代智に自分の連絡先を教えていた。

それからはたまにやりとりをしていたが音声通話をかけて来るなんてことは初めてだったので阿賀野は慌てて通話を開始する

「ど・・・どうした代智?」

「どうしたもこうしたもないだろ兄さん!!なんだよあの写真!?」

凄まじい剣幕で代智の声がスピーカーから響く

「えっ、写真・・・!?」

「どこに女物の水着来て似合うなんて送りつけて来る兄貴がいるんだよ!!」

「へっ・・・?」

「とぼけんなよ!何が似合ってるかな?だよ!!そりゃその・・・・今の兄さんはそういう身体で・・その・・・あれだけどさ・・・」

代智は

「だ、だから何の話!?」

「ああもう自分で送ったやつ見直してくれよ!恐ろしいくらいに似合ってて可愛かったよ!じゃあな!!」

代智はそういうと一方的に通話を終了した。

「も〜急にかけて来たと思ったら急に切っちゃうなんて・・・なんだったんだろ?」

阿賀野は言われた通り代智とのトークルームを開いてみるとそこにはさっき撮った写真と

【似合ってるかな?ちょっとシンプル目なの選んでみたよ(ノ≧ڡ≦)】

というメッセージが送信されていた。

「あれ〜?おかしいな・・・・・」

阿賀野は育田とのトークルームを確認するがそこには阿賀野の写真は送信されておらす

【まだなのー?(ノシ 'ω')ノシ バンバン】

という育田の投稿がされているだけだった。

「ってことはもしかして阿賀野・・・凄まじくやっちゃいけない誤爆しちゃった!?」

阿賀野の顔が火を噴く

「どどどどどどうしよう!俺・・・わた・・・阿賀野あんな写真実の弟に送っちゃったの!?そりゃあんな実の兄の写真送りつけられたら怒鳴りたくもなるよ!!ああああああ!!なんてことしちゃったんだ私!」

阿賀野は恥ずかしさのあまり頭を抱えて部屋の中を転がりまわった。

「で・・・でもなんで阿賀野誤爆しちゃったんだろ・・・」

恐る恐る再び代智とのトークルームを開くと送信した写真の直前に彼からの投稿があった

【兄さん、急で無理なお願いで申し訳ないんだけど秋に進路についての三者面談があるんだ。家には父さんも母さんもいないから兄さんしか居ないんだ。それにまた凱矢も優宇も会いたがってるしその日だけでいいから帰って来てくれないかな・・・】

阿賀野はそんな真面目な内容に対して水着姿の自撮り写真を送信してしまったことを尚更深く後悔した。

そして恐る恐る代智に音声通話を掛け直す

「・・・・なに?」

「あっ、ごめん。兄ちゃんだけど」

「わかってるよ。だいぶ声は高くなったけどな」

「そ、そう・・・だよね」

「で、何の用?」

「あの・・・・三者面談の事読んだよ」

「・・・そう。で、それに対する回答があの写真って事?」

「ち、ちがうの・・・・いや違うんだ。あの・・・あれは・・・・」

「違うって何が違うんだよ!どう考えても兄さんの自撮りじゃないかあれ!」

「あのー・・・えーっとね・・・お友達に送信しようとしたら間違えて送っちゃって・・・・」

「・・・はぁ・・・・そんな事だろうとは思ったけど相変わらずうっかりしてるな兄さん・・・」

「・・・ごめん・・・でね、三者面談の事だけど・・・・」

「あ、ああ。急で本当にごめん。でも進路の話・・・兄さんにはしておきたくて」

「どうするつもりなの・・・・?なんだ?」

「無理して前みたいな口調で話さなくていいよ。今はそっちの方が楽なんだろ?」

「うんそうだけど・・・」

「じゃあその阿賀野・・・?だっけ?そっちの口調のままでいいよ」

「・・・ごめんね」

「なんで謝るんだよ。兄さんがそうしてくれてるおかげで俺はこうやって高校に3年通えて資格の勉強だってできてるんだ」

「う、うん・・・それで進路はどうするの?大学に進む・・・それなら兄ちゃんもっと頑張らなくちゃね」

「その事なんだけど・・・・まず兄さんは帰って来てくれるの?」

「う、うーん・・・まだ約束はできないけどちゃんと予定が合うかどうか提督さんに相談してみるね。でも出来るだけ行ってあげたいから私も予定空けられるように頑張る!」

「そっか。それじゃあ電話じゃ長くなるから帰って来たときに話すよ」

「なにそれ!それじゃあ絶対帰って来いって事!?」

「・・・そうかもね。で、その・・・提督って男の人?鎮守府での生活ってどんな感じ?他の艦娘とか提督に変な事されてない?」

「相変わらず代智は心配性だなぁ大丈夫だよ〜」

「そりゃ心配するよ!あんな写真まで送って来るんだからさ!」

「う・・・あ、あれは・・・その・・・私と同じ感じで艦娘になった先輩に送ろうと思って・・・」

「へぇ・・・結構居るんだね兄さんみたいな人」

「う、うん・・・」

(流石に今いる鎮守府の全員が阿賀野と同じように男だって言うのは言わない方がいいよね・・・)

「でもそれなら安心したよ。ちゃんとそう言う先輩とも上手くやれてるみたいだし」

「う、うん。なんとか楽しくやってるよ」

「そう・・なんだ・・・それじゃあまたそのうちL○NEするよ。くれぐれもあんな誤爆は俺以外にはしないように!」

「はーい。」

「それじゃあ俺も明日朝早いから寝るね。おやすみ兄さん」

「う、うんおやすみ代智・・・暑いから熱中症には気をつけてね」

阿賀野がそう言うと通話が終了した

「はぁ・・・三者面談か・・・提督さんならきっと言っていいって言うだろうけど本当に私が行ってもいいのかな・・・でも家のことを放り出して艦娘になった兄にここまで頼ってくれるんだから行かなきゃだよね!ふわぁ〜なんか疲れちゃった・・・なんか忘れてる気がするけど早く着替えて寝よ・・・・」

阿賀野は寝巻きに着替えて布団に潜り込んだ。

「・・・あれ・・・?私、代智にかわいいって言われた・・・・!?」

阿賀野は嬉しさと恥ずかしさのあまり布団に包まり声にならない声を上げた。

 

 

その頃育田はというと・・・

「もー!阿賀野ちゃん遅いの!既読無視して放置ってそういうプレイなのー!?」

とあるマンションの一室でそんな育田の声が響いていた。

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