やはり俺のToLOVEるな日常はまちがっている。   作:スキート

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メアのキャラ崩壊ひどいかもです……


トラブル7 赤髪のおさげの少女

 これは、約1年前の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 夏に入ったか入っていないような時期、生暖かい風が吹く地球の日本。

 

 俺はその時、ある星にいた。名もなき星。

 

 自分の宇宙船を使い、特に理由もなく、只々、気のいくままに、その星に着陸していた。

 

 辺り一帯は砂。とにかく砂で他には何にもなかった。

 

 

 

 

 だからこそ、彼女の姿が目に深く焼きついた。

 

 赤髪のおさげが特徴的で、露出が多い暗い服を着ていた。

 

「……誰?」

 

 その少女は俺に問いかける。暗く、死んだ目で。

 

「…通りすがりの宇宙人。だな…」

 

「あなたは何でここに?」

 

 その少女が纏っているオーラは、殺意そのものだった。

 

「…別に…ただふらっと立ち寄っただけだ…」

 

「そう…」

 

「お前こそ、何でこんなところに?」

 

「…私は……人を待っているの」

 

「なぁ…」

 

「何?」

 

「殺意をそんなに出すなよ。お前が()るべき相手がいる時にそんな殺意出してっと警戒されまくりだぞ」

 

「……生憎、私はまだ人を殺したことがないの。マスターからも言われてるし」

 

 少女の口からマスターという言葉が出てくる。

 

 彼女はきっと、マスターとやらのことを慕っているのか、連れていかれているのかだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 直後だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地面がズドッ‼︎ と割れ始めたのは。

 

 急いで俺と赤髪のおさげの少女は地面を見る。

 

 

 

 そこには、タコ型の巨大生物が20匹近く出てきた。

 

「…この数は……⁉︎」

 

「…何でこんなに……?」

 

 約20匹は流石に多い。この少女が協力してくれるかはわからないため、どうするかを迷っていたところ……

 

「…名前教えて」

 

 少女の問いに俺は答える。

 

「比企谷八幡。 お前は?」

 

「……黒咲メア」

 

「黒咲。少し頼みごとがあるんだが」

 

「私もちょうどそう思ってたとこ…」

 

 

 

 そして、俺たちは同時にいう。

 

 

 

「「このタコ(さん)を倒すのを手伝え(手伝って)‼︎」」

 

 俺たちは無言で走り出す。

 

 黒咲は髪を剣に変形させる。珍しい能力。否、見たことがない能力。髪を変形させるなんてどんな能力なんだろうと思いながらも、俺も能力を発動する。

 

 俺の能力は、“腐らせる”。

 

 その名の通り腐らせるのだが、流石に生き物を腐らせるのは抵抗があるため、いつもの使い方はしない。

 

 俺は、腐りオーラを纏うことにより、常人にはありえない身体能力を発揮することができる。

 

 

 そして、俺は腐りオーラで身体能力をあげ、タコを蹴る。その巨大タコは、俺の軽い蹴りでも飛んで行った。

 

 黒咲も剣でタコの足を切っている。

 

 タコの動きはそこまで難しくない。

 

 一本づつの攻撃しかこないため、ゆっくり対処すれば難なく倒せる。

 

 俺が5匹を倒した時だった。

 

「きゃあっ‼︎」

 

 そんな声が聞こえた。黒咲の声だった。

 

 彼女の元には、1匹の超巨大タコ。巨大タコの何倍の大きさだった。

 

 彼女の剣はタコの足に通らなくなっていた。

 彼女は捕まり、口をふさがれていた。

 

「…黒咲‼︎」

 

「…ッ! ん〜!」

 

 俺はタコの目を蹴る。

 だが、黒咲のことは離さない。

 

 反射的に離すと思ったが、そう簡単にはいかないか。

 

「…待ってろ黒咲‼︎」

 

「〜ッ‼︎ 〜ッ」

 

 息ができていない。そろそろ蹴りをつけないと、黒咲が死ぬ。

 

 その前に決着をつけてしまわなければ。

 

「っふ!」

 

 俺は腐りの力で作った剣でタコの足を切る。

 

 足を腐らせて切る。黒咲の剣でも通らなかった硬い皮膚さえ腐らせてしまえば関係ない。

 

 黒咲が足から落ちる。俺はもちろん黒咲を受け止める。

 

 そして、黒咲は、今でも意識を落としそうな顔で声を絞りだす。

 

「……あ、ありがと…う」

 

「黒咲。安心して寝てろ。すぐ終わらせる」

 

 そして、俺は超巨大タコに向き合う。

 

 

 

「さぁ…タコ……」

 

 

 自分でもわかるくらい低い声で

 

 

「おしおきの時間だ」

 

 

 そう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【KUROSAKI MEA SIDE】

 

 

 私は瞼を上に上げる。

 

「………ん」

 

「ん? 起きたか」

 

「タコは……?」

 

「もういないぞ」

 

「そう………」

 

「俺はそろそろ行くがお前はどうする?」

 

「私は人を待ってるから」

 

「そうか…」

 

「貴方、何歳?」

 

「14歳……」

 

 私よりも年上だ。

 

「じゃあ俺は行くわ」

 

「ま、待って!」

 

 今から私がいう言葉は、柄じゃないと思う。さっき伝えた言葉。

 でも、まだ伝えきれていない言葉。

 

「えっとーあの」

 

 頰が赤くなる。ついモジモジしてしまう。

 

 

「あ、ありがとう」

 

 目が腐っていて、素っ気なくて、強くて、優しい先輩(・・)

 心がぎゅっと締め付けられた。彼の顔を見るたびに、声を聞くたびに、胸が苦しくなる。

 

 このモヤがかかったむず痒い気持ちは、今の私にはわからない。

 

「おう。気にすんな」

 

「じゃ、じゃあその前にいいですか?」

 

 いきなり敬語にするのは違和感があるだろうか。

 

「今は、どの星に住んでますか?」

 

「地球の日本ってところだ」

 

 地球の日本。そこに先輩は住んでいるらしい。

 

「じゃあな。黒咲。また会えたらそん時はよろしくな」

 

 先輩は手を振り何処かへ向かう。私は、先輩の背中を見ながら、静かに思う。

 

(絶対にまた会いますからね♪ 先輩♪)

 

 楽しかった。心が跳ねていた。

 

「おーい! メア行くぞー」

 

 そんな声が後ろから聞こえる。

 

「マスター! はい!すぐ行きます!」

 

 私はマスターの元へ走りだす。今はただ、先輩のことだけを想って。

 

 

 

 

 

 

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