黒澤家の長男です。   作:カイザウルス

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第7話

ダイビングの日から翌日。

今日も曜に誘われ高海の家へ向かっている。

その際に色々聞いたのだが、桜内が高海と曜のスクールアイドル活動の為に、作曲をしてくれるとのこと。

そして今日はその作詞の為に集まっているようだ。

そこに俺が呼ばれる理由は分からないが、行くだけ行ってみよう。

高海の家に到着し、インターホンを鳴らす。

 

「はーい!あら瑠璃くんじゃな~い。久しぶり~」

「お久しぶりです。お元気ですか?」

 

高海家の長女である高海 志満タカミ シマ。

妹の高海とは違い、おっとりとした雰囲気を出している女性だ。

 

「私は元気よ~。相変わらずカッコいいわね~」

「はは…ありがとうございます。曜に呼ばれて来たんですけど…」

「みんな千歌ちゃんの部屋にいるわ、入って入って~」

「お邪魔します」

 

入室の許可を頂き、頭を下げ中に入る。

志満さんは相変わらずニコニコしている。

すると急に、

 

「瑠璃くんは千歌ちゃんとはどうなの~?」

「…へ?どうとは?」

「瑠璃くん気遣いできるし、カッコいいし!千歌にピッタリだと思うのよね~」

 

急に何を言い出すんだこの人は、俺と高海が?

 

「高海はいい子だと思いますが、俺にはもったいないですよ」

「そう~?私はいいと思うんだけどな~」

「ははは、ありがとうございます」

 

とりあえず当たり障りない回答だと思う。

いまは俺自身、部活一筋だし恋愛というものに今は興味がない。

…いつかはまた恋愛したいけど。

まぁ、そんなことを思いながら高海の部屋へ。

扉をノックすると、

 

「はーい」

「俺だけど入っていいか?」

 

するとドタバタと騒がしくなり、扉が開かれた。

 

「ルーくんだ!」

「おう、こんちは」

「こんちか!」

 

高海は敬礼しながら元気に挨拶する。

てか、こんちかってなんだよ。

 

「入っていいか?」

「うん!どうぞ」

 

部屋に入ると丸机を囲んで、曜に桜内がいた。

話は聞いていたので、一通り挨拶をかわし買ってきた飲み物を渡す。

 

「はい、曜と高海はみかんジュースだな、桜内は紅茶とお茶どっちがいい?」

「紅茶貰ってもいいかしら?」

「ほい…ストレートだけどだよかったか?」

「ええ、ストレートで大丈夫よ。ありがと」

 

そんなやり取りをしていると曜がこちらをジッと見ていた。

 

「なんだよ」

「何だか仲がいいね」

「はぁ?昨日、ダイビングしていれば仲は良くなるだろ?」

「…まぁそうだけど」

 

何だか少し拗ねてる?意味わからん。

とりあえず話を終わらせ、机にあるノートを見る。

 

「ホントに作詞しているんだな…出来そう……ではないな」

 

ノートの中身を見ると言葉が書いてあるだけで、作詞と言える文章がない。

すると高海は、みかんジュースを飲み干してため息を吐く。

 

「そうなんだよ~…μ'sのスノハレみたいな恋愛ソング作りたいのに、全然出てこない~~!!」

 

みゅーず?ああ…ダイヤとルビィがハマっていたスクールアイドルか。

スノハレは曲なのだろう…ていうか恋愛ソングなのかよ。

 

「恋愛ソングって、それなりに恋愛経験ないと難しいんじゃないか?」

「そうなのかな~」

「ついでに高海は、恋愛経験あるのか?」

「……ないけど」

 

ないのかよ、

それなら難しいだろうな。

すると高海から凄い視線を感じた。

 

「どした?」

「……別に何でもない」

「そか」

 

何かあるのだろうか?まぁ、深く追求しないでおこう。

なら作曲する桜内はどうだろうか。

 

「桜内は?」

「私も特に思い当たらないかしら」

「へ、意外だ綺麗だし恋愛経験は豊富そうだと思ったよ」

「く…黒澤くんってサラッとそう言う事するわよね」

 

ん?ああ、綺麗って話しか…。

姉と妹がいると意識せずに行ってしまうのだろうか?言い訳しようとした瞬間、曜が口を開いた。

 

「瑠璃くん、梨子ちゃんみたいな女の子がタイプだもんね~」

「え?」

「へ?」

「ん?」

 

…こいつとんだ爆弾落としやがった!?いや間違いではないけども!!

すると高海が机を乗り出して詰め寄ってくる。

 

「そうなのルーくん!!?」

「待て、一旦落ち着け高海」

「く…黒澤くん?」

「待て桜内、そう体を隠す仕草をやめろ俺が悪いみたいじゃないか」

「わたし、知らな~い」

「お前ふざけんな!曜が落とした爆弾だろ!?」

 

少し騒がしくなった瞬間、高海の部屋の襖が勢い良く開かれた。

 

「あんた達うるさい!!!」

 

高海家の次女である、高海 美渡タカミ ミトが出てきて事態を収集し、4人で全力謝罪した。

そんなこんながあり、美渡さんを落ち着かせ部屋に戻ってもらった。

 

「とりあえず俺は恋愛に興味はない!そこだけは勘違いするな!」

「な~んだ、つまんないの!」

 

高海はつまらなさそうにその場で寝転ぶ。

桜内はハハハっと苦笑い。

 

「とりあえず友人として仲良くしてくれると助かるよ」

「ええ、改めてよろしくね黒澤くん」

 

俺と桜内はとりあえず握手をかわし、和解した。

さてとそこで下手くそな口笛を吹いている曜に体を向ける。

 

「おい船バカ」

「な…何でしょうか?」

「何かいうこと…は?」

「ご…ごめんなさい」

「よろしい」

 

速攻で謝りやがったぞこいつ、曜にはこれくらいで良いだろう。

とりあえず話の続きから、

 

「恋愛経験の話だけど、曜はどうなんだ?」

「…………えぇ!?」

 

何だか凄く同様して顔も徐々に赤くなっていく。

こいつは以外だ、曜はそうゆうのが興味ないと思ったのだが。

 

「なに?あったの?」

「な…………ない」

「ないのかよ」

 

動揺したからあるかと思ったけど、単純にこう言った話が苦手なのだろうか?

恋愛経験……そう思うと俺は松浦先輩の事を思い出す。

綺麗な青い髪に、落ち着いていて何処かクールな雰囲気を纏っていた彼女に俺は、心底惚れていたのだと思う。

…………あの事が会ってから合わなくなり、俺の彼女への恋心も沈んだのだろう。

まぁ昔の話だし思い出す意味もない。

 

「ルーくんは恋愛経験あったの?」

 

高海は唐突に質問して来た。

 

「ん~…まぁ好きな人はいたことあるかな?」

「…なんで疑問形?」

「いま色々考えると難しくてな…それに俺の体験談をお前らの曲に載せても意味がないだろ?」

「それもそうだよね~」

 

高海は再度ノートを開き考え込む。

そんな姿を見るとやはり厳しいのではないだろうか。

 

「恋愛経験ないんじゃ難しいだろ?」

「じゃぁ、μ'sも当時は恋愛してたってことかな?」

 

ふむ、確かにそういうことになるのかもしれない。

高海の言い分に納得する。

 

「調べてみる!」

 

高海はパソコンでμ'sのことを調べ始める。

すると桜内が口を開く。

 

「も~作詞に来たんでしょ?…はぁ」

「千歌ちゃんはスクールアイドルに恋しているからね」

 

いまスクールアイドルに夢中な状態はもしかしたら恋に誓いのかもしれない。

ん?恋に近い?

 

「「「あ」」」

 

どうやら桜内に曜も気づいたらしい。

高海は今現在、スクールアイドルに恋をしている。

ならばその気持ちを歌詞にすればいいのではないか?っと伝えようとしたが、曜が隣で既に言っていた。

すると高海は目を輝かせてながら、

 

「それなら沢山書ける!!」

 

そういうと、先ほどとは打って変わり、ノートに単語や文章を書き始めた。

これで作詞の方も、何とかなるのでわないだろうか。

適当にそう思い、俺は時間が経つのを待つことにした。




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