捻くれ提督と困った艦娘ちゃん達   作:となりでとろろ

1 / 2
勢いではなくのんびりと書いていきたいと思います。


プロローグ 提督の独白

ハーレムという言葉をご存じだろうか。

ハーレムとは、トルコ語で後宮(日本でいう大奥のようなもの)という意味の言葉であるハレムという言葉が、日本に入ってきた際に、若干ではあるが訛ったものである。

元々の意味としては、先に述べた通り、後宮、イスラム世界での女性の居室という意味だったハレムだが、このハレム、イスラム教の倫理観により男子禁制であり、女性のみの生活空間であった。

しかし、これはイスラム世界だけでの話ではなく、起源をたどっていくと古代ヨーロッパまで遡るとも言われている。

まぁ、他にも色々と小難しいことが連々とあるのだが、一言で「ハーレムとは、何か?」と問われると、

 

―――男の夢である。

 

見目麗しい女性を、全て自分のものとして囲い、気の向くまま愛を注ぐことができる楽園、それこそがハーレムなのである。

調べたことがないのでわからないが、恐らく全世界の男性のほとんどが一度は夢見る理想郷なのである。

もし仮に、考えたことがないという男がいたら、相当な聖人君子か、女性に性欲を抱かない男、所謂ゲイと言われる存在だけである。

一部を除き多くの男が夢見、憧れ、渇望し、手に入れた者には惜しみ無い称賛と羨望と、その影に隠れた嫉妬等をその身に受けることとなる。

それほどまでにハーレムとは、天上の存在なのである。

 

まぁ、長々と語ってしまったが何が言いたいのかというと、私は誰もが憧れたハーレムというものを実際に手に入れた選ばれし者なのだ。

 

ははは、どうだ。羨ましいだろ。もっと私を褒めろ。羨め。崇め奉れ。すみません。調子にのりました。

 

ハーレムを手にした私は人生の勝者と言っても過言ではないが、一つ大きな問題があった。

 

私は、女性という存在と話した経験、接した経験がほぼ皆無であった。

 

そんな私にどうしろというのだ。成り行きでこのハーレムを手に入れたが、どうして良いかがわからない。

というか、なぜ私が選ばれたのであろうか。22年もこの汚い社会で生きてきたというのに、我が体が清らかな体だからというのか。

私だって、好きで清らかさを保ってきたわけではない。機会がなかっただけだ。

まぁ、機会があったところでどうとなるわけではないが。

 

話が逸れてしまったな。

 

私は現在、ハーレムの真っ只中にいる。

ハーレムの場所と私の名前は、住所特定されて妬みからくる嫌がらせを避けるために明言はしないが、これだけは言っておこう。

 

私は現在、海軍所属の鎮守府で艦娘達を率いる提督という地位に付いた軍人なのである。

 

今年の3月に軍学校を出た私は輝いて見えるほどの清廉な体と聖人君子も自分が以下に矮小で穢れた人間かと卑下するほどの透き通った心をかわれ、鎮守府に提督として着任することになった。

 

そして、着任から三ヶ月ほどたった今、私はどうなっているかというと、

 

――――誰とも仲良くできず、必要最低限の会話しかせず、私室と執務室を往復する毎日を送るだけの生活を送っていた。

 

助けてください。心が折れそうです。




まぁ、とりあえずはじめは色んな艦娘と仲良くなるところから始めます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。