魔法少女リリカルなのは:Ultra 作:それも私だ。
仕事が忙しくて全く書く時間がなかったです……
合間合間にちびちびやっていました。
ファイズの生戦闘でついテンションが上がってしまった……巧は見事にオックスオルフェノクを撃破してベルトに装着した携帯電話型のツールを外し、変身を解いた。オックスオルフェノクは灰化消滅せずに体はそのまま残されていた。啓太郎が落ちていた木の棒でオックスオルフェノクを突くとオックスの体は崩れていった。
「ひっ……」
「お前ビビってる割にはよくやるな」
直後に真理は怪我を訴えるように腕を押さえて座り込んだ。
「痛ぁ……」
「む?どうした?」
「どうしたの!?」
「ほっとけ……どうせまた芝居だろ」
巧は真理にベルトを投げ渡すが、真理は受け取れずにベルトを地面に落としてしまう。
「見せてみろ」
腕の状態を確認すると手首の部分が赤くなっていた。すぐにハンカチで手首の部分を巻く。巧は疑いの目で真理を見つめていると真理は呆れた様子で巧を見て―――
「ほんとサイテーだね。嘘つきで身勝手で猫舌で、その上人を信用できないなんて……どうせ友達もいないんでしょ?」
「何でそこまで言われなきゃいけないんだ! 大体嘘つきはお前の方だろうが!!」
「痛い……」
「お前……まさかわざと怪我したとか? 俺に同乗してほしくて」
「もういいよ、どっかいっちゃって」
巧の態度に愛想を尽かした真理。憤然と立ち去ろうとする巧を、啓太郎が呼び止めた。
「折れているかもしれない。病院に運ぶの手伝ってよ」
どうやら啓太郎は巧にあまり好印象を持っていないらしい――――
病院にて真理が診察を受けている間、啓太郎は巧みにさっきの事について質問をしていた。
「ねえ……さっきから黙ってないで教えてよ。あの化け物について何がどうなっているのか」
「俺も知らねえんだよ」
「知らないって……よく平気でいられるね、あの化け物に仲間達がいるかもしれないし、こうしている間に人を襲っているかも」
「だから?」
「だからって……そうだ! あのベルトがあれば……でも何であんな風に変身できるの?」
「だから俺も知らないっつてんだろ」
「あれがあれば人助けが出来るかもしれない!」
「待て……あのベルトがあるからって戦えるわけではないだろう? それに必ず救えるとは限らない」
「でも――」
「だったらお前がやれ」
「何でそういう態度なの? ……二人共とも名前聞いていいかな? 俺菊池啓太郎」
「俺は高山博也だ」
「なんでお前達に名前おしえなきゃいけないんだよ」
「あの子の言う通りだね……君友達いないでしょ?」
(こいつ……)
啓太郎達と話している間に真理の診察は終わったようだ。怪我は大したことはないらしい。巧みに皮肉を言うくらいには元気もある様子だ。
「へぇ~まだ人の心は残っているみたいね」
「前に約束しちまったからな……怪我が治るまでは一緒にいる……仕方ない」
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ガソリンスタンドで燃料補給中にバイクのミラーで髪型を整えている男がいた。この男は空港にいた3人の男の一人”赤井”だ。
「お待ち同様でした。1465円になります。」
ガソリンスタンドの店員が来ると赤井は突然鼻で笑い【カクタスオルフェノク】に変身した。
「うわぁ!!」
店員の襟を掴み、頭部の棘を触手状に変化させて店員の口に入れると心臓にオルフェノクエネルギーを注入した。この行為を「使徒再生」といい。その人間にオルフェノクの因子を植え付けてオルフェノク化させる場合もある。 ただし、この方法でオルフェノクの因子を植え付けられても大抵の人間はオルフェノク化できずに灰となってしまう……
店員はその場に倒れこんでしまう。変身を解き、満足気に笑う赤井
――が、突然横から殴られてしまう。殴った男の名は”緑川”この男も【マンティスオルフェノク】であり、空港にいた3人の一人だ。
「何すんだよぉ!!」
「大っぴらにやるなと言ったろう……! 誰かに見られたらどうする!?」
「……分かったよ!」
緑川は苛ついていた。スマートブレインの命令で小隊を組んで来たのに熊本到着直後にオックスオルフェノクこと青木は人目も憚らずに空港内でオルフェノクに変身し、更に単独行動を開始したが未だに帰ってこない……恐らくスマートブレインの情報通りファイズに変身できるものによって倒されたのだろう……勝手に行動して勝手に倒されて作戦が破綻してしまったのだ。
「ッチ」
「おい、誰か来たぞ」
「ああ、あいつか? 大丈夫だ。あいつも同胞だ」
目の前に1台のバイクが来た。この男も同じく【ジャガーオルフェノク】だったのだ。
直後に緑川の携帯の電話が鳴る。【スマートレディ】からの連絡だ。
「はあーい♪ 元気ですか? ベルトの位置が変わったので連絡します。今、宮崎方面に向かって移動しているみたいです。後、青木君がやられたみたいなので援軍を派遣しましたので是非役立ててくださいね? まだまだ寒いけど頑張ってね♪ おねーさんも応援していまーす♬」
「そういうわけだ。宜しくな」
「ああ、此方こそ宜しく頼む……しかし何とかならんのか? あの女の喋り方」
「無理だな。諦めろ」
「ッチ……行くぞ」
緑川達はファイズギア奪還のために再び追跡を開始した。直後に倒れた店員が起き上がり――
「ありがとうございました!!」
礼を言うと店員は再び倒れ衣服を残して灰になった…………
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今日は野営することになった。因みにイングラムさんの髪の色は青いがセブン21の力で黒髪にしている。流石に青い髪だと目立つからね。
夕焼けを背に巧たちと一緒にカップラーメンを食べていた。巧は猫舌なのでまだ手を付けていないが―――啓太郎が今後の事について話し合おうとする。
「真理さんのお父さんがあのベルトを送ってきたならやっぱり東京に行くべきじゃない? 色んなことが分かりそうだし」
「嫌だね」
「何でよ? 関わるのが怖いの?」
「私には分かるな。こいつ面倒なことがあったらすぐに逃げ出してきたのよ……あーやだやだ」
「強く生きろ」
「うるせぇ!」
巧は嫌われ過ぎだな。後にタっ君最低! とか言われるしなぁ……啓太郎は、真理と一緒に人助けの旅に行くと言うが、真理にそんな気は更々無いと知ると、どこかガックリした様子だった。それを見て巧は吹き出していた。タっ君性格悪いなぁ……
夜も更けて真理も寝た。巧はようやくカップ麺を食べだした。もう猫舌がどうのという問題ではないような……巧はまだいる俺達に疑問に思ったようだ。
「お前等帰らなくていいのか?」
「君、危なそうだからね。真理さんに何するか分からないし」
「俺は海鳴市へ行くからな。もう夜だしここで野宿するよ」
「へぇー、高山さんは海鳴市に行くんだね。確か有名な喫茶店があったはずだから行ってみるといいよ」
「有名な喫茶店かぁ……是非一度行ってみたいな。所で啓太郎さん、一つ聞きたいことがあるのだが」
「? 何ですか?」
「もしも、自分の家族や親しい人や好きな人が突然あんな怪人になったらどうする?」
「え……うーーん」
「すまない……答えられないなら――」
「悪い事をしなければ…………受け入れるかな?」
「……」
「何故だ?」
「他の人達が受け入れるとは限らないし、人として一生懸命に生きるというなら、もう一度人として生きるチャンスを上げたいと思う」
やっぱり啓太郎は優しいな……ちょっとズレているけどね。巧は何だか少し嬉しそうな反応をしたな。本当に一瞬だけど――
すると寝ているはずの真理が
「……逃げんなよ。卑怯者」
「何?」
「気にすんな。寝言だ」
俺もそろそろ寝ますかね。
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「おい! お前等、くれぐれも油断するなよ。移送して帰るまでに何が起きるか分からねぇからな!!」
「了解~キャプテン」
次元船内はちょっとした緊張に包まれていた。その原因は積み荷にあった……現在移送されているものは【ジュエルシード】と呼ばれる【ロストロギア】があるからだ――
--ロストロギアとは過去に何らかの要因で消失した世界、ないしは滅んだ古代文明で造られた遺産の総称。多くは現存技術では到達出来ていない超高度な技術で造られた物で、使い方次第では世界はおろか全次元を崩壊させかねないほど危険な物もある。そんな爆弾を抱えている状態だが、しかるべき場所で保管するべく、ジュエルシードを現在移送している真っ最中だったのだ。
しかし、突然艦内に警報が鳴り響いた。
「どうした! 何があった!!」
「貨物室に侵入者です!」
「何ぃ!? すぐに取り押さえろ!!」
「了解!! 貨物室に侵入者! 警備担当はすぐに貨物室へ急行してください!!」
「何と美しい……あなた達もそう思いませんか?」
貨物室にはシルクハットを胸元で抱えてジュエルシードを見ている男がいた。
「貴様! 何者だ!? どうやって船内に入った!!」
「油断するな!! 只者じゃないぞ!!!」
駆けつけた警備員が男を取り囲んだ。
「うるさいですねぇ…………」
男がそう嘆くと懐から”w”と書かれたUSBのようなものを取り出した。
「あなた達の……いえ…私のジュエルシードをいただきに来ました」
男はUSBのスイッチを押すと――
[Weather]
とボイスが鳴り、首にUSBを差し込むような動作をした。すると男は光り輝き【ウェザードーパント】に変身した。
「うわぁ! 何だこいつ!! 突然姿を変えたぞ!!」
「どうせ只のバリアジャケットだ!」
「フム……目障りですから退場願いましょう」
白い怪人ウェザードーパントが右手を上げると瞬時に船内は凍土の世界へと変貌した――――
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次元船内に遅れてもう一人侵入者が転移してきた。転移した少年の名は”アフランシ”彼もまたジュエルシードを求めてやってきたのだが―――
「これは……船内が凍っている? 一体何が起きたのだ?」
船内は異常なほどの寒さだったのだ。突き当りの通路を曲がると―――
「!? 何!」
船員と思わしき人たちが通路上に倒れていた。近づいて確認するが――
「死んでいる……」
すでに船員は凍死していた。
(!? 船内に異常なほどのプレッシャーを放つ人物がいる!?)
アフランシは船内に異常なほどのプレッシャーを感じ取り、その場所に急行した。貨物室にたどり着くと白い怪人が立っていた。
「貴様……何者だ!? 何故船員を殺した!!」
「本当の戦いというものを教えたまでですよ。非殺傷などという生温いものではなく、本当の殺し合いというものをね……」
(この異常なほどのプレッシャー……それにこの背筋が凍りついてしまいそうなほどの心の闇……この男は危険だ!!)
「ここに来たという事は貴方は”転生者”ですね?」
(!?)
「ならば私の障害になるでしょうねぇ……ここで排除して差し上げましょう!」
「貴様も転生者か!!」
「えぇ……まあ、貴方にはここで退場してもらいますがね」
瞬間。船内で爆発的な戦闘が始まった。
戦闘に耐えられなくなった次元船は爆発し、地球の海鳴市に21個のジュエルシードが漂着することになった―――
~~~~~~~~~~~~~~~
翌朝になり、寝袋から起き上がると慌てている真理がいた。
「ちょっと巧! 高山さん! 起きてってば! 大変なんだから!!」
「zzzzzz」
「ねえ! いつまで寝てんのよ!! 起きてよ……!!」
「んー?」
「無いのベルトが! 消えちゃったの!! ベルトも啓太郎も!!!」
「啓太郎は?」
「いない……ベルトも啓太郎も」
「まあ奴の仕業だな……」
「ちょっと! 何でまた寝ようとするわけ!! 高山さんも見てないで手伝って!!」
「お、おう……」
因みにオートバジンも持って行ったようだ。泥棒すんなよ……それにしても巧もサバサバした態度だなぁ……寝起きのせいでもあるだろうがな。巧を何とか説得して啓太郎がバイトしているクリーニング屋に向かったが―――
「ああ、啓太郎か? 辞めたばよあいつ」
「え……辞めた!?」
「ついさっきたい。多分東京に帰るんじゃなかかな? フェリーの予約もしとったみたいけんま、元々向こうの人間だけんね。」
「急いで近場の港に行くぞ!!」
やはりいなかったか……追跡していると合流できると思うがその時はいよいよ戦闘になるな……
啓太郎は標識で間もなくフェリー乗り場に着くことを確認し、バイクのスピードを上げていた。トンネルに入ると目の前に2台のバイクが立ちふさがった。
「うわぁ!」
急いで停止するが、その反動でバイクが横転してしまう。ヘルメットを外し2人の男が近づいてくる。
「ベルトを寄越せ!」
”緑川”は啓太郎を睨みながら近づく。”赤井”も鼻で笑いながら1歩づつ近づいてくる……二人の追跡者がサングラスを取ると緑川は【マンティスオルフェノク】になり、赤井は頭部の棘が特徴的な【カクタスオルフェノク】に変身する。
「で、出たな化け物!!」
啓太郎は慌てながらもバックに入っているファイズギアボックスからベルトを取り出し装着する。
555。
[Standing by]
緑川は変身しようとする啓太郎を見て勝利を確信した。こんな奴がファイズに変身できるはずがないと確信していたのだ。
「へ、変身!!」
[Error]
「うわぁぁぁぁぁ!!」
緑川達の予想通り、啓太郎は変身できずに弾き飛ばされる。
「馬鹿め。誰もが変身できるわけではない!」
直後にマンティスオルフェノクは啓太郎の襟を掴んでカクタスオルフェノクの方向に投げた。
「うわぁぁぁ!」
啓太郎は頭を打ってしまうが、バイク音が聞こえてくる……バイク音の方向を見ると巧と真理、高山の姿があった―――
啓太郎に何とか追いついたが目の前には二体のオルフェノクがいた。
「啓太郎!!」
真理が叫ぶのと同時に後ろから突然双剣が特徴的なもう一体のオルフェノク【ジャガーオルフェノク】が降り立っていた。
「嘘……挟み込まれた!?」
「奴ら最初からこれを狙っていたのか!?」
「くっ!?」
カクタスオルフェノクは啓太郎からベルトを奪ったようだ。そして、ジャガーオルフェノクもこちらを抹殺するべくゆっくりと近づいてくる…………やるしかないか!!
俺は思念でベルト【スマートバックル】を呼び出して腰に装着する。そしてバックル部分を倒し―――
「変身!!」
[Complete]
電子音声とともに体全体が光に包まれて変身する。
「え? 高山さん? どういう事!?」
「何ぃ? もう一つのベルトだとぉ!? 聞いていないぞ!!」
「ちっ……!! 面倒な!?」
俺はジャガーオルフェノクに突進し、道路に押し出した。巧たちはオートバジンもあるし、大丈夫だろう。それよりも目の前のこいつ……本編にはこんなオルフェノクはいなかったはずだ。俺のせいでイレギュラーが発生したのか?
「ぐぬぅ……貴様……死にたいらしいな!?」
「…………」
っと、そんな事よりも先にこいつを何とかしなくてはな。俺は左大腿部についているホルダーから【アクセレイガン】を抜き取る。
「面白い……相手になってやる」
「来い!!」
ジャガーオルフェノクは双剣を構えながら走ってくる。俺も負けじと突進する―――
「ぬおおおおおお!!」
「はああああああああ!」
すれ違いざまにお互いに得物を振るう。俺の攻撃はジャガーオルフェノクの右手首に当たり、剣を落とす。ジャガーオルフェノクの攻撃は俺の腹部に命中した。
「があっ!?」
「ぐっ!?」
予想以上の衝撃でお互いに怯んでしまった。俺は透かさず”ウルトラ念力”を使用して落ちていた剣を道路外へ放り投げた。
「貴様ぁ!」
得物を1つ失ったジャガーオルフェノクは構えを切り替えて中段の構えをとった。俺もアクセレイガンを構えるがその手が震えていた。
「貴様……実戦は初めてだな?」
「……」
「ふん……ならば此方から行くぞ!!」
ジャガーオルフェノクは脇構えをとり俊足でこちら側に近寄り居合切りを放つ――
「ぐぅっ!?」
「その程度か?」
速い!! ジャガーオルフェノクの居合は俺の右脇腹に当たってしまった。これ程とは……序盤で出てきちゃいけない敵でしょあなた。明らかに2体のオルフェノクより強いだろ……再びジャガーオルフェノクは俊足で接近し、居合で切り裂こうとするが―――
「がああああ!? 貴様! それはなんだ!?ビームサーベルか!?」
「二度も同じ技が通用すると思うな!」
俺はジャガーオルフェノクとのすれ違いざまに”メビュームブレード”で奴の右脇腹を切りつけた。ジャガーオルフェノクは痛みを抑えて中段の構えをとる。ジャガーオルフェノクの目が変わった……
「俺は……生きる!!」
「なっ!?」
ジャガーオルフェノクが剣を縦に振るうと青い斬撃が飛ばされてきた。瞬時に俺は”八つ裂き光輪”を飛ばす。
斬撃と光輪が衝突し、凄まじいい衝撃を生んだが……八つ裂き光輪は斬撃を切り裂きそのままジャガーオルフェノクを切断する。
「グガアアアアアアァァァァァァ!!」
ジャガーオルフェノクの切断面から青い炎が吹き出して直後に灰化消滅した。俺はその場で崩れ落ちるように座った。
「ハァ……ハァ……ッ! これが戦いなのかっ!!」
呼吸を整えてからトンネル内に戻ると変身を解除した巧がいた。どうやら巧達もすでに戦闘は終わったようだ。
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「ハァ……ハァ……っく!!」
「おやおや? その程度では私からは逃れることなどできませんよ?」
海鳴市の森の中では一人の少年と白い怪人の攻防撃が繰り広げられていたが、すでに少年は右手から出血している状態で、白い怪人【ウェザードーパント】から必死に逃走していたのだ。少年の名は”ユーノ・スクライア”遺跡や古代史の探索・発掘をしながら旅を続ける放浪の一族【スクライア】の出身である。自分が発掘した「ロストロギア」である「ジュエルシード」が”事故”で散らばったため、独自に回収を行っていた――――ちなみにこの事故に関してユーノ自身に責任は一切ない。あくまでも発掘者として責任を感じて独自に回収しに来ただけである。しかし、地球の魔力素が自身と合わず、能力が大幅に低下している状態だった。そして突然目の前に白い怪人が現れて―――
「あなたの持っている【ジュエルシード】……それをこちらに渡していただけないですかねぇ?」
と、突然持っているジュエルシードを要求してきたのだ。それだけではない……この白い怪人は何故ジュエルシードの存在を知っているのか? そもそも人間なのか?
「考え事をしている場合ですかねぇ!?」
「うわっ!!」
ウェザードーパントが片手をあげるとユーノの周囲に何本も雷が落ちてくる。ユーノは急いで砂塵や小石が当たらないように両腕で顔を覆う。雷が止むとユーノはウェザードーパントを睨み付けながら問いかけた。
「なぜ僕達のジュエルシードを狙うんだ!? 何処でジュエルシードの存在を知ったんだ!?」
「あれだけ攻撃したのに随分と元気ですねぇ……それにジュエルシードは私の物です」
「違う!!」
「いいえ。違いません! 願いを歪んだ形で叶える宝石……何と美しい事でしょう!! これ程私に相応しい物など有りませんよ!!」
「勝手なことを!」
「渡さないのであれば、邪魔なあなたを始末するまでです!」
「!?」
ウェザードーパントの右手からユーノに向かって雷撃が放たれた。ユーノは防御魔法を展開するが、あっさりと突破されてしまう。
「うわっ!?」
ユーノは草むらに飛び込むが、雷撃が右足に掠ってしまった。
「逃がしませんよぉ?」
ウェザードーパントは草むらに入るがユーノを見失ってしまう。
「ふむ……フェレットになりましたね……ならば、これはどうですか?」
ウェザードーパントは再び周囲に雷を放つが手応えは全くなかった。
「どうやら逃げられましたか……まあ、目的は達成されましたし、撤収しますか」
ウェザードーパントはユーノが落としたジュエルシードを回収し、周囲に霧を張り巡らせた。霧が晴れるとそこにはウェザードーパントの姿はなかった。
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ジャガーオルフェノクの戦闘が終わり、今俺達はフェリー乗り場にいた。あれから色々と質問攻めにあったが上手くはぐらかす事ができた。最も巧は終始疑問に満ちた顔で見ていたが……巧達は東京のスマートブレインに行くのでここでお別れだ。
「高山さんも一緒なら頼もしいのになぁ……」
「啓太郎もいい加減諦めらなさいよ……高山さん、さっきは助けてくれてありがとう」
「どういたしまして。君も中々様になっていたじゃないか」
「ああ」
いい笑顔だタッ君。
「ねえ、君もいい加減名前ぐらい教えてくれてもいいんじゃないかな?」
「お前、まだ俺の名前が知りたいか?」
巧が俺と啓太郎に尋ねる。その意味を理解した啓太郎は笑顔で頷き……
「
「乾……巧……」
「それから、あのベルトは俺が預かっておく……盗まれないようにな」
「……うん!」
「ついでに、あの
「そうね……考えとく」
二人を残してさっさとどこかにいく巧を啓太郎が呼び止ると
「ねえねえ、ちょっと。君のこと、『タクちゃん』って呼んで良いかな?」
「やだね」
「『タッ君』と呼ばせてもらおうかな?」
「あ! それもいいね!!」
「余計嫌だね!!」
「待ってよ『タッ君』」
「うるせぇ!」
「それじゃ、俺もそろそろ出発するか……」
「あの!」
「?」
「有難うございました!! 良い旅を!」
「ああ! そっちもな!! 夢、叶うといいな!!」
「! はい!!」
「さて、俺も海鳴市へ行きますか!!」
出発したフェリーを背にして俺は海鳴市へと向かった。
海鳴市では様々な者達が想いを抱いて海鳴市に集結していた―――
「全てのジュエルシードはこの私の者です! さらなる力を得るために!!」
ある者は力を求めて―――
「……そろそろ原作が始まる頃かな?」
「兄貴~どうしたんだ? 全員に召集かけるなんて」
「俺達はこれから海鳴市へ向かうぞ!」
「急にどうした? 何故海鳴市に?」
「最高に面白い事があるのさ!」
「【スマートブレイン】の意向を無視していいのか?」
「俺が村上に話をつけておく。お前達は準備をしていろ」
「……滞在期間は?」
「分からん。長期間滞在することは間違いない」
「……分かった」
「これから最高に面白くなるぜ?」
ある者は面白さを求めて―――
「必ずあなたを生き返らせて見せるわ!!」
「…………」
ある者は大切な人を生き返らせるために―――
「ジュエルシード!? そんな物があるとはな……そいつがあればウルトラマン共に復讐できるぞ!!」
ある者はウルトラマンに復讐するために―――
それぞれの想いを抱いて海鳴に集い、ジュエルシード争奪戦が始まろうとしていた―――――
次回はようやくウルトラ怪獣の登場です。
後、色々なアドバイス有難うございました。今後も色々と勉強させてもらいます。