妖怪……それは人々の安全を安眠を命を妨げる者であり、人と妖怪は常に対立してきた。人を滅ぼそうという危険因子はまだいるが、幻想郷にはまだ人間を脅威とすら思わない大妖怪や自分から人に手を出さない妖怪が数多く存在している。まぁ、それも博麗の巫女である霊夢には勝てない。なんというバランス崩壊とも取れる強さを持っているのかと笑ってしまうが、それはそれと置いといて。
その妖怪の中に『ルーミア』と呼ばれる少し不思議な妖怪がいる。見た目は人間からすれば5、6才ほどの小さな少女なのだが、実際は『人喰い妖怪』である。闇夜に現れる妖怪の一人……しかし、実力は今一つ……
それがみんなが知っているであろう人喰い妖怪ルーミアのこと。
―――――だが、現実は少し違った。
魔理沙が魔法の森の中をビクビクしながら散策している。怯えている理由は前も言ったように魔理沙はキノコが大っ嫌いだからだ。とは言え、それを目を瞑れば余りあるほどの資源がそこには存在しているため、百害あって一利なしとは言えないのだ。恐怖心を紛らわすために彼女は口笛を口ずさむ。
「~♪……ん?」
途中で何かを見つけ立ち止まった。魔理沙の目線の先にはすっごく鬱っぽそうに座り込んでいる見た目18歳以上の金髪の女性がそこにいた。
「はぁ……なぁ~にやってんだよルーミア?」
「……もうだめだ。私ったら大馬鹿」
「相変わらず凄い『
「私は『人と一緒にご飯が食べたいだけ』なのに……皆怖がるの」
「いやぁ……(お前を怖がると言うよりはお前のコミュニケーション能力に問題があると思うだけどなぁ。いざ話すとなるとテンパるんだもん)」
魔理沙がルーミアの落ち込みように少し残念そうだと同情して懐から何かを取り出してルーミアの肩をつんつんと指で突っつく。
「……なに」
「ほら、一緒に食べようぜ」
「魔理沙……!(パアァ……)」
魔理沙が取り出したのは体にいい植物を磨り潰して、あとなんか色々入れて丸めた団子のようなもので、それを見たルーミアの食欲が刺激されている。
「あ、でもほら私って食べるの凄い早いじゃない!?」
「知らね」
「それにだって私面白いお話持ってないし」
「それも知らね」
「は、恥ずかしいし……///」
「本末転倒すぎだろ」
「きゃ、キャーーーー!///」
ルーミアは頬を紅潮させてどこかへと飛び去ってしまっていた。魔理沙ははぁ、と重いため息をつくと、自分の家の方へと帰っていった。
「別の意味で光の妖怪だな、アイツ……」
ルーミア……(色んな意味で)光の妖怪。そして、『人と接する妖怪』でもあった。
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