ミズキの担当上忍生活   作:ディア

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第2話

「にしても頭痛え話だ」

ミズキは自分の担当する班員のメンバーをもう一度確認し頭を抱える。この班はルーキーという訳ではない。ナルトが入学してきた当初の同期、つまりナルトの二歳年上の世代だ。それにもかかわらず、上忍数十人が(胃を)やられた。つまり2週間弱のペースで上忍達を病院送りにしてきたということで自分に耐えられるだろうかとミズキが悩むのは無理なかった。

 

「そもそも何で担当上忍が下忍の迎えに行かなきゃならないんだ?」

普通であれば担当上忍が迎えにいくなんてことは無く、自ら集合場所に向かうものだ。だが先任の担当上忍の話によると忍具作りに夢中になり過ぎて任務に来ないこともしばしばある為にこのようにして迎えに来なければならない。

たしかにミズキを打ち上げた人間ロケットは彼が制作したもので、完成度も高かった。

だからと言って遅刻や欠席して良いという理由ではない。無理にでも引っ張って任務を遂行させるしかない。そうしなければ中忍試験を受けることすらもままならないからだ。

 

そしてミズキはタキオの家にたどり着き、扉を開く。そしてミズキは吹っ飛ばされた。

「げほぉっ!?」

ミズキは何が起こったのかすらもわからず壁に張り付くと水が上から流れ、ズルズルと落ちていく。そして落ちた直後にそれがトラップだと気がついた。

「(くそっ、まさかトラップを仕掛けて来るとは……! 油断した! 上忍ってのはこれを避けられるってのか!?)」

避ける避けない以前にこんなトラップを予測するほうが難しく、例えカカシなどであっても避けることは無理であろう。

「誰だ?俺の昼寝の邪魔をする奴は?」

 

マイクの声がミズキの耳を通し、その場に響く。

 

ここで言っておくが凱旋タキオという男はかなりの面倒くさがり屋である。それこそ自分のチャクラを動かすよりも道具を使って撃退した方が良いとまで考えるくらい体を動かなさい。故に姿を現さずカメラでミズキを覗いていた。

 

「新しく担当上忍になったミズキだ。お前を迎えに来た」

「……そこでおとなしく待っていろ。下手に動くとトラップが発動するから何も触るな」

「わかった」

ミズキが壁に寄りかかり、タキオを待つ。

「うぎゃぁぁぁぁっ!?」

その瞬間、ミズキに電流が流れ轟音と断末魔が響き渡る。

「何もせず大人しくしていろと言っただろうが……」

呆れた声でタキオがミズキを回収し、班の集合場所へと移動した。無論自動車で。

 

「…う、ここは?」

目を覚ましてミズキが最初に目にしたのはかつてハバネロと恐れられたうずまきクシナを彷彿させるような赤髪。ただしリーゼントである

「よう、お目覚めか? 班長さんよ」

赤いリーゼントの持ち主の下忍と物語に出てくる可憐なヒロインがそっくりそのまま出てきて下忍の格好をしている少女がミズキを覗く。

「ああ、最悪な気分だがな」

ミズキは律儀にもそれに答え、返事を返した。

「だったら今日の任務はなしか?」

「今日は自己紹介だけする。俺はミズキ、お前達の担当上忍になった」

「そうかい。それじゃ俺も話すぜ。俺はうちはフブキ。好きなものはバイク、嫌いなものはチンタラ走っている奴。趣味はバイク。特技はバイクで人を殺すことだ」

いきなり物騒極まりない自己紹介が始まり、ミズキは不安になる。

「な、なるほど。バイクが趣味なのか。うん。隣にいるタキオ行ってみようか」

「……」

「タキオ?」

「タキオは見て通り寝ているから俺が自己紹介する…それまでの間、フブキ起こしておいてくれ」

その隣にいた少女が手を挙げ、自己紹介を始めた。

「俺は木道アキホ。好きなものは拷問すること。嫌いなものは拷問させられること。趣味は拷問。特技は拷問。以上」

「拷問ばっかりじゃねえか!?」

唯一まともそうに見えたアキホの自己紹介に思わずミズキが突っ込んでしまう。拷問が一つだけ入っているならまだギャップ萌えと言えるが拷問しか言っていない。どれだけこの少女は拷問が好きなのだろうか。

「ん〜? 自己紹介終わったのか?」

タキオが目をこすり、あくびをして口を開く。

「それじゃ俺のターンだな。知っているとは思うが俺の名前は凱旋タキオ。好きなことは昼寝。嫌いなことは面倒なこと。趣味は忍具や罠などの開発。特技はどこでも寝れることだ。自己紹介終わったから寝るわ」

タキオが眠りにつき、ミズキは改めてこの班が問題児ばかりだと認識し、頭を抱えた。

「お前達には重大な目標がある。それは中忍試験に出て合格することだ」

「去年はタキオが肝心の試験日に眠っていて受験出来なかったから、まあ大丈夫なんじゃないのか?」

「他の里の連中をぶっ殺しにいくか? そうすれば中忍試験に受かる可能性高くなるかもしれないしな」

「よし決まりだ。殺すのは専門じゃないからフブキに任せるわ」

「あのなぁ……」

ミズキは両手で頭を抱え、二人の言うことにドン引きしていた。確かに効率が良く合理的な判断だ。だがそれ以上にリスクが高く、何よりも中忍試験を受けられなくなる恐れがある。そんな真似をさせない為にも釘を刺しておく必要がある。そう思い、口を挟んだ。

「お前ら、そんなことをすれば国際問題になるんだぞ? やるんなら別のことにしろ」

「やっぱり殺すのはやり過ぎか?」

「それだったら拷問して中忍試験に出させないようにしようか?」

「だーかーらーっ、国際問題になることは止めろって言っているだろうが!」

「ミズキ上忍、大丈夫大丈夫。口封じはしておくし、万一バレてもタキオが開発した核兵器を使って火の国以外滅亡させればいいんだからさ」

「絶対にするな!!」

「フリか」

「フリじゃねえよ!! 何でこうもお前らは話が通じないんだよ!?」

その後、ミズキが必死の説得により三人が他の里の下忍を襲うようなことはしないと誓い、言質を取った。

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