「あなたに『フェイター』になってもらいたいの」
天使は菜々にそう言った。
「私なんて弱いだけです。お姉ちゃんのほうがいいとおもいます」
菜々には自分の自信がなかった。
「いえ、あなたには力があるのお姉ちゃんは言っていたわ」
天使はなおも菜々に誘いかける。
「・・・・・私でよければ」
そして、菜々はフェイターとなった。
「智さん。お昼いいですか」数人の女子が智にお昼の誘いをした」が
「ごめんね。お昼は菜々ちゃんと食べる約束してるんだ」
と智は菜々の所に行った。
「一緒に食べよ」
「はい、わかりました」と二人は弁当を持って屋上に向かった。
その二人を見る三人の目があった。
「相変わらず大変ですね友久さん」
「他人事みたいに言ってこっちは大変なんだぜ」
と二人は持ってきた弁当を食べた。
事の発端は一週間前に遡る。
私は今日からこの学校に通うことになった。道行くみんながわたしを見ている。
(何でこんな目にあわないといけないのよ)
彼女はうつむいて急ぎ足であるいていった。
「本当に大変な事になってるわね」と笑いながら紅音が転校生の子の横をで歩く。
「本当に大変なんですよ」とふくれながら怒る少女が隣を歩く。
「さあ、教室に着いたわよ。準備はいい?」
「準備なんてさせてくれないくせに」
「まあね」と先生はドアを上げて入っていった。
「みんなおはよー。今日はみんなに嬉しいお知らせがあります。さあ、入って」
そういわれて私はドアをあけた。
「おはようございます。長瀬智といいます」
そう、きょうから俺は女として学校いくことになったのだ。
「みんなが噂してた子よ。なんか体調を崩したのに無理して学校に行ったらしいの」
「はい、皆さんを混乱させてしまいすみません」
そして、私の学校生活が始まる。と
コンコンとドアを叩く音がした。
「あ、そうだった。もうひとりいたんだった。入って」
「はい」と入って来た少女は
真っ白だった。
「おはようございます。横松雪といいます」
その声はどこか懐かしく思えた。
「それにしても、何でこんなに人気者にならなくちゃいけないの」とご飯をつまみながら周りを見る。
二人の周りには溢れんばかりの女子生徒がいた。
「しかたないですよ。可愛いんですから」
「それは、男としてはちょっと空しくなるなぁ」と涙を流す智だった。
「もうすぐ授業始まるね」
「はい、急ぎましょう」と二人が並んで廊下を歩いていると雪がいた。
彼女は周りに誰もいないのを確認しながら廊下を歩いていた。
「あれ?あの先ってなんかあったけ」
「あるのは私たちの秘密基地だけですけど・・・」
と二人は互いの顔を見合って
「4人目!」と叫んでこっそり後をつけた。
雪は周りを確認して誰もいたないのを確認して一つのドアを開けた。
「やっぱり、あのドア普通の人には見えないって天使がいってた」
「ついに全員集合ですね」
二人は彼女が入っていったドアを開けて中に入った。
「な、なんであなた達がここにいるんですか!?」
雪は驚いたように言った。
「なんでって私達も『フェイター』なの」と二人は自分の石を見せた。
「『フェイター』ってなんですか?」
雪は思いがけない発言をした。
「え、あなた4人目の『フェイター』じゃないの」と私も驚いた。
「それについては私が説明するわ」と紅音先生がやってき
た。
「いえ、私が説明します。手伝ってほしいので」
と雪はこっちを向いてしっかり目を合わした。
「私は実はある人を探しているんです」
彼女は曖昧な記憶のなか二人に説明した。
私には大事な人がいたんです。あの日その人はいじめられている私を助けてくれたんです。そこから困った事があればいつも助けてくれました。しかし、その人はある日、事故で死んでしまったんです。私はその人がいない世界なんて生きていけないと自殺しました。そして天使と会いその人がここにいると教えてくれたんです。
「そうなんだ。それで名前とか特徴とかってわかりますか」と泣きながら菜々はたずねた。
「それが思い出せないんです。ここに来るとき記憶障害があんかもしれないって」と雪は言った。
「あれ?それ私に説明した?」と私は茜音に言った。
「い、いやぁ、忘れてた。ごめんね」
「はぁ、まあいいか続けて」
「はい。でも、確か男だったも思います」
「なるほど男ね」と菜々は言った。
「でも、
その男が死んでしまったから君みたいな可愛い子が死んでしまうなんてね」
「・・・・・・・」茜音は何も言えなかった。