FATER   作:知咲

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「本当に貴女は菜々なの?」
二人の菜々がぶつかり合う時、ひとつ目の奇跡が起こる。


二人

「貴女、菜々なの?」

 剣を握る手が強くなる。

「何を言ってるのかなぁ」と菜々は持っている剣を持ち遊びながらそう言った。

「というか、わざとでしょ」

 ふふっ。と笑いながら咲夜を見る。

(やっぱりばれてるわね)

 彼女の手が震えているのに気づいていた。

 

「本当に私なんかでいいんですか」

『歪みの世界』に菜々と咲夜はいた。

「ええ、貴女剣には自信あるんでしょ」

「ええ、一応は」

「なら決まりね」

 そして二人はフェイターに転身した。

 キーン。と剣がぶつかり合う音と地面を蹴る音が響く。

(やっぱりあの時の重さはない)

 咲夜は初めて恐怖を感じたあの菜々を求めていた。

(やっぱり、如月さんは強い)

 剣がだんだん押されていきながら思った。

ふと、剣の重みが無くなった。

と次の瞬間

「え?」目の前には咲夜の剣が目の前にあった。

(私死ぬの?)

だんだんと剣が迫ってくる。

<そのままでいいの?>

どこかからまた声が聞こえる。

「だ、誰なんですか」

気づくと私は真っ白な世界にいた。

<誰って>と後ろから声が聞こえてきた。

そして、後ろを向くとそこにいたのは

 

「やっぱり、貴女は強いわね」

「貴女もね」

とさっきは比べものにならない戦闘が続いていた。

「本当に面白い、最高よ。でも」

次の瞬間咲夜の剣が弾かれた。

「まだ、力出しきれてないのでしょ」

「・・・・・」

そう、彼女は気づいているのだ。本当の力を

「分かったわよ。じゃあ、見せてあげるわよ」と言った瞬間、

「嬉しいけどごめん」

菜々の体が光っていた。

「もう時間切れね」寂しそうに言った。

「どうして、そんなことになってるの」

咲夜は聞いた。

「私は居てはいけない存在だったのよ」そう言った。

そして、

「でも。あの人形は許さない」

その目は怒りと哀しみがうかんでいた。

「どういうこと?」と聞こうとしたが

「どうしたんですか如月さん」

そこにいたのはいつもの菜々だった。

 

「どうしたの。菜々最近元気ないみたいだけど」

教室の机で寝ている菜々に智は声を掛けた。

「い、いえ別になんにもありませんよ」と笑顔で言った。

「お前は学習しろよな」と智は怒った。

そう、智は相手の目を見ただけで嘘をわかってしまうのだ。

「本当におかしな力ですよ」

と菜々は席を立ち上がった。

「ちょっと屋上まで来てくれませんか」そういって二人は屋上に向かった。

 

「私、みんなの役に立ってるんですか」

そう、菜々は言った。

「なに、バカな事をいってんだ?」

と私は首をかしげた。

「今まで私をいつも助けてくれてたんだよ。役に立ってるじゃない。咲夜の時も」

「そうですが」

「そんな気にすんな」と智は笑いながらそういった。

(それは私じゃないんです)

 智は嘘はわかるが何を考えているのかはわからない。だから、この時菜々が何を考えていたのかわからなかった。

その時、ポケットの端末が震えた。

「さあ、行こうぜ菜々」

「・・はい」

 

「やっと来たわね遅刻よ」歪みの世界にいくと咲夜がいた。

「すまねぇな」

「じゃあ、揃ったし行こ」と菜々はディアブロスの所に向かった。

「どうしたの。あの子張り切って」

「そうか?いつも通りじゃないか」

 先に行く菜々に追い付いて三人はディアブロスのいるところに到着した。

「まずは俺が陽動するから二人で」

と智が言い終わる前に菜々は突っ込んでいった。

「おい、一人で突っ込むな」と智が止めよう手を出したが止めることができなかった。

「私だって役に立てる!」

菜々の耳には二人の声が聞こえていなかった。

 ディアブロスは菜々に気付き体の向きを変えた。そして、拳が飛んできた。

「こんなの」と菜々は避けたがすぐ目の前にまた拳が現れる。

「遅い!」とその拳に乗って上に登っていく。ある程度の高さまできた菜々は大きくジャンプした。

「『山砕き』」と持っている剣を大きく不利おろそうとしたとき、ディアブロスの拳が横にあった。

「しまった。腕は二本だけじゃない」と気づいても遅かった。

「くはっ」拳が命中し近くの建物にぶつかった。

「大丈夫か、菜々」と私は急いで駆け寄ろうとするがディアブロスが攻撃してきた。

「させない!」

 咲夜が二人に迫ってくる2つの拳を切った。突然の攻撃により怯んだ。

「『カマイタチ』」

と咲く夜が一人で倒してくれた。

 

「どうしたの。こんなの貴女一人でも倒せるわよ」

と困惑しながら咲夜は聞いた。

「すみません。私周りが見えなくて」

「それよりはやく天使のとこにいくぞ」

智は菜々を背負った。

(私、みんなに迷惑をかけちゃった)と菜々は落ち込んでいた。

 

<だから言ったてしょ。私だけで充分だって。人形が>

私の姿をしたなにかが私を見る。

「私は人形ではありません。菜々です」

<何を言ってるのかなぁ。私が菜々なのよ>

 

「私が菜々です」

「私が菜々」

急に菜々が背中で暴れ始めた。

「智、菜々をおろして離れなさい速く!」

咲夜に怒鳴られて私は距離を取る。

<人形のくせに生意気言うな>

「私が本物です」

段々と声が変わっていく。

「何が起きてるんだ」

智は咲夜に聞こうと彼女の方を向いたら咲夜は鎌を構えていた。

「智も構えておきなさい。私だけじゃあれは止めれない」

「一体何を言って・・・・」

その時、目も眩むような光が三人を包んだ。

 

「頭がくらくらする」

菜々はまだ痛む頭を押さえていた。

「な、菜々おまっ」

二人は驚いて指を指した。

「へっ?」

そこにいたのは

「お姉ちゃん?」

「へ?」

彼女も驚いていた。

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