目が覚めるとベッドの中にいた。
「ここって・・・!なんで自分の部屋にいるんだ?」
そう僕がいたのは自分の部屋だった。いや、落ち着いて見てみると家具の種類が違っていたり、配置などが変わっていた。
「ここが『平行世界』なのか」とやっと状況が理解できたとき
「お、やっと目が覚めたか」どこからか声が聞こえた。
「誰だ?」周りを見回したがだれもいなかった。でも、さっきとは違って猫の置物があった。
「ここだ、ここ」
成程、あれは置物じゃなくて本物の猫だった。しかも、喋る猫だった。俺は深呼吸した。そして、
「ね、猫がしゃべったぁぁぁ!」
俺は叫んだ。俺は状況を理解できたと思い込んでいたのだった。
「おい、パートナーにむかってそれはないだろ」
猫は怒っていた。
「え、パートナー?」
喋る猫がいてその猫がパートナーだと言われて頭はさらにこんがらがった。
「まさか天使からなんも聞いてないのか?」
「お、おう。ってなんで天使のこと知ってるんだ」
「はぁーあの野郎、なんも説明しなかったのかよ」
猫は大きな溜め息をついてあきれていた。
「いや、一応、魔王からこの世界を救ってほしいって言われてこの指輪をもらったんだけど・・・」
「あいつ、面倒なこと全部押し付けやがったな」
また、大きな溜め息をした。
「それはそうと、自己紹介がまだだったな。俺はクロお前のサポートをする『ネコ』だ。よろしく」
「俺は永瀬友久。こちらこそよろしく」
そうして一匹と一人のタッグが生まれた。
「なぁ?クロって普通の猫と何が違うんだ?」
「そもそも俺はそこら辺にいるような猫じゃねぇよ。この姿はこの世界にいるための仮の姿なんだよ。だから『猫』じゃなくて『ネコ』なんだよ」
「じゃあ、サポートって実際なにするんだ?」
「サポートって大袈裟に行ってるだけでただお前が困った時に助けをするだけだよ」
「そうか。分かった。それで本題にはいるけど、俺はいつ魔王を倒すんだ。すぐって言われても無理だからな」
「それは大丈夫だ。まだ魔王は見つかっていない」
「えっ?」
予想外の返答に唖然としてしまった。
「じゃあ、魔王がどんな姿かも分からないのか?」
「おいおい、いきなりボスが現れるとおもうか」
やれやれと首を振りながら言った。
「それにお前一人で倒せる相手じゃない。だからまずは仲間を探さないといけない。
「仲間がいるのか?」
「おう、っていってもどんな姿か何人いるかは知らないが」
「おいおい、大丈夫かよ」
「大丈夫。お前が仕事をすればきっと会えるから」
「まぁそうだな。なら俺の仕事はなんだ?」
「簡単だ。今魔王の手下みたいなやつ『ディアブロス』が町で暴れてるんだ。そいつらを倒せばいつか親玉も出てくっるてな」
「なるほど大体は理解できたわ。で、そいつらと戦っていない間ってどうするんだ?」
「ああ、この世界の学生として過ごしてもらう」
「はぁ?」
予想の斜め上の答えにあんぐりと口が開いた。
もう着るはずのなかった高校の真新しい制服に腕を通し真新しい鞄を持った。平行世界ということもあり以前着ていた制服とは少しだけデザインが違っていた。
「まさか、人生二度目の高校生活とはな」
「でもいいじゃねえか。戦ってない間暇しなくてすむんだから」
クロは鞄に付いているキーホルダーになっていた。
「それでさっき言ってたディアブロスってのはどこにいるの」
「ああ、ちゃんと説明してなかったな。あいつらは『歪みの世界』にいるんだ。『歪みの世界』はまあ自然に発生する異世界みたいなもんなんだ。歪みの世界と現世では時間の進みが違う。そして、普通ならそこで何かが起きても特に被害はないんだ」
「はぁ?じゃあ、大丈夫じゃないか」
「普通ならだ。例外もある。それが」
「ディアブロスなのか」
「それもそうだし他にもお前達もいたらダメなんだ」
「お、俺達も?」
ビックリした顔をして俺は自分を指差した。
「この2つの存在は運命を変える存在なんだ。だから、俺達は一定時間の間にディアブロスを倒して歪みの世界から
出ていかなくちゃいけないんだ。
「それじゃあ、時間内に倒せないと・・・」
「そうこの世界が重なるとき被害が起こるんだ」
「じゃあ、どうやってディアブロスがいる歪みの世界に行くんだよ」
「それは大丈夫。『歪みの穴』っていうもやもやしたものがディアブロスのいる歪みの世界と繋がる入り口だ。それに飲み込まれると歪みの世界に行けるんだ。そうだなー」
キーホルダーからネコになったクロは辺りを見回した。
「そう、あんな感じのやつだよ」
すぐ後ろにそれはあった。
「なあ、本当にあれか?」
「そうあれ!」
「急過ぎるだろー」友久は吸い込まれていった。
目を開けるとさっきとは全く違う風景だった。
「ここはどこなんだ」
壊れた建物、折れた電柱、ぼこぼこになった道路。さっきいた場所とは全く違っていた。
「ここが歪みの世界だぜ」
そうここが歪みの世界だった
そのとき、土煙が立ち上ぼりなにかが現れた。
「あれがディアブロスなのか」
そこにはまるでマンガに出てくる怪獣のような生物がいた。
「そうお前運がいいんだないきなり会えて」
「できるなら仲間に会いたかったけどな」
「ま、気づいた人たちが助けにくるよ」
「それまでは俺達が頑張らないとな」
ディアブロスはこちらに気付いて近づいいてきていた。
「怖くないのか?」
「もちろん怖いよ、でも戦えるのは俺達だけなんだ」
「いい覚悟だ。じゃあいくぜ!」
「ああ、転身!」
全身が光り始めた。身体はが軽くなった。一部はなぜか少し重くなっていた。
「転身完了!」
転身が終わり僕はフェイターになった。
「え?えぇぇぇぇぇぇ!」
僕は驚いていた。だってだって
「な、なんで女になってるんだぁぁぁ!?」
今日この日から俺は女として生きていく事になったのだった。