「あの、大丈夫でしょうか・・・」
奈々は不安そうにたずねる。
「分からない。だからいつでも転身できるようにしておいてくれ」
「わかりました」
「じゃあ。開けるぞ」
俺は生徒会室のドアを開けた。
「よく来てくれました二人とも。どうしたのそんなに警戒して」
「昨日の今日ですよ。警戒するのは当たり前です」
「心配しないで。今日は『生徒会長』としてここに呼んでるのよ」
俺はじっと咲夜の目を見ていた。
「しかし」
奈々は納得できずに反論しようとしたが
「分かった。西山さん警戒しなくても大丈夫だよ」
「なんでそう言い切れるんですか」
「簡単だよ。彼女は嘘をついている目をしてない」
「目ですか?」
菜々は友久が何を言ってるのか分からないの様子だった。
「俺はな、たいていの相手なら目を見たらそいつが嘘をついている分かるんだよ」
「あら、いい能力じゃない。それもファイターの力なの?」
「いや、これは死ぬ前からの力なのだ」
そう、フェイターになって手にいれた力ではなく必要だから身につけた力だった。
(そんな力何で持っているの・・・)
と菜々は思った。
「分かってもらえたかしら西山さん」
「分かりました。友久さんが言っている事を信じます」
と置いてあった椅子に座った。それを見て俺も椅子に座った。
「実は今学校中である一人の生徒を探してるの」
「人探しか?それなら俺達よりももっとここの事知ってる奴に頼んだ方がいいんじゃないか?」
「いいえ。この子は貴女達にしか探せないの」
と二人に一枚の絵を見せた。
「「え?!」」
「これはとある一年の情報屋が集めた情報を元に書いてもらった似顔絵よ」
「てか、これ俺じゃねぇかよ!!」
と俺は身を乗り出していった。
「そうなの知らなかったわ」
「知ってんだろ昨日見ただろ!」
「そうかしら」
「それで、見つけたとしたらどうするんですか」
「それはもちろん、ちゃんと登校してもらうのよ」
「・・・無理無理無理無理、俺は男だぞ」
と僕は手と首を振った。
「それでもよ。このままでは学校が混乱に陥ってしまうの」
「お願いできるかしらってあんなこと頼めますか」
「でも、頼むほど今学校が危ないのかもしれない」
「それでも、あんな誠意のこもってないお願いできますか」
「まあまあ落ち着け」
なぜか奈々は怒っていた。それをなだめるのが今できることだ。
「そう言えば二人で何話してたんですか」
「いや、ちょっと世間話だよ」
「ねぇ、友久君」
「なんだ生徒会長さん」
「もう、噂は聞いたでしょ」
「・・・やっぱり、情報屋はあいつだったのか」
と俺の頭に翔大の顔がよぎった。
「それであなたに聞きたいことがあるの」
「なんだ」
「今の私のやり方はどう思う?」
「なぜ俺に聞くんだ?西山さんも居たじゃないか」
「簡単よ、あなたはわたしと似ていたからよ」
「・・・・・・なぜ、知っている」
「どこかの別の情報屋から聞いたのよ」
「はぁ、あの天使か」
今度は天使の顔が浮かんだ。
「それでどう思うの」
「こんな事したって無駄だ。結局最後は破滅するだけだ」
「あら、そこまで否定すてくるとは思わなかったわ」
「何で心を捨てたんだ。それは一番捨てていけないんだよ。俺はここに来て最初に気づいた。だからおまえも・・・」
「何言ってるの」
「え?」
俺の言葉を咲夜が遮った。
「捨ててなんていないわ。だって私は元から心などなかったから」
「な!?」
「友情?絆?仲間?愛情?そんなもの私は知らない」
「どういうことだ」
俺はききかえした。
「私はフェイターになる前は生け贄だったのよ」
驚愕し何も言えなかった。
そのとき、
「友久さんどうんたんですか行きますよ」
奈々の声がした。
「あ、ああ」
「また、遊びましょうね」
そう言って咲夜後ろを向いた。
「まあ、あの感じでしたら絶対に女の子として学校に行かされますよ」
「そんなんだよなぁ、はぁー」と友久は溜め息をついた。
「なぁ、西山さん頼みがあるんだけど」
「はい、私が手伝えるなら」
「今度、服選ぶの手伝ってくれない。女の子用の」
「え、えぇぇぇぇぇぇー」
奈々は予想外の提案に驚いた。