【完結】聖闘士DxD   作:挫梛道

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あの男が登場。




喧嘩、売買します!

◇シリューside◇

「シリュー君、紅茶の お代わり、要りますか?」

「すいません姫島先輩、お願いします。」

今 俺は、姫島先輩の注いでくれた紅茶を飲みながら、

「お嬢様、いい加減に我が儘は…」

「グレイフィア…別に私は、グレモリー家を潰すつもりは無いわ。

婿養子だって迎え入れるつもりよ。」

リアス部長とグレイフィアさん、この2人の やり取りを、黙って見ている。

何しろ、俺が一言も喋らない内に(尤も、リアス部長に全部丸投げで、最初から黙りの心算だったが)いきなりグレイフィアさんに似非恋人を看破されたから、既に出る幕が無いのだ。

 

「…でも、私は、私が良いと思った(ひと)と結婚する。

そして それは、あの男なんかじゃ、断じてないわ!」

へぇ?…リアス部長、言い切った。

 

「…だ、そうだ。正直、余り覗かれたりするのは、好きじゃないんだ。

視ているんだろ?

サッサと出て来たらどうだ?」

「「「「!!?」」」」「…!!」

 

◆◆◆

『自分の相手は自分で決める』…そこ迄リアスが言った所で、シリューが部室の窓の外に顔を向けて話し出すと、先程グレイフィアが現れた場所に、今度は赤い…グレモリー家の夕闇を朱に染める様な紅ではなく、燃え盛る炎の如くな…否、炎そのものを巻き上げる赤い魔法陣が浮かび上がる。

 

「「「「!??」」」」

そして其処から、ダークワインレッドのスーツを着崩した、木場やシリューとは また別ベクトル側なイケメンの…ホストの様な風貌の、金髪の男が姿を現した。

 

「ふぅ~ぅ…久し振りの人間界だ。

…ふん、流石は赤龍帝殿…と云う所か。

因みに、何時から気付いていた?」

「グレイフィアさんが この部室に姿を現したのと、同じ位さ。

窓の外、あの木に止まっていた、赤い鳥からの視線を感じたのはな。」

「参ったな。最初からじゃないか…。

まさか、俺のサザンジュールの気配に気付くとはね…」

金髪男の問いにシリューが外を指差して答えると、やれやれと謂った表情で、男は掌の上に小さな魔法陣を作り、其処から赤と金の羽を持つ、まるでオウムと猛禽類を掛け合わせた様な鳥を召喚し、己の右肩に飛び乗らせた。

 

「使い魔…」

それを見た、リアスが呟く。

 

「赤龍帝…神崎孜劉殿…だったかな。

名乗らせて貰うぜ、俺の名はライザー・フェニックス。

其処のリアス・グレモリーの婚約者だ。

ヨロシクな。

それから、先程グレイフィア様も仰られたが、今回は俺とリアスの件で、アンタを下らん茶番に巻き込んでしまって点に付いては、マジに申し訳なかったな。」

「フェニックス…?」

「はい、神崎様、ライザー様は純血の上級悪魔である、フェニックス家の御三男。

そして この方が、グレモリー家の次期当主で在らせられる、リアスお嬢様の婿殿に御座います。」

「成る程、フェニックス『家』…ね。」

『フェニックス』と云う言葉に やや過敏に反応したシリューに、グレイフィアが このライザー・フェニックスについて、詳しく紹介する。

 

「…何の用なの、ライザー?

私はアナタを、呼んだ覚えは無いわ。」

「つれないなあ、愛しのリぃ~アスゥ?

お前に逢いに来たに決まってるだろ?」

明から様に招かざる客という対応のリアスに、ライザーは何処吹く風な態度を取る。    

2人の会話は続く。

 

「私はアナタになんか、遭いたくもなかったわ。

ライザー、前にも言った筈よ、私はアナタとは、結婚なんてしない。」

「だがリィアス~?

君の御家事情は、そんな我が儘が通用しない程、切羽詰まっていると思うのだが?」

「さっきのグレイフィアとの会話、聞いてたのでしょ?

家を潰すつもりは無い。

婿養子だって受け入れる。

…でも、アナタだけは、御免蒙るわ。」

「これは また、エラい嫌われ様だなぁ?

おいリアス~、一体、俺の何処が気に入らないt

「女誑しな所よ。」

「…………。」

そしてリアスの この一言に、一瞬ライザーは黙り込む。

 

◇シリューside◇

「(ボソ…)小猫、あのライザーとやら、そんなになのか?」

「(ボソ…)はい、面識は有りませんが、ライザー様の眷属は15人全て、女性で構成されていると聞いています。

そして その女性達とライザー様は、所謂その…つまり…アレでして…」

「(ボソ…)あー、分かった分かった。

無理して言わなくても良いから。

俺が悪かったよ。」

顔を赤らめ、言葉を詰まらせている小猫に、とりあえず俺は謝った。

それからアーシア?

何を妄想したかは察するが、一瞬に赤くならなくて良いから。

 

≫≫≫

「…大体アナタは眷属だけでなく、昔から、少し可愛い女の子を見ると…

 

 

 

 

 

 

 

       (中略)

 

 

 

 

 

 

 

…他にも小学s

「り、リ~アス!ちょ~~っと落ち着こうか!?」

リアス部長の、このライザーとやらが如何に女誑しか、本人に ぶちまける文句と云うよりか、半ば俺達に対する暴露と言って良い様なマシンガントークに対し、最初は武勇伝とばかりに余裕な涼しい顔で流していた金髪男だが その途中、部長が余程、本人的にヤバいネタを言いそうになったのか、慌てて その言葉を遮った。

因みに、今までの暴露内容で、

「あ~らあらあらあら?」

ほんのり赤くした頬に両手を当て、嬉しそうな顔をしてる人が1人、

「…サイテーですね。」

ジト目でドン引きしてる人が1人、

「はわわわわわわ…」

そして、はわはわしてる人が1人。

「ど、何処に電話をしようとしている?!」

そして俺がスマホを取り出すと同時に、突っ込み(とめ)に入る男が1人。

恐らく今の俺は、小猫に近い表情を浮かべているであろうと思われる その内容は、D組…アーシアのクラスメートの『あの3人』…特に兵藤の奴が聞けば、血涙を流しながら羨ましがる様な内容だった。

 

◆◆◆

「…てゆーかリアス!

何故お前が、その話を知ってるのだ?」

「ルヴァル様から聞いたのよ。」

「ルブ兄い~~~~~~~~~~~っ!?」

ライザーの質問に、スマホを取り出し、にこやかな顔で答えるリアス。

そして その情報源であるフェニックス家長兄を、普段の呼び名で絶叫するライザー。

 

「大体 今回の縁談も、アナタでなくルヴァル様なら、もっと前向きに考えられたのにね。」

「馬鹿な事を!

ルブ兄はウチを継ぐのが決まってるし、既に許嫁も居る!」

「ええ、親が勝手に決めたのではなく、相思相愛のね。」

「ぅくっ…!!」

「…御2人共、其処迄にして下さい。」

余りに会話が前に進まない2人の間に、グレイフィアが割って入った。

 

「グレイフィア…」

「…リアスお嬢様、最終確認です。

お嬢様は どうあっても、ライザー様と御結婚する気は無いと、仰られるのですね?」

「ええ、何度でも言うわ。

私は、ライザーとは結婚しない。」

「…判りました。

お嬢様、ライザー様、旦那方も こうなるのは予想されておられました。

よって、決裂した場合の最終手段を仰せつかっております。」

「ほぉ…?」

「最終手段…どういう事、グレイフィア?」

「お嬢様が それ程迄に御意志を貫き通したいならば…ライザー様と、『レーティングゲーム』にて決着を…と。」

「「「!!?」」」

「「??」」

「…ふん!」

レーティングゲーム…グレイフィアの口から その単語が出た瞬間、リアス、朱乃、子猫の顔付きが変わる。

シリューとアーシアは、聞き覚えの無い言葉に多少の途惑いを見せ、

「くっくっくっく…

あーっはっはっはっ!コイツは傑作だ!!」

ライザーは その言葉を聞いて、声高らかに笑い上げる。

 

「聞いたかリアス!

結局の所、君の御両親も魔王様も、今回の縁談には乗り気なんだよ!!」

「………………!!」

 

◇シリューside◇

「あの…シリューさん?

レーティングゲームって…?」

「ああ…姫島先輩、解説お願いします。」

「うふふ…了解ですわ。」

アーシアの質問…俺も知らないし、尚且つ、俺も知りたかった事柄なので、その儘 姫島先輩に振ってみたが、

「レーティングゲームの事なら、その女王(クィーン)より、俺のが方が詳しいぜ。

俺が説明してやるよ、赤龍帝殿。」

ライザーが横から、説明役を名乗り出た。

 

「レーティングゲームてのはな、簡単に言えば、我々悪魔社会の娯楽の1つだ。

爵位持ちの悪魔が、自身と自分の下僕を含めた、1チーム最大16名同士が広大な疑似戦闘空間で戦い合う、極めて戦争に近い…まぁ、スポーツみたいなもんだな。」

「16名…成る程、下僕をチェスの駒に見立ててるのは、そういう事か。」

「本当に流石だな、その通りだ。

機動力の騎士、破壊力の戦車、それ等を兼ね揃えた女王…

その特性を完全に把握し、(キング)が如何に上手く、その空間内で使役して勝つか…

そして その勝利が、王のステータスに繋がるって訳さ。」

「成る程ね…」

 

◆◆◆

シリューに、ゲームの簡単な説明をした後、ライザーはリアスに顔を向け、

「お前は色々な意味合いで、本来は まだ、ゲームに参加する資格は無い。

人数的にも、全然な。

確か お前の眷属は、そこに居る女王と戦車、それて今は外に出張ってる騎士に、僧侶が もう1人…だったな?」

 

パチィンッ

 

そう言うとライザーは指を弾き、部室にカン高い音を響かせる。

すると先程、ライザーが姿を現した時と同じ、燃え盛る魔法陣と共に、総勢15人…何れ劣らぬ美女美少女達が姿を見せた。

 

「見ての通り、俺のチームはフルメンバーだ。

そして このチームで、それなりの勝利実績もある。

解るか、リアス…お前達にとって、元から これは、無理ゲーなんだよ。

何ならハンデに、そこの赤龍帝殿と聖女さんも、メンバーとして認めてやろうか?」

「な…!?」「はぁ?」「えぇっ?」

ライザーの発言に、3様の驚きの声を上げる、グレイフィア、シリュー、リアス。

 

「ちょっと、本気なの、ライザー!?」

「ライザー様、そんな勝手は…」

「…………………………………………。」

「ああ、本気も本気さ。

言ったろ?それくらいのハンデが、丁度良いってね。」

シリューが黙りとなる中、リアスとグレイフィアがライザーに詰め寄るが、ライザーは自信と余裕を崩そうとはしない。

 

「わ、分かりました。

但し、この場で私1人の判断では決めかねますので、両家の旦那様方と魔王様に了承を得た上で、正式に神崎様とアルジェント様をリアス御嬢様のチームメンバーと決まった時点で、改めてゲームの日取り等を報告致します。」

「ちょっと待った。」

「シリュー?」

グレイフィアが 此処迄言った時点で、シリューが口を開いた。

 

「俺の意見は無視か?

俺もアーシアも、リアス部長のメンバーに入るなんて、一言も言ってないのだが?」

「シリューさん!

それじゃ、部長さんが…」

「黙ってろ、アーシア!」

ここで、シリューがリアスのアシストに否定的な発言。

 

「おぉっとっとっと…

そいつは残念だねぇ、折角あの悪名高き、伝説の赤龍帝を宿す者と、手合わせが出来ると思っていたのだが…」

この発言にライザーは薄ら笑いを浮かべたかと思えば、

「今代の赤龍帝は、とんだ腑抜たヘタレの様だな!!

何故、魔王様達が あんなにも、一目置いているのかが解らん!」

この部室に顔を出して依頼、初めての鋭い眼光で、シリューを睨みつける。

 

「勘違いするな。

単に俺が、リアス部長のチームに入る理由が無いだけだ。

俺もアーシアも、オカ研に所属はしているが、別にリアス部長の下僕にもグレモリーの眷属にも、なった訳ではない。

『客』の立場から、悪魔社会の御家事情に不介入の姿勢を通しているだけだ。」

「シリュー…」

「正直に言ったらどうだ?

如何に赤龍帝と云えど、『人間』である俺の存在が、気に入らないんだろ?」

「…!!」

図星を射抜かれ、黙り込むライザー。

 

「それも そうだ…

赤龍帝だと云うだけで、悪魔側に受け入れられただけなら まだしも、ある程度は魔王と同等な立場を得られているのだからな。

面白く思ってない者が居ても、不思議は無いさ…。

それは支取先輩や真羅先輩、匙以外の生徒会を見たって判る事だ。」

「シリュー君…」「シリュー先輩…」

このシリューの言葉に、「自分達は違う」と云う顔をする、朱乃と小猫。

 

「…だから、このゲームを出汁にして、気に入らない俺を、多少なり痛めつけてやろうとか、そう考えているのだろう?

だが、俺は やはり、リアス部長のチームに入る心算は無い。」

「シリュー…」

はっきり言って、シリューの言い分は正しいとリアスが思い、僅かな勝利の可能性を諦めた その時、

「…だが、ハッキリさせるべき事は、ハッキリさせるべきだ。

先程からの腑抜けだとかヘタレだとかの、その安い挑発、敢えて買ってやる。

リアス部長と その眷属の代理として、このシリュー…

この赤龍帝がライザー・フェニックス!

貴様のチームとのレーティングゲームとやら、挑ませて貰おう!!」

不参加からの一転、リアスの助っ人眷属でなく、あくまでも『赤龍帝』個人として、宣戦布告を言い放つのだった。             

 

「はぃ?」「「「「え?」」」」「へ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『『『『はあぁっ!?』』』』』』』

 

この時、シリューを除く、その部屋に居る者全員が、大きく声をハモらせた。

 

》》》

「ああああ、アナタ、一体何を考えているのよ?!」

「ちょ…部長、近い近い近い…」

余りの発言に、シリューの両肩をガシッと掴むと、ガクガク振るわせながら、問い詰めるリアス。

 

「シリュー君、やっぱり ここは、私達と一緒に…」

「シリュー先輩…」

「シリューさん…」

朱乃達も、不安気にシリューに訴えかける様な目をするが、

「勘違いされても困るが、別に、先輩達が邪魔と思っている訳じゃない。

単に一度、悪魔全体に、俺の…『赤龍帝』の力を示しておくべきだと考えただけさ。

だから、リアス部長と愉快な仲間達ではなく、俺個人での参戦なんだ。」

「誰が、愉快な仲間達なのですの?」

「先程の あの男の台詞ではないが、その程度のハンデは必要だろう?」

「無視?!」

シリューは全く、気にしていない。

 

「おいおい、赤龍帝…いくら何でも、そりゃ少し、舐め過ぎじゃないか?

さっきも言ったが、俺はゲームを何度も経験してるし、勝ち星も多い。

素人の お前が、単独で どうにかなるってモンじゃないぞ?

おい、イル!ネル!」

「「は~い、ライザー様ぁ♪」」

ライザーに呼ばれて前に出てきたのは、見た目は小猫と そう大して変わらない年頃の、双子の少女。

 

「赤龍帝!この2人の攻撃を捌けたら、お前個人の代理参戦、認めてやるよ!」

何時の間にか、シリューを赤龍帝と呼び捨て且つ、お前呼ばわりのライザーが、

「イル、ネル、殺れ!」

「「はぁ~~~い!!」」

双子の少女を嗾けた。

 

ギュゥーン!! ドッドッドッド…

 

「「ば~らばら!ば~らばら!!」」

イルとネル…Tシャツにスパッツという出で立ちの双子の少女の持つチェーンソーが、けたたましく唸りを上げ、シリューに襲い掛かる。

 

ズバァッ!

 

「…えぃっ!!」

 

バキィッ!!

 

「「きゃあっ!!?」」

しかし、何の前触れも無く、シリューの前に立ち塞がった子猫が、双子の鳩尾に強力な掌打を放ち、2人を吹き飛ばした。

 

「子猫ちゃん!」

「…どうも。」

その際、制服の上着とブラウスを少し切り裂かれ、その裂け口から、ペールイエローのシルクの布地が露わになるが、即座にアーシアが、自分の制服を羽織らせる。

 

「すいません、シリュー先輩、つい…」

「いや、サンキュな。」

 

ぽん…

 

そう言って、シリューは子猫の頭に手を乗せて軽く叩く。

 

「…~~~~!?」

一瞬にして、顔を赤くする子猫。

…と、何故か一緒に赤くなるアーシア。

 

「な…ふ、巫山戯るな!!

今のは、そのチビが勝手に しゃしゃり出たのでノーカンだ!」

「む…ちび?」

かなり気にしているのか、その単語に過剰な反応を示す小猫。

             

「ライザー様、勘違いしないで下さい。

私が前に出なかったら、その2人は再起不能に なっていたかも知れません。

シリュー先輩は、私の1.5倍は強いです。」

「微妙な数値だな、おいっ!?」

「ちぃ!ユーベルーナ!!」

「…はい、ライザー様。」

ライザーの声に従い、今度は部室に姿を見せた時から、己の主の傍らに付き添っていた、大きく胸元が開いた紫のドレスに、白いローブマントを羽織る、ウェーブの入った長い黒髪の美女が前に立つ。

 

「受けてみなさい!!」

ユーベルーナが右手を翳すと、その掌から、テニスボールサイズの黒い魔力弾が、シリューに向かって放たれた。

「な…!?こんな部室で!!」

それに対してシリューは、小宇宙(コスモ)で生成したオーラで、その魔力弾を包み込む。

 

BOMB!!

 

そして そのオーラの中で、爆発を起こす魔力弾。

それはオーラで包んでいなければ、部室を吹き飛ばしかねない程の火力だった。

 

パンッパンッパンッ…

 

「ひゅ~~~~~っ♪ 見事だ、赤龍帝!」

両手を叩きながら、ライザーがシリューに話し掛ける。

 

「まさか、威力は抑えていたにせよ、ユーベルーナの爆裂魔法を、あの様な形で防ぐとはな!!実に面白い!

良いだろう!貴様のリアスの『代理』としての参戦、この俺が認めてやるよ!!」

そう言うとライザーは、グレイフィアに顔を向け、

「…と、いう訳です、グレイフィア様。

両家と魔王への御報告、宜しく御願いしますよ。」

「…宜しいのですね?」

「…………(ニィッ)」

グレイフィアの言葉に、無言で不敵な笑みで返すと、

「おい、帰るぞ!!」

自分の眷属と共に、燃える魔法陣の中に、姿を消して行くのだった。

 

◇シリューside◇

「…では、失礼致します、リアスお嬢様。

神崎様、レーティングゲームの日程や詳細な取り決めが決まりましたら、また お嬢様を通じて連絡すると思いますので、宜しく御願い致します。」

ライザー・フェニックスが部室を去った少し後、グレイフィアさんも魔法陣を転開して冥界の、リアス部長の実家であろう屋敷に帰っていった。

 

「シリュー…その、ごめんなさい…。

結局、私の為に、アナタを…」

「リアス部長?また、頭に大きな たんこぶ作りたいのですか?」

「ご…ごめんなさい、マジ、すいませんした。」

結果的に俺をグレモリー家の問題に巻き込んでしまったと思い込み、謝罪しようとしたリアス部長。

しかし、俺がハリセンを取り出した瞬間、涙目になって首を何度も横に振り、別の意味合いでの「ごめんなさい」に切り替えてきた。

俺自らが飛び込んだのだから、そこ迄気にする必要は無いのだが…

正直な話、リアス部長の縁談を利用する形になるが、本当に良い機会だ。

未だ俺の事を芳しく思ってない悪魔…特に上層部の者に、赤龍帝…いや、このシリューの力を示すのにな。

特に、ライザー・フェニックス…お前には、ハンデ扱いした俺の力、存分に見せてやるよ。

 

「兎に角、申し訳ないとか思っているなら、当日は応援して下さいよ。

それだけで良いですから。」

「ん!当日は、皆でチアガールの衣装で応援する!」

「あらあら?私もですの?

まあ、別に構いませんけど?」

「ははは…期待してますよ。」

「シリュー先輩、心配しなくても、トーカちゃんにはチクってあげます。」

「いや、違うだろ!?」

「わ、私もチアガール、頑張ります!」

「いや、アーシアは建て前上、俺の…『赤龍帝』の下僕というか、部下という立場だから、俺とゲーム参戦だよ。」

「えっ!?…はい、頑張ります!!」

いきなり告げた、参戦という言葉にも物怖じせず、良い返事なアーシア。

まあ、彼女の参戦は本当に形だけで、出番は殆ど無い予定だが。

そんな風に暗い雰囲気を払拭する如くな感じで話していたら、また部室内に、転移魔法陣が浮かび上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「部長、今、戻りました。…って、何かあったんですか?」

「「「「「…………………。」」」」」

あ、木場の事、完全に忘れてた。

 




‡‡‡‡【次回予告!!】‡‡‡‡
 
「夢が叶うなら、悪魔でも何でも良いと言っています。」
 
次回:ハイスクール聖x龍
『眷属、募集します!(仮)』
乞う御期待!!
 
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