【完結】聖闘士DxD   作:挫梛道

16 / 88
 
オープニングは前回の後書きの続き
 



使い魔の森の魔獣!

◇シリューside◇

「良いですかソーナ様、無表情の棒読みで言っても反応しません。

可愛い顔で可愛い声で、可愛くポーズを決めないと、解呪されませんから。」

「うぅ…」

小猫が用意していた着替えの服。

支取先輩が着用していた、魔王セラフォルー・レヴィアタンの正装コスチューム(笑)は やはり耐えられない物が有ったらしく、結局は また別の服に着替える事に。

しかし、このレヴィアたんコスが曲者。

特殊な呪いで、『特定キーワード』を発しないと脱げない仕様らしい。

何故、そんな服を先輩に?…って、小猫に聞いてみると、少し前に…

 

 

≪≪≪

「ねぇ小猫ちゃん、これ、絶~っ対にソーたんに似合うと思うんだ☆

何かの機会が在れば、ソーたんに着させてみてくれないかな~?☆」

…な やり取りが甘処であり、その店自慢の餡蜜杏仁豆腐と一緒に、コスチュームを差し出され、

「任せて下さい、レヴィアタン様。」

 

 

≫≫≫

…つまり、スィーツに釣られた、と。

人、其れを買収と言う。

 

「あ、ソーナ様、その服、パスコードが認識されると、直ぐに文字通り ぽろって脱げ落ちますから、気をつけて下さい。」

「はいぃ?」

「…!! ほら、アンタ達!アッチ向いてなさい!」

「「は、はい!」」「「了~解。」」

その会話を聞いていたウサ耳バニーのリアス部長が、俺達男衆に、反対側に顔を向けるように促した。

因みに部長は このバニーのコスチューム、何気に気に入ったらしい。

駄目だ…痴女だ、この人…。

 

「…それでソーナ様?

新しい着替えはナースとゴスロリ、それと他校の制服、どれが良いですか?」

「せ、制服で!」

そして この やり取りの後、

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

♪みるるん みるみる すぱいらるぅ~♪

眩い魔法で凶悪魔神を、たぁっくさん消滅させちゃうんだ~☆もんっ♪!

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

背中越に支取先輩の、()()、支取先輩の、ノリノリで軽やかな声が夜の森に響いたのだった。

その数分後、リアス部長の許可を得て振り返ると、そこには黒い髪の〇バサ…ではなく、今日一番の涙目で、トリス〇ィン魔法学院の制服を着た、支取先輩が居た。

先輩の眼が語っている。

「この事は、内緒ですよ!!」…と。

 

「なあ神崎、会長って…」

「ああ、アレがアニメって、分かってないよな…」

「知ったら、更に泣きが入るな…」

 

≫≫≫

シャババババ…

ニャガガー!

グロロロ…

「囲まれちまったんだぜぃ…」

「あんた、冷静だな!?」

 

あの"変態スライム(支取先輩命名)"を退けた俺達は、ウンディーネと交戦しているであろう、ミルたんと合流すべく、使い魔の森の中、先程の泉に向かっていた。

その途中、使い魔の候補とでも云うべきか、夥しい程の魔獣の群に襲われ囲まれてしまった。

種類は様々、狼の様なヤツ、犀の様なヤツ、巨大な蛙に空中浮遊している深海魚?

木場の使い魔とは また違う猫科な、黒いサーベルタイガー。

ゴリラに猪、漆黒の孔雀に恐竜タイプ。

本当に様々だ。

ザトゥージが言うには、体のサイズからして、全てが子供、或いは幼生らしい。

因みに、子供と幼生の違いは曰く、「子供ってのは、普通に成長と共に、体が大きくなり大人になる個体、幼生は脱皮、または繭や蛹からの孵化、或いは文字通り、いきなり変化して成獣になる個体の事を云うんだぜい!」…だとか。

 

『ぎゃんっ!?』

その中の1匹、狼タイプの魔獣が襲い掛かっていたが、匙が これを蹴りで撃退。

 

『『『がるるる…』』』

その後は向こうも此方の様子を窺っているのか、威嚇するが如く、低い唸り声を鳴らしているが、飛び掛かろうとはしない。

 

「匙も神崎君も、今が使い魔を得るチャンスです!」

「シリュー、力でねじ伏せなさい!!

己の力を魔獣に示すのよ!」

リアス部長と支取先輩が、如何にも「この場で使い魔ゲットしろ」とばかりに叫ぶ。

う~む、この中で使い魔にするなら、如何にもスピードタイプな、あの黒い孔雀みたいなヤツか…?

 

ずずずず…

 

「「ひぃい!!」」「ぬ?」「きゃぁ!!」

そう考えていると、そんな魔獣の中にスライムが、さっきのヤツとは違うタイプ…恐らくは この前、堕天使と廃教会で戦った時と同種のスライムが姿を現した。

黒紫の体から毒の靄を吐き出し、目や口に牙、臓器を持っているヤツだ。

 

「い、嫌ぁあっ!?

スライムは、スライムは嫌なのぉ!!」

「…えっちぃのは、嫌いです。」

先程のアレで、スライムに対して拒否感が半端無い女子達。

特に部長と支取先輩は、前の教会での戦闘や さっきのアレで、完全にトラウマになってるみたいだ。

 

「リアス、塔城さん、アルジェントさん、こっちに来て!」

ここで支取先輩が、即座に女子を集め、

「アイシクル・ディフェンダー!」

さながらクリスタルウォールとフリージングコフィンを掛け合わせたかの様な、氷の障壁を自分達の四方に創り出した。

 

 

「おお!アレは正しく『デッドリーポイズンスライム』!!

見た目はアレだが、戦闘力的に、一押しの1つだぜ!!」

「匙、分かってますよね!

そんなの使い魔にしたら、眷属も生徒会もクビですよ!はぐれ認定ですよ!!」

「…いえ、しませんから!」

「シリューもよ!ソイツと契約したりしたら、後で説教よ!!」

「トーカちゃんに、チクります。」

「シリューさん、信じてますから!」

ザトゥージは推すのだが、やはり部長達女子には評判が悪い。

…てゆうか、何で俺が このスライムを使い魔にしようとしてるの、前提な訳?

 

▼▼▼

「あ~、もう!行くぜ、ドライグ!!」

『応よ相棒!Boost!』)

「ドラゴン波ぁ(溜め無し)!!」

リアス達から勝手言われて少しだけ呆れ顔なシリューが、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を発動させ、ドラゴン波で この黒いスライムを吹き飛ばした。

 

『『『『『『キシャーーー!!』』』』』』

それが戦闘開始の合図になったのか、残った魔獣の群も、一斉にシリュー達に襲い掛かる。

 

「木場、匙、行くぜ!」

「応!」「うん!!」

それに対し、シリュー達も迎撃の構えを取る。

そして、

「ラッシー君、お願い!」

『ぴきー!』

氷の障壁の中で手が出せない女子達、その中で唯一、戦闘型の使い魔を持つアーシアが、先程使い魔の契約をしたばかりの蒼雷龍を召喚、戦いに参加させる。

 

「行くんだぜぃ、光宙!!」

『ぴっかー!』

そしてザトゥージも、自分は戦えない代わりに、自身の使い魔の1体である、全身に雷を纏った、小型のネズミの様な魔獣を召喚。

シリュー、木場、匙、ラッシー、リバプール、光宙と、魔獣の群との集団バトルが始まった。

 

『ぴー!』『ぐぉーん!!』『ぴっかー!』

 

どっどーん!!

 

アーシア、木場、ザトゥージの使い魔は偶然にも3匹共に、雷撃系の攻撃を得意としていた。

3匹の繰り出す雷が合わさる事で、その威力は単純な2倍3倍以上の破壊力となり、一度に複数匹の魔獣を消し飛ばす。

 

「でやぁ!」「オラァッ!!」「それっ!」

シリュー達も体術や剣術、魔力弾での攻撃で、迫りくる魔獣達を各個撃破。

 

「ちぃ、会長は この場で力を示して使い魔契約しろって言ってるけど!」

「ああ、そんな暇、無いな!!」

そう話しながらも戦闘を進めて往き、漸く残った魔獣も僅かとなって戦いに終わりが見えてきた時、

「新手か…?また数匹、来る!!」

シリューは遠方から、猛スピードで近付いてくる、強力な気配を感じ取る。

 そして 其れ等は直後、シリュー達が戦っている場に辿り着いた。

いや、正確には、シリュー達や その場の魔獣の群は無視するかの様に、通り過ぎて行った。

 

「…!皆、この場は任せた!!」

「おい、神崎?」「か、神崎君?」

その疾風の如くな一群を見たシリューは、何かを感じたかの様に、森の奥深くに追い掛けて行くのだった。

 

》》》

シリューは見逃してはいなかった。

自分達が魔獣の群と戦っている中を、通り抜けていった一群。

ハッキリと姿を確認する事は出来なかったが、その者達もまた、争いを繰り広げながら移動していたのを。

 

 

「あれは…!!?」

そしてシリューが其れ等に追いついたのは森の最深部、木々が生え茂らず、少し開けた場所。

其処には4体の魔獣が、距離を置いて対峙していた。

巨大な熊の様な魔獣、蟷螂と蜘蛛と蠍が合わさったかの様な異形の蟲、そして翼を持った双頭の蛇。

この3体は体の大きさからして、間違い無く成獣であろう。

そして もう1体…此等3体に囲われていたのは、鹿の様な身体は白い体毛と金銀の鱗に覆われ、頭は龍な如し。

恐らくは今迄の戦闘が原因で全身が傷だらけの、小型の魔獣だった。

 

「………………………………。」

シリューが様子を窺う1対3の状況の中、小型の魔獣が双頭の蛇に突撃を仕掛ける。

 

カッ…

 

身体全身から一瞬、目が眩む程の光を発したかと思えば、頭部の角から赤、青、黄、白、黒の5色の光弾を作り放ち、

 

ボァッ!

 

『『グギャーッ?!!』』

その光で2本首の蛇を、瞬く間に燃やし尽くしたのだった。

 




まあ、察した人は察したかも…(笑)

‡‡‡‡‡【次回予告!!】‡‡‡‡‡
 
次回:ハイスクール聖x龍
『使い魔、ゲットしました!(仮)』
乞う御期待!!
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。