オープニングは前回の後書きの続き
◇シリューside◇
「良いですかソーナ様、無表情の棒読みで言っても反応しません。
可愛い顔で可愛い声で、可愛くポーズを決めないと、解呪されませんから。」
「うぅ…」
小猫が用意していた着替えの服。
支取先輩が着用していた、魔王セラフォルー・レヴィアタンの正装コスチューム(笑)は やはり耐えられない物が有ったらしく、結局は また別の服に着替える事に。
しかし、このレヴィアたんコスが曲者。
特殊な呪いで、『特定キーワード』を発しないと脱げない仕様らしい。
何故、そんな服を先輩に?…って、小猫に聞いてみると、少し前に…
≪≪≪
「ねぇ小猫ちゃん、これ、絶~っ対にソーたんに似合うと思うんだ☆
何かの機会が在れば、ソーたんに着させてみてくれないかな~?☆」
…な やり取りが甘処であり、その店自慢の餡蜜杏仁豆腐と一緒に、コスチュームを差し出され、
「任せて下さい、レヴィアタン様。」
≫≫≫
…つまり、スィーツに釣られた、と。
人、其れを買収と言う。
「あ、ソーナ様、その服、パスコードが認識されると、直ぐに文字通り ぽろって脱げ落ちますから、気をつけて下さい。」
「はいぃ?」
「…!! ほら、アンタ達!アッチ向いてなさい!」
「「は、はい!」」「「了~解。」」
その会話を聞いていたウサ耳バニーのリアス部長が、俺達男衆に、反対側に顔を向けるように促した。
因みに部長は このバニーのコスチューム、何気に気に入ったらしい。
駄目だ…痴女だ、この人…。
「…それでソーナ様?
新しい着替えはナースとゴスロリ、それと他校の制服、どれが良いですか?」
「せ、制服で!」
そして この やり取りの後、
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
♪みるるん みるみる すぱいらるぅ~♪
眩い魔法で凶悪魔神を、たぁっくさん消滅させちゃうんだ~☆もんっ♪!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
背中越に支取先輩の、
その数分後、リアス部長の許可を得て振り返ると、そこには黒い髪の〇バサ…ではなく、今日一番の涙目で、トリス〇ィン魔法学院の制服を着た、支取先輩が居た。
先輩の眼が語っている。
「この事は、内緒ですよ!!」…と。
「なあ神崎、会長って…」
「ああ、アレがアニメって、分かってないよな…」
「知ったら、更に泣きが入るな…」
≫≫≫
シャババババ…
ニャガガー!
グロロロ…
「囲まれちまったんだぜぃ…」
「あんた、冷静だな!?」
あの"変態スライム(支取先輩命名)"を退けた俺達は、ウンディーネと交戦しているであろう、ミルたんと合流すべく、使い魔の森の中、先程の泉に向かっていた。
その途中、使い魔の候補とでも云うべきか、夥しい程の魔獣の群に襲われ囲まれてしまった。
種類は様々、狼の様なヤツ、犀の様なヤツ、巨大な蛙に空中浮遊している深海魚?
木場の使い魔とは また違う猫科な、黒いサーベルタイガー。
ゴリラに猪、漆黒の孔雀に恐竜タイプ。
本当に様々だ。
ザトゥージが言うには、体のサイズからして、全てが子供、或いは幼生らしい。
因みに、子供と幼生の違いは曰く、「子供ってのは、普通に成長と共に、体が大きくなり大人になる個体、幼生は脱皮、または繭や蛹からの孵化、或いは文字通り、いきなり変化して成獣になる個体の事を云うんだぜい!」…だとか。
『ぎゃんっ!?』
その中の1匹、狼タイプの魔獣が襲い掛かっていたが、匙が これを蹴りで撃退。
『『『がるるる…』』』
その後は向こうも此方の様子を窺っているのか、威嚇するが如く、低い唸り声を鳴らしているが、飛び掛かろうとはしない。
「匙も神崎君も、今が使い魔を得るチャンスです!」
「シリュー、力でねじ伏せなさい!!
己の力を魔獣に示すのよ!」
リアス部長と支取先輩が、如何にも「この場で使い魔ゲットしろ」とばかりに叫ぶ。
う~む、この中で使い魔にするなら、如何にもスピードタイプな、あの黒い孔雀みたいなヤツか…?
ずずずず…
「「ひぃい!!」」「ぬ?」「きゃぁ!!」
そう考えていると、そんな魔獣の中にスライムが、さっきのヤツとは違うタイプ…恐らくは この前、堕天使と廃教会で戦った時と同種のスライムが姿を現した。
黒紫の体から毒の靄を吐き出し、目や口に牙、臓器を持っているヤツだ。
「い、嫌ぁあっ!?
スライムは、スライムは嫌なのぉ!!」
「…えっちぃのは、嫌いです。」
先程のアレで、スライムに対して拒否感が半端無い女子達。
特に部長と支取先輩は、前の教会での戦闘や さっきのアレで、完全にトラウマになってるみたいだ。
「リアス、塔城さん、アルジェントさん、こっちに来て!」
ここで支取先輩が、即座に女子を集め、
「アイシクル・ディフェンダー!」
さながらクリスタルウォールとフリージングコフィンを掛け合わせたかの様な、氷の障壁を自分達の四方に創り出した。
「おお!アレは正しく『デッドリーポイズンスライム』!!
見た目はアレだが、戦闘力的に、一押しの1つだぜ!!」
「匙、分かってますよね!
そんなの使い魔にしたら、眷属も生徒会もクビですよ!はぐれ認定ですよ!!」
「…いえ、しませんから!」
「シリューもよ!ソイツと契約したりしたら、後で説教よ!!」
「トーカちゃんに、チクります。」
「シリューさん、信じてますから!」
ザトゥージは推すのだが、やはり部長達女子には評判が悪い。
…てゆうか、何で俺が このスライムを使い魔にしようとしてるの、前提な訳?
▼▼▼
「あ~、もう!行くぜ、ドライグ!!」
『応よ相棒!Boost!』)
「ドラゴン波ぁ(溜め無し)!!」
リアス達から勝手言われて少しだけ呆れ顔なシリューが、
『『『『『『キシャーーー!!』』』』』』
それが戦闘開始の合図になったのか、残った魔獣の群も、一斉にシリュー達に襲い掛かる。
「木場、匙、行くぜ!」
「応!」「うん!!」
それに対し、シリュー達も迎撃の構えを取る。
そして、
「ラッシー君、お願い!」
『ぴきー!』
氷の障壁の中で手が出せない女子達、その中で唯一、戦闘型の使い魔を持つアーシアが、先程使い魔の契約をしたばかりの蒼雷龍を召喚、戦いに参加させる。
「行くんだぜぃ、光宙!!」
『ぴっかー!』
そしてザトゥージも、自分は戦えない代わりに、自身の使い魔の1体である、全身に雷を纏った、小型のネズミの様な魔獣を召喚。
シリュー、木場、匙、ラッシー、リバプール、光宙と、魔獣の群との集団バトルが始まった。
『ぴー!』『ぐぉーん!!』『ぴっかー!』
どっどーん!!
アーシア、木場、ザトゥージの使い魔は偶然にも3匹共に、雷撃系の攻撃を得意としていた。
3匹の繰り出す雷が合わさる事で、その威力は単純な2倍3倍以上の破壊力となり、一度に複数匹の魔獣を消し飛ばす。
「でやぁ!」「オラァッ!!」「それっ!」
シリュー達も体術や剣術、魔力弾での攻撃で、迫りくる魔獣達を各個撃破。
「ちぃ、会長は この場で力を示して使い魔契約しろって言ってるけど!」
「ああ、そんな暇、無いな!!」
そう話しながらも戦闘を進めて往き、漸く残った魔獣も僅かとなって戦いに終わりが見えてきた時、
「新手か…?また数匹、来る!!」
シリューは遠方から、猛スピードで近付いてくる、強力な気配を感じ取る。
そして 其れ等は直後、シリュー達が戦っている場に辿り着いた。
いや、正確には、シリュー達や その場の魔獣の群は無視するかの様に、通り過ぎて行った。
「…!皆、この場は任せた!!」
「おい、神崎?」「か、神崎君?」
その疾風の如くな一群を見たシリューは、何かを感じたかの様に、森の奥深くに追い掛けて行くのだった。
》》》
シリューは見逃してはいなかった。
自分達が魔獣の群と戦っている中を、通り抜けていった一群。
ハッキリと姿を確認する事は出来なかったが、その者達もまた、争いを繰り広げながら移動していたのを。
「あれは…!!?」
そしてシリューが其れ等に追いついたのは森の最深部、木々が生え茂らず、少し開けた場所。
其処には4体の魔獣が、距離を置いて対峙していた。
巨大な熊の様な魔獣、蟷螂と蜘蛛と蠍が合わさったかの様な異形の蟲、そして翼を持った双頭の蛇。
この3体は体の大きさからして、間違い無く成獣であろう。
そして もう1体…此等3体に囲われていたのは、鹿の様な身体は白い体毛と金銀の鱗に覆われ、頭は龍な如し。
恐らくは今迄の戦闘が原因で全身が傷だらけの、小型の魔獣だった。
「………………………………。」
シリューが様子を窺う1対3の状況の中、小型の魔獣が双頭の蛇に突撃を仕掛ける。
カッ…
身体全身から一瞬、目が眩む程の光を発したかと思えば、頭部の角から赤、青、黄、白、黒の5色の光弾を作り放ち、
ボァッ!
『『グギャーッ?!!』』
その光で2本首の蛇を、瞬く間に燃やし尽くしたのだった。
まあ、察した人は察したかも…(笑)
‡‡‡‡‡【次回予告!!】‡‡‡‡‡
次回:ハイスクール聖x龍
『使い魔、ゲットしました!(仮)』
乞う御期待!!