【完結】聖闘士DxD   作:挫梛道

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やっとバトル、入ります。
 



コカビエル!戦を望む堕天使!!

バッサァッ!

10枚の黒い翼を、誇示する様に大きく広げるてみせる男。

コカビエル。

聖書にも、その名が記されている程の、上級堕天使。

 

「「「「「「……!!」」」」」」

いきなりの大物人物の登場に、その場に居る者達の顔に緊張が走る。

 

「な、何故、此処に?」

「ん?脆弱な結界は張られているので、何事かと思ってな?」

牧師の質問に、コカビエルは そう答える。

この場に姿を見せたのは、どうやらシリュー達と同じ理由らしい。

説教の為に張った結界が、悪魔とドラゴン、そして堕天使を この場に呼び寄せた事になる。

 

「コカビエル!盗んだ聖剣を今直ぐ返せ!

そもそも、聖剣を盗んだりして、何をする心算だ!?」

イリナの父親でもある牧師・紫藤トウジが、声を荒げるが、

カッ… ドシュッ!!

「ぐわぁっ!?」

その答え代わりなのか、コカビエルは指先を光らせると、小さな光の槍を作り出して投擲、牧師の左脚を貫いた。

 

「いやぁっ?!ぱ、パパぁっ!??」

「黙っていろ、教会の犬が。」

「「「……!!」」」

教会の3人を睨み付けた後、リアス達に顔を向けたコカビエルは

「この町の とある場所を中心に、大暴れさそて貰おうと思っいる。

そうなれば、この町を管理していれる貴様達の兄と姉…魔王共も黙ってはいないだろう?」

「ば、馬鹿な真似を…!?」

「アナタは3勢力の戦争を、再び勃発させる心算なのですか?」

「ふはははは!!正しく その通りだ、バラキエルの娘よ!」

「その名前で、私を呼ぶな!!」

嗤いながら、自身の目的を語り出した。

 

「先ずは手始めにと、教会からエクスカリバーでも盗めば、ミカエルが戦争を仕掛けてくれると思っていたのだが、何を血迷ったか、寄越すのは其処に居る様な雑魚ばかりだ!!」

「雑魚…だと!?」

シュ…

「止めておけ、雑魚なのは事実だ。」

「なあっ?!」

「貴方、どちらの味方なのよ?」

「少なくとも、貴様等の味方ではないのだけは、確かだ。」

「ぅ…」

怒り顔で、聖剣ではなく、祝福を受けただけの銀の短剣を抜こうとするゼノヴィアを、シリューが制す。

 

「…つまらん!実に、つまらん!!

だからこそ、ミカエルが駄目ならば、次は冥界の魔王なのだよ!

魔王の妹が管理している土地で、事を起こすとなれば、今度こそ…」

「チィ…戦争狂が…」

戦争を望むと言うコカビエルに対するシリューの舌打ちに、堕天使は皮肉る様に喋り続ける。

 

「戦争狂…ああ、その通りだ!

俺は戦争が大好きだ!!

電撃戦が好きだ 殲滅戦が好きだ 打撃戦が好きだ 防e「「「そ、それ以上は言うなーーーーーっ!!」」」

その演説の途中、色々な意味でヤバいと思った、シリュー、リアス、イリナが思わず止めに入る。

 

「ふん…」

最後迄言いたかった…そんな不満気な顔なコカビエルは、尚も話し続ける。

 

「兎に角 俺は、三つ巴の戦争が終わってからは退屈で退屈で仕方が無かった!

アザゼルもシェムハザも、戦争には消極的でな!

しかもアザゼルに至っては、神器等と云う 下らん研究に没頭する始末だ!!

だからこそ…あの腑抜け共の目を覚まさせる為に、俺が動いたのだよ。

…ならば、戦争だ!…とな。」

「狂っているわ…」

「それは誉め言葉と受け取るぞ?

サーゼクスの妹よ。

どちらにしろ、俺は この貴様等の縄張りで、事を起こさせて貰うぞ。

ルシファーとレヴィアタンの妹が管理している土地だ、さぞかし魔力の波動が犇めいていて、渾沌が楽しめそうだ!

エクスカリバーの解放にも最適だ。

戦場には丁度良い!」

「エクスカリバーの解放?

それは どういう意味なのですか?コカビエル!」

スゥ…

「くくく…知りたくば、止めに来るが良い、レヴィアタンの妹よ。

さあ、戦争だ、戦争をしよう!

魔王の妹達、そして赤龍帝よ!」

「ま、待ちなさい!」

 

戦争をしよう…この言葉と共に、コカビエルは その姿を消していった。

 

 

「『止めに来るが良い』…って、町の何処なのか、場所くらい言いなさいよ…」

コカビエルが居なくなった後、その口調を真似ながらボヤくリアスだが、

「部長、考える迄も無いさ。

俺達を待ち受けるのに、そして派手に暴れ回るのに、皮肉込みで最も最適な場所…と云えば、1つしか無いでしょ?」

シリューは今居るデパートの屋上から、日が殆ど落ちている、西の方向を指し示す。

 

「まさか、学校…駒王学園ですか?」

「ええ。コカビエルはエクスカリバーの解放と言った。

恐らくは何らかの儀式を行うと、考えて良いでしょう。

…だとすれば この町で、最も其れに適した魔力に溢れている場所と言えば、俺達のホームと言っても良い、あの場所以外は考えられない。」

「…朱乃、ソーナも直ぐに、皆に大至急、学園に集まる様に連絡して!

シリューも、分かってるわよね?

私達の学園は、絶対に私達で守るわよ!!」

「えぇ!」「はい!」「承知!」

リアスの呼び掛けに、応える3人。

 

「わ、我々も協力するぞ!」「うん!」

「あ゙!?」

其処にゼノヴィアとイリナが、共闘を申し出るが、

「いえ、結構よ。」

「遠慮しておきます。」

「邪魔、しないで下さるかしら?」

「戦場で一番厄介なのは、手強い敵でなく、無能な味方だ。

身代わりにも捨て駒にも成らない様な雑魚は、本当に不要だ。」

それを心底 嫌そうな顔で、「要らね」とばかりに断るリアス達。

 

「な、何だと?!」

この物言いに、顔を真っ赤にして言い返そうとするゼノヴィアだが、

「気付いてないのか?

コカビエルは既に、貴様等を眼中に入れてなかったのを。

そもそも貴様等、自慢の玩具(笑)も無い状態で、どうやって あの堕天使と渡り合う心算なのだ?

自分が雑魚だと云うのを自覚出来ない雑魚は、本当に下の下だ。」

「う…」

シリューに完全に言い包められてしまう。

 

「先日、アナタ達は、堕天使が起こした騒動に、一切の介入をするなと言ってきたわよね?

ならば、私もグレモリーとして今、アナタ達に告げるわ。

今から始まるコカビエルとの戦争に、天界勢は一切介入するな…と。」

「…ついでに俺も言わせて貰おう。

俺が介入行為と判断した時、この赤龍帝は、天界を完全に敵と見なす…とな!

それを望まぬなら、さっさと この町から消え失せろ!!

それとも今直ぐ この場で、この世から消え失せるか?」

「「「…!??」」」

更に続くリアスとシリューからの要請…半ば脅しに近い命令に、この教会からの3人は、駒王町を去る以外に、選択肢が残されていなかった。                              

「神崎君…本当に良かったのですか?」

「はい?」

ガックリと甲垂れて立ち去る、イリナ達の後ろ姿を見ながら、ソーナは尋ねる。

 

「彼女等との共闘拒否に、異存は有りませんが、彼処迄な対応をしなくとも…」

「あの類の者は、あれくらいしないと、引っ込んでくれませんから。

…俺が暴虐なイメージを背負うだけで、それで無駄な巻き添えが無くなるなら、安いモノですよ。

まあ、俺が連中を良く思ってないのも、それに邪魔だったのも、事実でしょ?」

「神崎君…」

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『なぁ~ご…』

学園の正面校門に集まった、オカルト研究部(withミルたん)と生徒会執行部の前に、白い仔猫が ゆらゆらと宙に浮きながら近寄り、小猫の胸に飛び込んで来た。

それを受け止めた小猫が笑みを浮かべながら この白猫の頭を撫でると、仔猫は嬉しそうな表情の儘、その腕の中で姿を消した。

 

「…シロの瞳(め)を通して視ましたが、コカビエルらしき堕天使、そして何時かの神父と、バルパー・ガリレイと思われる人間が、校庭の真ん中で魔法陣を展開、何らかの儀式の準備に入っているみたいです。」

使い魔の偵察から得た情報を話す小猫。

 

「…最終確認だ。

一先ず支取先輩達生徒会が、防御結界を張り、学園外への被害を抑える。」

「はい。

ですが正直言って、あのコカビエルが本気を出せば、学園のみならず この街程度、簡単に崩壊するでしょう。」

「大丈夫よ。そうなる前に私達が、片を付けてみせる!」

「魔王サーゼクスとレヴィアタンには、既に協力を要請している。

あと1時間で、加勢が到着する予定だ。」

「「えぇっ?!」」

突入前の役割確認の最中のシリューの発言に、リアスとソーナが驚きの声を上げ、

「ししし、シリュー…」

「かかか、神崎君…」

「「何で、そんな勝手な事を!?」」

「俺には堕天使の幹部とやらが、如何程な力量かは、まだ理解出来ていない。

しかし、生半可なレベルではないのは確かな筈だ。

身内に迷惑を掛けたくないのも解るが、既に つまらない意地を張る場面では無いのも、解っているのでは?」

「「ぅっ…」」

この男わ何て余計な真似を…と詰め寄るが、シリューの この台詞に、生徒会長とオカ研部長は、何も言い返せなくなる。

 

「ハァ…分かったゎょぉ…」

「…止むを得ませんね。」

結局は、溜め息と同時に折れるリアス達。

 

「ならば その間、私達生徒会はシトリーの名に賭けて、結界を維持してみせます。」

「ええ、頼みます。

生徒会MVPには、赤龍帝の権限乱用で、木場の頬ちゅーを贈呈だ。」

「な゙!?」「「「「え…」」」」」

この一言に、木場と、一部のソーナの眷属の眼の色が変わり、

「「「「よし、やってやるわよ!」」」」

「ちょ…神崎君ん??!」

数名を除き、ディフェンス組のモチベーションは、一気に天元突破した。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「な…あれは…?」

校内に突入したリアス達が目にしたのは、グランドの中心に刻まれた、巨大な魔法陣と、その軌跡が放つ光の空間内で浮かぶ、2本の剣だった。

 

「ようこそ、グレモリーの諸君。」

魔法陣の中心部に立つ法衣を纏った老人が、嫌みな笑みを浮かべて迎える。

 

「バルパアァァアーーーーーーっ!!」

「木場、落ち着け!」「祐斗!!」

ガシッ

その老人の顔を見た途端、魔剣を生成した木場が鬼の形相で飛び掛かろうとするが、シリューとリアスが それを抑える。

 

バルパー・ガリレイ

嘗て、教会本部で聖剣計画を立案、実行するも、当時の被験者達全員、『失敗作』として『処分』した事により、異端として追放された、通称『皆殺しの大司教』。

 

「ほほぅ…小僧、もしかしたら あの時の生き残り…が、居たのか?

悪魔となって、生き長らえたか?」

「くっ…!」

木場の、自分に向ける憎悪の顔で、その素姓を察したバルパーが、ますます挑発じみた嗤い顔を見せる。

 

「ふん…あの生き残りならば、丁度良い!

再び死ぬ前に、見届けるが良いわ!

貴様等による実験の最終成果!

この、2本のエクスカリバーが1つになる瞬間をな!!」

「な…!?」

下卑た笑顔から発せられた言葉に、驚きを隠せない木場。

 

「くっくっく…本来ならば、もう数本のエクスカリバーも統合する予定だったのだが、完全破壊されてしまったのでは、仕方無い…のぅ?フリードよ。」

スッ

「ケケケ…あ~ぃとぅぃまてぇ~ん!♪」

皆殺しの大司教が壁際に植えてある雑木に目を向けると、その陰から狂神父が姿を見せ、何時もの巫山戯た口調で、全く反省の欠片も無い、上辺だけの謝罪を口にする。

 

「バルパーよ、あと、どの位だ?」

そして校庭の魔法陣の上空、宙に展開された別の魔法陣、その中央に誂えられた、玉座の様な椅子に腰掛けるコカビエルの問いに、

「5分も要らんよ。」

自信に満ちた にやけ顔で、バルパーは応える。

 

「ふ…そうか…

…で、グレモリーの娘、サーゼクスは来るのか?それとも、セラフォルーか?」

コカビエルはバルパーからの答えに満足な笑みを見せると、今度はリアスに顔を向けて問い質す。

それにリアスが

「お兄様とレヴィアタン様の代わりに、私達がアナタを…」

ゴッゴーンッ!!

「「「「「!!?」」」」」

…其処迄口にしたと同時に、堕天使の幹部は、夕暮れにイリナの父親に放ったのとは桁違い…という表現も生温い程な、巨大な光の槍を体育館目掛けて投げつけ、一瞬に破壊する。

 

「つまらぬ…

ふん…どうせ、此奴等が全滅すれば、イヤでも重い腰を上げるだろう…」

パチン…

額に無数の青筋を浮かべたコカビエルが そう言って指を弾くと、校庭に新たな魔法陣が現れ、その中から

『『『ぐるるるる…』』』

巨大な三ツ首の犬…地獄の番犬・ケルベロスを喚び寄せた。

 

「くっ…あんな化け物を、人間界に持ち込むなんて?!」

「それも3匹も?

アーシアとギャスパー、それとレイヴェルは下がっていて!」

「「「は、はい!」」」

リアスの指示でアーシア達を後方に下がらせると、

「さあ、皆、行くわよ!」

「「「「はい!」」」」「にょ!!」

残りのメンバーで、この地獄の番犬の迎撃に打って出る。

 

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

「廬山龍戟閃!!」

「…ぇい!」

「雷よォっ!!」

「てぇぃやぁっ!」

「マジカル・ドリーミング・エクスプロージョン!にょーっ!!」

「滅べぇ!!」

GGOOOHN!!

それぞれが体術に剣術、魔力、そして小宇宙(コスモ)を駆使した技でケルベロスに攻撃を仕掛けるが、巨体に比例した生命力は、簡単に その全てを削り落とす事は出来ず、

「うわゎあぁっ!!??

こっちに1匹、来ましたぁ!??」

「ちぃ、新手か?」

その隙を突くかの様に、新たに魔法陣から召喚された魔獸が、ギャスパー達に襲い掛かる。

 

「燃え尽きなさい!」

Bouw!

「「レイヴェルさん!」」

これを、リアスの指示で、ギャスパー、アーシアと共にに後方に控えていたレイヴェルが、フェニックスを象徴する炎の翼を展開させると、その翼から無数の炎の羽根を飛ばしての攻撃。

しかし、

『『『ぐろろろーっん!!』』』

「な…効いていない!?」

紅蓮の炎に全身を包まれながらも、このケルベロスは その儘、突撃を止めずにレイヴェルに対し、鋭い前脚の爪を突き付けてきた。

 

「…………っ!!」

フェニックス故に死ぬ事は無いが、それでも自分の後ろに控えるアーシアとギャスパーの壁になるが如く動かず、ダメージを覚悟するレイヴェル。

 

『『『ぎゅゎおおーーーーん!!?』』』

「え…?」「ぇ?」「ぇえっ?!」

しかし その凶爪は、レイヴェルには届く事は無く、魔獸を包んでいた炎は その色が突然、赤から蒼に変わる。

そして その次の瞬間には、ケルベロスは骨すら残らず燃え尽き、地面に黒い焼け跡と、プスプスと肉が焦げた様な匂いが残るだけだった。

 

「大丈夫だったかい?お嬢ちゃん?」

「は、はい…貴方が助けてくださったのですね?あ…ありがとうございます…」

レイヴェルの前に現れたのは、鋭い目つきな白髪混じりの金髪の、長身の初老の男。

 

「お、お前、何故、この場に…」

「フッ…大変そうだな、紫龍?

押し掛けで、助っ人に来てやったぜ?」

 

 




 
「良ーい皆!絶対に この結界、死守するわよ!」
「「「「「当然!木場きゅんの頬ちゅー木場きゅんの頬ちゅー木場きゅんの頬ちゅー木場きゅんの頬ちゅー…」」」」」
「「……………………………。」」
 
‡‡‡‡【 次回予告(予定)!! 】‡‡‡‡
 
次回:ハイスクール聖x龍
『皆殺しの大司教!バルパー!!(仮)』
乞う御期待!! コメントよろしくです。
 
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