ギャスパー回②です。
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「♪~ラノベ マンガ、買い過ぎて 狭くなってきた、家ぇーがー!!♪」
小猫、熱唱中。
今日は土曜日。
俺達はギャスパーの対人恐怖症克服の一環として、ボーリング場を経て、ゲーセン、そしてカラオケボックスに…決して遊んでいる訳ではないからな!…に来ている。
メンバーは、俺、アーシア、小猫、ギャスパー、レイヴェル…それから、俺のクラスメートの…
「「小猫っちゃーっん!!♪」」
…モブ1号&2号。
「「誰がモブだ、誰が!?」」
おい、ナレーションに突っ込むな。
…の、草薙と反町だ。
…ギャスパーの訓練という事で、オカ研メンバー以外のメンツ…それも、ギャスパーが全く知らない顔が欲しかったので、普段から教室で、匙と一緒に よく話す2人に声を掛けてみたら、二つ返事でOKの返事。
ついでに言えば、匙やトーカ、ユキコも誘ってみたのだが、
≪≪≪
「生徒会(ウチ)はボーリングとかカラオケとかゲーセンとか…そーゆーの、全面禁止なんだよ~。(T_T)」
「いや、バレなきゃ大丈夫だろ?
それにバレても、ギャスパーの訓練の協力って言えば…」
「バっカヤロ、通用しないって!
お前ん所の部長さんは、厳しいながらも優しいだろうがな、ウチの会長は厳しい上に、厳しくて厳しくて厳しいんだぞ!!
バレたりした日にゃ、お尻100叩き(魔力込み)確定だぞ!」
「…それって、お前からすれば、GOHOUBIなんじゃ…問題無くね?」
「大バカヤローっ!!」
≫≫≫
…らしく、更にはトーカは部活、ユキコは彼氏クンとデートらしく、NGだと言われた。
彼氏クン…ね。
野球少年らしく、会う度に しょっちゅう惚気てくれてるけど、最終的には実際に会った上で、人と形を見極めない限りは、この劉お兄さん、認めませんよ。
俺は、伯父さん以上に厳しいよ。
閑話休題!
「ねぇ、ギャスパーちゃん、次は俺と一緒に歌わね?」
「いや、俺と一緒に!」
「はぅ…はゎゎわ…」
何気にギャスパー大人気。
…因みに コイツ等には当然、ギャスパーが『♂』というのは黙っている(笑)。
「ギャスパー君、大人気ですね。」
「何気に、負けた感が半端無いのは、気のせいでしょうか?」
「気にするな。
したら、それこそ負けだぞww」
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「凄く、楽しかったですわ♪」
ギャスパー復学から3日後に、リアスの眷属として新たに、オカ研部員となったレイヴェル・フェニックス。
冥界には若者向けの娯楽が殆ど無いのか、この日のボーリング~カラオケで、一番楽しんでいたのは、実は彼女だったりした。
カラオケの後、解散、クラスメートやオカ研女子部員と別れたシリュー、そしてギャスパーは、学園に向かっていた。
ガラ…
「「失礼します。」」
「お疲れ様、シリューとギャスパー。
待っていたわよ。」
部室に顔を出すと、伊達眼鏡を掻けて…曰わく、頭が冴える気がするらしい…何やら分厚い魔導書の様な本を読んでいたリアスが居た。
「じゃ、早速、始めますか。」
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「よし、行くぞ。」
「は、はぃっ!」
オカ研部室隣の教室。
何時の頃からか、『シリュージム』と呼ばれる様になった部屋で、気合い十分な顔を見せ、身構えるギャスパー。
そんなギャスパーの前で、シリューは手に持った小さな箱から、3つの小さなボールを取り出して、床に叩き付けた。
カンッx3
勢い良く弾むボール。
「ぇゃああっ!!」
ギャスパーは その3つの卓球(ピンポン)球を刮目(ガン見)する。
ピタ…
「…!!」
すると、3つの内の2つ…確かに2つのピンポン球が、1秒に満たぬ時間ではあるが、確かに空中で静止した。
「ハァハァ…出来…ました…?」
ギャスパーの神器、【停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)】。
その能力は、『視界に写る空間を、一定時間停止させる』事。
その能力を発動させ、床を弾む球を停めてみたのだが…
「まだまだだな。とりあえず、3つのボール、全てを一度に、誰の目でも判る様に、最低でも数秒間は停めないと、合格には…次のステップには進めんぞ。」
「う~…」
ギャスパーとしては会心の結果な心算だったが、教官役のシリューは辛口採点。
「俺は、同様な技能は持ち合わせてないので、具体的なコツ等を教える事は出来ん。
お前自身が訓練繰り返しで、それを掴むしか方法が無いし、俺達は そのサポートしか出来ない。」
「は、はい!頑張ります!」
「…ふ~ん?」
「「??」」
その遣り取りを見て、リアスは感心したかの様に呟く。
「部長?」
「いえ、ごめんなさい。
シリューって、鬼畜教官みたいな真似しか出来ないと思っていたら、案外マトモにコーチしてr…ごめんなさい!失言でした!
だから、ハリセンは止めてぇっ!!」
パシパシ…
「全く…次、何か下らん事を言ったら、学食にてファンの面前で、カレーうどんをホースで吸って食べて貰いますよ?」
「そ、それも嫌ぁああっ!!」
凶器(ハリセン)に怯え震える、泣き顔リアスの余りに心外な発言に、少しだけ893modeを発動させるシリュー。
一応 前世では、実子や養子を基、数多くの聖闘士を育て上げてきた実績が有り、後陣の育成には定評が有ったのだ。
「とりあえずは動いてる標的を全て、ある程度迄は停められる様に しないとな。」
「は、はい!」
因みに今回、シリューの頭の中に描いた とりあえずの最終的な理想は5色以上、合計30ヶ以上のピンポン球を一度に弾ませ、指定した色のボール(2~3色)だけを全て、一定時間停められる様にする事。
それが出来たらオカ研メンバーや生徒会メンバーに協力してもらい、標的を悪魔(にんげん)にして、同様な特訓にシフトアップする心算でいた。
無論、オカ研メンバーは兎も角、生徒会には協力に伴う対価を払う必要が生じるだろうが…
「まあ、その時は彼女達に…さしあたっては新羅先輩に木場を差し出したら、喜んで皆に協力するように、働きかけてくれるだろう。」
…戦い尽くしだった前世のン100年は兎も角、俗世に馴染んだ新たな17年の歳月は、堅物の代名詞だった この男の腹を、少なからず黒く染めていた。
「…で、日中 街中での、対人恐怖症克服の方は、成果が有ったの?」
「「…………………。」」
「おい、何故2人して目を逸らす?」
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ギャスパー・ヴラディは、純血のヴァンパイアと人間との間で生まれたハーフ・ヴァンパイアである。
悪魔以上の純血至上主義のヴァンパイア、しかも、ヴァンパイア社会では名家の出身となるギャスパーは、半端者として、そして人間の血筋故に宿していた神器から危険視され、極々一部を除く一族…家族からも迫害虐待され、遂には命の危険を感じたか、故郷を逃げる様に飛び出してしまう。
しかし、命の危険から逃げ出した先で、彼を待っていたのは、吸血鬼狩を生業としている者だった。
何処かで出奔の情報をリークしたかの様に、待ち構えていた吸血鬼狩(ハンター)。
その執拗な追撃から辛くも逃れるも、致命傷を負い、最後には力尽きてしまう。
しかし その時に偶々リアス・グレモリーと邂逅、結果から云えば、彼女の【僧侶(ビショップ)】として、新たな生を得た。
…が、過去に受けた虐待に加え、自身の持つ神器の危険性を理解していたギャスパーは対人恐怖症を拗らせ、引き籠もりに。
学園も、小猫と同じクラスとなるが、入学早々に休学扱いと なっていた。
…そして今回の騒動で外に出たついでに、サーゼクスから脱・引き籠もり及び、神器のコントロールを課せられたギャスパーだが、神器の制御は牛歩ながらの進展は見受けられるが、対人恐怖症克服の方は、まだまだ前途多難な様だ。
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今回登場のシリューのクラスメート…
草薙…見た目は某『神殺しの魔王』そのまんま。
反町…上記の『神殺しの魔王』の級友そのまんまをイメージして貰えたら…
尚、草薙君、人外要素を持たない、一般人です。念の為。
‡‡‡‡【 次回予告(予定)!! 】‡‡‡‡
次回:ハイスクール聖x龍
『はぐれ悪魔討伐(仮)』
乞う御期待!! コメントよろしくです。