バトります。
原作では、イッセーの必殺技が炸裂した場面ですが…
「何を言ってるのよ、ギャスパー!」
―殺して下さい―
ギャスパーの訴えに、リアスは馬鹿な考えは止めろと諫めるが、
「嫌だ!僕は死んだ方が良いんです…
この目のせいで、今だって皆さんに迷惑ばかりで…誰とも仲良くなんて、出来ないんですぅ…」
ギャスパーの覚悟、決意は変わらない。
「…嫌よ、ギャスパー。
私は あなたを絶対に見捨てたりは、しないわよ?
覚えてる?あなたを眷属に転生させた時、私は言ったわよね?
――私の為に生きなさい。
そして自分が満足出来る生き方を見つけなさい――と。」
しかし、リアスも退く事は無く、ギャスパーを諭し続ける。
「…でも、結局は まだ、見つかってないし、迷惑掛けてまで、生きる価値なんて、僕には…」
「ギャスパー!誰も お前を迷惑なんて思っていないぞ!」
「シリュー先輩?」
「誰とも仲良く出来ない?
そんな事は無いだろう!
この前のボーリングやカラオケ、確かに最初は戸惑い気味だったが、初対面の草薙や反町とも、最後辺りは仲良く話せてたじゃないか!」
それでも全てを諦めている様なギャスパーに対して、シリューも口を開いた。
「自分を諦めるな!自信を持て!
それでも まだ、お前を邪魔だとか迷惑だとか言うヤツが居るなら、ソイツは俺が ぶっ飛ばしてやる!」
「せ…先輩ぃ…」
「ふん…愚かな…」
「何!?」
このシリューの口上の途中、ギャスパーの傍らで、彼の首筋にナイフを向けて立っていた、年配の魔法使いの男が口を挟む。
「早々に洗脳でもして、道具として扱っておれば疾うの昔に、もっと有効活用出来ていたものを…」
「きゃはは!確かに~!
馬っ鹿じゃないの~?www」
そして その隣の魔法使い…此方は若い女も、便乗して煽る様に罵った。
「御生憎様ね、私は自分の下僕を大切にするのよ。」
「はぁ?ちょっとちょっとぉ、仲良しこよしで、下僕を扱う気なの?」
「ふん…アイツ等の言った通りだな。
グレモリーは情愛が深く、力が溢れている割には、頭が悪い様だ。」
「きゃははは!噂通り、本当に脳味噌に行くべき養分が、み~んな その おっぱいに往き届いてるのかしら?
……滅っ茶苦茶ムカつくんですけど!?」
「はぁあ?!何んっですってぇ!!」
互いに皮肉り嫌み合いながら、言葉の売買を交わしてる途中、身の丈はリアスと変わらないが、纏ったローブの上からでも、明らかに慎ましいと判る女魔法使いが、不意に ややベクトルがズレた怒りをリアスにぶちまける。
その事柄は、普段のリアスならば、「羨ましいかw」とばかりに冷静に且つ、誇らし気に切り返す処だが、ここ最近の彼女にとって それは、最大禁句で有ったらしく、負けじと大炎上する駄肉姫。
「ギャスパー!」
それでも直ぐに、平静さを取り戻し、再度ギャスパーに話し掛ける。
「私に もっと迷惑を掛けて頂戴!
何度でも叱ってあげる、慰めてあげる。
私は決してアナタを離したりは しない!」
「そうだ、ギャスパー。
全てが片付いたら、今の弱気な発言について、早速 説教だ!」
「部長ぉ…先輩ぃ…僕は、僕は…っ」
2人の言葉を聞き、またも大粒の涙を流すギャスパー。
しかし それは、先程迄の自分自身の不甲斐無さからの涙でなく、自分の事を、真剣に思っている存在を知った事による、喜びの涙。
そんなギャスパーに、シリューは続けて言い放つ。
「ギャスパーァッ!
何時迄 縛られている気だ?
そんなローブ、さっさと抜けてしまえ!」
「え?シリュー先輩?」
そう言いながらシリューは、左手のドラゴンの爪で、右掌を引っ掻き、一筋の傷を付ける。
ヒュッ…
「な?」「ぅわ!?」「ぁ…」
そして その傷から滴り流れる血を、周りの魔法使い共々、ギャスパーに浴びせ掛け、
「お前自身、本当に変わりたいと思っているなら、自分から動いてみろ!
そうでないと、何も始まらんぞ!
お前が心底に そう思っているなら、俺が背中を押してやる!
俺の中に流れるドラゴンの血、それを飲むんだ!!」
自らの血を飲むよう、ギャスパーに呼び掛けた。
「シリュー…先輩…でも、僕は血は…」
それでも、吸血鬼でありながら、生の血液を取り込むのに躊躇うギャスパーに、
「逃げるな!恐れるな、ギャスパー!
お前だって立派な【ぴーーー!!】、持ってるだろうがぁっ!!」
「…!」
「なぁ!?…ち、ちち、ちんp…¢£∋∬∽∵(∂∇∂♂♂(///)¶⇔‡Θ…?」
シリューの半ば、ハラスメントな檄にリアスが赤面でテンパる中、ギャスパーの頬に伝う紅は口に届き、その檄に応える様、それを口内に含んだ時、
ドクン…
明らかに其れ迄とは違う心音と共に、ギャスパーの瞳が妖しく光る。
ぼんっ! パタタタタ…
「きゃっ!」「ぅぬっ!!?」
その次の瞬間、その身を幾匹もの小さな蝙蝠に変化すると自身を縛っていたローブから すり抜け、天井付近で再び、元の人型の身に姿を戻し、悪魔の羽を広げ、空中で静止。
「せっーにょっ!!」
ぶちぃっ!!
同時にミルたんも、己が身を拘束していたローブを腕のパワーだけで引き千切り、
「ギャーたんが自由になれたのなら、大人しく縛られている理由も無いにょ!」
「ふっ…!」
ダッ…
シリューと共に、恐らくは この集団の中てはリーダー格であろう、男女の魔法使い2人に突撃。
「「ちぃ!」」
これに対して、2人も迎撃せんと、魔力の弾を放とうとするが、
「【停止世界の邪眼(フォービドゥン・バロール・ビュー)!】」
ぴた…
このタイミングで天井で浮遊しているギャスパーが、その瞳に宿している時間停止の神器を発動させ、僅か1秒足らずの時間に過ぎなかったが、この部屋に居る、全ての魔法使いの動きを封じ込める。
しかし その僅かの時も、シリューとミルたんからすれば、十分過ぎる足止めで、
「廬山龍戟閃!」
バキィッ!
「うぐべっ?!」
老魔法使いの男に、赤龍帝の小宇宙(コスモ)を込めた膝蹴りが炸裂し、
「ちぃ!死ねっ!!」
bon!
「にょっ!」
パァン!
「な…?」
女魔法使いが放った魔弾は、ミルたんの魔力を纏わせた拳で砕散された後、
「ミルたん・無欠雁字搦め!!にょーっ!!」
べきぃっ!!
「ぃきゃあああああああああぁっ!!?」
魔法少女?の肉体言語…エグ過ぎる変形の卍固めがガッチリと極まった。
「ぼ、僕だって…僕だってぇっ!!」
ぽんっ!!
更には この2人の戦闘姿勢に触発されたのか、再び無数の蝙蝠に変化したギャスパーが、天井付近を飛び回る。
それによって床に映る無数の影から、漆黒の闇の手が生え出で、
「な…これは、血を吸っているのか?」
「ち、血だけじゃ無い!魔力…も…!?」
それはハーフとは云えヴァンパイアの真骨頂か、それ等は残る魔法使い達に纏わり憑き、身体に貼り付いた掌から、血と魔力を吸い取っていき、
「でぇい!!」「にょっ!」
ドガアッ! バチィッ!
「ぉぴゃ!」「ぎゃぴりーん!!」
それにより身動きの取れなくなった者達は、各々が小宇宙(コスモ)、または魔力の込められたら拳で葬られて逝ったのだった。
「さ・て…」
「覚悟は、出来ているか?」
「…にょっ!!」
「ひっ!?こ、降伏する!助けてくれ!!」
そして、残る最後の1人となった魔法使い達を睨み付けるリアス達。
ギャスパーという人質も失い、リーダー格の男を筆頭に、仲間を全て斃され、狼狽する魔法使いの男は、リアスに対して降伏の意を示す。
「…単に私達に攻撃を仕掛けてきただけで無く、私の大事な下僕を散々な目に遭わせて於いて、今更赦されるとでも思っているのかしら?」
「ひ…ひぃい…っ!!」
しかし、身内に対する慈愛の溢れ具合は冥界一とされている、リグレモリー家の長女は、敵に対しては文字通り、悪魔の如く冷た過ぎ、既に彼女の掌には、黒く輝く魔力の弾が生成されていた。
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…時は、リアスとシリューが、旧校舎へキャスリングした直後に遡る。
「…アザゼル、2~3、聞いて良いか?」
「あん?」
リアスのキャスリングに拠り、床に転がっていた【戦車(ルーク)】の駒を拾いながら、サーゼクスがアザゼルに尋ねた。
「先程の話の続きになるが、白龍皇のみならず、神滅具(ロンギヌス)の所有者を何名か集めてたそうだな?」
「…まぁな。」
「神器の研究とは言っていたが、その先に、お前は何を見ていた?
神も在ないのに、神殺しでもする心算だったのかな?」
「…備えていたのさ。」
「備えていた?
つい今し方、戦争を否定して和平を持ち掛けたばかりなのに、不安を煽る物言いをしますね。」
アザゼルの返答に、ミカエルも追う様に質問する。
「はあぁ~…頼むから、少し位は信用してくれよぉ…。
言ったろ?お前等相手に戦争はしない。
それでも、自衛の手段は必要だ。」
「自衛って…私達でなければ、それじゃ、何に対しての自衛ってゆーの?」
「…………………。」
そしてセラフォルーの問い掛け、数秒の沈黙の後、堕天使総督は応えた。
「――『禍の団(カオス・ブリゲード)』。」
…と。
「カオス…ブリゲード?」
「…何それ?」
「組織名やら何やらが、はっきり判ったのは、本当に つい最近の事だ。
奴等は3大勢力にとっての危険分子を集めている。
中には禁手(バランス・ブレイカー)に至った神器持ちや、『神滅具(ロンギヌス)』の遣い手も数人確認出来てるぜ。」
「…目的は?」
「破壊と混乱…。
この世界の平和が気に入らないんだとさ。
…ったく、性質(たち)の悪い、テロリストだよ。
しかし一番厄介なのは、奴等の頭だ。」
「それって一体…?」
パァァァァァ…
「「「「「「????!」」」」」」
アザゼルが話すテロ組織の説明、そのトップの話となり、セラフォルーが「それは誰だ」と聞こうとした瞬間、突如として部屋の床に転移の魔法陣が浮かび上がり、
ふふふ…我等の頭目…
それは『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』…
オーフィス!
「「「「「「!!!!?」」」」」」
その魔法陣から、女の声が響いた。
「この紋様…
そうか、今回のテロの黒幕は…!」
「ふふ…その通り。
御機嫌よう、現ルシファー殿?」
そして魔法陣の中からは、褐色の肌に暗い金髪の、眼鏡を掛けた女が姿を現す。
「やはり、君だったのか…」
「カテレア…ちゃん?」
‡‡‡‡【 次回予告(予定)!! 】‡‡‡‡
「待ってよ、アザゼルちゃん…
カテレアちゃんの相手は…私がする!」
次回:ハイスクール聖x龍
『激突のレヴィアタン!魔王vs魔王少女!!(仮)』
乞う御期待!!