【完結】聖闘士DxD   作:挫梛道

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タイトルのまんま?
 



若手と老害と魔王とドラゴン

「お待たせ致しました。

若手悪魔の皆様は此方へ。」

…あの騒ぎから約30分。

若手悪魔達の控え室へ、城の従者がリアス達若手悪魔を、会合の間へと案内すべく、姿を現した。

 

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

「赤龍帝様は、此方の方へ。」

会合の間の前室で若手6人の眷属達が待機する中、シリューは その6人とは違う扉から入る様に指示を受ける。

 

カチャ…

「あっ☆シリューちゃん、お疲れ~☆!」

「初めましてですね、赤龍帝殿。」

「やぁ~。」

扉を開けると、其処に居たのは何時かの会談時の様な、フォーマルスーツを着ているセラフォルー。

そして実年齢は定かではないが、見た目はサーゼクスやセラフォルーと変わらぬ年代に見える男。

そして もう1人、間の抜けた挨拶をしてきたのは、スキンヘッドに髭を貯えた風貌をした、壮年の男。

セラフォルー・レヴィアタン、そしてサーゼクス・ルシファーと並ぶ四大魔王の一員である、アジュカ・ベルゼブブとファビゥム・アスモデウスである。

                  

「やあ。初めまして、魔王殿。

赤龍帝、神崎孜劉だ。

それとセラフォルー…は、昨日振りか。

…で、サーゼクスさんは?」

「サーゼクスちゃんなら今、元老院(おじーちゃん)達の お守りしてるよ☆」

「お守り…ね…(笑)」

セラフォルーの解説に、思わずシリューは苦笑する。

 

「それから赤龍帝…神崎殿にも伝えておきますが…」

アジュカが前日、この城にて行われた、魔王と堕天使総督アザゼルとの、会談内容の報告を始めた。

 

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

「…成る程、でも それは、最初から或る程度は想定された事だったのでは?」

「確かに、そうですね…」

アジュカの説明によると、悪魔、天使、堕天使の3勢力が和平協定を結び、一見3者の中では平穏が訪れたかに見えたが、それは別の問題を起こす種でもあった。

和平…即ち、悪魔、天使、堕天使が手を取り合う事を、それを好しとせずに不満とする者が、各勢力に多かれ少なかれ存在するらしいのだ。

悪魔側には現時点で明ら様に その様な意思を見せる者の確認は出来ては いないが、天使、堕天使の側では それぞれの組織を出て行く者が存在していた。

尤も今の処、敵対行動を示してきた者は居ないのだが…

 

「アザゼルは『そん時ゃ構わねー。遠慮無く殺ってくれ。』と、言っていますが…」

「ミカエルは何と?」

「アザゼルちゃんから聞いた話だけどね、ミカエルちゃんも、似た様な事を言ってるらしいよ☆」

「…出奔者の受け皿に成りかねない、あのテロ集団を白龍皇達が潰してくれたのは、本当にファインプレイだったな。

…近い内に もう一度 改めて、トップを集めて話し合う必要性が有りますね。」

「当然、その心算です。

そして その時は神崎殿、貴方も出席、お願いします。」

「…了解した。」

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「…俺が この様な位置に座しても、大丈夫なのか?」

「気にしない☆気にしない☆」

会合の間。

多段状に椅子が並んでいるフロア。

その一番上の段…通常は4人の魔王が座る4つ並んだ椅子の横、特別に用意された椅子にシリューが座る。

                  

「しかしな、下の御老t…失礼、元老院の方々がな…」

「気にしない☆気にしない☆」

その下の段に座る元老院の悪魔達が、不機嫌不快そうにシリューを見ており、「あの赤龍帝(ニンゲン)、魔王様と同じ高さの席に…」と云う空気が ひしひしと伝わってくる。

 

隣に座っているセラフォルーは「気にするな」と言っているが、その視線に遠慮がち…には ならないが、それを煩わしく感じるシリュー。

そんな中、この部屋の正面大扉が開き、

ぞろ…

6人の次代を担う若手悪魔が入室、魔王達の前に整列した。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「この度は よくぞ集まってくれた。

冥界の次代を担う者達よ。

今回の会合は、貴殿等を見定める為に開いたのだが…」

「早速、やってくれた様だな…」

横一列に並んだリアス達若手悪魔に、 元老院の老悪魔達が話し掛ける。

 

「…チィッ!」

その言葉に正面から見て右端、未だ左頬の腫れが引いていないゼファードルが、小さく舌打ち。

 

「君達6名は、家柄、実力共に申し分無い、次代の悪魔だ。

だからこそ、デビュー前に競い合い、互いに力を高めて貰おうと思っている。」

「それは、私達若手で、レーティングゲーム…と云う事ですか?」

サーゼクスの言葉に察したかの様に、眼鏡を鋭く光らせ、質問を投げかけたのはシーグヴァイラ。

 

「…そうだ。

エキシビジョン形式で予定している。

これには天界や【神の子を見張る者(グリゴリ)】、そして それ以外の神話勢力からも、何名か識者を招き、観戦して貰う事でレーティングゲームの有効性をアピールするという側面も有る。」

「それ以外の神話勢力…ですか?」

「…そうだ。

北欧のアスガルド、そして此方の赤龍帝殿の繋がりで、ギリシャのオリンポスからは、既に招聘が決まっている。」

『それ以外の神話勢力』という言葉に反応したディオドラに、アジュカ・ベルゼブブが具体的に説明。

                  

「各界が手を取り合い、敵となる勢力に対抗する力を得る為の、足掛かりとなるだろう。」

「敵…?あの【禍の団(カオス・ブリゲード)】の、残党の事を言っているのですか?」

「それも含めて…だね。」

続く『敵』という言葉に、過敏に反応をしめしたのはサイラオーグ。

                  

「我々も、テロリスト達との戦に加われるのですね?」

「いや、敢えて断言は しないが、可能な限り、若い悪魔達は戦場には投入したくないと云うのが、此の場に居る者達全員の考えだ。」

「な、何故ですか?

我々が まだ若い未熟者だから…とでも、言いたいのですか?

確かに若いとは云え、我等とて悪魔の一端を担います。

十分に戦えます!」

魔王と元老院の総意に、臆する事無く納得往かずの姿勢を見せるサイラオーグだが、

「その勇気は認めよう。

しかし、もしも成長途中の君達を喪う事になれば、それは悪魔界にとって損失は計り知れない。

それだけ君達は、我々にとって大事な宝なのだよ。

その事は、理解して欲しい。」

「…解りました。」

サーゼクスの言葉に、理解はしたが、納得は出来ないと言いた気な顔のサイラオーグは、とりあえず言葉の矛を収めた。

                  

「さ・て…それじゃあ次は、君達の今後の目標を聞かせて貰いたい。」

「先ずは、一番左端(コッチ)の、サイラオーグちゃんからだね☆」

「…はい。」

セラフォルーの指名に、サイラオーグは頷き、口を開く。

 

「俺は…魔王になるのが夢です。」

「ほぅ…」

「大王家から魔王が選ばれるとしたら、それは前代未聞だな。」

その発言は想定外だったのか、元老院達は多少の戸惑いを見せながらも、感心の表情を浮かべる。

 

「俺しか居ない…冥界の民が感じれば、そうなるでしょう。

それに…」

「それに?」

「今 俺は、バアル家次期当主として此の場に居ますが、恐らく現当主である俺の父上は、俺に『家』を継がせる気は無いでしょう。

何しろ俺は、古き伝統を重んじるバアル家では、出来損ないなのですから。」

「「「「「「「…………。」」」」」」」

サイラオーグの言う『出来損ない』の意味を理解している元老院達は、思わず沈黙。

 

「(ボソ…)セラフォルー?そう云えば さっき、あのゼファードルとやらも、彼の事を出来損ない呼ばわりして殴り飛ばされたのだが…?」

「(ボソ…)後で教えてあげるよ…」

シリューとセラフォルーがヒソヒソと会話する中、次はリアスが、

「私はグレモリーの当主として生き、レーティングゲームの各大会で優勝を重ねて行く事が、現在の目標ですわ。」

「ふむ!」

「ほぉ~☆流石はリアスちゃん☆

次はソーたんの番だね☆」

自身の語る目標に、2人のシスコンが満足気に感心する中、ソーナの番となる。

 

「冥界にレーティングゲームの学校を建てる事です。」

「む?」「は?」「んん?」

このソーナの発言に、疑問符を浮かべる元老院達。

 

「…レーティングゲームを学ぶ場所ならば、既に在る筈だが?」

「それは上級悪魔と一部の特権階級の悪魔のみにしか、通う事が許されていません。

私が建てたいのは、下級悪魔、転生悪魔も通う事の出来る、分け隔ての無い学び舎です。」

「うん、うん!☆」

「ほぅ…」

初老の悪魔の男が発した質問に、毅然と応じるソーナに、感心、或いは誇らし気な表情を浮かべる、2人のシスコン魔王。

 

「「「「「「「「「はっはっはっはっはっはっはっは||」」」」」」」」」

しかし、その場全体は、嗤い声の渦に包まれる。

 

「それは無理だ!」

「傑作ですな!」

「成る程成る程、夢見る乙女…と云う訳ですな!!」

「シトリー家次期当主と有ろう者が、此の様な場所で其の様な夢を語るとは…」

「此処がデビュー前の顔合わせの場で、本当に良かった。」

そして、一様にソーナの語る夢を、正しく夢現とばかりに完全否定。

 

「私は本気です!」

それでも退く事無く、凛とした面持ちで言い張るソーナに、

「良いか?ソーナ・シトリー殿…

ゲームに参加出来る様な下級悪魔や転生悪魔は上級悪魔たる主に仕え、才能を見出されるのが常なのだよ。」

「如何に悪魔の世界が変革期に入りつつあると言えど、有象無象の輩に分け隔て無く教える等…と…!??」

元老院の席に座る老いた悪魔達が揃って、まるで世間知らずの お嬢様を諭す様に説き伏せようとしている途中、突然に上の席から発せられた強烈な殺気…冷気が、それを途切らせた。

                  

「はっくし!?」「くしゅん!」

その冷気は瞬く間に、部屋全体を包み込み、室温を氷点下迄落とし込む。

 

「そんなに…其処迄、可笑しな事を言ってるのかな…?」

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

そして この現象を作り出した本人が、口を開いた。

セラフォルー・レヴィアタンである。

 

「ねぇ…そんなに可笑しい事…?」

「お姉さm…レヴィアタン様…?」

「「「「「「「……。」」」」」」」」

「それなら…ソーたんがゲームで勝ち続けて行けば、誰も文句、無いでしょ?

ゲームで結果を出せば、叶えられる事柄だって多いんだし…」

俯き、瞳から光が完全に消えた眼で、老人達に静かな口調で問い質すセラフォルー。

それは彼女を知る者からすれば、完全にキレているサインなのは既知な事柄であり、迂闊な台詞は喋れないと、言葉を詰まらせる元老院の面々。

若手悪魔達も その殺気に、サイラオーグでさえ戦慄している。

そして残る魔王と赤龍帝は、さしあたっては何も言わずな傍観の姿勢。

 

「おじーちゃん達がウチのソーたんを寄って集って虐めるのなら…

私だって、我慢の限界が在るんだよ?

あんまり虐めてると、今度は私が、おじーちゃん達を虐めちゃうよ?

…とりあえず、少し頭、冷やそうか?

4~5000年位。」

 

しーん…

殺気を孕んだ魔力を全開で解き放つセラフォルーに恐怖を感じ、老人達はいよいよ以て、完全に黙り込んでしまう。

よくよく考えてみれば、この魔王少女の前で その妹を嘲笑するのは、紛れも無く『死亡フラグが立ちました!』なのに、何故それを忘れていたのか…

誰もが この死亡フラグを折ろうと、何とか穏便に済ませようと、取り繕う台詞を脳内で模索していた。

 

「ふっ…下らんな…。」

「「「「「「「「!!?」」」」」」」」

そんな時が凍った様な空気の中、それを打ち破るかの如くに声を発する男が1人。

 

「神崎ク…様…?」

「シ…リュー…ちゃん?」

シリューである。

今迄座っているだけで、ずっと(ヒソヒソ話を除けば)沈黙していた男の発言に、場内は再び、より静寂に包まれた。

 

「ふ…ふん!どうだ、ソーナ殿?

赤龍帝殿も、そなたの夢とやらを、下らないと申されておるぞ?」

「流石は赤龍帝殿!現実と謂う物を、解っている!」

「ソーナ殿も…そしてレヴィアタン殿も、もっと現実をだな…」

「し…シリューちゃん?ど…とうして?」

しかし直後、老いた悪魔の男達が、確かに気に入らない存在では有るが、一応は強力な賛同者を得たとばかり、したり顔で更に捲くし立てる。

そして まさかの『あちら側』とも受け取れる発言に、涙ぐむセラフォルー。

                  

「はぁ?何か勘違いしてないか?

今程、『下らん』と言ったのは御老体、貴方達に対しての発言なのだが?」

「「「「な…何と!??」」」」

しかし、シリューの口から発せられていたのは、ソーナに対してではなく、

「下らん!そんなに自分が実現不能な事柄は、他人にも不可だと思い込んでいる、その目出度くも古い脳味噌から成る思考が下らなさ過ぎると、俺は言っているのだ!!」

「シリューちゃん!」

元老院の者達に対しての言葉だった。

                  

「前世(むかし)の友の言葉を借りる事になるが…御老体方、まさか夢とは不可能と同じ意味だと思っているのでは あるまいな?

夢、イコール不可能だと考えるのは、それは もはや、人生を諦めた…正しく貴方がの今の容姿な如くの老人に等しい。」

「「「「な…!?」」」」

「支取s…コホン、ソーナ嬢の語る、何人でも通える、レーティングゲームの学び舎。

良いではないか。俺は、素晴らしい夢だと思うが?」

「神崎…君…」

「シリュー…」

ソーナが、そしてリアスが、自分の夢、自分の親友の夢を非と思わせていて一転、シリューの肯とする言葉に顔を綻ばせる。

 

「ふん…!そもそも俺には、上級悪魔とやらが、そんなにも優れた存在とは思えぬのだがな!

高が、偶々に貴族の家に生まれたと云うだけで、自分自身は見合った実力も、何の功績さえも持たず、己の祖の偉業をまるで、自分の実績と勘違いして偉そうに振る舞う…それが今の、冥界…悪魔社会の貴族ではないのか?」

「え?」「は?」「な?」「へ?」

そして、シリューの口撃は終わらない。

 

「な…せ、赤龍帝殿!

それは聊か言葉が過ぎぬのでは、なさらぬか?」

1人の老悪魔が、シリューのマシンガントークを窘める様に止めに入るが、

「ふっ…貴方達の、ソーナ嬢に対する発言を聞くに、古き伝統に縛られ、新たな可能性を見出そうとしない姿勢を見て、そう改めて感じたのだが?」

それでも赤龍帝の舌は、止まる事を知らない。

 

「それとも何か?

ソーナ嬢が提唱する学び舎を建てた結果、其処より自分達より身分の低い者が才能を発揮して、台頭するのを恐れている故の、否定的発言か?

何しろ、上級悪魔と云っても…」

「??!」

ここでシリューは一瞬、ゼファードルに目を向けると、

「自らが『出来損ない』呼ばわりした者には圧倒され、更には目の前の相手が人間と云う『種族』だけで、其の力量を見切る事すら出来ず、考え無しに牙を向ける…敢えて謂うなら『無能』な者が、未来を背負う立場として、この場に居るのだからな!」

「うっ…」

「加えて言えば、聞くに其の事の起こりは、そのゼファードル殿が、其方のアガレス家の令嬢に、貴族に在るまじきな下卑た話を持ち掛けた事らしいが?」

「いや、それは、その…」

「(ボソ…な…何だか、ゼファードルの公開処刑になってきてるわね…)」

「(ボソ…因縁吹っ掛けられたの、地味に引き摺っていますね。)」

「そもそもだな…」

リアスの言葉通り、先程のゼファードルの貴族らしからぬ言動を引き合いに、更に言葉を繋げて往く。

 

「な…ななな…

赤龍帝殿!いい加減に為され!」

このシリューの一連の発言に、ゼファードル云々は兎も角、その前の下位の悪魔達の台頭を恐れている云々に対して、完全に頭に血を登らせて顔を真っ赤にした老いた悪魔が怒鳴り散らした。

 

「貴公は我々悪魔と、同盟を結んだのであろう?

余りにも貶め過ぎる発言は、控えるべきでは?」

「俺は別に、貶めている訳では無い!戒めているのだ!

それとも何か?

貴方方は、所謂イエスマンの発言しか、受け入れられないとでも言う心算か?」

『『『『『『……………。』』』』』』

本来ならば若手悪魔達と魔王、元老院の面々が顔を合わせ、語らう筈の此の場が、何時の間にか、赤龍帝と元老院の歴々が言い争う場に変化。

しかし、古きからの現状を良しとする老人と、新たな可能性を唱える若者?の話は交わる事は無い。

その状況を、或る者は内心で溜め息混じりに、また或る者は興味深く。

そして また或る者は、自分に話が飛び火して来ないか恐れ、更に また或る者は、大笑いしたいのを我慢しながら、それぞれが それぞれの感情、思惑を秘め、無言で見守っている。

 

「ま、魔王様方も、何時迄黙って見ておられるのですか?

赤龍帝殿…いや、この人間、此処迄 我々悪魔を貶めているのですぞ!?」

「そ、そうじゃ!魔王様の手で、この痴れ者に裁きの鉄槌を!」

「さぁ、魔王様!」

「はぃ?」「へ?」「え?」「ふぁ?」

口では…当然ながら、あのコカビエルを一蹴した者に、力でも…勝てないと思ったか、今度は老人は、ずっと傍観者となっていた魔王達に、シリューをどうにかするように呼び掛けるが、

「…僕は、別に彼は、其処迄悪魔を貶めている様には見えないんだけど…?」

「え…?!」

「同じく。外様として、我々とは別の視点から、遠慮無く上の立場の者に意見してくれるのは、非常に有り難い存在である…と、私は感じている。

確かに多少、耳が痛いのも事実だが…」

「…でしたら、尚の事!」

「…いや、だから それを力で黙らせると云うのは、それは彼…赤龍帝殿の言葉を全肯定するのと同じだよ?」

「なっ…?」

「ふぁ…面倒ぃし…

そんなに無理矢理に黙らせたいのなら、自分達で やれば~?」

「うっ…!」

「私はソーたんの味方になってくれた、シリューちゃんの味方だよ?☆

シリューちゃんを相手にするなら、レヴィアたんも相手になっちゃうよ~?☆」

「うぅっ?!」

しかし魔王達は、様々な理由で その気は無く。

 

「まぁ、此の場の主役は、君達でなく、彼等若手なのだから、何時迄も言い争うのも好ろしくないだろう。

ほら、彼等も どうしたら良いのか判らない…そんな表情になっているからね?」

「「「「「「……………。」」」」」」

尤もアジュカには、この諍いを終わらせる気は有ったらしく、リアス達の存在を呼び水に、それを終わらせる様に努める。

 

「「「うぅ…アジュカ様…?」」」

「…確かに。

アジュカ殿の言う通りだな。

それなら、最後に一言だけ…」

カタッ…

アジュカの言葉に、黙り込む老人達。

それに対してシリューは席を立つと、

「…事の始まりとなった、貴方方が嗤い飛ばしたソーナ嬢の夢の件だが、自分達が出来ない、やろうともしない事を、それをイコール基準として、誰にも不可能であると決めつける様な発想は改めるべきだ。」

タンタンタン…

ゆっくりと階段を降りながら話していく。

 

「何よりも、ソーナ嬢には…」

「?」

そして若手達…ソーナの横を通り過ぎると、この会合の間の正面入口である大扉の前に立ち、

「彼女の夢を実現すべくアシストしてくれる、立派な眷属達が居る!」

カチャ…

その扉を開くと、

「わわゎっ!?」

「「「きゃあっ?!」」」

「「「「ひぇえっ!?」」」」」

廊下側から聞き耳を立てる様に扉に へばり付いていたのか、匙、椿姫を基とした、ソーナの眷属達が倒れ込む様に入ってきたのだった。

 

「あ、アナタ達…?!」

「ど、ども会チョ…ソーナ様…魔王様方…」

それを見て、目を丸くして驚くソーナ。

そして何だか、気拙い雰囲気を誤魔化す様に、硬い笑顔で挨拶する匙達。

 

「全く…立ち聞きは芳しく無いぞ?匙?」

「う…モウシワケ…アリマセン…」

対面的に『赤龍帝』として、呆れ顔で、尚且つ笑いたいのを我慢している様な顔で話すシリューに対して、匙も普段のクラスメートとしてで無く、下の立場の者として、馴れない敬語で受け答え。

 

「(ボソ…どうせなら、先輩が嗤われてる時に、怒鳴り込んで来いよ?

そしたら少なくとも、俺とセラフォルーは、此の場は兎も角、後で『よくやった!』って、内緒で誉めてやったぜ?

ついでに支取先輩も感動の余り、『ありがとう、匙』って頬ちゅー位は、してくれたかもぜ?www)」

「(ボソ…バ、バッカヤロ!!)」

そして小声で、普段の遣り取り。

 

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

その後、匙達も退場し、刺々しい空気の中、魔王達と若手悪魔の対面は漸く再開され、残る3人の若手達も現状の目標を語り、その後の『魔王様方と元老院の皆さんの有り難い御言葉(笑)』を経て、今回のイベントは無事に?終了した。

 

「それじゃあ お疲れさん。

あぁ、ゲームの組み合わせだけど、明日のパーティーの締めに、来賓の皆さんの前で発表するから、皆、楽しみにしててね。」

 

 




‡‡‡‡【 次回予告(予定)!! 】‡‡‡‡
 
「ちょっと?お茶が無くなってるわよ!?」
「うぅ…はぃ、只今!」
 
次回:ハイスクール聖x龍
『Dの悲劇(仮)』
乞う御期待!!
 
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