美醜反転ISでオリ主ワンサマー(ブサイク)   作:ゴージェーさんです

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性の喜びおじさんは今どうなっているのやら。

そして日間ルーキーで15位だったヤッター!

……15位って喜んで良いのか?


第4話 性の喜びを知りやがって!

例えばの話をしよう。

 

あるところに吸血鬼がいたとしよう。

 

そう吸血鬼、あの産まれながらのニート生物だ。

 

いや、別に吸血鬼である必要はないのだ。

 

ゾンビでもフランケンシュタインでもこの際チュパカブラでも良い。

 

ようは陽の光の浴びる事のない民衆に嫌悪される生き物を想像すれば良い。

 

その吸血鬼は産まれながらに他人の嫌悪を誘う存在だった。吸血鬼には常人にはあり得ないような力を宿していたし、その知能は賢者の如く高かった。

 

しかし民衆は残酷だ。

 

例え英雄と持て囃すような能力を持っていてもその力の持ち主が醜ければ民衆はすぐに手のひらを返す。

 

民衆に石を投げられ唾を吐かれても、それでも吸血鬼は陽だまりを求めた。

 

愛が欲しいと、こんな醜い怪物にでも許されるなら幸せが欲しいと吸血鬼は叫ぶ。

 

その吸血鬼の慟哭を民衆は侮蔑の視線と共に斬り捨てる。

 

嗚呼この世界は残酷だと吸血鬼は嘆く。

 

しかし、もしだ。

 

そんな吸血鬼に微笑む存在が居たとしたら。

 

ただのか弱い蝋燭の光ではない。雄大でしかし温かい陽光、太陽の光が吸血鬼の冷たい心と身体を解したならどうなるか?

 

縋るに決まっている。依存するだろう。産まれて初めて見たものを親と慕う雛鳥のように手を伸ばしてその太陽の抱擁を求めるだろう。

 

吸血鬼はもう太陽からは逃げられない。

 

蜘蛛の糸を見つけた罪人は我武者羅に手を伸ばすように吸血鬼は太陽を見上げる首を下ろすことはない。

 

さて、もう一つ例えばの話をしよう。

 

そんな哀れな吸血鬼が1人ではなかったら。

 

吸血鬼が沢山いて太陽の微笑みは自分1人の物ではないと気づいてしまったら。

 

果たして吸血鬼達は太陽に魅入られた同士として手を取り合うだろうか。

 

そんな事は絶対に無理だ。

 

拳を握り自分以外の吸血鬼を殴りつけて首を締めて唾を吐き、きっと彼女達はこう言うのだ。

 

太陽(織斑一夏)は私の物だと。

 

 

 

沈黙がリビングを支配していた。

 

そのリビングに居たのは3人。

 

のほほんとした笑顔を浮かべながらなんで2人とも黙り込んでいるのかと首を傾げる織斑一夏(太陽)

 

そしてその織斑一夏の自称最愛の姉こと織斑千冬(1人目の吸血鬼)と織斑一夏の恋人の相川清香(2人目の吸血鬼)

 

この沈黙の原因である女達は互いに恋敵のリサーチを行い心の中で執拗にこき下ろしていた。

 

(ふん。ただの小娘だな。顔も醜いしさっきから不快な視線を私に向けてきているな、きっと育ちが悪いんだろう。一夏の恋人らしいがそれも一夏の優しさに漬け込んで無理矢理迫ったのだろう。顔が意地汚そうだし間違いない)

 

(なーにが最愛の姉よ、ブラコン拗らせてんじゃないわよこのババア。きっと優しい一夏くんに甘えている喪女なんだわ。もし私と一夏くんが結婚してもシレッとした顔で私達のマイホームに住み着こうとするはずっ!絶対にそんなの許さない。私と一夏くんの愛の巣にババアは入国禁止よ!あんたは六畳一間で一人暮らししていなさい)

 

なんというか、例え顔が汚くても心は清らかというのは幻想らしい。どこまでいってもブサイクはブサイクのままだった。

 

お互いに出会ってまだ数十分なのに何故ここまで反発し合うのか。

 

多分前世はゾロとサンジなのだろう。

 

我等が麦わら船長こと織斑一夏もこのままでは不味いと判断したのか、沈黙を打ち消すように千冬に問いかけた。

 

「それで千冬姉の要望通り清香ちゃんを呼んだけど、どうようちの彼女は?」

 

どうやら今日の会合を開いたのは千冬の要望らしい。

 

自分の彼女を少し誇らしげに紹介する一夏の姿に暗い嫉妬を内心に抱きながらもなんとか引き攣った笑みを浮かべて千冬は口を開いた。

 

「あぁ、可愛らしいお嬢さんだな。ウチの一夏とは釣り合わないなぁ。」

 

(なんとも悍ましい貌だな。私だけの一夏にお前如きがお似合いとでも?)

 

「ッ!あ、ありがとう、ごさいます」

 

「やったじゃん清香ちゃん、ベタ褒めだよ」

 

呑気に一夏は額面通りに言葉を受け入れて微笑んだが清香はその言葉の裏に隠された嫉妬にまみれた悪意を正確に読んだが故に顔を引きつらせた

 

長年のいじめられっ子人生が悪意への敏感な反応を可能としていたのだ。

 

「私、お義姉さんとは仲良くできそうです」

 

(わたし〜お前を絶対に一夏くんから引き離すから〜〜)

 

「私もそう思っていたところだ。これからよろしく」

 

(ブチ殺すぞヒューマン。お前なんか一夏にヤリ捨てられろ)

 

不気味な笑みを浮かべて嗤いあう女達。

 

2人の人間関係に修復不可能な亀裂が走ったのは言うまででもないだろう。

 

 

 

 

「私をもっと構え一夏ぅぅ」

 

あれから清香ちゃんが帰るのを見送った後、リビングに戻った俺は構ってちゃん状態になった姉を見て、いつの間にストレスを溜め込んだんだと首を傾げた。

 

いつの間に取り出したのか片手にビール缶を持ちながらもう片方の手で自分の頭をポンポンと叩く千冬姉を見てこれは頭を撫でろということかと理解する。

 

千冬姉の頭部を円を描くように撫でる。

 

サラサラとした黒髪が絹のような手触りで心地良い。

 

「く、くふぅ」

 

甘い吐息が微かに千冬姉の桃色の唇から漏れる。

 

普段は狼のように凛々しい表情の千冬姉も今は目を細めて飼い慣らされた犬を彷彿とさせる姿を晒している。

 

「んぅーはぁ。極楽極楽。ビールが美味い」

 

「おつまみ欲しい?」

 

「いや、もう十分と特上のおつまみを貰っているからな。ビールだけで構わん」

 

そう言って微笑んだ千冬姉を見て思わず俺も微笑んでしまった。

 

「……………………」

 

「…どうしたのいきなり黙って?」

 

「なあ、一夏はあの小娘……じゃなくて相川くんと付き合っているんだな?」

 

「うん?そうだけど」

 

分かりやすく苦味の走った表情を浮かべる千冬姉。

 

「あの、なんだ、あれだ」

 

言葉に迷い視線をあっちこっちに彷徨わせる姿は反抗期の娘と頑張って話そうとする父親のようだった。

 

「……もうヤッたのか」

 

「何を?」

 

「何って、まあ。ナニだ」

 

ああそう言うことかと千冬姉の言いたい事を理解する。

 

つまり千冬姉は俺の下半身事情に興味があるらしい。

 

「( ´∀`)」

 

「なんだその微笑ましそうな顔は!」

 

「えー、だってそんなに俺の下半身事情を知りたいなんてえろーい!」

 

「姉をからかうなっ!」

 

「ほほーう。その澄ました顔にどんな厭らしい獣を飼ってんねん?ほらおっちゃんに言ってみ?」

 

「何故いきなりセクハラ親父口調なんだ」

 

「おっちゃんの下半身事情が知りたいならあんさんもワイに下半身事情教えてーや」

 

「なっ!」

 

「ほらほら言ってみ、週に何回モナピーするん?」

 

「な、あ、その……月一回、ぐらいだな……」

 

目が泳いで頬を赤らめる千冬姉の姿に飲み会でおっさんがセクハラする理由が分かった気がした。

 

「ほーん。月に一回ねぇ。ホンマかー?どれ本当か調べる為におっちゃんが一肌脱ぐかいな」

 

「な、なにをするつもりだ」

 

「クンクンクンクン。ほほーう」

 

「おいやめんか!」

 

ぐいっと、顔を千冬姉の首筋に近づけ犬のように鼻を鳴らして匂いを嗅ぐ。

 

香水の匂いだろうか、花のような甘い匂いが鼻腔をくすぐり少し興奮を掻き立てた。

 

「これが嘘の匂いやでー!お嬢さん嘘をついたな。ほんまはもっとモナピーしとるやろ?うん?」

 

勿論嘘の匂いなどせず花の香りだったが素直な千冬姉はその言葉を信じてか細い声で、

 

「……その、毎日…3回はしている、な」

 

「えっ!」

 

「か、勘違いするなよ!決して一夏以外の男はオカズにしていないぞっ!」

 

「お、おう」

 

うちの姉が毎日3回もモナピーしていて、しかもそのオカズが俺だという2つの衝撃のサンドウィッチ状態に思わず吃る。

 

「……あっ!いや、違うんだぞ一夏!こう一夏をオカズにすると言うのは言葉の綾で、その、なんだ」

 

自分がとんでも無いこと言ったのだと自覚したのか顔面を一気に真っ赤にさせて言い訳になってない言葉を羅列する。

 

「……す、すまないな一夏。やっぱり気持ち悪いよな」

 

「どうしたのいきなり」

 

パニックから抜け出した千冬姉は顔色を暗くさせてボソボソと謝り出した。

 

「いや、な。一夏、お前は優しい子だ。それこそ私なんかに優しくしてくれるぐらいだ」

 

「そんなことないけど」

 

「……一夏。酒に酔った今だからこそ言えるが私はお前に感謝しているんだ。お前が居たから私は世界に絶望をしないでいられた」

 

「千冬姉……」

 

「……だからこの感情はあっては駄目な筈なんだ。一夏の姉である私はお前の幸せを考えてやるべきなんだ……けどな…女としての私はもっと幸せを求めてしまうんだ。一夏の笑顔に喜んで一夏が自分以外の女に微笑むのを怒って一夏が他の女を番にするのを哀しんで……そんな一喜一憂する一夏への恋を楽しんで。それだけで満足する事を出来ないんだ」

 

目の前に居たのはただの恋する乙女だった。

 

初めて見る千冬姉のその姿に男としての本能が刺激された。

 

「なあ、頼む一夏。一度だけで良いんだ。私にキスをしてくれ。触れるだけのキスで良いから…な」

 

「……千冬、目を閉じて」

 

「……あぁ」

 

乙女の蕾にキスを落とす。

 

処女雪にそっと足を伸ばすような優しいキスを。

 

一筋の雫が千冬の眼から零れた。

 

それが歓喜の涙なのか惜別の涙なのかは分からない。

 

しかしその姿はとても美しいと思った。

 

「……ありがとう一夏。これで私は女としてではなく姉としていられる」

 

そう言った千冬の顔がとても儚げで俺はそんな千冬の言葉を無視してさらにキスをした。

 

先ほどまでの優しいキスではない。舌を千冬の口内に這わせてねっとりと俺の唾液を千冬に飲ませる。

 

「ふぅぅん!や、あ、なにを」

 

目を見開いた千冬の反応を無視してさらに舌で蹂躙していく。

 

「うぅん!あっ!らめだぁ‼︎」

 

そんな抵抗の言葉も20秒もしたら言わなくなり30秒後には自分から舌を絡めてきた。

 

1分経っただろうか。そろそろ酸欠で頭がクラクラしてきたので名残惜しいがキスを止める。

 

「くふぅ!はぁぁ、うん」

 

千冬もまた俺と一緒で名残惜しそうな顔をしていたのが少し嬉しかった。

 

「……一夏、おまえ」

 

「……まあ、なんだ。女として千冬が欲しくなった」

 

その言葉に千冬は涙を溢れる姿を見せないように顔を背けながら、

 

「……好きにしろ」

 

と囁いた。

 

俺はその言葉に従い、取り敢えず邪魔臭い服を脱がした。

 

夜は長い。男と女が交わるには時間がたっぷりあった。

 

 

 




ゴージェーさんが姉を3人貰えるなら。

クール系姉として千冬を。

優しい系姉として、姉なるものという漫画の千夜ちゃん。

不真面目系姉として、真剣で私に恋しなさいの川神百代。

最高やんけ。

読者のみんなは3人選ぶとしたら誰だろうか?
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