ヒカルと奈々がとうとう結ばれる............。
奈々、過去に戻れたみたい!
奈々は今、ヒカルの家の前にいる。
随分、結構、新しい家だ。
やっぱり17年も経つと、
家も古くなってしまうみたい。
今は大体、午後二時のようだ。
さて、ヒカルに会わなきゃ。
ヒカルと
ヒカルの彼女と
奈々で、誕生日祝いたいなぁ〜〜。
さて、ヒカルのお家に入ってみようか。
昔のヒカルってどんなのかなぁ〜〜
髪の毛は黒かな〜〜
強いのかな、かっこいいのかな、、、
想像するだけでワクワクする。
取り敢えず、
玄関のチャイムを鳴らしてみる。
「ピンポ〜ン」
虚しく響き渡る。
あれ、留守なのかな?
今度は、
鍵がかかってないか確認してみる。
「ガチャ」
あれ、開いてる!
ヒカル、いるのかなあ。
そ〜と入ってみる。
玄関には、おそらくヒカルのものだと思われる
靴が一つだけあった。
彼女...どうしたのかな。
恐る恐るヒカルをがしてみる。
「ごそごそ」
ヒカルの部屋から物音がした。
行ってみるか。
ヒカル、誕生日だし、何か楽しい事、
してるんだろうなぁ〜〜。
奈々と彼女どっか可愛いかきいてみよ!
奈々は、ヒカルの部屋を覗いてみた。
「えっ?」
奈々はしばらく、何もできなかった。
ヒカルがしている事がしばらくの間、
理解できなかったのだ。
ヒカルは、、、
死のうとしてる?
ヒカルは暗い表情でロープを持っている。
なんで。
今日は、
ヒカルの楽しい誕生日、なんだよ。
『彼女』は何してるの。
このままじゃヒカルが、
『私のヒカル』が、
死んじゃうよ。
そうだよ。
奈々はとある事に気が付く。
そうだよ。ヒカルは奈々の物。
今も昔も変わらない。
ヒカルは奈々が幸せにしてあげる。
もしできないのなら、
『私と死んじゃおう?』
奈々はもし、ヒカルが悪い人に
襲われた時、守ってあげる為に
持っていた、ナイフを取り出す。
ロープで首が締まるより、
『奈々が刺したほうが簡単に死ねるよ』
守る為のナイフで、殺すなんて、、、。
「なにしてるの」
奈々は哀しみを抑えながら、
優しい声で、ヒカルに語りかける。
それから先はしばらく記憶が飛んでしまった。
おそらくあまりにショックだったのだろう。
気が付いたらヒカルが抱きついていた。
やった!ヒカルが幸せそうだ!
殺さずに済んだ!
しばらく、若いヒカルを見てみると
少し、違う感情、が湧いてくる。
『可愛い』抱きついているヒカルは、
若くてかっこいいというよりも、
守ってあげたいくらい可愛い。
独占したい。
そうだ、今日は、ヒカルの誕生日‼︎
祝うのは、もちろんだけど、
奈々の夢もやってしまおう。
奈々の夢それは『ヒカルと一緒に誕生日を祝う』
事だ。
奈々とヒカルは今日くらい、同じ誕生日
として祝っても、いいよね?
奈々とヒカルは一緒にケーキを作った。
不器用ながら、
ヒカルは私のいう事を聴いて、
一生懸命ケーキを作っている。
可愛いなぁ〜〜。
ヒカルにはケーキのほとんどをあげちゃった。
奈々は自分がケーキを食べる為に
作ったんじゃない。
ヒカルが美味しそうにケーキを食べるところを
見る為に作ったんだよ。
ヒカルは寂しがりやの奈々と
一緒に寝てもくれた。
今も昔も優しいなぁ〜〜
でも、夜中、
せっかくヒカルが一緒に寝てくれたのに、
怖い夢を見ちゃった。
ごめんね。
そこである事に気がつく。
あと、たった30時間しかヒカルといれない!
そうだ、奈々には、二つの『使命』
がある。
ヒカルの恋人の事は、結局わからなかったけど、
でも、ヒカルは
最低でも健康でいなければならない。
奈々とずっと幸せに暮らす為に。
ヒカルに、
規則正しく理想的な生活をさせないと!
次の日、奈々はヒカルを早めに起こした。
気持ち良さそうに
寝ているヒカルを起こすのは、
辛かった。
でも、二人の未来の為には必要な事。
奈々とヒカルは1日だけいろんな所に
旅行した。
楽しかった。いつか、あんな素敵な教会で
ヒカルと結婚したいな。
でも、
『旅行』から帰る時、
嫌な事が、起こってしまった。
ヒカルが不良たちに絡まれ殴られちゃった。
どうして、どうして殴られなければならないの?
ヒカル、何も悪いことしてないよ....
私のヒカルを傷つけないで‼︎
気が付いたら、
ヒカルを殴った不良を殴りまくっていた。
ヒカルの為だったら人殺しだって!
でも、
そこで冷静になる。
ヒカルは『人殺し』は、、、嫌いだよね。
殺したら、ヒカルと暮らせない!
奈々とヒカルはそのまま家に帰った。
ヒカルは、こんな奈々を許してくれた。
優しいところが、
ヒカルのいいところでも
『辛い』をところでもあるんだけどね。
でも、ヒカルは、奈々に哀しい言葉をかけた。
『どうして、無価値の僕の為にこんな事までして
くれるのか』
『無価値』なんかじゃない。
結局、
『ヒカルを磨く為にずっとそばにいる』って約束しちゃった。
ひどいよ。そんな哀しいこと言われたら、
未来に戻れないじゃない。
奈々ずっといたら消えちゃうんだよ。
おまけに、
奈々にとっても甘えてくれる様になったけど、
でも、それが辛いの。
私は手紙を書く事にした。
いうべき内容は一つしかない。
『奈々の未来の為に、生き続けて‼︎』を
私は、ヒカルが寝たあと、
涙を垂らしながら、
書いた。
もっと、一緒にいたい。
でも、
それじゃあダメ‼︎
私は過去ではなく、
『未来』に賭ける事にした。
「明日、『奈々』が産まれるから、
寂しくなんかないんだよ。
また会えるから」
熟睡し切っているヒカルにそう言うと、
奈々は『現代』に飛んだ。
『現代』
(タイムマシンの特性上、
奈々が二日、過去で過ごし戻ってくると
現代でも既に二日過ぎている事になる)
ヒカルが集中治療室に入ってから二日も
経ってしまったの?
早く、現代のヒカルに会いに行かないと!
ヒカル、奈々との『約束』守ってくれたよね。
だって、ヒカル、だもん。
奈々はヒカルの病室の扉を開けた。
「あれ、ヒカル、どこ?」
ヒカルはいなかった。
ヒカルは死んだ?
いや、ヒカルは『約束』を守ったはずだから、
死んだはずない‼︎
「ヒカル!奈々と隠れんぼしてるのかな?
元気になったからって、
そんなことしたらダメだよ。
奈々、悪い鬼だから、捕まえたら、
もう離さないよ。
牢屋にでも閉じ込めて、
一生動けない様にしてあげる。
でも、奈々、それでも、
ヒカルを幸せにしてあげる。
ずっとそばにいてあげるから。
ふふ、寂しくなんかないよ」
「……………」
辺りに静寂が広がる。
凄まじいほどの虚空感
「奈々、ヒカルと一緒に死ぬことすら
許してもらえないの?
そんなにも奈々の人生って『無価値』?」
座り、泣き崩れる事もできない。
涙さえ出せない。
呆然とたち尽くすことしかできない。
『ヒカルは死んだ』
奈々にとって希望という光は全て
『幻想』だったのだ.........。
「パパもママもヒカルもみんな、幻だったんだ」
奈々は病室の窓を全開に開ける。
こんな高さから堕ちたら間違いなく即死だろう
死体すらばらばらかもしれない。
「みんな、幻なら奈々も幻になろうかな。
そしたら、仲間に入れてくれる?」
奈々は、飛び降りようとした。
その時‼︎
「奈々‼︎」
後ろから、
優しく、いつも聞いていた男性の声がして、
同時に抱きしめられた。
「ヒ、ヒカルだ!会いたかったよ‼︎どこにいたのよ!
心配したじゃない!」
「病室で、『奈々の手紙』を眺めていたら
思い出したんだ。
奈々はいつも僕を守っていてくれたんだって。
そしたら、いきなり体が軽くなって。」
ヒカルは若々しかった。髪の毛は17年前と同じく
黒で、今まで見たどのヒカルよりも生き生きしていた。
『約束』守ってくれたんだ。
「ヒカル、もう一度『旅行』しよう‼︎」
今まで、至らない点はあったかもしれませんが、
最後まで読んでくださってありがとうございました。