暗い僕と至高の彼女   作:ネコ缶

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ヒカルは水知らずの少女にあってしまいます。


異変

『なにしてるの?』

後ろから

女の子の優しそうな声

がした。

僕は驚いてロープから離れ後ろを見る。

そこには、一人の女子高生がいた。

セーラー服を着て、黄色のネクタイをして

茶髪の少女

僕は真っ青になった。

「誰?なんでここにいるの?」

家の鍵が開いていたのか?

 

「ねえ!」

少女が発したのはとても力強い声だった。

僕はその声に押されて尻もちをついた。

 

そんな僕を絶望したかのような眼差しで

見つめている。

 

怖くて立ち上がれない。

 

「はやく質問に答えてよ!

なんでそんなことしてるの?」

 

少女は近くと僕の視線と合うように

女の子座りをした。

 

「しゅ、趣味でしています」

とっさに出たセリフはそれだった

 

「ふ〜ん そうなんだ〜〜」

機嫌が悪いのは明確だった。

だが、少女は次の瞬間、スレスレまで近づいて来た。

僕はまだ動けなかった。

「ねえ、それじゃ〜さ〜私があなたの人生を

『買って』あげる」

少女は満面の笑みを浮かべた

僕の視界を占領したこの笑みは、僕のためにわざわざ天から降りてくださった天使様のそれのようであった。

まるで純物質で構成された水晶のような透き通って

いるかの如く、輝いていた。

「どうゆうことですか」

「だから〜〜〜私のダーリンになってよ」

少女はいきなりダダをこねた子供のようになった。

「ダーリンですか。」

「そうだよ、ヒカル」

 

・・・この時、世界は僕以外静止した。

なんで少女は僕の名を知ってるのだろう

一度もあったことないのに

時間は解凍された如く少しずつ動き出した。

「ダメかな?ダメだったら殺すだけだけど」

和やかだった空気が一瞬で凍りつく。

彼女はおそらく自身のものであろうカバンから

『包丁』をそっと取り出した

「ヒカルが私のこと嫌いなら私も、ヒカルも

生きてる意味ない!

私が殺してあげる。自殺よりもずーっと確実だから長く

苦しまなくていいよ!

一緒に天国行こッ!」

少女は、壊れたかのように笑い出す。

「ヒカル、ほら、『奈々』の指で包丁を撫でるだけでね、」

 

少女いや、奈々の指から純紅の血がでた。

怖い。だが止めなければ‼︎

僕は奈々から包丁を奪い、床に投げ捨て抱きついた。

 

「分かった。分かったから」

僕は奈々の背中をさする。

「ありがとう!嬉しい!」

奈々はいつの間にか大人しく泣いていた。

 

僕はだんだん冷静になってきた。

いつの間にか泣いていた奈々も僕の後ろまで

手を伸ばし、抱きついていた。

だんだんと奈々の匂いがはっきりしてきた。

この世のものではない程いい匂いだった。

だんだん奈々の身体の『温もり』を冷静

に感じることができるようになってきた。

なんだろうこの幸せ。

死ぬのがバカバカしいと思える程のこの

『幸せ』

『必要とされる幸福』

「奈々のこと抱いてる時って幸せ?」

「とても幸せ」

心からでた一言だった。

 

 

 

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