【未完】とある原石の闇影の支配者《ブラックマスター》   作:スキート

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本日二話目です。

オリジナルシーンって、難しいですね………。


第二章 闇影の支配者はいつだって忙しい

「……ちまん‼︎は……ん‼︎」

 

ん?声が聞こえる。俺を呼ぶ声が。

 

「…と、うま…か?」

 

「八幡‼︎」

 

俺は体を起こす。俺の横には、寝ているインデックスの姿があった。

 

だが、俺はかんじんなことを忘れていた。

 

血管切れてるんだった。

 

「…ごはっ!ぐふっ!」

 

血を吐く。周りを見渡すと、ゴミが散らばってないため、俺の部屋にいるようだ。俺の部屋に、神裂とステイルの姿はない。帰ってきていないようだ。

 

俺はすぐさま、闇の支配者(ブラックマスター)を発動し、闇で血管を覆う。

 

血管が治るまで、極力魔術は使わないようにしなければならない。

 

そして、気づかなかったが、部屋には、小萌先生もいた。

 

「だ、大丈夫ですか?比企谷ちゃん」

 

「はい…。大丈夫です……」

 

「で、八幡。一体どういうことなんだ?」

 

当麻が質問をしてくる。俺は話さなければならない。ここまで巻き込んでしまった二人には、話さなければならない義務があるから。

 

 

 

─────────────────────────────────

 

 

 

「──────って、感じだ」

 

俺は二人に、全てを話す。

 

俺が超能力者(レベル5)だということ、『魔術師』に関して、そして、禁書目録(インデックス)捕縛任務のことも。

 

「そ、そんな、滅茶苦茶じゃねぇか!そんなの‼︎」

 

「信じ難いことですけど、私は比企谷ちゃんを信じます。ここまで見させられたら嘘だとは思いませんよ」

 

良かった。二人は、信じてくれた。普通の人なら「魔術?馬鹿じゃねぇの?お前」とか、言われそうな話なのに、信じてくれた。

 

「でも、比企谷ちゃん。少し不自然なところがあるのですよ」

 

「なんですか?」

 

「比企谷ちゃんはインデックスちゃんの脳内は魔道書で85%埋まっていて、15%記憶したら、記憶を消さないといけないと言いましたよね?」

 

「はい」

 

「そんなことはあり得ないのですよ。もともとなんで、人の脳内の記憶を%で表せるんですか?」

 

「──────⁉︎」

 

俺は、不思議と体が震えた。確かにそうだ。脳内の記憶を%で表せられる方がおかしい。

 

「完全記憶能力者といっても、人の脳内の記憶は司るものによって、記憶が埋まる場所が違うのですよ」小萌先生は説明を続ける。「言葉や知識を司る「意味記憶」、運動の慣れなんかを司る「手続記憶」、そして思い出を司る「エピソード記憶」って、分かれてるんですよ〜」

 

「なので、「意味記憶」がどんなに圧迫されても、「手続記憶」と「エピソード記憶」が圧迫されるなんて事は、脳医学上絶体にありえないのです(・・・・・・・・・・・・・・・)!」

 

 

 

 

 

 

やられた。何年も何年も消して来た、インデックスの記憶はなんだったのか。大切な思い出を壊してまで、記憶を消す必要はどこにあるのか。

 

あるいは、記憶を消さなければいけない理由があるのか。

 

「ありがとうございます。小萌先生。ちょっと俺出てきます」

 

そういい、俺は部屋から飛び出し、真っ暗な外に出る。

 

インデックスを大切に思っている、神裂火織とステイル=マグヌスを探すために。

 

 

 

─────────────────────────────────

 

 

 

「…いない…」

 

街灯が激しく主張している夜の学園都市で、ここにいてはならない場違いな二人の魔術師を探して2時間。ポケットに入っていた携帯を見てみると、時刻は夜中の2時を回っていた。

 

「帰るか……」

 

何回も電話をかけても出ない。

 

俺は家に帰るため、帰路に着く。

 

インデックスのこと、どうするかね………。俺はそんなことを思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

部屋に帰ると、ベッドで寝ている小萌先生とインデックス、そして、床に寝ている当麻の姿があった。

 

家に居たまんまだったらしい。そりゃあ、俺があんなに慌てて家を飛び出したから心配になるか。と思い、俺は、当麻の横に寝そべり、そっと瞼を下に下ろした。

 

 

 

─────────────────────────────────

 

 

 

眼を覚ます。

 

部屋には、まだ寝ている三人の姿があった。

 

俺はそっと「出掛ける」と書いた置き手紙を置き、風紀委員(ジャッジメント)第一七七支部に向かった。

 

「まだ、終わってねぇぞ………。幻想御手(レベルアッパー)禁書目録(インデックス)も………」

 

誰にも届かない言葉を口にし、気合を入れなおす。

 

はぁ、仕事したくねぇなぁ。

 

 

 

─────────────────────────────────

 

 

 

路地裏から爆発音が聞こえる。

 

いや、正確には、路地裏からじゃない。建物の中から爆発音が聞こえた。

そこは、廃墟のような場所で、いかにも、武装無能力者集団(スキルアウト)がいそうな場所。

 

俺は廃墟の中に向かう。

 

「ひ、ひひひひひひ!」

 

「ついに、ついに手に入れたぞ!幻想御手(レベルアッパー)‼︎」

 

「ひひひひひひひひ‼︎」

 

男の顔には、冷や汗なのか、興奮してるからなのか、大量の汗をかいていた。というか、笑い方気持ち悪いな…。

 

そして、左手には音楽プレーヤーを持っている。おそらく、幻想御手(レベルアッパー)は音楽プレーヤーの形をしているのだろう。

 

風紀委員(ジャッジメント)だ。拘束する」

 

「なっ⁉︎」

 

やるなら早く倒さなければならない。こいつはさっき「手に入れた」と言った。それなら、こいつはまだ、幻想御手(レベルアッパー)を使用していないと見るべきだろう。

 

「ま、待てよ⁉︎俺はまだ、手に入れただけだぜ⁉︎拘束される義理がない‼︎」

 

「だったら、幻想御手(それ)寄越せ」

 

「は、はぁ⁉︎ふざけんなっ‼︎」

 

こいつ何言ってんのか意味わかんなぇよ……。

 

「使ったら拘束するぞ?」

 

「くっ!くそがっ!」

 

すると、男は幻想御手(レベルアッパー)を耳に当てる。

 

まずいことになったぞ。だけど、これの方がやりやすい(・・・・・)

 

「ふっ!」

 

俺は素早く男の元に向かう。

 

「な、舐めんな!」

 

すると男は、電気を俺に向かって発動する。

 

電撃使い(エレクトロマスター)だったようだ。

 

だが、俺はそれを闇の支配者(ブラックマスター)を発動して、防ぐ。

 

「な、なんだよ⁉︎その能力⁉︎」

 

そこからは、簡単だった。動揺した男の首元に闇を近づけ、闇を手の形にして、首を軽く叩く。そうして、男は気絶した。

 

 

 

だが、俺は油断していた。

 

その瞬間、背中に激痛が走った。

 

そう。俺は気づいていなかった。なんで、男が幻想御手(レベルアッパー)を使っていないのに、この建物から、爆発音が聞こえたのかを。

 

 




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