「君もその姿から元の姿に戻ったらどうだ?」
「あっそうですね」
私たちは今アースラと呼ばれる戦艦の中に来ていた、私の前を歩く男の子
確かクロノ君だったと思うの。私とフェイトちゃんがジュエルシードを巡って戦い始めたとき現れた男の子、今、彼に連れられてここに来ているの
フェイトちゃんはあの場から逃げっちゃったから私と隆君、ユーノ君の三人が今ここにいるの。
「ふう、この姿で会うのは久しぶり、なのかな?」
ユーノ君が男の子の姿に…って
「「えええええ!!!」」
「えっ、何何!?」
「ユーノ君って男の子だったの!?」
「あれ?なのはとこの姿で最初に合わなかったっけ?」
「ううん、はじめっからフェレットさんだったよ」
「あれ~?、あ!そうだった。ごめんね」
「君たちの話はあとにしてもらえないか?ここで艦長が待っている」
「あっ、ごめんなさい」
中に入るとそこは和室のような部屋だった
「これって」
「ああ、日本の部屋、だな」
私と隆君は同じことを思った
((違和感が…))
だって和室のはずなのになんか機械とかあるし、間違った日本文化を持った外国人がよくやることだよね
「こんにちは、私がこのアースラの艦長のリンディ・ハラオウンです」
「高町なのはです」
「桐原隆だ」
「ユーノ・スクライアです」
「さて、まずはなんであなたたちがジュエルシードを集めているのかそれから話してもらいましょうか」
私たちはリンディさんいこれまでの経緯を話した
「そう、貴方がジュエルシードを」
「はい、それで僕が責任を取ろうと」
「立派だわ」
「だが、同時に無謀でもある」
「おい、ユーノのおかげでここまで被害が出なかったんだろ?ならそんな言い方してんじゃねーよ」
「隆」
「そうね、確かにここまで被害が少なかったのはあなたたちのおかげでもあるわ。でもね、同時にとても危険なことをしてたという自覚もあるのかしら?」
「っ!」
そうなの。私たちはまだジュエルシード、ロストロギアについて何も知らなかった。ユーノ君が教えてくれていたけどそれでも心のどこかでは何とかなると思っていた。でも、現実はそうじゃない、現にあの時ジュエルシードが暴走したとき私たちは何もできなかった
「あの、それで私たちはどうすれば」
「この件はこちらで責任を持つ、君たちは普通の生活にもどるんだ」
「ふざけんじゃね!ここまでやっておいてはいそうですかって引き下がれるか!」
「素人の出る幕じゃない!」
クロノ君と隆君が言い争いを始める。私もこのまま終わりたくない。
ジュエルシードのこともそうだけど、もう一つあの子のことが気になってるから
「そうね、確かにあなたたちにはこのまま元の生活に戻ってもらいたいわ」
「でも、なのはたちの魔力ははそちらにとっても魅力的ですよね?なら、協力させてもらえませんか」
「確かにAA+とSSSの魔導士は魅力的だわ」
「母さ、艦長!」
「それにこちらも切り札は温存しておきたいしね」
ユーノ君のおかげで何とか協力することができた
「ありがとう、ユーノ君」
「どういたしましてなのは」
待っててねフェイトちゃん。私はあなたとちゃんとお話したいんだ
――――――――――――――――――――――――――
「ここはどこかしら?」
あの男の子にいきなり転移させられたと思ったら全く知らない場所まで来た
「悠斗、転移してくるなんてどうしたん…」
「リニ、ス?」
「なんでプレシアが…」
扉が開いて出てきのはかつての使い魔のリニスだった
「なんであなたが生きているの?」
「どうしてプレシアがいるのですか?」
二人の声が被った
「お母さん?」
「どうしてアリシアまで」
「すべて話すわ、それよりどこか座れる場所はないかしら?」
「…わかりました。こちらに来てください」
リニスはプレシアとアリシアを連れ道場から出てリビングまで連れて行った
そして、プレシアはどうしてここにいるのかこうなったのか全てを話した
「そうですか、悠斗がアリシアを」
「ええ、それで彼がここに転移してきたの」
「プレシア、それでなにか言うことはありませんか?」
「ええ。ごめんなさい」
彼が、悠斗君が怒られろって言ってたのはこういうことだったのね
納得してリニスが出したお茶を飲んだ時チャイムが鳴った
「誰か来たのかしら?」
「もしかして…」
リニスには心当たりがあるのかしら?
なんだか足音が増えてるしお客さんかしら?
「母さん?」
「え?」
「なんでプレシアさんが」
「フェイト?和人?アルフ、なんで…」
そこにいたのはもう一人の娘と息子、そして使い魔。
悠斗君、貴方本当は私に恨みでもあるんじゃないかしら?
もう一度みんなに怒られることを覚悟して私は事の顛末を話し始めた
「私がクローン?」
「ええ。あなたはアリシアをもとに作ったクローンよ」
「なんでそんなことを」
「私にはアリシアがいないことが耐えられなかった。誤って済む問題ではないわ。フェイトにもつらく当たってしまった。本当にごめんなさい」
深く頭を下げる私にフェイトが息を飲むのが聞こえた
「赦してあげて。フェイト」
「アリ、シア?」
「うん。できればお姉ちゃんって呼んで欲しいかな。私もね、混乱してるけどわかったことがあるの。お母さんが本当に私のことを愛してくれていた、だからこそ私がいなくなって心が壊れちゃった。本当に優しいから」
「でも、フェイトにしたことはそんな言葉で赦されることじゃない」
「うん、わかってる、だからねフェイト。恨むなら私を恨んで」
「アリシア?」
何を言ってるの恨まれるなら私のほうなのに
「ごめんね、フェイト」
「ううん、まだ頭が追いつてこないけど、私もわかったことがあるよ」
「なに?」
「私の大好きだった優しい母さんが戻ってきて、私にお姉ちゃんができたってこと」
「フェイト…」
「正直、母さんが叩かれたりしたことはつらくなかったわけじゃない、とは言えないけどそれでも私が至らないせいだって思ってたから」
「そんなことないわ、私が…弱かっただけよ」
「ううん。母さんのせいだけじゃない、きっと私がいけなかったところもあるんだ」
「フェイトが悪いとこなんてないよ!」
「ありがとう、アリシア。だから、私も頑張るからもう一度、家族になりませんか?」
ああ、私は本当に愚かだった。こんなに優しい子に、こんなに愛おしい子にここまで虐げていたなんて
「ごめんなさい、ごめんなさい」
「うん。私もごめんなさい」
そのままフェイトと二人で抱き合って、泣いた。ああ、今度は間違えない、私の愛しい娘
「そういえば悠斗さんはどうしたんですか?」
「それが、まだ戻ってきてないんですよ」
プレシアとフェイトが落ち着いて、これからのことを話した。フェイトが管理局に見られたのはまずいけど、今ここで協力の意思を示せばある程度は緩和されるかもしれない
「悠斗君は今は時の庭園にいるわ」
「どういうこと、母さん」
「私とアリシアを救ってくれたのが悠斗君だからよ」
さっきはアリシアを求めた経緯を話したけど肝心のどうして生き返ったのかはまだ話していなかった
「悠斗さんって死者蘇生なんて魔法できたんですか?」
「いえ、昔聞いたのですがそんな魔法はないって言ってました」
私がアリシアのことを知り悠斗に聞いたとき悠斗はそういった
人には限るがある、それを伸ばしたり早めたりはできるが不老不死など幻想だ
いかなる魔法をもってしても死者は蘇らない
「でも、アリシアが生きてるわけだし」
「悠斗君は呪いを解いたと言っていたけど」
「「呪い?」」
「ええ、でも詳しくは教えてくれなかったわ」
「こうなったら本人に聞くしかないな」
「そうだね、母さん悠斗さんは時の庭園にいるんですよね」
「ええ、でも、今はいかないほうがいいわ」
「どうしてですか」
「何者かに襲撃されたのよ、それで悠斗君がここに転移してくれたの」
「大丈夫なんですか?」
フェイトが心配そうにしてますが問題ない思いますよ、なんたって悠斗の強さは折り紙付きですから、そう思っていたのは次のプレシアの言葉を聞くまでだ
「彼のもとには8つのジュエルシードがあるわ、もしそれが間違って発動なんかしたら」
「でも、いくら悠斗でも敵にむざむざ渡すとは思えません」
「なら、私が行ってみてきます」
「だめよフェイト。あなたをこれ以上危険な目に合わせるわけにはいかないわ」
「でも母さん!」
「二人とも落ち着いて、リニスどうにかして悠斗さんと連絡とれないかな?」
和人の言葉に私はあるものを思い出しました。
悠斗が緊急で用事ができた場合これを使えばどこにいても連絡が取れると言って渡したもの、魔法符を私の部屋から急いでもってきてそれに魔力を込める
「悠斗大丈夫ですか!?」
「ああ、問題ない」
姿が映りそこには傷のない悠斗の姿が、その姿を見て私たちはほっと肩を撫で下ろす
「では、いつこちらに戻りますか?」
「悪いがしばらく戻れない」
「どこかけがを?」
「いや、けがはしていないが厄介なことになった」
それは私たちがしていた最悪の想像、8つのジュエルシードにより強化された敵を前に悠斗でさえ撤退を余儀なくされたという
「今回は俺の落ち度だ、お前らは手を出すなよ」
「でも、何かお手伝いしたいです!」
「フェイト、気持ちはありがたいが、あれはお前らでどうにかできるものじゃない」
「僕の魔力はどうですか?」
「戦いの素人がいても邪魔だ」
フェイトと和人が肩を落とす。せっかく役に立てると思ったのでしょう
「悠斗、どうするつもりですか?」
「ジュエルシードをどうにかできるならしたいが、最悪の場合も考えている」
それはつまり所有者を殺すということだろう
「そうならないように、こっちでいろいろ策を練っているとこだ」
「悠斗は今どこにいるんですか?」
「無人の管理外世界だ」
「どうしてそんなところに?」
「俺の古代魔法の練習だよ、広域殲滅を主体としているからこういったとこじゃないと練習もできんからな」
「でも、そんな余裕は」
「あいつは俺が来るのを待ってる、だから大丈夫だ。と、言いたいが万が一もあるし今だにそこにはジュエルシードがあるしな、俺も手伝いたいがあいつの対策で手いっぱいだ、管理局が来ているならそいつらと協力してどうにかしてくれ」
悠斗はそのまま通信を切ってしまった
「それで、どうしますか?」
「私は、あの子と話したい」
「「「あの子?」」」
「フェイトと何度もぶつかった子だよ。あの子はフェイトと話したがっていたからね」
「そう、管理局には私から話を通してみるわ」
「母さんが?」
「ええ。こんなことしかできないけど」
「ううん、ありがとう母さん、私頑張るね」
「フェイトがやるなら私もやろうかな?」
「だめですよアリシア、貴方リンカーコア持っていないじゃないですか」
「ぶー、いいじゃん。リニスのケチ!」
「アリシア、貴方はまだ目覚めたばかりなの。だからここはおとなしくしておきましょ?」
「私からもお願い、アリシア」
「うー、フェイトにお母さんまで…あ!ならフェイトが私をお姉ちゃんっていったら我慢してあげる!」
「ふぇ!?」
「さっ、フェイト!お姉ちゃんって」
「あうあう」
「さぁ!」
「お、お姉ちゃん?」
フェイトものすごい真っ赤ですね。ちょ!プレシア鼻血出して倒れないでくださいよ!
和人もそんなにニヤついている暇があったらこれどうにかしてくださいよ!
ああ、悠斗、早く戻ってきてください