アリシア「よろしくね~」
作者「とうとう闇の書が覚醒しましたね」
アリシア「そうだね、フェイト大丈夫かな?」
作者「ヒロインですから」
アリシア「そういうもの?」
作者「そういうものです」
アリシア「このあとどうなっちゃうんだろう」
作者「物語もクライマックスまで一直線!って感じだしね。それに……」
アリシア「え?え?なになに。何かあるの?」
作者「それじゃ、始まるよ~」
アリシア「え~教えてくれてもいいじゃん!えっと、リリカル・マジカル。はじまります!」
「また、すべてが終わってしまった」
光がはやてを包みそこからあらわれたのは銀髪の赤い目をした一人の女性だった
「せめて、主のため。安らかな眠りと我が敵に悲しみの終わりを」
「終わりなどありはしないさ」
彼女のそばで悠斗は静かに立っていた
二人はただにらみ合う、泥ほどの時間が流れたさえわからない、それほどの静寂があたりを包んでいた
「思い…出した」
ヴォルケンリッターは闇の書が覚醒したことでかけていた記憶がつながりだした
どうして今まで自分たちが闇の書の完成を見ていなかったか、なぜ、闇の書の完成に連れて心の中に不安がたまって行ったのか。そして、主がどうなるかを
「みんな!どういうことだ!」
「このままでは主が死んでしまう」
「な!なんでだ!?闇の書が完成すればそれではやてが助かるんじゃないのか!?」
「我らが間違っていたのだ!闇の書は完成させてはいけなかった!」
「闇の書は、このままだと主を飲み込みこの世界を破壊する」
和人が叫び、シグナムが苦悶する、そしてザフィーラが静かに現実を言った
「闇の書は何代か前の主により付け加えられた防衛プログラムが暴走状態になっているんだ、だから闇の書を完成させた今ままでの主はみんな」
「そんな、俺がやってきたことってなんなんだよ!俺たちの今までは!」
「だから止めただろ!それをお前たちは!」
「和人!隆!今はそんなことよりはやてを!悠斗さんを!」
フェイトの声に和人と隆だけでなくそこにいるみんなが彼らを見る、二人はいまだに向き合ったままだった
「闇の書の意思よ。お前の望みはなんだ?」
「私は魔道書、ただ、主の望みをかなえるだけだ」
「そこにお前の意思はないのか?」
「何を言っている…」
「………なら、お前は俺には勝てんよ」
「っ!盾」
刀を抜きかける悠斗に管理人格は驚くがすぐに障壁を張って防ぐ
「固いな…裂壊桜!」
「ぐっ!」
光速で突き出された突きで障壁は変われないまでもその威力に吹き飛ばされた。だが、寸でのところで持ちこたえる
「このままでは…集え我が騎士たち」
管理人格は本に手を置きページをめくる。そしてそのページの一部を書き換える。それは騎士たちの情報が刻まれたページ
「うああああああああ!!!」
「シグナム!」
「ヴィータちゃん!」
「みんな!」
騎士たちが突如輝きだしリンカーコアとなって管理人格へと飲み込まれた
「なんで、どうしてみんなを!」
「主の望みは騎士たちといること…ならばせめて夢の中でもひと時でも一緒にいさせるために」
「それがお前の望みなのか」
「悠斗さん、あなたは何をするつもりですか!」
「そうだぜ、師匠!なんで闇の書を完成させたんだ!」
「お前たちは俺の任務を知っているはずだ」
和人と隆の言葉に悠斗静かに言った。そしてフェイトたちは理解した。悠斗の任務はロストロギア、闇の書の捕獲、もしくは破壊だということに
「完成前の主を抑えたところで結局のところ意味はない、だが、完成した状態なら永久封印も破壊も可能だ。」
「けど、そんなことをしたらはやては」
「死ぬ」
「「「「ッ!!」」」
当たり前のことのように言う悠斗に全員が息をのんだ。なぜこうまで簡単に死が当たり前のように言えるのか、いや、悠斗もこのようなことが当たり前だとは思っていない。だが、それでもやらなければならないから
「お前たちはそこで黙ってろ。すべて終わらせる」
「悠斗さん!!」
フェイトの言葉に少しだけ顔を動かしたがすぐに闇の書のもとへと向かった
「このままじゃ!はやてが!」
「でもどうやって!?」
「僕はあきらめない!こんなとこであきらめてたまるか!」
和人はぎゅとこぶしを握る。あの笑顔を守るためにここまで来た。なのにこんなところで諦められるわけがない。
(お使いください)
「アーク?」
(私たちも)
(あの方がつけてくれた)
(守るための力を)
「レイジングハート」
「バルディッシュ」
「ロキ、どういうことだよ」
突如話し始めるデバイスたちになのはたちは困惑した
(われらはこの時のために悠斗殿からある能力をつけられました。それはあなたたちを守ると同時に誰かを守るための力を)
(彼の言葉を伝えます。「信じている、悪夢を終わらせることができると」だそうです)
「悠斗さんは何がしたいの?」
(マイスターは彼女を救うつもりです)
「でも師匠は殺すって!」
(本当にその気なら、すでに彼女は死んでいますよ。あなたたちもマイスターの力を知っているではずです)
思い出すの悠斗の力、管理局が手を出せなかった問題を解決し、自分たちを救い、そして導いた
(すべてを自分に押し付けてあなたたちを守るつもりですよ)
「守るって…」
「意味が分かんねーよ!!」
(あなたたちはこのまま仮に彼女が救われてそれで終わりだと思うのですか?)
「どういう意味だ」
(すべてが丸く収まってもこのままでは彼女やあなたたちは犯罪者です。ですが、もし誰かに操られていたら?そそのかされて知らずにやっていただけだとしたら?)
「まさか、悠斗さん」
(彼はあなたたちの罪をその身で受けるつもりですよ)
(マイスターは闇の書について管理局から全権を委任されています。だからこそ闇の書を完全に破壊するためい完成させる必要があった。そのためにあなたたちを利用した、そういうつもりです)
「僕らの罪を彼が背負う必要などないはずだ!」
「ううん、和人。悠斗さんはそういう人だったよ」
誰かの幸せのためならば自分が傷つくことをいとわない、誰かの笑顔のためなら自分が悪にでもなってみる。それが悠斗であり、フェイトが尊敬し、敬愛する人だとフェイトは感じた
「どこまでも不器用で、優しくて、あったかくて」
「………どこか抜けてて、面倒見がよくて」
フェイトの言葉にあの夜手紙を渡された時を思いだし和人が続く
「私たちが困ったら助けてくれて」
「いつも後ろで見守ってくれた」
なのはと隆も思い出す
だからこそいう、悠斗を救いたいから、いな。みんなを助けたいから
「そんな悠斗さんが好きで」
フェイトが微笑み
「そんな悠斗さんにあこがれて」
和人が立ち上がり
「そんな悠斗さんみたくなりたくて」
なのはが前を向き
「そんな師匠に認めてほしくて」
隆が思いを描く
「「「だから!フルドライブ!!」」」
((((イグニッション))))
「「「このまま終わらない!終わらせない!!」」」
少年少女たちは立ち上がった。前を向くために
「行くよ!レイジングハートエクセリオン!」
(yes master)
「頼むぜロキフェンリル!」
(ok master)
「さぁ行こうかアークインパルス!」
(yes)
「悠斗さんを助けに行こう。バルディッシュアサルト!」
(yes sir)
彼らは空をかける、目の前にある小さな希望を求めて
「さすがに固いな…」
「全ては、主の望むままに」
海上にて悠斗と闇の書の戦いは熾烈を極めていた。
「ドラゴニックレイ!」
「穿て!ブラッティダガー!」
悠斗が放つ魔法陣から炎をまとった龍が闇の書へ翔ける。それに対して闇の書は赤く染まったダガーを12本発射し二人の間でぶつかりあい爆発した。
「いい加減に止まってほしいものだな」
「貴様を、殺し。主の願い」
「殺気からそればかりだな。お前の望みはないのか?」
「私は魔道所。ただ、主の望みのままに」
「……意思なきものが俺に勝つことなどできないさ。月花!」
「盾」
黒い斬撃を闇の書は手を突き出し防ぎきる。
悠斗は瞬間転送を使い闇の書の後ろに回り込む。ふつうの転移を違って短距離での転送しかできないがほぼノンタインムで移動することが可能である。
刀を振る抜くが、さすがに歴戦の記憶を保持してあるだけ悠斗があらわれたとほぼ同時に障壁を展開して後退するだけでダメージまでには至らなかった
「決めきれないな…」
悠斗は確かに強い。闇の書と同格、いや、それ以上の戦いを続けている。けれど、今は闇の書の中の主である八神はやてを目覚めさせ管理人格と防衛プログラムを切り離さないといけない。それに完全暴走をしてしまったらいくら悠斗と言えどはやてを救うことはできない。だからこそその前にどうにかしてはやてを起こさなければならない。時間と相手に一定以上のダメージを与えてはならないその制限があるため悠斗は攻めあぐねていた。
(いっそのこと中からどうにかするか?いや、それは危険な賭けだな)
外からのアプローチがだめならば中からどうにかする。現実的な策かもしれないが、そうなると闇の書を押さえつけるものがいなくなる。それでは意味がない。それに悠斗自身夢の中に囚われて戻ってくる自身もない。
「貴様も、もう眠れ」
「生憎と眠るにはまだ早いよ」
「咎人に滅びの光を」
「っ!なろ!」
「スターライト」
闇の書が距離を取り魔力が収束を始める。集まっていく魔力を見て悠斗はこれはなのはがよく使うスターライトブレイカーだと理解した
(蒐集したものの魔法を使うのかよ。間に合うか?)
「わが呼び声に答え具現せよ」
よけることも可能だが、下手によけて仮にフェイトたちの方向にでも飛んでしまったら最悪だ。そのため悠斗は防御をするという選択肢しかなかった
「ブレイカァアアアアア!!!」
「フォースフィールド!」
球場に覆った結界が悠斗を包み込み闇の書が放った砲撃と激突する。
「くっ」
「夢の中へ…ファランクス」
「なに!?」
「シフト、ファイヤ!!!」
砲撃を防ぎ、拮抗状態であった悠斗と闇の書、しかし、闇の書がすぐに次の魔法を放つ。ブレイカーを防ぐことに集中していた悠斗は放たれた魔法弾に防御する暇もなく打ち貫かれる
「ぐっ…」
「まだ、生きていたか」
「生憎と、死ぬわけにはいかなんでね」
「ならば、覚めぬ永遠の夢の中へ」
煙が晴れ、服がところどころ破けているがどうにか致命傷を避けた悠斗だったが、それでも受けたダメージのせいか動きにさっきまで速さがなく、だんだんと押され始めた
「俺は、こんなところで負けるわけにはいかないんだ!」
「眠れーーーー!!!」
激突するこぶしと刀、魔法弾と斬撃
「お前の望みはそれでいいのか!?夢の中に逃げ込み、何も見ないことが本当に幸せだと思っているのか!」
「それが主の望みならば、私はかなえるのみだ!」
「おまえの主は本当にそれが望みだと思っているのか!」
「黙れ!!!!ブラッティーダガー!!!」
「武御雷!!」
無数の短剣を雷を纏った音速の突きで拭きとばす
「お前の主は家族を、友を、すべてを犠牲にしてまで夢の中に閉じこもることを望むようなそんな奴なのか!」
「違う!主は心優しいお方だ!」
「ならばこれが間違いだとわからないはずはないだろ!」
「お前が、お前がそれを言うのか!お前さえいなければ主は穏やかな聖夜を過ごせたのに!」
「ああそうだ。俺にすべての積がある。けどな、このままだとお前の主は死ぬことになっていたんだぞ!」
「わかっている!全てが私のせいだとも!それを私が止めることもできないのだとも!」
「諦めてそれで終わりか!何もせずに何も考えずに、それでいいのか!」
「お前に、お前に何がわかる!主を救うこともできずにただ夢を見せることしかできない、こんな私の気持ちをわかるのか!!!」
「諦めて、何もかもを捨てた奴の気持ちなどわかるわけない、わかりたいとも思わない!」
刀を振りぬき突撃をける悠斗
「黙れーーーーー!!!!」
しかし、闇の書はそれを予期していたのか紙一重でそれをかわし逆にこぶしを突きつける。そして悠斗はバインドで一瞬だが囚われてしまう
「しまっ!」
「お前も、眠れ!!!」
(吸収)
そして、悠斗は闇の書へ吸収された
「悠斗さーーーーーん!!!!!」
夜空に、誰かの悲鳴がこだました