プレシア「久しぶりね。この駄文を読むために来ていただきうれしく思うわ」
作者「なんか機嫌悪いっすね」
プレシア「うちのフェイトがずっと悠斗さんっていい続けるのよ!?納得できないわ!」
作者「一応主人公とヒロインなんで」
プレシア「なら、貴方を殺して物語を改変すればすべてが丸く収まらないかしら?」
作者「・・・・・・・・」
プレシア「・・・・・・・・・ニヤ」
作者 ダッ!←逃げ出す
プレシア「待ちなさい!!」
リニス「えーくだくだしてきたので。闇の書の中に囚われてしまった悠斗。これからどうなるのでしょうか」
アルフ「それじゃあ始まるよ!」
時間を少しさかのぼりフェイトたちは悠斗の戦いに眼を奪われていた
「すごい」
「なんて戦いだ」
切りかかり、よけて、殴って、放って、一つ一つの行動がとても速く目で追うのがやっとというほどの高度な戦闘が行われていた
「あっ!」
「悠斗さん!」
バインドに囚われた悠斗を見てなのはとフェイトが声をあげる
「フェイト待て!」
「待てない!!」
フェイトは和人の静止も聞かずに闇の書と悠斗の間に飛び込む。しかし、悠斗の体がだんだんと光輝きその場から消えてしまった。
「悠斗さーーーーーん!!」
フェイトの悲鳴がこだました。
「ここは、どこだ?」
真っ白な空間に悠斗は立っていた
「まさかまた死んだとか言わないよな?」
「そんなことあるわけないだろ?」
「オウルランド…」
「よ!久しぶりだな」
悠斗に声をかけたのは白いひげを生やした白髪の老人だった
「なんで、お前が…」
「ここが夢の中だからだよ」
「夢?」
「そうだ、しかし、お前には本当に何の欲もないな。この空間が物語ってるぜ?」
オウルランドはあたりを見回し何もない空間をさして苦笑した。そんな態度に悠斗は苦虫を踏みつぶしたように顔をゆがませた
「俺には、望む資格なんかないさ」
「そうか…それ、まだ持っててくれたんだな」
オウルランドがさすのは悠斗が持っている銀時計
「約束、したからな」
「大切なものを守ること、自分を守ること。そして、世界を守ること、か」
「俺のためにお前が死んだから」
「あれはお前のせいじゃない」
「けど!」
「俺は自分で望んだんだ、それがこの結末だ。後悔はしてない」
「でも、俺は!」
遠い昔、悠斗がアリシアを助け現代へと戻ったとき悠斗にはある異変が起きていた。それはヒュドラの暴走により生まれたブラックホールと干渉したことによる起ったもの、体の中に悠斗ともう一つ別の生命が生まれたのだ。悠斗はすぐに異変に気づきそれを取り除こうとした、そして出てきたのが
「僕、なんだよね」
「ルシファー」
悪魔と、魔王という存在。黒い髪に黒い瞳、背格好は悠斗とほぼ同じくらいの少年がそこにいた
「お前もここにいたんだな」
「そうだよ、ここは君の夢の中だかね」
「もう、会うことはないと思ったんだがな」
「僕もだよ。君は僕を殺したんだからね」
初めて会ったとき悠斗はルシファーと戦った。当時剣聖とまで言われていた悠斗だったが、それは周りが盛り上がって言っていただけのただの虚言だった。魔王の前に悠斗はなすすべなく崩れ落ちた。その時悠斗は何とかルシファーを体の中に戻すことに成功した。しかし、最後にルシファーは言った
「僕は君に呪いをかけてあげる。それで僕を殺しておくれ?けどね、僕は気が長くないんだ。だからさ、君の心僕が壊してあげる」
彼は悠斗の中に生まれた存在であったがその魂は本物の魔族のものだった。
ルシファーの望みはただ死を迎えること。自分という存在を破壊してくれる存在。
けれど、悠斗にはそれだけの力がなかった。だからこそかけられた呪い。他者を殺すころにより、その力を吸収することが可能となる呪い。これにより悠斗は本当の意味で剣聖と呼ばれる強さを身に着けることができた。けれど、それはその分だけ人を殺したことを意味していた。
「戦争だから、人を殺しても合法。君にしてはよく思いついたよね」
「っ!」
悠斗は誰かを殺すことを嫌がっていた。それは当たり前だしふつうだ。けれどこのままではルシファーにより自分の心まで壊されかねない。その時自分に奴を押さえつけるほどの力がなければ?大切なものを殺してしまったら?そう考えると悠斗にもう、迷いわなかった
「そうして、俺とお前は出会ったんだよな」
オウルランドとの出会い、互いに傭兵として戦争に参加した。戦争は熾烈を極めていた。奪い、殺し、だまし、汚し、そんな中でも悠斗はただひたすらに刀を振るった。そんな時だった
「お前は何を望む?」
「…あんたには関係ないね」
「ガキの癖に自分は不幸ですって面してんじゃねーよ」
「っ!貴様に何がわかる!?大切なものをこの手で奪うかもしれない恐怖が!救おうと決めていたのに壊すことしかできないかもしれない絶望が!お前に何が!」
ルシファーの存在、悠斗の中にある絶望の形
気が付けば悠斗はすべてを語った。そして言われた
「なら、俺がどうにかしてやるよ」
「は?」
「俺もな、お前と一緒で剣聖って呼ばれてるんだぜ?」
そういって笑ったオウルランドは戦争が終結してから悠斗をつれ孤児院へと向かった。悠斗もまさかオウルランドがこの孤児院のものとは思わず互いに顔を見合わせて驚いた。そして、すべてを話した。自分が魔法をつかえることを、自分の中にある悪魔の存在を、それによりみんなを殺してしまうかもしれないという恐怖を。
「つらかったわね」
そういって抱きしめてくれる人がいた
「私たちのためにありがとう」
お礼を言ってくれる人がいた
「よく、頑張ったね」
慰めてくれる人がいた。そんな温かい心に悠斗の心は確かに救われた。
そして、オウルランドと悠斗はともに戦い続けた。悠斗以上の力を持つオウルランドから今まで知識に頼った先方からしっかりとした戦術と技術を学んだ。そして
「やるんだな」
「ああ」
3年の月日を経て悠斗はルシファーとの決着をつけるために戦った。けれど
「がっかりだよ、結局僕は死ねなかった」
結果は僅差で悠斗が敗れてしまった
「もういいよ。この世界壊してあげる」
「待て!やめろ!」
「君はもういらないんだ」
ルシファーから放たれた閃光を悠斗はよけるすべもなく受けるはずだった
「へぇ」
「なん、で。……何やってるんだよ!オウルランド!!」
自分と同じようにボロボロだったはずのオウルランドがそこにいた。
「俺はよ、お前みたいなやつを救いたいって思って戦ったんだよ。だからこれでいい」
「なに、言ってんだよ!いいわけないだろ!お前には待ってるやつらがいるんだぞ!!」
「それは、お前も一緒だろ?」
「どうして、俺なんかのために」
「俺がそうしたかったからだよ。なぁ、悠斗。最後の頼み、聞いてくれるか?」
「馬鹿野郎!最後だなんていうな!待ってろ今助けるから!」
「もう、無理だよ」
「無理じゃない!!」
「悠斗!」
「っ!」
どなったオウルランドの瞳はいつものように優しくも力強い目だった。その瞳に吸い込まれるように悠斗はオウルランドを見続けた、そして
「俺を殺せ」
「なっ!」
「俺を殺せば俺の力がお前の力となる。もう持たない。けど、お前になら俺の力全部やってもいい」
「そんなこと、できるわけないだろ!」
長いようで短い、そんな時間を共に過ごし、友だと、家族だと思っていたものを殺す。それも自分のために。悠斗はそんなことできなかった
「時間がないんだ」
「ふざけるなよ!俺はそんな力望んでない!」
「このまま放っておいたらすべてが壊れる。だから、頼む」
「俺は…俺は!!!!!」
確かにこのままではルシファーによってすべてが終わってしまう。だから、これが最善だと理解はできる。けど、気持ちはそうじゃない
「悠斗、約束してくれ、大切なものを守ると、自分を守ると、世界を守ると。これは約束の証だ」
悠斗に渡したのはオウルランドが大切に持っていた銀時計だった
「俺の持ってるもの、全部やる。だから悠斗、勝手で悪いが、頼んだぞ」
「あ……あ…、あ。………うわああああああ!!!!!」
悠斗は刀を突きさしすべての力を吸収した。この時悠斗は本物の剣聖へとなったのだ
光に包まれ流れ込んでくる力、友との絆の力。悠斗はその力を胸に立ち上がった
「わかるよ、お前の力。ルシファー、決着をつけるぞ!!!」
そうして、悠斗は大切なものを犠牲にして自分の呪いを打ち殺した。けど
「まさか、僕を殺して。僕自身も吸収しちゃうなんてね」
ルシファーを倒し、すべてが終わるはずだった。けれど、呪いのせいでルシファーの力を吸収してしまった悠斗は人間でありながらけれど人間ではない存在へとなってしまった。
その結果、異常なまでの身体能力をてに入れることができた。しかし、体がまだ完全に出来上がっていないためフルドライブすれば体が持たないし。一定以上の負荷をかけると体に異常をきたす恐れがあった。
「あの時は悪かったな、勝手に約束を押し付けて」
「いや、最後に決断したのは俺自身だ」
「けっ、あの時泣き叫んだガキが言うじゃねーか」
「本当だよね、僕に切りかかってくるときも泣いてたし」
「五月蠅い!」
顔を少し真っ赤にしながら悠斗は叫ぶ、そんな姿を見て二人は微笑んでいた
「悠斗、もう行くんだろ?」
「ああ。あそこで待ってるやつらがいるんだ」
「あの嬢ちゃんか?」
目の前にはフェイトたちが戦っている姿が映っている
「ああ、大切な、奴なんだ」
「好き、なのか?」
「わからない。それに俺はこんな体だしな」
人でない悠斗はフェイトの気持ちを理解していても答えることはできなかった。それは恐怖からくるもの。自分の本当の姿を知ったとき拒絶されるかもしれない恐怖
「見る限りそんな子には見えないがな」
「でも、怖いんだ」
それは悠斗の弱さ。大人のような考えを持ち戦いの中で育った心は確かに成熟していた。けれど人との触れ合いを極端に避けてきた成果、誰かに嫌われること、憎まれることは慣れているが、大切なものからの拒絶は何よりも怖がった。
「フェイトたちはきっと受け入れてくれる、と思う。でも、冷たい目で見られたら、そう思うと怖いんだよ」
それは嘆き。強い意志を持った悠斗が持つ、ただ一つの弱点、心の弱さ
「ごめん、僕のせいで」
「謝らないでくれ。こんなことになるなんて誰も思わない。それにもとは俺のせいだ」
自分勝手な行動がルシファーを産んだ。悠斗はだからこそルシファーの望みをかなえることにしたのだ。
「そろそろ、行くよ」
いつまでもここにいるわけにはいかない。あのそこで頑張ってるフェイトたちがいるのだから。立ち上がった悠斗を見てオウルランドは微笑んだ
「また、会えてよかったぜ」
「…俺もだよ」
悠斗は前を向き刀を引き抜く
「ま、なんだ、その。ありがとな。約束。守ってくれてよ」
「まだ、果たせてない」
「僕もさ、あの時はあんなことしたけど、ありがとうね」
「お前を生んだのは俺の勝手な行動のせいだ。すべて俺の責任だ」
「はぁ、少しはましになってるかと思いきや」
「ほんとうにね」
「五月蠅い」
そういっているけど、彼らには悲観などなくただ笑顔があった
「それじゃ、な」
「ばいばい」
「ああ」
抜刀の構えをとり悠斗は目をつむる
思い出すのは、ともに歩いた記憶。戦いあったがそれでも、思いをぶつけあった記憶。
「オウルランド、ルシファー」
彼らは答えない。それでも、悠斗は構わなかった
「ありがとう」
そういって悠斗は刀を振りぬき空間が砕け散った