クロノ「みんな、よろしく」
作者「今回は前回と違って主人公である咲夜君とお友達という設定ですがどうですか?」
クロノ「前回の彼が主人公の時より出番があると信じたいな」
作者「つまり私が設定を忘れて書いていくってことですか?失礼な」
クロノ「事実だろ。批判が少なかったとはいえ。君の話は駄文だ。少しは反省することをお勧めするよ」
作者「うわ~ん!空気の読めない子に説教された!」
クロノ「なっ!どういう意味だ!」
作者「くっそ~。こうなったら作者の権限で君の出番を」
クロノ「そうやって好き勝手するから、駄文なんだ。今に悪いコメントで埋まるぞ」
作者「まさかの袋小路!?」
クロノ「それでは、こんな奴の話だがみんな、楽しんでくれれば幸いだ」
作者「これって作者いじめ?そうなの?そうなのかよ!」
クロノ「そもそも、僕のセリフですら君が書いてるんだから自演乙だな」
作者「やっべ!恥ずかしい!!」
クロノ「それじゃ、本当に始まるぞ」
作者「楽しんでくれればうれしいです!」
あの日から1年の月日が流れた
咲夜は今管理局の士官学校に通っていた
「なぁクロノ」
「なんだ」
「最近エイミィとどうよ」
「ぶっ!」
「うわ、きたね」
「き、君はいきなり何を言っているんだ!」
「だってな」
「だってじゃない!」
咲夜と同じくらいの年の少年クロノは咲夜の行き成りの物言いに飲んでいた紅茶を噴き出した。クロノとは士官学校を同期で入学した。部屋が同じであり年も同じためすぐに友と呼べれる中になった。クロノも最初はとっつきにくかったが咲夜の漂々とした行動に毒気を抜かれたとでもいえばいいのか今では気を許している
「それより、あと一年だけどお前進路決まってるの?」
「またいきなりだな。僕は執務管になるつもりだよ」
「ああ、勉強してたもんな」
「君はどうなんだ?相変わらず嘱託希望か?」
「う~ん、そんなとこだな。正直これと言ってやりたい部署があるわけでもないし」
あの戦いの後咲夜は管理局に保護された。その時ユリウスたちも生きていることは知ることができたが、ロストロギアを暴走させた責任を取るため今は管理局のために奔走している。主犯であるグロウも捕縛され咲夜はこれからどうするか悩んでいた時ミゼットと名乗る女性に局員にならないかと言われ特にやることもなかったので了承。そして今に至る
「君の戦闘能力はかなりのものだそうも言ってられないだろ」
「と言ってもな」
咲夜はリンドで戦ってきた経験があったためここにいる士官生の中でもトップクラスの戦闘能力を保有していた。何度か教官とも戦い勝利もしている。それを局は買ってはいるが
「俺の魔力は低いからな」
「あれだけの戦闘をして魔力はCだからな」
咲夜の魔力は普通の局員並しか持っていなかった無論、いまだに子供である咲夜はこれから伸びる可能性もないわけではないが今の魔力ではどこの部署でも微妙な感じだろう
「それなら、僕が執務管になったら補佐につかないか?」
「は?それならエイミィがいるだろ?」
「だから、どうして君は事あるごとに彼女の名前を出すんだ」
エイミィ、咲夜やクロノよりも少し年上だがその明るい性格から結構人気がある。咲夜はクロノとある意味ではライバルと言っていい感じで互いが認め合う関係だがそれでも入ったばかりのころの冷たかったクロノを癒したのはエイミィだった。クロノも言葉には出さなくても感謝はしているみたいだ
「まぁいい。補佐はこれと言って人数は決まっていないし君さえよければだな」
「あー。じゃクロノが試験に合格したらいいぜ」
「もとより合格しないことにはどうにもならないだろ」
「それもそうか」
ははと咲夜は少し笑いクロノも頬を緩めた
「あー!ここにいたんだ」
「おう、エイミィ」
「どうかしたのか?」
「アグネス教官が探してたから」
「げぇ」
「君はいつもその顔だな」
アグネス・フリッカー。咲夜がいまだに勝てない教官の一人である。もとは教導をしていたらしいのだが、数年前から前線から離れて士官学校の教官を務めている人である。咲夜ははじめは負け続きのため何度かアグネスに試合を挑んだが全敗している。そのため、少しだけ苦手意識があるのだ
「俺なにもしてないぞ」
「どうして何かする前提なんだ。僕も呼ばれているしそれはないだろ」
咲夜は別に問題児というわけではない。ただ戦闘で教官をぼこぼこにしたり授業は基本的に寝ていたりしているだけだ
「それより早く行こうよ」
「ん?エイミィも呼ばれてるのか?」
「うん。だから探してたんだ」
「なるほどね」
三人はそのままアグネスのもとへと向かった
「お前たちも今年には卒業だろう。それで卒業試験を受けてもらう」
「教官質問よろしいですか?」
「なんだクロノ」
「どうして今のですか?試験は10か月後だと思うのですが?」
今は5月。試験は10か月後の3月に行われるのが基本であった。そのためこのように早めるのは異例であるためクロノは疑問に感じたのだ
「クロノは執務管志望だろ、そのため成績が優秀であるお前を早めに試験し勉強に集中させてやろうというのがほかの教官の意見だ。無論必修は受けてもらうが、それでも時間はできるだろ?」
「それは、そうですが」
ありがたい申し出だが、クロノとしてはほかにも自分と同じような人間がいるのに自分だけ優遇してもらっていいのかという思いが言葉を濁らせる
「咲夜とエイミィもクロノとはチームだ。当然参加する義務がある。と言っても咲夜の場合はさっさとここから出て行けというのが教官の意見だしな」
「うげぇ」
「そんな顔をするな。そもそもお前が悪いのだ。教官に変なあだ名をつけたり馬鹿にした態度をとったり。少しは反省しろ」
「へ~い」
咲夜は自分が勝った教官に対しては変なあだ名をつけたり馬鹿にした態度をすることが多い。それは自分がそいつからもう学ぶことがないからとしてつけるのである。無論あだ名に関してはただの趣味なので誰にでも一回はつける。クロノも初めはクロ助、エイミィはアホ毛と呼んでいた。名前で呼び始めるのはただの気分なのでこれといった意味はない
「エイミィはオペレータ志望で今でもそこそこ能力はある。だからお前もクロノ同様に勉強のためにと考えた結果だ」
「俺だけが厄介者かい」
「自業自得だろ」
「だね」
「お前らなぁ」
結局はチーム全員にそれぞれ理由があったためのこの処置なのだ
「それでは試験内容は生態調査だ。管理世界のエスティスと呼ばれる世界に行ってどの生物でもいいから1か月間調査しレポートにまとめろ」
「「「はい(了解)」」」
三人は各自部屋に戻り旅立つための準備を始めた
「しっかし、生態調査ね」
(あまり文句を言うのもどうかと思います)
「なんだ、いきなり」
(出番がなかったもので)
咲夜に話しかけているのは咲夜が持つデバイス、アルカス。戦闘に関しては如月を使っているのでデバイスはいらないと咲夜は言ったのだが管理局の信条として質量兵器である如月を容認するわけにはいかずミゼットが持たせたのがアルカスである。咲夜はアルカスを情報系の書類整理くらいにしか使わなかったのであまり意味はなかった
「それで、情報整理はできたか?」
(ええ、エスティスに生存している生物の種類は100種以上ですね。その中で危険種指定されているものが15種。少ないと思いますが気負つけたほうがいいと思います)
「俺も危険種とは遣り合いたくないしな」
危険種。人を襲ったり保有魔力の多さから管理局が危険と判断した種別である。その中には龍や虎はもちろんくもなんかと言った爬虫類も含まれておりさまざまである
過去に一度だけ咲夜は危険種と遭遇し戦ったのだが、結局は撤退を余儀なくされた
「今なら勝てるかな?」
(おやめになったほうがよいかと。それにアルテマも持つとは思えません)
「だよな」
咲夜が士官学校に入り如月を使ったときアグネスから使用を禁止された。そのためデバイスが支給されたのだが、強度に問題があったため咲夜は何度もデバイスを壊してしまった。そのためこれまたミゼットが咲夜のために開発部門に作らせたデバイスがアルテマである。AIを搭載せずにただ強度を追い求め実践だけを見据えて作ったデバイスのため話すことはない。しかしアルカスは何か通じることがあるのかたまにアルテマの翻訳みたいなことをしていることがある
「咲夜、そろそろ時間だ」
「あいよ~」
「緊張感がないな」
「緊張するくらいでどうにかなるならしてやるよ」
咲夜は管理局に引き取られてから性格が変わってきた。初めは無口でほとんどしゃべらなかったのだがミゼットや周りの人々によって少しづつ変化していった。基本的に人を信じることがなかった咲夜は少しだけ周りを信じるようになった。しかし、それでも心のどこかでは信じきれないのか漂々とした態度で周りを惑わし自分という人間を掴ませないようにしている。ただし、戦闘になるとこれでもかというくらい冷徹になるときもある
「それで、情報取集は終わったか?」
「ああ、アルカス。データを送ってやってくれ」
(かしこまりました)
「さぁて、さくっと終わらせて惰眠をむさぼるかね」
「いつもだろ」
「うっせ」
クロノと咲夜はエイミィと合流してエスティスへと向かった