魔法少女リリカルなのは~転生する者~   作:かおうどう

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作者「さて、無印もだいぶ後半に差し掛かってきたね」

フェイト「そうですね。サクヤにはずっと迷惑かけっぱなしだな…」

作者「本人は気にしてないと思うけどね」

フェイト「なにかお返ししたいな…」

作者「犬耳つけてメイドの服でもしてみたら?」

フェイト「は、恥ずかしいよ…」

作者「くっ。なんだこのかわいい生物は…」

フェイト「それにサクヤも喜んでくれるとは思えないし…」

作者「(そんなことないと思うけど…)そういえば前回は無茶したよね」

フェイト「うっ……やっぱり、サクヤにお礼します」

作者「そもそもさ、フェイトさんは咲夜君のことどう思ってるの?」

フェイト「え?えーと…なんだろう?」

作者「わかってなかったんかい!」

フェイト「だ、だって。私母さんとリニスとアルフ以外の人と会うなんて初めてだからどうしていいのか…」

作者「こんなところで箱入りが邪魔するだと…」

フェイト「箱入り?私箱になんて入ってませんけど?」

作者「はい!天然いただきました!」

フェイト「ふぇ!?なに?私何か間違えましたか?」

作者「なんか疲れたので(主に精神が)もう、本編いきましょ?」

フェイト「あ、はい。リリカル・マジカル。始まります」


休憩と新たな出会い

「そのあと、フェイトを連れてここまで来たんだよ」

「なるほどな…」

 

咲夜は話で聞いてる子が知り合いだとはアルフには伝えなかった。が、どうしても言いたいことはあった

 

「アルフ、お前はその子を甘ったれた子だといったが俺からしてみればその子も十分に強い子だと思うぞ」

「…あんた、その子の肩を持つのかい?」

「違うな、ただ、それだけの覚悟を持った子を甘ったれたとは呼べないだろ?」

「…覚悟ってなんだい」

「フェイトがどうしてジュエルシードを集めているのか俺は知らない。けれど、話で聞いたその子はちゃんと自分の気持ちを、思いを言葉で伝えたのだろ?それは一つの覚悟だ。覚悟を決めたものは決してひかない。その思いが強ければ強いほど。だからその子は甘ったれたとは言い難いと思ったまでだ」

「思いが強い…」

 

アルフもその言葉にフェイトを重ねたのか少しだけどこか納得したような表情をした

 

「ま、結局どっちが正しいのか俺にはわからないさ。フェイトの理由も知らないから簡単にフェイトだけに肩を持つわけにもいかなしな」

「あんたってやつは…そこは普通フェイトの肩を持つとか言わないのかい?」

「言わない。そもそもあの子がそれを望んでいるとは思わないしな」

「…それもそうか」

 

良くも悪くも今のフェイトは他人の気持ちなんかに左右されるような心境じゃないだろうと咲夜もアルフも思っている。だからいくら心配だといっても思いをぶつけても決して届きはしないのだろう

 

「あたしは、これからどうするべきなんだろうね」

「思ったように動いてみたらどうだ?たぶん、一番信用しているのはアルフ。おまえだろ?」

「そうだと、いいんだけどね」

 

アルフは少しだけ言い難いようにつぶやいた。なぜ、フェイト主義のアルフがこういうのか咲夜にはわからなかったが追及もしなかった

 

「なぁ、咲夜」

「なんだ?」

「フェイトの母親に会ってほしい。と言ったらどうするんだい?」

「フェイトの母親?」

 

初めて聞く言葉に咲夜は首を傾げた

 

「フェイトはあの鬼婆の命令でジュエルシードを集めてるんだよ。でも、このままじゃフェイトがどうにかなっちゃいそうで私は怖いんだよ。だから、だめかね?」

「……たぶん、俺があったところで何も変わることはないと思うんだが」

「けど、変わるかもしれないだろ?」

 

それはアルフの希望的な観測だと咲夜も、言っているアルフ自身も気が付いていた。でも、アルフはフェイトに明るい笑みをよみがえらせてくれた咲夜ならと少しだけ期待していたのだ

 

「どうにかできるならしてやりたい。そう思うが…俺には無理だ」

「…そうかい。悪いね。急にこんなこと言って」

「いや、俺こそすまない」

 

元気のように取り繕ってはいるが明らかにアルフからは落胆の表情が見て取れる。けれど、咲夜も管理局としての立場もある。そう簡単に首を縦に振れない

 

「もし」

「?」

「この件がかたずいたら…あってみるのはいいかもな。フェイトの友達として」

「それでもかまわないよ!」

 

さっきと打って変わって嬉しそうなアルフに現金な奴だと咲夜は苦笑しながらも微笑んでいた

 

(…母親の命令ね。となると、そいつが黒幕なんだろうな…あまり肩を持つのはよくないんだけど)

「アルフ」

「なんだい?」

「これは一つ忠告だ。さっきの魔力でたぶんかなり小規模ながら次元心が起きた可能性もある。だから管理局が来るかもしれないから今まで以上に気負つけろよ」

「…わかったよ」

 

顔をきつく締め、咲夜の忠告を受け入れたアルフ

 

「それと、もう一つ。これはたぶん関係ないと思いたいが。フェイトの背中や腕の傷。あれは何だ?」

「っ!」

「あれはここ最近のじゃないな。いや、それもあったが…誰にやられた」

 

治療する際に手以外にもけがはないかアルカスにスキャンをかけてもらったところ体のいたるところに蚯蚓腫れや擦り傷が多く見られた。あれ人為的につけないとつかないような傷ばかりだ。いくらフェイトがあれな子でもさすがに自傷壁はないだろうと咲夜も思っている

 

「…あの鬼婆だよ」

「…そうか」

 

予想はしていたといった顔をした咲夜にアルフは唇をかみしめた

 

「一応治癒はしておいた。でも、あまりあの年でつけていい傷じゃない。これからもし、またけがをするようなことになったらフェイトが何と言おうとここに連れてこい」

「ああ、助かるよ」

「何、うちの常連に手を出す不定の輩は成敗しなきゃいけないしな」

 

どこかとぼけたように笑う咲夜にアルフも笑みをこぼした

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

「そう、昨日そんなことが。ごめんねなのはちゃん。私たちがいけなかったばかりに」

「ううん。二人とも用事があったんでしょ?なら、仕方ないよ」

「…ねぇ、アリサのこと。どうするの?」

「…………全部は言えないかもしれない。けど、ちゃんと気持ちを伝えようと思うの。」

「そっか」

 

楓たちは強い瞳をしたなのはを見て微笑んだ

 

(どうやら、ちゃんと原作通り行ったみたいだね)

(そうね。初めは私たちの介入もあったし、あの木の事件も起きなかった。だから心配してたんだけど、杞憂だったみたいね)

 

なのはが原作で決意を固める話であった事件を楓たちは警戒はしていた。それこそあのひサッカーの試合を見て確認しようとまでした。しかし、結果はその男の子はジュエルシードを持ってはいなかったのだ。すでに咲夜が拾った後だったのだが、それを知らない二人は自分たちのせいで物語が狂ってしまったのではと思い始め。フェイトと向き合う今回の件は傍観しようと決めたのだ

 

「それで、レイジングハートはどうなったの?」

「うん、ユーノ君が言うには1週間くらい自己修復機能で何とかなるみたいなの」

「そう、よかったわね」

「うん。ありがとう」

「てことは、フェイトってこも同じ状態なんだよね?」

「たぶん」

「なら、少しゆっくりしたらどうだい?探索は僕らが引き受けるから」

「でも!」

「今は、休もう?ね?」

「……わかったの。でも、何かあったら絶対に呼んでね!」

「「うん(もちろんよ)」」

 

楓と良太郎は二人だけでジュエルシードの探索を始めた。しかし、結果は出ずに結局ジュエルシードも発動せずに1週間の時が流れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひどいわ、これはあんまりにひどいわフェイト」

「ごめんなさい。ごめんなさい!」

 

フェイトは母親であるプレシア・テスタロッサに提示報告に時の庭園まで来ていた。渡したジュエルシードは4つ。探索を始めてからまだ3週間程度ですでにこれだけ集めたのはかなりの速さだ、だが

 

「これでは足りなすぎる。あなたは私の。大魔導士である私の娘なのよ?…これは少し、お仕置きが必要かしら?」

「ひっ!」

 

持っていた杖が鞭に変わった瞬間落ち込んでいたフェイトの表情が恐怖で埋め尽くされた

 

「哀しいわフェイト。あまり母さんを哀しませないで」

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

フェイトの悲鳴をアルフは扉の外で聞きながら唇をかみしめていた

 

(なんなだい。フェイトが何をしたって言うんだい!こんなの、こんなのあんまりじゃないか!いったいジュエルシードってなんなんだよ!)

 

いつの間にか自分のこぶしに血がついてるのを見ながらそれでもアルフは自分の不甲斐なさを呪うようにこぶしを打ち続けた

 

「さぁ、お行きなさいフェイト。早く母さんを喜ばせて」

「…はい、……母さん」

 

傷ついた体に鞭を打つように気丈に立ち上がってフェイトは部屋から出ていった

 

「…人形のくせに」

 

プレシアのつぶやきを聞いたものは誰もいない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの、アルフ?なんでサクヤのとこに行くの?」

「約束したじゃんかよ。けがをしたら咲夜のところにいくって」

「でも…」

 

時の庭園から戻ったフェイトたち。アルフはすぐにフェイトの手を引いて咲夜の店まで歩き出した

 

「それに咲夜も言ってたよ。フェイトがなんと言おうと連れて来いって」

「…私、だめだね。アルフにもサクヤにも心配ばかりかけて」

「そんなこと「何馬鹿なこと言ってるんだアホっ子め」咲夜!」

 

アルフが声を掛けようとしたとき後ろから咲夜が声を掛けた

 

「子供なんてのは心配されて当たり前なの。わかったか?」

「でも…私は強いから」

「はぁ、俺に負けてるくせに何言ってるんだか」

「うっ…でも、次は勝もん!」

「ほ~。それは楽しみだ」

 

にやにやと意地悪な笑みを浮かべる咲夜にフェイトは顔を真っ赤にしながらも食らいついていた

 

「と、けがしてるな。準備はしてあるから早く店に入りな」

「…うん」

「フェイトを頼むよ」

「あいよ」

 

アルフに手を振りながらもフェイトを連れて咲夜は奥の部屋で治癒魔法の魔法陣の上にフェイトを座らせた。もともと簡単な魔法しか使えない咲夜だが、如月から教わり、こうして魔法陣を書くことで自分にできる以上の治癒を可能とした

 

「こんな感じか。体調はどうだ?」

「大丈夫。問題ないよ」

「そうか、なら、まずは飯を食べていけ」

「でも、すぐにジュエルシードを探さなきゃ」

「なら、これ一つやるか食べていきな」

「これ、ジュエルシード…」

 

咲夜もジュエルシードを見つけたのは本当にただの偶然だった。けれど、フェイトはジュエルシードをもらえるなと、本当は咲夜のご飯を食べたかっただけあってすぐに承諾した。

そして、ごはんを食べ終わったころ

 

「これって」

「ジュエルシードが動き出した」

「フェイト、早く行こうよ」

「うん」

「………今回は俺もついていこう」

「え?サクヤも?」

「ああ。だめか?」

「いいけど、どうして?」

「少し、気になってな。なに、後ろから見てるだけだから何もしないよ」

「……わかった」

 

こうして咲夜たちはジュエルシードのもとへと向かった

 

 

「バルディッシュ、どう?」

(recovery complete)

「そう、頑張ったね。偉いよ」

 

きれいに元に戻ったバルディッシュをゆっくり撫でながらフェイトは海上のほうに目を向けた

 

「きっとあの子たちも来る。急ごう」

「………フェイト、気負つけて行って来い」

「うん。ありがとうサクヤ」

 

咲夜に微笑んでフェイトたちは発動したジュエルシードまで飛び出した

 

「うお~生意気にバリアまで張るのかい」

「うん。それにあの子たちもいる」

 

フェイトたちが目を向けた先にはすでになのはたちがバリアジャケットを装着して戦っていた

 

「行くよ、レイジングハート」

「アラストール。燃やすわよ」

「俺の必殺技パート2!」

 

なのはが高く飛び上がり砲撃用のカノンモードへと変形する

 

「打ち抜いて、デイバイィィイイン!」

「爆熱、天昇!」

(Fullcharge!)

「バスタアァアアアアアア!!」

「フレイジングブレイバァアアアアアアアア!」

「でりゃあああああああ!!」

「アーク、セイバァァアアアア!!」

 

四人の一斉攻撃にバリアもむなしくジュエルシードが取り出された

 

「ジュエルシード、シリアルⅦ!」

「封印!」

 

なのはとフェイトから放たれた閃光がジュエルシードを包み込み封印状態に変えた

 

「ジュエルシードに衝撃を与えたらいけないみたいだ」

「うん。この前みたいになったら私のレイジングハートもフェイトちゃんのバルディッシュもかわいそうだものね」

 

その言葉に少しだけフェイトの顔が固くなった。けれど、すぐに気を取り直してバルディッシュを向ける

 

「私が勝ったら、ただの甘ったれた子じゃないってわかってもらえたら。お話、聞いてくれる?」

「……………」

 

フェイトはなにも答えない、けれど、それでもなのはは構わずふたりは同時に空を掛けた。しかし

 

「ストップだ!時空管理局クロノ・ハラオウンだ。詳しい事情を説明してもらおうか」

 

魔法陣から突如現れたのはなのはたちと同じくらいの背格好の少年だった

 

(クロノ…相変わらず空気読めないやつだな。それに背も伸びてないし…)

 

現れたクロノに対して咲夜は懐かしさと同時に友の相変わらずさに苦笑していた

 

(アルフ?何をするきだ?)

 

魔法弾を空中に漂わせていたアルフは一直線にクロノに向かって打ち込んだ。それをクロノは障壁を張ることでどうにか防ぐ。しかし、その瞬間フェイトがジュエルシードに向かって駆け出した

 

(あのアホっ子!クロノのことを甘く見すぎだ!)

 

ともに戦ったこともあるからあれくらいで目くらましにもなにも意味がないことを咲夜は理解していたため、すぐに動いたフェイトのうかつさに唇をかみしめた。けれど、咲夜はすぐに思考をもとに戻しフェイトのもとへと駆け出した

 

「あっ!」

 

なのはが声を出してクロノの魔法弾がフェイトに向かって飛ぶ。しかし

 

「ふぃ~。ぎりぎりセーフかな」

「サク…ヤ?」

 

自分を抱きかかえている咲夜をフェイトは不思議そうに見上げていた

 

「咲夜お兄さん?」

「どうして…」

「あの野郎…なんでこんなところに」

 

驚いているのはなにもフェイトだけではなくなのはたちも兄に近い存在である咲夜を信じられないように見ていた

 

「咲夜!君はどういうつもりだ!」

「悪い、クロノ。でも、この子はやらせない」

「どういうつもりだ」

 

どうして、フェイトをかばうのかクロノにはそれが理解できなかった。少ない時間だけれどもともにいたクロノは咲夜のことを少しは知っているつもりだった。だからこそ今回の行動はわからなかった

 

「どうって、簡単なことだよ」

「なに?」

「この子がうちの常連だから」

「「「「は?」」」」

 

警戒心を強めていた4人はあまりにもよくわからないセリフに呆けたように目が点になった。抱きかかえられたフェイトもほかーんとして口を開けている

 

「だから、この子がうちの常連だから怪我されたら困るんだ。うちの店のルール知らないわけじゃないだろ?」

「おまっ!それ本気で言ってるのか!?」

「当たり前だろ?」

「君はっ!…………はぁ~またなんだな」

「あー悪いな」

 

前に咲夜をスカウトに来た局員を何度も追い返している咲夜のことをクロノももちろん知っていた。それで、何度小言を言われ続けたことか。そんなクロノの様子に咲夜は苦笑で返した

 

「さて、それじゃまたな」

「あ!待って咲夜お兄さん!」

 

咲夜はなのはの静止も聞かずにその場から離れていった

 

「さて、君たちから話を聞きたい一緒に来てもらえるか?」

「あの、でも咲夜お兄さんは?」

「あいつの居場所はわかっているし。こちらから呼び出せば来てくれるだろう」

「今はついていきましょ?なのはちゃん」

「楓ちゃん」

「決まったか?それならこっちだ」

 

クロノに連れられなのはたちは時空船アースラへと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フェイト、あまり無茶をするなよ」

「ごめんなさい」

 

あきれたように言う咲夜にフェイトはさらに落ち込んだように顔をうつむかせた

 

「それよりもあんたあいつらのこと知ってたんだね」

「そうだよ!あの子たちとどういう関係なの!?」

 

アルフの言葉にフェイトは鋭い剣幕で咲夜に詰め寄った

 

「クロノは俺が嘱託になる前一緒に仕事をしてたんだよ」

「あんた、もともとは管理局員だったのかい?」

「いや、クロノ本人に頼まれて仕事をしてたんだ。登録はずっと嘱託のままだ」

「それよりもあの子たちは!?」

「なのはは俺と同じ喫茶店をやっているところの娘だよ。残り二人もその友達。これでいいか?」

「知り合いだけなんだよね?」

「ああ」

「よかった…」

「何がだ?」

 

ほっとしているフェイトに咲夜は首をかしげていた。そんな様子をみてアルフは苦笑するだけだった

 

「それよりも、どうするんだ?管理局まで出てきたし。俺ももうお前たちを助けてやることはできない」

「どうしてなんだい?」

「どうせ、そろそろ」

(咲夜。君から話が聞きたいと艦長が言っている)

「ほら、来ちゃった」

 

繋がった通信をみて咲夜は苦笑した。勝手にアルカスが通信をつないだのだ

 

(なんだ、彼女たちもいたのか)

「連れて行かないからな」

(…わかっている。そこまで期待していない。彼女たちもいるし、できるだけ早く来てくれ)

「あいよ~。ということだ、お前たちも家にそろそろ帰っておけよ。ここにいたら管理局の奴らが来るかもしれないから」

「咲夜、大丈夫なの?」

(大丈夫ですよフェイトさん。この人が簡単に彼らの言いなりになるとは思わない方がいいと思います)

 

アルカスの言葉に咲夜はしつれいなと顔をゆがませたがそれが逆にフェイトを安心させたのかフェイトは微笑んでそのままアルフと帰って行った

 

「さて、そろそろ行きますか」

 

片手にバームクーヘンをもって気楽な感じに咲夜はアースラへと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ!咲夜お兄さん!」

「よ、ポンコツ少女」

「なのはちゃんがポンコツかは置いておいていったいどういうことですか!」

「そうだよ、ちゃんと説明してください!」

「二人ともなんかひどいの!?」

 

なのはに対する物言いになみだめになりながらもなのはは抗議の声をあげる

 

「あー君たち。とりあえず、落ち着いてくれないか?」

「クロノも久しぶりだな」

「本当にな。こんな形になるとは思ってなかったよ」

「はは、悪いな」

「はぁ~君の予想外さにはなれたと思っていた僕にも問題はある」

 

ため息をつきながら固い表情をしているクロノに咲夜は苦笑を漏らした

 

「そういえばどうして咲夜さんとクロノさんは知り合いなんですか?」

「あ、それ私も気になるの!」

「そういえばそうね。どうしてかしら?」

 

3人はなぜ咲夜がクロノと知り合いであるのか疑問であったが今の今まで聞く機会がなかったのだ

 

「なんでも何も俺はクロノ同じ訓練校にいたからだよ」

「「「は?」」」

「さらに言うならこいつは嘱託魔導士だ」

「「「え?」」」

「おまけに言うなら1年間俺はクロノの補佐官をやっていたんだ」

「「「はぁあああああああああ!?」」」

 

行き成りのカミングアウトに三人は目を丸くした

 

「えっと咲夜さん?」

「君は?」

「あ、僕はユーノ・スクライアです。今回のジュエルシードは僕のせいで」

「違いよ!ユーノ君のせいじゃないよ!」

「そうよ、あれはあくまで事故でしょ?」

「気にしすぎだよ」

「みんな」

「あーなんとなく理解はした。それで、何かようか?」

 

感激したようにほのぼのとした空気に咲夜は視線を泳がせながらユーノに尋ねた

 

「あ、すいません。聞きたいことは咲夜さんはどうしてジュエルシードを集めているんですか?」

「それ、私も聞きたいの」

「もちろん。説明してもらえますよね」

「リンディさん。エイミィ」

「久しぶりだね、咲夜君」

 

扉から入ってきたのはクロノの母であるリンディと訓練校の動機であるエイミィだった

 

「それで、咲夜君。お話しましょ?」

「ええ、わかっていますよ。でも、これ、いるでしょ?」

「そ、それは!?」

 

咲夜が手に持っている箱を見てリンディの顔が変わった

 

「さぁ!エイミィ!お茶のよういよ!」

「了解です!艦長!」

「あ、おい!」

 

急にせわしなく動き出した二人にクロノが手を伸ばすがすでにそこに二人はおらずクロノはため息をつきながらもさっきまでなのはたちと話していた艦長室へともう一度案内した

 

「まず初めに勘違いしている。俺はジュエルシードを集めてはいない。実際に今は1個も持っていないからな」

「そうなのか?」

「ああ、それと、俺があの子を助けたのは本当に常連の客だからだ。それ以上でもそれ以下でもない」

 

あくまで普通のことを言うような咲夜の態度に事情を知っているクロノたちはあきれたように、そしてなのはたちは理解できないのか首をかしげていた

 

「こいつは散々スカウトにきた管理局の人を追い返しているんだよ」

「え?どうしてそんなことを?」

 

そんなことをすれば問題になるのになぜそんなことをするのか理解ができなかった

 

「俺は嘱託でゆったりするのが性に合ってるし。今の店も気に入ってる。だから局員になるつもりはないんだ」

「それで、こいつを恨んだ局員の一人が常連にいやがらせまがいのことをしたんだ。もちろん、そいつは解雇されたがその前に咲夜がぼこぼこにしてしまってな」

「「「「え!?」」」」

「うちの客に手をあげるなんて許さないからな」

「というわけだ。本当にこいつには裏表もない」

 

わかったようなわからないようなそんな微妙な表情をなのはたちはした

 

「それで、咲夜君、これからどうするの?」

「どうするも何も手伝いはしませんよ」

「やっぱり?」

「はい。無論彼女たちにもです。それはすでに伝えてありますので」

「そういうところは変わらないわね」

 

リンディはあきれたようにため息をこぼした

 

「あ、もちろん。この町に危機が及ぶようなことになったら手を出しますが。それ以外は基本的には傍観させてもらいます」

「そう、あなたが入ってくれればこちらとしても助かるのですが、しかたありませんね」

「かあさ、艦長。本当にいいんですか?」

「あら、クロノ。あなたなら咲夜君を説得できるの?」

「……無理です」

「でしょ?」

 

クロノも咲夜の手を借りることができないことは百も承知だが、それでも少しはと希望はあったのだ

 

「えっと、咲夜お兄さん。本当にダメなんですか?」

「ああ、それと。ポンコツ少女。あのアホっ子と話したいなら生半可な覚悟で決めるなよ?」

「アホっ子って…フェイトちゃんのことですか?」

「そうだ。あの子の覚悟は強い。だからこそ、言葉じゃ止まらないかもしれない。それでも、やるのか?」

 

聞くまでもないと咲夜は思っていても聞かずにはいられなかった。フェイトがあれだけのけがを負ってもジュエルシードを集めようとしている覚悟。それを覆すのは生半可な覚悟じゃ足りない。だからこそ確認の意味も含めてなのはに問う

 

「はい、どうしても伝えたいことがあるんです」

「そっか……なら、俺からは何も言わない。がんばれよ」

「はい!」

 

元気よく返事をするなのはに微笑ましいものを感じながらもやっぱり杞憂だったなと咲夜は思った

 

「それで、ジュエルシードは残りどれくらいなんだ?」

「私たちが今まで集めたのは6個です」

「ならあと10個だな」

「あっちは5個持っているってことか?」

「たぶんな。確認したわけじゃないが俺が知っているのは6個だ。少なくとも見つかってないのは8個ってだけだ」

「なるほど…」

 

こうして、ジュエルシードの情報を確認し終わり咲夜は店に帰って行った

 

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