フェイト「なら、頑張ってみたらどうですか?」
作者「そうなんだけどね、これが学生のつらさだよ」
フェイト「お勉強とかリニスとしかしたことないから、楽しいのかな?」
作者「友達がいるから楽しんじゃないかな?」
フェイト「友達…」
作者「まぁ、私のぐちより。あらすじ行こうか」
フェイト「えっと、あの白い子たちとみんなでジュエルシードを封印したんだよね」
作者「そう、そしてなのはちゃんが言った友達になりたいって一言」
フェイト「わたしは……」
作者「それぞれの思いが交差して、そして、今…」
フェイト「リリカル・マジカル。始まります」
その頃上空のアースラにアラート警報が響いた
「次元攻撃反応!あと、6秒!?」
エイミィの言葉むなしく次の瞬間にはアースラは巨大な雷に打たれた
そして、それはなのはたちの場所まで響いていた
「母さん!?」
フェイトはびっくりしたように上空に漂う雷を見ていたが、すぐにその雷がフェイトに降りかかった。
「うわあああああああああああ!」
「フェイトちゃん!」
なのはは手を伸ばそうとするがそれよりも先にアルフがフェイトを抱えてすぐにジュエルシードまで向かい手を伸ばした。あと少しでジュエルシードを掴む次の瞬間。クロノがアルフの手を抑えた。
「なっ!」
アルフは驚いた顔をしたが、すぐに怒りの表情へと変化した。
「邪魔、するなあああああ!!」
クロノを投げ飛ばしジュエルシードに目を向けるがそこには3つしかなかった
アルフはクロノを見るとクロノがジュエルシードを3つデバイスの中に入れた
「うああああああああああああ!!!」
手に魔力をためアルフは海に打ち込んだ。打ちあがった水しぶきはまるでアルフの怒りを表しているようになのはたちを襲って、視界が明けたときそこにアルフたちはいなかった
「フェイトは大丈夫なのかい?」
「ああ、怪我自体はそこまでひどくない。俺の能力を使わなくても2,3日で回復するだろう」
「そうかい」
ほっとしたアルフだが、咲夜の顔はいまだに固いままだった
「だが、これでいいわけじゃない。あの攻撃ジュエルシードをとるためにフェイトを切り捨ても構わないといった感じだった。フェイトの母親はそこまでやるのか?」
「正直あたしもここまでやるとは思ってなかったよ。今までもフェイトにあたることはあってもこんなに傷つけることはなかったしね」
「となると、それほどジュエルシードが必要だということか…」
(何を焦っているんだ?)
確かにジュエルシードはそれ1つで次元心を起こせるだけの魔力を内包しているし歪んだ形とはいえ、願いを叶える力も持っている。けれど、だからこそわからないことがあった
「フェイトの母親の望みはいったい何なんだ?」
「知らないよ。聞いたこともないしね」
「そうか…」
管理局がいるはずなのに構わず打ってきた。それは管理局と敵対しても構わないということ。どんな犯罪者であろうと管理局と正面切って戦うほどの狂ったやつはそうはいない
(いったい何をしようとしているんだ?それにフェイトのこと、どうするかな…)
あの後咲夜はこっそりとクロノたちから離れ店まで戻っていた。ここならフェイトたちが来ると踏んでいたからだ。予想だ通アルフはすぐにフェイトを連れてここまで来ていた。今はフェイトも落ち着いていているのだが目を覚ましたらきっと母親のところに向かうだろう。咲夜はそれをどうにか止めたかった
(ジュエルシードはすでにすべてが発見された。となると、フェイトが管理局と戦い奪う以外の手立ては残っていない。けれど……いや、確実にやるな。フェイトの母親がそれを望めばフェイトはきっと拒まない)
今ままでのフェイトの態度とアルフの言葉からフェイトが母親に対して抱いている感情のおおよその予測はつく
(依存…してるよな)
母親に好かれたい、褒めてもらいたいというのは子供ならだれしもが抱える思いだ。けれど、生まれてから愛情に乏しかったフェイトは愚直にそれを求めようとして、すでにそれは愛情を求める子供ではなくただの依存になっていると咲夜は感じている
(そもそも、フェイトはなぜここまで母親を信じられる?アルフの話ではまともに会話もほとんどしてないはずだろならいったい何が…)
アルフが見ていないところでそれはあったかもしれない、けれどフェイトは一番好きなのは母親だとしても信用しているのは確実にアルフだ。そのアルフに自分がうれしかったことを報告せずにそのままでいるわけない
(となると、何かすり込みたいなことが行われているのか?記憶操作?…いや、なんで自分の娘にそんなことをする必要があるんだ?…………まさか…)
咲夜はここで一つのありえないけど可能性がないわけではない可能性に気が付いた
(フェイトは本当の娘ではない?だからこそ記憶を操作して……いや、これは考えすぎか)
確かにフェイトの魔力は高い。けれど、自分の手ごまとするためだけにわざわざさらったりするものなのか、そう考えるとこの可能性はやはりないものだと咲夜は思った。けど、どうしてもその考えを振り切ることができずにいた
(もし、この考えが正しかったのならフェイトがまずいな…)
依存しきっているフェイトがもし、この真実を知ったら確実に危ないと咲夜は考えていた。それも母親から伝えられる最悪の形もあるかもしれないと
(となると、今すぐにでも行動を起こした方がいいか…)
「アルフ、俺はしばらく管理局に着く」
「なっ!あんた何言ってるんだい!?」
アルフは信じられない、裏切られたという顔で咲夜を見た
「すでにジュエルシードはすべてが見つかった。となるとフェイトが持つ9個、なのはたちが持つ12個。管理局は確実にフェイトの持つジュエルシードを狙ってくる。逆にフェイトの母親も管理局が持つジュエルシードを狙うだろう。だからこそ、管理局でフェイトの母親の動きを掴みたいんだ」
「けど、フェイトが哀しむ」
「悪いとは思っている。だからこそアルフ。お前がフェイトを助けてやるんだ」
互いに残りのジュエルシードを狙う状態で今現在居所がわからないフェイトの母親のほうが圧倒的に有利だ。けれど、フェイトたちもさすがにアースラに直接乗り込むようなまねはしないだろう
「たぶん、最後はすべてのジュエルシードをかけた決戦になると思う。俺はそれまでにできるだけフェイトの母親についての情報を集める。だからフェイトのことは頼んだぞ」
「…わかったよ。でも、それくらいならフェイトやあたしに聞けば」
「俺が知りたいのはどれくらいの強さを持っているのかだ。さっきアースラに次元跳躍攻撃が来たから俺はどさくさに紛れてここまで来たんだが、2か所に対して同時にそれを行えるとなるとSランク以上が固い。となると俺ではどうしても歯が立たないかもしれない。だから少しでも情報が欲しんだ、癖や苦手な距離、どんなことでもな」
フェイトとアルフは模擬戦と言ったことをしたことがないのだろうと咲夜は思っていた。そもそも触れ合いが極端に少ないフェイトたちが魔法を教えてもらってりするはずがない。だから咲夜は過去のログを探して情報を集めようとしたのだ
(それに、フェイトについても知りたいしな)
確証はない、けれど、もし当たっていたら。そうならないことを知るために咲夜はアースラへと向かった
「勝手な行動はみんなを危険にさらします。今回は何とかなったからと言ってそれを続けられたら集団として意味を成しません。わかりますね」
「「「「はい。すいません」」」」
「ふぅ。ま、今回は場合が場合ですし不問とします。けれど、次はありませんよ」
「「「「はい!」」」」
アースラに戻ってリンディから説教をもらったなのはたちはとりあえずはジュエルシードがすべて見つかったのでいったん家に戻ることとなった。
「クロノ~ちょっと聞きたいことあるんだけど」
「咲夜、君勝手にいなくなって勝手気に来て。いい加減にしてくれよ」
「あ~悪い悪い。それで頼みがあるんだけど」
「なんだ?」
「今回の黒幕。どこまでつかんでる」
「ちょうどそれを艦長にも話そうと思っていたんだ。エイミィ」
「はいはい」
慣れた動きでパネルを操作してモニターに一人の人物が浮かび上がる
「あら」
「そう、僕らと同じミッド出身の魔導士。プレシア・テスタロッサ」
「こいつがフェイトの母親で黒幕か?」
「それはまだわからない。でも、彼女に一人娘がいたのは事実だ」
「なるほど、ではこれよりプレシア・テスタロッサを主犯として調査を開始します」
「ちょっと、待ってくれ。クロノ。もう一つ知りたいことがあるんだ」
「なんだ?」
「俺の考えが正しかったなら………」
咲夜はクロノにさっき思いついた考えを話。クロノはすぐに調査にかかった
「でも、咲夜君もし、それが当たっていたら」
「はい。間違いなく俺はプレシアを殺します」
咲夜は迷いなくそう言い切った
暗い空間の中一人の青年はゆっくりと目を開けた
「物語は問題なく進んでいるよ」
青年は暗闇に対して声を掛ける。それにこたえるように何かがもぞもぞと動く
「壊れた物語により生まれた因果。それを修復するための作業」
青年は独り言のように言葉を紡ぐ
「お前たちがどうしてこの世界を作ったのかは理解はしている。俺も俺の望みがあるからこそ協力している。でもな」
青年はそこでいったん言葉を区切る
「これもまた新たな因果を生むんじゃないのか?このままでは確実に違った結末を生むだろう」
――――――貴殿がそれを言うか。もとは貴殿のせいだというのに
初めて青年に対して答えが返ってきた
――――――貴殿が望んだ力はわれらも想像しえなかった結果を生んだ。
「否定はしない。むしろ俺はそれを望んでいた。けど」
そういう青年だが顔は苦しそうにしていた
「俺たちが存在したせいで世界の因果は崩れた。だからこそこの世界は存在する。けれど、俺にはいまだそれが正しいことなのかは理解できない」
――――――全ては神の、ユグドラシルの意思の元
「…………………………」
その名を聞いた瞬間青年は嫌そうな顔をした
――――――神の決定が不服か?
「確かにあいつらに会えたことは感謝している。でも……」
――――――壊れた物語はどうしても直すことはできない。けれど、新たに紡ぐことは可能だ
「………咲夜なら確実に違う物語を紡ぐだろう」
――――――だとしてもだ。お前の紡いだ物語では因果が大きすぎる
「アリシアのことか…」
――――――彼女の死は決まっていた。それを覆したのは許されることではない。それを起こされないために記憶の継承を封じていたのに…
「ならばなぜ今度は記憶の継承を許した?」
――――――中途半端に記憶を持たないものが多いのは逆に危険だと判断したまでだ。今回はほとんどのものが記憶を持っている。記憶保持者が多ければ逆に個人の欲望が優先されてほかの保持者を邪魔し物語はそのまま進むと踏んだまでだ
「それが失敗したらまた新たに紡ぐのか?」
―――――――そうだ。お前は因果を崩した咎人として我らにどこまでも付き従ってもらう。解放される道はただ一つ
「因果を元に戻すこと。だから」
――――――ああ、そのために
「咲夜を」
――――――再生するものを
「殺す」
―――――――殺すのだ
青年はぐっとこぶしに握る
――――――時は着実に近づいてきている。頼んだぞ転生者
「わかっている。お前たちもミスするなよ」
――――――任せておけ。それではまたな。如月悠斗よ
「ああ」
気配が消え去り空間が白くなっていくのを悠斗は感じた
「言い訳はしないよ。俺は俺が待つ大切なもののためにお前を殺す。だから咲夜……今だけは謝らせてくれ。すまない」
遠くない未来に起きることを想像して悠斗はそっとため息をこぼし。もう一度目を閉じた
交わることのなかった世界。けれど、すべては神の意志により仕組まれ紡がれていく