魔法少女リリカルなのは~転生する者~   作:かおうどう

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作者「さてはて、これでひとまず出だしは終わりかな?」

フェイト「私ってこんなに怒りっぽかったかな?」

作者「(あれは怒ってるってより、病んでるでしょ)」

フェイト「何か言った?」

作者「いえ、何も」

フェイト「それで、サクヤと私のタック戦だよね」

作者「あの、アルフは?」

フェイト「え?何のこと?私とサクヤだけの活躍、だよね?」←瞳の色がなくなる

作者「はっ、はい!そうでした!勘違いでした!」

フェイト「そうだよね?全く忘れやすいのは年だからじゃない?」

作者「(何も言わない方がいいかも…)」

フェイト「それでは、リリカル・マジカル。始まります」




闇の書

「楓ちゃん大丈夫?」

「うん。何とかね。それよりもなのはちゃんは大丈夫なの?」

「大丈夫だよ。私とレイジングハートなら」

(Yesmymaster)

 

ユーノによって回収された楓たちはなのはのもとへと運ばれていた。そして、なのはが魔力が回復次第この結界を破壊するといったのだ。それをはじめは楓たちは止めようとしたが、魔力を奪われた自分たちではどうすることもできずに心配ながら見守ることにしたのだ

 

「私よりも良太郎君は?」

「大丈夫よ、リョウなら…」

 

思いつめた顔は気丈に振る舞った楓の言葉とは正反対で心配で仕方がないといった感じで見ていた。シグナムとの戦闘で負傷した楓の代わりに良太郎が出たのだが、結局返り討ちにあってしまい、さらに魔力を奪われたことにより今は意識がなくなっている。途中で咲夜と会い、調べたが魔力の急激な減少による一時的なものだと言われ泣いていた楓はどうにか持ち直したのだが、それでもいまだに眠り続ける良太郎が心配で目を離さない。ユーノも3人の回復で手いっぱいで周りを気にしている余裕はなかった

 

「フェイトちゃんたち大丈夫かな?」

「咲夜さんがいるから、きっと大丈夫よ」

「そう、だよね」

 

けれど、二人の顔は晴れることはなかった。今咲夜は枯渇した魔力を無理矢理絞り出してどうにか飛行を保っているだけである。あまり長期の戦闘は危険である。しかし、それをフェイトたちは知らない。だから、無茶をしないか心配なのだ

 

「今は信じましょ?」

「うん」

 

なのはは知らずのうちに相棒のレイジングハートをぎゅっと握っていた

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

空中では激しい戦闘が行われていた。

シグナムと咲夜、ヴィータとフェイト、ザフィーラとアルフがそれぞれ戦い続けていたのだ

 

「これも避けるか…」

「あまり打ち合いをしてる余裕はないんでね」

 

魔力が枯渇している今の咲夜は無駄に魔力を消費するわけにもいかず、回避に身を置いて最悪刀でいなすことによってシグナムの猛攻を防いでいた。

 

「こちらとしてもあまり時間をかけてはおけない」

(エクスプロージョン)

 

シグナムのデバイスから薬莢が飛び出し、炎を纏う

 

(炎熱の魔力変換資質か、厄介なことこの上ないな。いつものならそれほどでもないが、魔力がもうすぐなくなる今、どこまで持つか…)

 

咲夜は額に汗をにじませながら戦略を巡らせる。今はどうにか全員が均衡を保っているが誰か一人でもこの状況で抜けたのなら抜けたほうはまず間違いなく負ける

 

(フェイトもアルフも手いっぱいみたいだし、なのはの魔力がたまるまでもう少し…やってみるか)

 

咲夜は一度呼吸を落ち着けて腰を落とし、正面を見る構えをとる

 

「むっ?」

 

咲夜の雰囲気が変わったことを感じたシグナムは正眼の構えをとって咲夜と向き合った

 

(勝負は一撃。外したら次はない。焦るな…悠斗の言葉を思い出せ)

 

如月を手に入れてから咲夜は悠斗の指示のもと修行を行っていた。その中で教わったのは二つ。一つは今までの多重の剣を使った戦い方。それは多数を相手にするために教わった型であり力に重点を置いた型である。長い間この修行を続けた咲夜はこのスタイルが一番慣れ親しみ使用していた。そして悠斗に言われて組み込んだ二刀流の型、これも多数を相手にする型であり、スピードを重視した型である。力と速さ二つの型を持ち合わせることによって咲夜は強さを身に着けていたのだ。

 

(いいか咲夜。戦いで必要なのは自分を信じることだ)

「信じる?」

 

それは昔に言われた言葉

 

(相手がどんなに強くても、どんなに不利な状況でも、まず己を信じられないもに勝利はこない。だから信じるんだ)

「よくわかんないな?」

(今すぐにわかる必要はないさ。でも覚えておいてくれ)

「わかった」

 

(信じろ、自分を。この状況を打破するための一撃を放つために)

 

咲夜は神経を研ぎ澄ませる。己を信じ目の前の敵を倒すために。そして守りたいものがあるのだから。

 

「来るか…」

 

以前正眼の構えでいるシグナムに咲夜は翔けだす

 

「居合・双蓮風月!」

 

音速を超える速さで駆け抜けた咲夜、突風がシグナムを包み込み一瞬の遅れとともにシグナムの体が揺れた

 

(知ってるか?守るものがある奴は強いんだ)

「今なら、わかる気がするよ」

 

落ちていくシグナムを見ながら咲夜は自分の中の相棒に語り掛けた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

シグナムが落ちたことによって戦場の状況が変化した。まずはザフィーラがシグナムを回収するために戦域から離脱したこと。そして、どうにか飛行をつかえるようになった楓が咲夜を連れてなのはたちのもとへ向かったことにより今戦っているのはヴィータとフェイト、アルフのみとなったのだ。フェイトは咲夜を心配そうにしてみたが、咲夜がくれたチャンスを無駄にしないためにもここでヴィータを倒そうとアルフと一緒に突撃した。仲間がやられたのと均衡が崩れたことによってヴィータは防戦を強いられた

 

「はぁあああああ!」

「ちっ!!」

 

高速で動き回るフェイトにヴィータは苦い顔をしながらも対応を続けるが、アルフの攻撃もあり、徐々に傷ついていった

 

(このままじゃ…だめだ!助けるって決めたんだから!)

「アイゼン!」

 

薬莢を噴出し一時的に魔力が爆発的に跳ね上がる。フェイトとアルフは警戒するように距離をとった。普通はこんなことはしないが、今はなのはの魔力がたまれば外にいるクロノたちが突入してくる。時間稼ぎをすればいいフェイトたちにしてみたらただ逃げ回るだけでも問題はないのだ

 

「ラケーテン、ハンマァアアアアア!!!」

「アルフ!」

「あいよ!」

 

フェイトはヴィータの突撃を紙一重でかわし、その隙をアルフのバインドで縛り上げる。だが、すぐにバインドは破壊されたが、すでにフェイトはヴィータの攻撃範囲から離脱しており、ヴィータは悔しそうに顔を歪めた。そんな時

 

(フェイトちゃん!アルフさん!そろそろ行くから!)

(なのは…無理はしないでね)

(うん!)

 

なのはが魔力を溜め始めたのを感じ取ったヴィータはすぐに向かおうとするがフェイトたちに道を阻まれる。フェイトたちはこれで勝てると勝利を確信していた。そう、この時までは

 

「スターライトオオオオ」

 

レイジングハートを振り上げて、目の前の魔力を打ち出そうとした次の瞬間。なのはの胸の位置に腕が生えた

 

「え?」

「なのはちゃん!」

「まて!うかつに近寄るな!」

 

楓がすぐになのはのもとへ向かおうとするが腕がなのはのリンカーコアを握ったのをみた咲夜は楓を止める。ここで下手に動けばなのはのリンカーコアが破壊される可能性があったからだ

 

「蒐集開始」

 

どこからか聞こえてきた女の声に康応するようになのはのリンカーコアが輝き始めた

 

「これは…」

「私たちと同じ」

「まずい!なのは早く打つんだ!」

 

このまま魔力を吸い取られたら自分たちがやろうとしたことは水の泡だ。さらにこれ以上の戦闘はフェイトたちにもつらいと咲夜は感じなのは言う。だが、いまだに状況を理解できていないなのはは怯えるようにその腕を見ていた

 

「なのは!」

「ユーノ、君?」

「しっかりして!君じゃなきゃみんなを救えないんだ!」

 

肩に手を当てるユーノをなのはは不思議そうに見たが、その力強い瞳に何かを感じ取ったのかしっかりとうなずいて。照準を合わせる

 

「行くよ。ユーノ君」

「うん。僕が支えるから」

「うん!スターライトオオオ!」

 

もう一度なのははレイジングハートを振り上げ、そして

 

「ブレイカァアアアアアアア!!!!」

 

放たれた桃色の閃光は結界にぶち当たり、そして結界を砕いた。

 

「やった、よ」

「お疲れ様。なのは」

 

そのまま気を失ったなのはをユーノは優しく包み込んだ

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「みんなの容態は?」

「今は意識もはっきりしている。魔力も数日すればもとに戻るだろう」

「となると、問題は」

「ああ。彼らだな」

 

あの戦闘から2時間。なのはたちも意識を取り戻して、今はアースラでゆっくりしている。一番戦闘をした、フェイトも今はプレシア監視のもと精密検査を受けているがもうすぐ終わるだろう。クロノと咲夜はさっきの襲撃者たちのことを話し合っていた

 

「どう思う?」

「君が思っていることで間違いはないだろう」

「まさかこんなに早く復活するとはな」

「ああ。第一級指定ロストロギア」

「闇の書、か」

 

シグナムが手に持ち抱えている本を見ながらクロノと咲夜はモニターを睨み続けていた

 

 




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