良太郎「僕たちの出番少なくない?戦闘がメインって」
作者「それがサブの宿命」
良太郎「この前楓が、そろそろ増やさないと燃やすって言ってたよ」
作者「はっは!できるものならやってみなさい!」
良太郎「冗談じゃないからね」
作者「まじ?」
良太郎「うん」
作者「・・・・・・・・・・(゚Д゚;)」
良太郎「がんば」
作者「・・・・・・・・・・・・」
良太郎「リリカル・マジカル。…初めていいのかな?ま、いっか。始まるよ!」
あの戦いの後、なのははとフェイトはプレシアに呼ばれて咲夜の店まで来ていた
「二人に新たに組み込まれたのはカートリッジシステムと呼ばれるものよ。ただしこれは今の二人にはかなり反動が大きいわ」
「それってどれくらいなんですか?」
「無茶をすれば必ず体を壊すわ。最悪歩けなくなったりするかもしれない。だから決して無茶な使い方はしないでね」
念を押すように言うプレシアに二人は神妙な顔でうなずいた
「特にフルドライブ。これは二人に組み込まれているけどまだフレイム強化をしていないから絶対に使っちゃだめよ。特になのはちゃん」
「は、はい!」
威圧を込めて言うプレシアに冷や汗をかきながらなのはは返事をした
「母さん、そういえばサクヤは?」
「咲夜君は少し考えたいことがあるからって言って部屋にいるわよ。気になるなら行ってみなさい」
「うん」
少しだけ顔を赤くしたフェイトをプレシアは微笑ましそうに眺めていた
「そうそう。一応伝えようと思っていなのだけれど、フェイトは今度からデバイスの調整をするときはアリシアに見てもらいなさい」
「え?姉さんに?」
「ええ。あの子、魔力が少なくて戦いに参加できないことをどこか気にしていてね。代わりにデバイスの知識でサポートすることを提案したのよ。そしたらすぐに勉強を始めてね。簡単な整備くらいならすでにできるから1日一回はアリシアの調整を受けてね」
「姉さんが…」
自分のために、みんなのために何かできるようにと頑張っている姉を思ってフェイトは胸が温かくなった
「あの、私は?」
「なのはちゃんには今ままで通り私がと言いたいんだけど、そっちもアリシアが見てくれるわ。私も少しやることがあるから」
「やること?」
「ユーノ君と一緒に無限書庫に行くことになってるのよ」
「「無限書庫?」」
「今回の事件。闇の書に関して知らないことが多すぎるわ。だから彼と二人で管理局にある無限書庫。簡単に言うとたくさんの今までの歴史的文献が残っている場所で調べものをするってわけ」
「ユーノ君最近見てないと思ったらそんな事情だったんだ」
「しばらく家を空けるわ。咲夜君も何かと動くかもしれないと言っていたからその時はなのはちゃんのところでご飯を食べなさい。話は通してあるから」
「うん。母さん」
プレシアはそれだけ言って本局へと向かった。なのはは一度家に帰ると言って、フェイトは咲夜の様子を見に行った
「サクヤ?」
「フェイトか。どうかしたのか?」
「あの、入ってもいい?」
「ああ。構わない」
フェイトが扉を開けると、そこには机の上にデバイスの調整用の機材と少しの本。そしてベットだけが置いてあった
(あれ?よく考えてみるとサクヤの部屋に入るの初めて?)
実際は一度フェイトを初めて店に連れてきたときに入っているのだが、その時はジュエルシードに目が言っていて覚えていなかったのだ。そのことを考えるとフェイトの顔はどんどん赤くなっていった
「それで、どうかしたのか?」
「ふぇ!?」
「なにか用事があったんじゃないのか?」
怪訝そうに首をかしげる咲夜にフェイトはさらに顔が熱くなる
「あ、あのね。何か悩んでる見たいって母さんが言ってたから気になって」
「そうか…」
咲夜はそれだけ言って黙り込んでしまう。何かいけないことを言ったのかとフェイトは不安そうに咲夜を見ていた
「なぁ、フェイト」
「ひゃに!?」
噛んでしまって顔を赤くするフェイトを見て咲夜はくすくすと笑った。それを見てフェイトはさらに顔を赤くする
「落ち着け。ほら深呼吸」
「う、うん」
咲夜に言われて深呼吸を繰り返して幾分か落ち着いた
「フェイトは、もし俺が誰かに殺されたらお前はどうする?」
「え?」
突拍子もない質問にフェイトは目を丸くする
「恨んだりするか?」
「恨むよ。たぶん。…ううん、一生恨むし、殺すと思う。でも、もしそうなったら私はサクヤの後を追うかと思う」
あまりにも予想と違った答えに咲夜は驚いたがすぐに冷静さを取り戻した
「そっか。悪い。変なことを聞いた」
「いいけど。どうしたの?」
「これからのあり方を考えてな」
「これから?サクヤどこか行っちゃうの?」
いなくなるかもしれないそんな不安がフェイトを襲って咲夜の腕を掴む。咲夜はフェイトの頭を撫でながら微笑んだ
「行かないよ。どこにも」
「ほんと?」
「ああ。約束する」
咲夜はそういって如月を取り出した
「これって」
「俺の大切な友の刀だ。だからこの刀に誓うよ。俺はフェイトの前から消えたりしない」
膝をついて刀を捧げるようにフェイトの前に差し出す
「俺の思い、誓いをすべてこの刀に乗せて。君に捧げよう」
フェイトはどうしていいかわからずに視線を泳がせる
「許すと言ってくれ」
「ゆる、す?」
どこか気の抜けた答え方だったが咲夜はそれで満足だったのかまた微笑んでフェイトの頭を撫でた
(騎士の誓いか。悠斗が前に言ってたことをするなんてな)
咲夜はその時のことを思い出す
「騎士の誓い?」
「ああ、剣を捧げることによって行われる誓いのことだ」
「俺、騎士ってがらじゃないんだけど」
「わかってるそんなこと」
「なら、どうしてそんなことを教えるんだよ」
「騎士の誓いは誰かに自分の思いも、意志もすべてを捧げる神聖なものだ。お前も誰か大切な、一生守りたいものができたときにやるといい」
「よくわかんね」
「お前にはまだ早かったかな」
そういって悠斗は笑った
「悠斗は誰かにやったのか?」
「………ああ」
「へぇ。誰に?」
「秘密だ。だが、こうなってはもう果たせないかもな」
悠斗は刀の自分をさして皮肉めいた風に言った
「何言ってんだよ。あと何年かしたらお前をお前の言う場所に連れて行ってそしてら元の世界に帰れるんだろ?なら、果たせる可能性まだあるじゃん」
「………………そう、だな」
「ほら、次の技を教えてくれよ」
「ああ」
悠斗はこの時、小さな声ですまないとだけ、つぶやいた
フェイトはそのあと自分の部屋に戻って行った。咲夜は静けさのある部屋でため息をこぼした
(あなたがあんなことをするとは驚きです)
「変か?」
(いえ、ただ。そこまでフェイトさんに入れ込んでいたとは)
「………………」
アルカスの指摘に咲夜はうっすらと頬を染めた
(変わるものですね)
「変わらないものなんてないさ。世界だって、人だって」
咲夜はそういって端末を開く。そこにはグレアムのこれまでかかわった事件が取り上げられていた
「11年前、闇の書事件。提督ギル・グレアム。殉職職員。クライド・ハラオウンか」
(彼が今回の黒幕ですかね?)
「あの猫姉妹が来てたからそうだろうな。黒幕っていうよりは闇の書に対する恨みだろうが」
(それで、貴方はこの情報をどうする気ですか?)
「これを出しても動きを止めるには至らないだろうよ。今頃裏工作とかしてアリバイを作ってるだろうしな」
あの戦いで咲夜はグレアムのことをほのめかした。なら、確実に外堀は埋められてる。今更言ったところで現状は変わらないと思っているため、咲夜はこの件は何も言わなかった
「転生を繰り返す闇の書に罪はあっても今の主には罪はないのになぜわからないグレアム」
(だから、貴方はフェイトさんにあの質問をしたのですか?)
「ああ、俺はたぶん怒りや、悲しみと言った感情は多くない。だから許せる。もちろん、完全に許すわけじゃない。そう思うと、ある意味フェイトの選択は一般論なのかもしれないな」
(ですが、それは)
「ああ、許されない。どんな理由があろうとそれは正当化されるべきじゃない」
(そこまでわかっているならなぜ)
「理屈じゃないんだろ。たぶんな」
(なら、どうするんですか?)
アルカスの質問に咲夜は答えずに天井を見上げた
「アルカス」
(なんでしょう?)
「俺にできるか?」
(質問の意図が理解できません)
機械的に答えるアルカスに咲夜は苦笑した
「こういう時悠斗なら、すべてをうまく助けられそうな気がするな」
咲夜は夜空に如月を掲げながら目を細めた
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「咲夜、お前にだってできるはずだ」
真っ白な空間の中で悠斗は咲夜の声を聞いていた
「どんな逆境も乗り越えられる強さをお前は持っている。だから与えたんだ。可能性を。そのために迫りくる苦行は俺が払ってやる」
あの牢獄の生活でさえそうだ。咲夜は転生者として、今まで常識からかけ離れた世界で過ごすことができた。それは苦難を乗り越えたからだ。悠斗の修行も決して優しくはなかった。でも、咲夜は耐えた。それは咲夜の強さだと悠斗は思っていた。だから、心から手助けをしたくなったのだ
「だから進め。お前の信じた道を」
友と呼んだ彼のために悠斗は神に抗うために鎖を砕いた