楓「そうなの?」
作者「そうなんです。いつもはハッと思ってパッと来てうりゃって書いてるんだけど。最近そういうのが少ないんだよね」
楓「つまり、いつも思い付きで書いてノリで回してるってことよね」
作者「ざっくり言ったね。その通りだけど」
楓「だから、まとまりがないのよ」
作者「気にしていることを…」
楓「ま、それでも読んでくれている人がいるんだから頑張りなさい」
作者「あれ?楓ちゃんにツンデレ属性入れてたっけ?」
楓「ツンデレじゃないわよ!私がデレるのはリョウだけなんだから!」
作者「まさかののろけ」
楓「だって、私たちの描写少なすぎるんですもん。こういうところで言っておかないと」
作者「闇の書が終わったら空白期に入るからそこで書きますよ」
楓「ほんと?嘘だったら燃やすわよ」
作者「(今更冗談とは言えない)」
楓「それじゃ、リリカル・マジカル始まるわよ」
「クロノたちはアースラにアルカンシェルを搭載するために本局か」
「そうなんだよね~」
クロノたちが拠点としているマンションに現状確認のために来ていた咲夜はクロノたちがアースラにアルカンシェルを搭載するために地球から離れているのを知って無駄足だったかと思った
「それでフェイトたちは?」
「携帯を買いに行ったよ」
「携帯?なんだ、フェイトまだもっていなかったのか」
それならそうと言えばいいと思う咲夜だができるだけ迷惑を掛けたくないのだろうと特に気にしはしなかった
「サクヤ~」
「ん?フェイトか戻ってきたのか」
「うん。それでね、えっと。サクヤの番号教えて?」
「ああ、いいぞ」
咲夜はポッケから携帯を取り出してフェイトと通信する。それをフェイトは大事そうに胸に抱えた
「あれ?クロノ君たちは?」
「あいつなら本局にアルカンシェルを搭載しにいったよ」
「アルカンシェル?」
聞きなれない単語になのはは首をかしげるが咲夜は苦笑を返すだけでそれ以上言うことはなかった
「ま、エイミィが指揮代行だから何かあったらエイミィに言え」
「咲夜君。そんなサポートしてよ~」
「断る」
泣き言を言うエイミィを咲夜は切り捨ててみんなは苦笑する
「責任重大だね~」
「まぁそうそう事件なんて起こらないよ」
その時アラートが鳴り響いた
「事件、起こったな」
先が思いやられると咲夜はため息をこぼした
「結界魔導士が来るまで35分。間に合わない」
「私が行く」
モニターに映るシグナムの姿にフェイトは決意を込めた瞳で言う
「俺も行こう」
「あたしもだよ」
「サクヤ、アルフ」
「この中でまだ蒐集されていないのはフェイトだ。それに仮面の奴のことも気になる。サポートとしてついていく」
「わかった。なら、なのはちゃんたちはここで待機して」
「「「はい!」」」
転送したときに目に入ったのは魔獣に体を縛られて身動きが取れないシグナムの姿だった
「サンダーブレイド!」
雷が魔獣を包み込む
「ブレイク!」
大きな爆発を生んで魔獣は吹き飛んだ。そんな様子をザフィーラは遠くから見ていた
「ご主人様が気になるか?」
「シグナムは我らが将だが、主ではない」
「あんたの主は闇の書の主ってことかい?」
それには答えずザフィーラは拳を掲げる。アルフもそれに合わせるようにして構えて激突した
「フェイト、捕まえるのが目的だ。助けてどうする」
「あ、……ごめん。つい」
「ま、そこがいいところではあるんだがな」
咲夜はため息をつきながらもシグナムに視線を向ける。フェイトもつられて視線を向けた
「礼は言わないぞ」
「迷惑、でしたか?」
「蒐集対象をつぶされてしまった」
「まぁ、悪い人の邪魔をするのがお仕事ですから」
「そうか、私は悪人だったな」
どこか寂しげにシグナムはつぶやいた
「速度はお前の方が上だ。なら、逃げられないな。それに」
シグナムは咲夜を見る
「あなたがいるならなおさらだ」
「今回はフェイトとあんたの一騎打ちだ。このお姫様がそれをご所望なんでね」
咲夜はフェイトの背中を軽く押す
「そうか、貴方ともまた剣を交えてみたいものです」
「投降するならいつでもしてやるよ」
「………残念です」
シグナムはフェイトに向かってレヴァンティンを向ける。そして、二人は同時にかけた。
一撃目を正面からぶつかり合い、いったんフェイトは後退する。そして、回転を利用して勢いをつけて踏み込む。シグナムも同じ動作で回転し切りかかる。二人はそのまますれ違い、軽くバリアをかすった。フェイトは駆け抜けたと同時にシグナムの後ろをとる
「はっ!」
シグナムはそれをいち早く察し、剣を鞘に納め受け止める。剣を引き抜きフェイトに振るがフェイトはそれを柄でどうにか防ぐ。だが、勢いは殺しきれず後ろに飛ばされる
(シュランゲフォルム)
シグナムの剣が分裂し回転しながらフェイトを襲う。フェイトは軌道をギリギリで読み飛び上がる
(ロードカートリッジ。ハーケンフォーム)
「ハーケンセイバー!」
鎌を大きく振りかぶり振りぬく。だが、止まっていたフェイトに刃がまとわりつき。大きな爆発を生む。シグナムはフェイトの放った斬撃を飛び上がって回避する
だが、上にはすでにフェイトがいた
(ハーケンスラッシュ)
「はあああああ!」
決まるとフェイトは思った。だが
「鞘!?」
片手に持っていた鞘でフェイトの攻撃を受けと、驚いて止まったフェイトを蹴り飛ばす
(プラズマランサー)
しかし、飛ばされながらフェイトはシグナムに魔法弾を放つ
体性が崩れていたシグナムはその攻撃を被弾する
フェイトは油断せずにバルディッシュを構える。シグナムはゆっくりとフェイトの前に降り立った
「プラズマ、スマッシャー!」
「飛龍一閃!」
二人の攻撃が大きな爆発をうみ、同時に飛び上がりまたぶつかった
「現状は互角、か。エイミィそっちはどうなっている」
(なのはちゃんたちはもう一つの反応のほうへ向かったよ)
「そうか…」
咲夜はなのはたちの助けに向かうか悩んでいた。
「どうするべきか。ここでなのはたちをつぶされるのも困る。だが、仮面の奴からしてみれば魔獣の魔力よりフェイトの魔力のほうが欲しいだろう。だが…来たか」
ここにはいない魔力反応を感知して咲夜は上空を睨んだ
その頃フェイトたちの戦いも硬直化していた
(シュツルムファルケンあてられるか?)
(ソニックフォームやるしかないかな)
嫌な緊張が二人を包み、静寂が支配する。だが
「陽炎!」
フェイトの後ろに咲夜の斬撃が落ちる
「サクヤ!?」
「何の真似だ!」
勝負を止められて二人は咲夜に非難の目を向ける。だが、煙が晴れた時そこにはここにいなかった仮面の人物がたっていた
「フェイト。引け」
「どうして!?」
「こいつはお前の魔力が欲しいんだ。それをみすみす渡すのは得策ではない」
「でも」
フェイトはシグナムを見る。二人ともこのままでは終われないといった顔をしていた
「すまないが、周りに気を使っている余裕はないんだ」
咲夜の放つ威迫に二人はたじろく
「アルテマ、ツインモード移行」
咲夜の大剣が二本の刀に変わる
「シグナム。あんたも引け。ここで無駄に戦い続けるのはあんたも不本意だろう」
「………わかった。テスタロッサ。この勝負預けたぞ」
シグナムはそういって飛び立った。フェイトは追いかけようとしたが、咲夜に止められてとどまった
「あんたの目的はなんだ?闇の書を完成させて何を望む」
「貴様には関係のないことだ」
「私怨か」
「…………………」
「哀れだな」
「…まれ」
「失ったものはもう帰ってこないのに」
「だまれ!」
仮面の人物は拳を掲げながら咲夜に殴りかかる。咲夜はそれを刀で受け止めた
「なぜ今ある大切なものを見ようとしない」
「黙れ!」
「過去に囚われて、それでいいと思っているのか!」
「黙れと言っている!」
何度も刀と拳が交差する。だが、お互いに決定打に欠けていた
咲夜はトランスモードで打倒しようと集中したその時、咲夜の視界に突如現れたもう一つの反応をとらえた
「なっ!」
「サクヤ!」
バインドで縛り上げられた咲夜は抜け出そうとするが動けない。フェイトもまたバインドで拘束された
「何をやっている」
「…すまない」
「蒐集可能なのはこいつだけか」
バインドで身動きが取れないフェイトを仮面の人物たちは見据える
「フェイト!逃げろ!」
「でもサクヤが!」
「いいかにげろ!バルディッシュ、早くしろ!」
咲夜の声に主の危機を察しバインドを解除しようとするがなかなか壊れない
「どうして!?」
あまりの強度にフェイトは困惑する
「こいつをあいつらの前に持っていこう」
「ああ」
二人はフェイトにゆっくりと近づく
「フェイト!」
「あ、あ・・・・」
フェイトは迫りくる恐怖に身がすくんで腰を抜かす
「ちっ!トランスモード!」
リミッターを外して、強引にバインドを引きちぎりフェイトの前にかばうように立つ
「絶氷裂斬!」
刀から発せられた氷の刃が二人を襲うが、それを難なく防ぐ。けれど、すでにその場所に咲夜たちはいなかった
「ごほっ!」
「サクヤ!」
(マスター!)
店に転移した咲夜はいきなり地面に手をついたかと思うと吐血した。それを見たフェイトはかなり焦って涙目で咲夜の名前を呼ぶ
「おち、つけ。大丈夫だ」
「だって、血が。こんな…サクヤ」
「大丈夫、だから」
なんとか微笑みながらフェイトの頭に手を置く咲夜だがすでにいたるところに冷や汗が噴き出ている
(マスター。エイミィさんに連絡を入れました。良太郎さんが回復魔法を少し使えるそうなのでこちらに向かっています)
「あの部屋の文献の一つを渡せ。それでどうにかなるはずだ」
(わかりました)
「フェイト、悪い。少し眠る」
「サクヤ?サクヤ!」
意識を失った咲夜をフェイトは叫ぶながら名前を呼び続ける。その時
「咲夜さん!?」
「咲夜お兄さん!」
床に血痕があり、手が血でぬれているフェイトを見て初めは驚いた顔をした良太郎だが、すぐに気を持ち直して咲夜に回復魔法をかける
「良太郎!サクヤが、サクヤが!」
「落ち着いて、大丈夫。気を失っているだけだから」
「でも、でも!」
(楓さん。フェイトさんを別室へ。このままではマスターの体に障ります)
「え、ええ」
冷静に言うアルカスに楓は狼狽しながらうなずいた
(なのはさん。この部屋を少し行ったところに魔法陣が書いてある部屋があります。そこにある本をとってきてください。題名はレイジングハートに送りました)
「わかったの」
(良太郎さん。マスターからの指示です。その本に書かれている魔法を使用してください。サポートは私がします)
「うん。わかった」
「サクヤ!サクヤ!」
「フェイトちゃん。ほら、落ち着いて」
「サクヤ!」
もう、誰の声も聞こえていないのかサクヤの名前を狂ったように呼び続けるフェイト。楓はそんなフェイトを見て
「ごめん!」
手刀を使ってフェイトの意識を刈り取った
「リョウ頼んだわよ」
「良太郎君持ってきたの!」
「任せて」
良太郎はアルカスの指示に従いながら咲夜の治療を続けた
―――――――――――――――――――――――――――――
咲夜は暗い空間で目を覚ました
「ここは?」
「こうして会うのは初めてだな」
後ろから姿を現したのは黒髪の咲夜と同じくらいの青年だった
「君は?」
「俺のことはお前がよく知っているだろ?」
「知っている?」
咲夜の記憶の片隅で青年の声がどこかで聞いたことのある気がした
「もしかして、悠斗か?」
「正解だ」
青年、悠斗は咲夜に対して微笑んだ
「今まで話すことだけだったが、お前の意識が深層心理までもぐりこんだことによってこうして会えることができた」
ま、瀕死の状態だけどなと悠斗は苦笑しながら言った
「瀕死?どうしてだ?」
「覚えてないのか?」
「なにを…」
そこまで言って咲夜はようやくどうしてこのような状態になったか思い出した
「そっか、俺。フェイトを助けようとトランスモードになって」
「あれはトランスじゃない」
「え?」
悠斗の言葉を咲夜は信じられないといった風に見た。
「あれは精神の高ぶりで起きる偶発的現象。俺はゾーンと呼んでいる」
「ゾーン?」
「フェイトが危険な状態に陥り、偶然にもゾーンに入るできた。でも、結果がこの代償だ」
「わからないことがある」
「なんだ?」
「精神の高ぶりから起きるゾーンがどうして俺の体にあそこまでのダメージを与えるんだ?」
「トランスは脳のリミッターを解除して行うもの。これは前にも話したな?」
「ああ」
「ゾーン。これは体に閉じ込めている力を無理矢理こじ開けることによって極限状態になることだ」
「体にもリミッターがあるのか?」
その昔、トランスを教えた時、悠斗は咲夜に言った。トランスは脳にある無意識にかけている制限を解除することによって極限状態に移行するものだと。それはつまり、体にかかっている制限を解除するものではないのか咲夜はそう考えていた
「ある。そもそもお前はトランスを勘違いしている」
「勘違い?」
「トランスは脳の制限を解除するのであって体の制限を解除しているわけではない」
「意味が分からないんだが?」
人体は脳の伝達で動いている、ならば脳の制限を解除するということは体すべての制限を解除することではないのだろうかと咲夜は考えていたのだ
「簡単に言うならトランスは認識や五感、その他の感覚を強化することだ」
「感覚の強化?」
「ああ、トランス状態になると意識が通常よりもさらに明確になり、敵の動き、自分の体の動かし方がコンマ数秒の世界へと移行する。だから、誰よりも早く動けるし戦える。でも、それは意識がはっきりしているのであって実際はいつもの体の状態をお前がどうすれば最適かを判断して動いているため、無意識に体の制限も外れていると思い込んでいるんだ」
「つまりはただの勘違いってことか?」
「そういうことだな」
咲夜はどこか疲れたかのように肩を落とした。今までトランスを使えば数秒だが強くなれたと思っていたが、それはただ周りよりもいろいろなものを素早く認識して対応できるだけといったことだったのだ。実際それでもすごいのだが、自分が強くなっているわけではないと知り咲夜は肩を落としたのだ
「ならゾーンってなんなんだ?」
「ゾーンは体の制限が外れることによって人並み外れた力をつかえる。火事場の馬鹿力ってあるだろ?あれと一緒だ。普段は持てないようなものも持っててしまう。そんなイメージだな」
「つまりは、力が強くなるってことか?」
「そうとらえても大丈夫だが、正確には速さ、腕力すべてが極限状態まで跳ね上がる。でも、それがどんなに危険かわかるな?」
「ああ」
人間の体は鍛えることによって強化することは可能だ。でも、鍛えてもいないのに無理やり力を出そうとすると、どれだけの負担がかかるか想像するまでもない。走ったことのない人にいきなり長距離を走れと言われても途中で倒れるか、仮に走り切っても体に追う疲労は計り知れない
「本当はもっと成長してから教えるつもりだったんだがな」
無理矢理こじ開けやがってと悠斗は苦笑していった
「ま、それだけフェイトが心配だったってことだろうな」
そういったとき咲夜はバツが悪そうにそっぽを向いた
その時、咲夜の体が光り始めた
「そろそろ時間みたいだな」
「そうなのか?」
咲夜の質問に悠斗は頷くだけだった
「咲夜、ゾーンはもう使うな」
「使いたくてもどうやったのか覚えてないよ」
それもそうかと悠斗は微笑むだけだった
「なぁ、また会えるか?」
「ああ。必ず会える」
どこか寂しそうに悠斗は頷いた
そうしているうちにどんどんと咲夜の体は透けていく
「咲夜お前に伝えたいことがある」
「え?」
「お前は――――」
「なんだ?なっんていたんだ?」
咲夜の視界がどんどんぼやけていく
「おい!悠斗!」
「――――い」
「悠斗!!」
そして、咲夜の視界が真っ白に染め上げられた。
暗い空間で悠斗は一人咲夜が消えていった方を見ていた
「まったく、邪魔するなよ」
―――――――貴様!何のつもりだ!
悠斗の後ろに黒い影が漂う。その影は怒りをあらわするかのように荒れ狂っていた
「ただ、伝えようとしただけさ。リインフォースのことを」
――――――それは物語の因果が崩れることだと知っていてか!
「始まりだした物語、それに紛れ込んだ異物。それが転生者だ。けれど、物語の登場人物である彼らなら物語の改変を行っても因果に影響は与えない」
それはプレシアが生き残ったことによって悠斗が知ったことだった。プレシアが生き残りアリシアが蘇生した。そのことによって因果がすくなからず崩れる可能性があると思ったが物語は普通に回った。それにより悠斗は登場人物なら因果に影響を与えずに物語を覆することができると確信したのだ
「あいつらならきっとできる。リインフォースを救うこともこれから起る悲劇を止めることも」
―――――やはり貴様を使おうとしたのは失敗だったのかもしれん
「なら止めるか?」
悠斗の問いに影は何も言わなかった
「人は誰の奴隷でもない。お前たちのおもちゃなんかじゃない」
―――――ふん。所詮は想像の産物。ならばどう扱おうと我らの勝手だ
「人の意思を、思いをなめるなよ」
―――――ならば見せてみろ。その思いとやらを
そういって影は悠斗の前から姿を消した
「やってやるさ」
悠斗はこれからの作戦を練るために瞳を閉じた
ゾーンとかトランスとかわかりにくいかもしれませんが
そんなもんなんだなくらいの思いでいてください
ご都合主義です。すいません