魔法少女リリカルなのは~転生する者~   作:かおうどう

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作者「今回は更新が遅くて本当にすいません!」

悠斗「本当にな」

作者「忙しくて…いやマジで…」

悠斗「それでもUAは伸びてたな。感謝しろよ」

作者「いや、ほんとマジで感謝です」

悠斗「それじゃ、こんなくだりは見たくないと思ってるやつが多そうだから始めようか」

作者「ですね」

悠斗「リリカル・マジカル。始まるぞ」


闇との死闘

「この魔力…」

「覚醒したか…」

「まさか、闇の書が?グレアム!お前は何をするつもりだ!」

「全てを終わらせるのだ。悲しみの螺旋も。絶望の未来もすべて!」

 

グレアムの魔法弾をよけながら咲夜は巨大な魔力反応に危機感を覚えていた

 

(闇の書が完成したとなると、フェイトたちがまずい…でも、こいつも簡単には通してくれそうにないな)

 

巧みな魔法の使い方で咲夜を圧倒するグレアムに、どうすればフェイトたちのもとへ迎えるか思考を巡らせながら攻撃をよけ続ける

 

「さすがだな。クロノが認めるだけはある」

「あんたもな、老いても英雄と呼ばれるだけはある」

 

魔力量では圧倒的に咲夜が負けている。それでもどうにか拮抗状態に持ってこれているのは咲夜のセンスと、戦い続けてきた経験がカバーしていたためだ

 

「だが、私もあまり時間がない。そろそろ終わりにさせてもらおうか」

 

グレアムの杖の先から冷気が漂い始める

 

「こっちも早くあいつらのところへ行かなきゃならない。決めさせてもらう」

 

咲夜は合体剣から一本だけ取り出し、二刀流でグレアムと対峙する

 

「アイシクルレイン!」

「双蓮天撃!」

 

無数の氷の槍と巨大な二つの衝撃破がぶつかる

 

「ぐっ!」

 

いったん後退するグレアムに咲夜は再度攻撃を仕掛ける

 

「焔月裂破!」

 

炎を刃にまとわせながら回転し、グレアムに接近する。だが、それは紙一重でよけられてしまう

 

「スナイプショット!」

 

反撃とばかりにグレアムが魔法弾を放つが咲夜は剣で防御する

 

「簡単にはやらせてくれないか…」

「負けられないんだ」

「それはこっちも同じことだ」

 

二人はにらみ合い。攻撃を仕掛けようとした瞬間

 

「お父様。急いで」

「ロッテか」

「速く魔法の準備を」

 

グレアムの使い魔であるロッテとアリアが現れた。グレアムは二人が咲夜の前に立ったことを確認し戦域から離脱した

 

「あんたとの決着。まだ済んでいなかったよね」

「だから、私たちが相手をしてあげる」

「遠慮したいんだがね」

 

グレアムとの戦闘でほとんどの魔力を将もした咲夜にとって二人との戦闘は最悪だった。だが、その時二人はバインドで縛り上げられた

 

「ストラグルバインド、なかなか使いどころが難しいがこういう時には役に立つ。強化魔法を無効化することも可能だからね」

 

二人を縛り上げた人物。クロノが悲しそうな瞳で降り立った

 

「おせーよ」

「すまない。だが、君も無茶ばかりする」

「うっせ」

 

グレアムとの戦闘中咲夜はクロノに通信を入れていた。もうここまで来たのなら隠すことはできないとクロノにすべてを打ち明けた。初めは信じられないと言っていたクロノだったがグレアムの行動を見て、自分が逮捕すると決意したのだ

 

「あとは、任せていいか?」

「ああ。むしろその方がありがたい」

「なら、ここは頼むぞ」

「待て!!」

 

バインドから抜け出そうとするがクロノはそれを許さず、二人にデバイスを向けた

 

「民間人への魔法の使用。いくつかの容疑で君たちを拘束する」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「遠き地にて闇に沈め…」

「フェイトちゃん!なのはちゃん!障壁を早く!」

 

巨大化していく闇に危機感を覚えた楓はなのはたちに指示をだし、自らも炎を纏う

 

「デオボリックエミッション!!!」

 

巨大な闇がすべてを飲み込み消滅させようと襲う。

闇が晴れた時、なのはたちはかろうじて防御が間に合い何とか無傷で済んだ

それを闇の書は冷めた目で見て。空に手をかざす

 

「あれって…」

「スターライト」

「ブレイカー?…」

 

収縮していく桃色の光にフェイトたちは唖然としてその光を見る

 

「フェイト!お前たち何をやっている!」

「サクヤ!」

「さっさと逃げろ!この距離なら確実に落とされるぞ!」

 

咲夜が現れたことによってフェイトは嬉しそうな顔をしたが次の言葉にすぐに現実に戻される。

 

「みんな!バラバラに今すぐ可能な限り離れて!」

「なのは!」

 

楓の指示ですぐに動き出した良太郎とフェイト。

フェイトはいまだ現状を理解できていないなのはを抱えて駆け出した

 

「フェイトちゃん。こんなに離れなくても」

「サクヤが言ったとおりこの距離なら確実に落とされる」

「なのはちゃん。少しは自覚しよ?」

「何を!?」

(無自覚って…怖いよね)

「だから何を!?みんなひどいよ!」

 

最後の頼みだとなのはは咲夜を見る。その瞳を見て咲夜は微笑んだ。なのはは嬉しそうに表情を輝かせた

 

「なのははもう少し自分の魔法の凶暴性を知れ!」

「咲夜お兄さんもひどいの!?」

 

まさかの不意打ちになのはは意気消沈してしまった。そんななのはは無視して

このまま距離を稼げば何とかなる、そう思ったとき

 

(近くで生体反応。民間人が取り残されている模様です)

「そんな!」

「フェイト!なのはと一緒にそっちに行け!良太郎!楓!」

「「はい!」」

「お前たちは俺と一緒にあれの注意をひきつけるぞ!」

「危険だよ!」

「やるしかないだろ…時間もない。行くぞ!」

 

いまだにぐずっているフェイトを置いて咲夜たちは闇の書のもとへ向かった

 

「フェイトちゃん!今は早く民間人さんを助けて咲夜お兄さんのところ!」

「なのは…うん!」

 

今やるべきことは咲夜の心配じゃなくて自分にまかせられたことをやることだとフェイトは顔をあげてとんだ

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「いったいなんなの!?」

 

アリサとすずかは突如人が消え、自分たちしかしないことに不安を隠せずに街を歩き回っていた

 

「さっきの光といい。どういうことよ!」

「アリサちゃん、落ち着こうよ」

「これが落ち着いていられるわけないでしょ!」

「ご、ごめんね」

「っ…ごめん。すずかに怒鳴っても仕方ないわよね」

 

やり場のない怒りをすずかにぶつけてしまったことを申し訳なさそうにするアリサ

 

「とにかく人を探すわよ」

「うん」

 

二人は手をつなぎながら歩き出した。その時

 

「あの!そこの人!」

「え?」

「この声って」

 

聞き覚えのある声に振り向いた先にいたのは

 

「なのはちゃん?」

「え?アリサちゃん?すずかちゃん?」

 

友達である。なのはの姿だった

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

なのはは困惑していた。どうして自分の友達がこんなところにいるのか。そして自分の姿を見られてしまったことに

 

「なのは!見つかった!?」

「フェイトまで!?」

「嘘…アリサたちが。どうして…」

 

なのはに追いついたフェイトはなのはの陰に隠れていたアリサたちを見て固まってしまった。その時

 

(フェイト!なのは!何をしている!早く民間人を回収しろ!)

(急いで!こっちはもう持ちそうにない!)

 

咲夜と良太郎からの通信になのはたちはハッと意識を戻し、アリサたちへ近づく

 

「ごめん!今は説明してる暇ないから!」

「ちょっとフェイト!?」

「なのはちゃん!?」

 

二人を抱えるフェイトたちにアリサたちは困惑するが、今は時間がないと、とにかくその場から飛び立つ。次の瞬間。なのはたちがいた場所に光が突き抜ける

 

「エイミィさん!」

「待って!今魔力流で反応が鈍いから空間が安定したらすぐに安全な場所に転移するから!」

 

すぐにエイミィに転移を頼むが、闇の書の魔法で空間が歪み、安全に転移ができないため、なのはたちはアリサたちを守るように前に立つ

 

「全ては主のために…」

 

なのはたちの前に闇の書が降り立つ

 

「フェイト!なのは!無事か!?」

「咲夜!?それに良太郎たちまでどうなってるのよ!」

 

闇の書を追ってきた咲夜たちはなのはたちの後ろにいたアリサたちに驚くが咲夜はすぐに視線を闇の書へ向けて対峙する

 

「空間の安定を確認!転移するよ!」

「なにこれ?」

 

すずかたちの足元に広がる魔法陣に疑問を浮かべるが、なのはたちは安心してとだけ言って闇の書に視線を向ける。すぐに光はすずかたちを包みその場から姿を消した

 

「見られちゃったね…」

「うん…」

 

アリサたちに見られたことがショックだったのかなのはたちの表情に影が落ちる

 

「あとで説明してやれ。これくらいでお前たちの友情が壊れるわけないだろ」

「サクヤ…うん。そうだね」

 

自分たちの友情がこれくらいで壊れるものかとなのはたちは信じ、今は闇の書を止めようと気持ちを切り替えた

 

「アクセルシュート!」

「陽炎!」

 

なのはの魔法弾と楓の炎の刃が闇の書を襲う

 

「盾」

 

闇の書はそれを軽く防ぐ

 

「フェイト!」

「うん!」

「雷鳴剣」

「サンダー」

「イズナ!」

「スマッシャー!!」

 

二つの雷が闇の書に降り注ぐ。闇の書はそれを顔色一つ変えずに受け止めた

 

「我が刃の前にひれ伏せ!」

(Fullcharge)

 

良太郎(ジーク)がいまだに雷を防いでいる闇の書に魔力を込めた刃を投げつける

 

「穿て。ブラッティダガー」

 

血に染まった赤い短剣と刃がぶつかり相殺した

 

「エイミィ!何か打開策はないのか!」

「いまだに捜索中!とりあえず停止を呼びかけて!」

 

咲夜たちが攻めているとはいえ、いまだに決定打は皆無である。そのことに咲夜は焦りを隠せずにいた

 

「主の騎士たちを奪ったものに永遠の眠りを」

「待って!シグナムたちを倒したのは私たちじゃ!」

「全ては眠りの中に」

「闇の書さん!」

「…お前もその名で呼ぶのだな」

「え?」

 

どこか悲しそうに言う闇の書になのはは驚きその場に止まってしまった

 

「ぼさっとするな!」

 

なのはを抱えその場から飛び立つ咲夜。なのはの目にはさっきまでいた場所に短剣が駆け抜ける様子が映った

 

「あ、ありがとうございます」

「気を抜くなよ」

「はい!」

 

なのははもう一度気を引き締めなおして闇の書へと目を向ける。そこにはいまだに頬から涙を流す闇の書がたっていた

 

「お願い止まって!あなただってこんなことしたいわけじゃないんでしょ!?」

「私の願いは主の願い。すべては主が求めるままに」

「はやてがこんなことを望んでるっていうの!?」

「私は主の願いを叶えるだけだ」

「ならどうしてそんな悲しそうな顔をしてるんだよ!」

「これは主の悲しみだ。私のではない」

「そんな顔で言われたって誰も信じないわよ!」

 

なのはたちは必死に呼びかけるが闇の書はまったく取り合わない

 

「この駄々っ子!」

「よせフェイト!」

 

我慢の限界が来たのかフェイトが一人飛び出す。

 

「お前も眠れ」

「フェイト!!」

「サクヤ!?」

 

突き飛ばされたフェイトは咲夜に驚きの目を向けるが。次の瞬間咲夜の体がどんどん消えていく

 

「永遠の眠りを与えよう」

(吸収)

 

闇の書が閉じた時、そこに咲夜の姿はなかった

 

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