魔法少女リリカルなのは~転生する者~   作:かおうどう

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雪の中の涙

「闇の書の破壊!?」

「どうして!?」

 

あの後、はやてが気を失ったりと少しだけ問題も起きたが、いきなり魔力を大量に使ったための後遺症だと診察が出たため、今は少しだけ休息をとっていた、その時になのはたちに話されたのは闇の書を破壊することだった

 

「これは彼女自身が言ってきたことだ。防衛プログラムのない今の彼女は破壊することは可能だと」

「でも、どうしてそんなことするのよ?」

「今は問題ないが遠くない未来新たな防衛プログラムを作る可能性があるんだ。だからこそ今のうちにとのことらしい」

「そんな…」

「サクヤどうにかならないの?」

「そうはいってもな…」

 

咲夜は自分でデバイスを創ることはできるがそこまで高性能なものは作ったこともないし知識もない。だからこそフェイトの頼みであろうと首を縦に振ることはできなかった

 

(悠斗なら何か知っているかもしれないが…)

 

あの戦いの後咲夜はこっそりと悠斗を自身の体から外へ出した。そしてその時悠斗が言ったのだ

 

「俺は時が来るまで一人でいる。だから、その時が来たらまた会おう」

 

そういって悠斗は消えていった。今は咲夜も悠斗がどこにいるのかわからない。

 

(こんなことならもう少し一緒にいるべきだったかな…)

 

咲夜が夢の中で見た世界は確かにリインフォースも存在していた。ならば悠斗はリインフォースを助ける手段を持っていたことになる。咲夜は自分の早計過ぎる行動にため息がこぼれた

 

「プレシアさんたちなら何か知ってるんじゃない?」

「あ、そっか!」

 

楓の一言にフェイトが気が付く。今まで無限書庫で闇の書のデータを集めていたプレシアたちならどうにかできるかもしれないと思ったのだ

 

「僕もそう思ってすでに連絡した」

「どうだったの?」

「結果を言えば可能だ」

「なら!」

「だが、それにはあまりにも時間がかかりすぎる」

「どういうこと?」

「ユーノたちが見つけたのは初代夜天の主の手記だったんだ。それには夜天の魔道書のすべてが記されていた。だけど、書かれている内容が古代ベルカの文字で書かれているんだ。解読するのにどれほどの時間がかかるか」

「そんな…」

 

せっかく見えた光が閉ざされたことになのはたちに暗い雰囲気が包み込む

 

「僕たちは黙って彼女を見送るしかないんだ」

 

クロノの言葉に誰も言葉を発することができなかった

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

雪道をなのはとフェイトは歩いていた。今日はリンフォースを空に帰す日だった。

結局あの後どうにか手を尽くしたが成果は上がらず。リンフォース自身がもういいと言って時間がないのだと言いこの日に空へ帰すことに決まったのだ

 

「ああ、来てくれたか」

 

すでにヴィータたちが集まっており、その前でリインフォースが微笑んでいた

その顔を見てなのはは無意識にフェイトの手を強く握った

 

「あの、空に帰す役目、本当に私たちでいいんですか?」

「ああ、お前たちだから頼みたち」

「はやてちゃんにお別れの挨拶をしなくていいんですか?」

「主の悲しむ顔は見たくない」

「でも、そんなの悲しいよ」

「お前たちにもいずれわかる。海よりも深く愛したものができたなら…そろそろ始めようか。夜天の魔道書の終焉だ」

 

なのはとフェイトは顔を見合わせてデバイスを展開した。

その後ろで楓、良太郎、咲夜は見守っていた

儀式が始まり、リインフォースの周りの光が輝きだす。その時

 

「リインフォース!!」

 

はやてが車いすを押しながら走ってきた

 

「待って!こんなことせんでええ!」

 

必死に叫ぶその声になのはたちの手が震え、デバイスを下ろそうとしてしまう

だが、それをリンフォースが止める

 

「あっ」

 

雪に足を取られてはやてが転倒してしまう。ヴィータが駆け寄ろうとするが

 

「動くな!動かないでくれ、儀式が止まってしまう」

 

その言葉に踏み出しかけた足を止めた

リインフォースはゆっくりとはやての前まで移動する

 

「破壊なんかせんでええ!私がちゃんと抑える!」

「良いのです、我が主」

「なにがいいんや!なんもいいことなんてあらへん!これからやのに。これからいっぱい楽しいことがあるはずやのに…こんなん…」

「ずいぶん長い時を生きてしましたが、最後に私きれいな名前と幸せな時間をいただくことができました。心残りなんてありません」

「心残りなんて…そんな」

「ですから、私は笑っていけます」

「あかん!暴走なんてさせへんって約束したやんか!」

「その約束はもう、はたしていもらいました」

「主を守るのが魔道書の務め、貴方を守る最善の方法を取らせてください」

「そんなん…そんなん…」

 

はやての瞳にどんどんと涙があふれてくる

 

「私はここまで思われて幸福な魔道書です。そんな私の我儘を一つだけ聞いてもらえないでしょうか?」

「一つだなんて言わんでいい!何度だっていくらだってきいたる!だから!」

「駄々っ子はご友人に嫌われてしまいます」

 

リインフォースは困ったように笑った。その顔を見てはやては言葉が続かなくなってしまった

 

「私はたぶん小さく無力な存在に代わってしまうでしょう。だから、私の名前はその小さな存在ではなく、いつかあなたの前に現れるであろうあなたを支える存在に着けてください。祝福の風リインフォース。あなたからもらったこの素晴らしい名前を」

「リインフォース…」

「はい、我が主」

 

リインフォースは微笑んで魔法陣の中心へと移動した

 

「主はやて、守護騎士たち。それから小さな騎士たち。ありがとう」

 

リインフォースの体が白く光っていく。その時

 

「悪いがこのまま逝かせてやるわけにはいかないんだよ」

 

リンフォースの体を刀が貫いていた。誰もがその光景を信じられないとみていたただ一人を除いては

 

「何を…何をやっているんだ!悠斗!!」

 

刀を刺した人物悠斗は不敵に笑った

 

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