魔法少女リリカルなのは~転生する者~   作:かおうどう

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最終決戦

「あれって…」

「ジュエルシード?」

 

空にはまばゆい光を放つジュエルシードがあった

 

「どうして!?あれは本局にあるはずなのに!?」

 

数か月前。なのはとフェイトが出会うきっかけであり、さまざまな出会いと別れを生んだロストロギア。それが今なのはたちの前にあった

 

「ゲートガヒラクダト?」

 

イグナイターもこの現状に驚き、空を見上げている。そんな周りを気にせず時空の裂け目が広がりそこから二つの光が降り注いだ

 

「ナニモノダ?」

 

光の中現れた銀髪の青年と青い髪の青年だった。銀髪の青年は片手に西洋の剣をもち青髪の青年は白銀の双銃を構えていた

 

「誰かなんてことはどうでもいい。僕たちはお前を倒す者。それだけで十分だろ?」

「ナルホドナルホド。キサマラモヤツトオナジトイウコトカ」

 

二人を面白そうに見て笑うイグナイター

悠斗はその二人を見て、驚き目を見張る

 

「隆、和人。どうしてお前たちが」

「悠斗さん。今はそんなことはどうでもいいことです。今必要なのは」

「あいつを倒すことだぜ。師匠!」

「……ああ、そうだな!」

 

昔と変わらない。自分の知っている二人に悠斗は頬を緩ませ刀を構える

 

「訓練、怠ってないよな?」

「当たり前です」

「もちろんだぜ!」

「ふっ……なら遅れるなよ!」

「ああ(はい)!!」

 

悠斗たちはイグナイターに向かって駆け出した

 

「ブレイクインパルス!」

「九頭龍陣!」

 

空から降り注ぐ銃弾の嵐とイグナイターを囲うように地面から襲い掛かる九頭の龍

 

「コザカシイ!!」

 

イグナイターは力任せに腕に魔力を溜め振りぬく

 

「隆!」

「わかってら!」

 

隆は和人が声を掛けるほぼ同時に駆け出し、空に跳躍する

 

「裂空尖衝!」

「吹き抜ける風、我らが敵に束縛の鎖となれ!ウィンドディレイド!」

 

和人の魔法がイグナイターを一瞬だが縛り上げて隆の上空からのかまいたちがイグナイターに突き刺さる

 

「コノテイド!」

 

しかし、イグナイターには全く効くものかと余裕の表情でいた

 

「疾風の宴!」

「魔を滅する刃とかせ!」

「「ソニックブレイブ!!」」

 

二人の合成魔法が竜巻となってイグナイターを襲う

 

「おまけで貰っとけ!きたれ獄炎!焼き尽くすは生きとし生けるものなり!インフェルノ!!」

 

イグナイターに襲う竜巻に悠斗が放った炎の渦が加わり更なる勢いを生む

 

「すごい…」

「何たる威力だ…」

 

和人たちが使った合成魔法。さらには悠斗が使う魔法になのはたちは驚きの声をあげる

 

「ヨイ…ヨイゾ!!マダワレヲタノシマセテクレルノカァアアアアア!!!!」

「あれでもだめなの!?」

 

これほどまでの威力はなのはたちが使ったトリプルブレイカーとそうは変わらない。でも、イグナイターはまるで気にした様子もなく、むしろ嬉しそうに笑っている

 

「悠斗さん。僕らはこちらの世界に来るときある方から力をもらいました」

「力?」

「はい」

 

和人は手に魔力を込める。そこには魔法陣が刻まれていた。その魔法陣を見て悠斗は驚いたが嬉しそうに笑った

 

「和人!」

「はい!」

「「審判の時は来た!裁きの十字架を持ちて彼のものを断罪せよ!」」

 

和人たちが手に入れたのは悠斗が使ったルーン魔法だった。

和人と悠斗の魔法陣がまじりあい重なり、巨大な魔法陣が形成されていく

 

「「邪を滅し。聖を刻む!具現せしは永久の力!エクセキューション!!」」

 

イグナイターの上空と地面に魔法陣が展開され魔法陣の中心に光が集まりだす

 

「コレハ…ルーン!?」

 

やっと魔法の正体に気づいたイグナイターは焦りの声をあげる。先ほど悠斗のルーン魔法は確かにイグナイターに届いた。今度は和人と一緒になって放つのだ。その威力は先ほどよりも高いはず。ならばイグナイターは自身が無傷で済むとは思えなかったのだ

 

「逃がすかよ!チェーンルップ!」

「クッ!コゾウガァアアアア!!」

 

隆のルーン魔法がイグナイターを縛り上げ、イグナイターは忌々しそうに隆を睨みつける

 

「これで終わりだ、イグナイター!!」

「グォオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

光がより一層輝きイグナイターを包み込み爆発した

 

「マダ、マダオワレンノダ!!」

「あれでもだめなの!?」

「いや、すでに奴も満身創痍だろう」

 

煙から姿を現したイグナイターは片腕を失い、翼がかけ、首が変な方向に曲がっていた

 

「くっ!」

「もういい」

 

もう一度攻撃しようと銃を構える和人を悠斗は片手で制した

悠斗はゆっくりとイグナイターに近づいていく

 

「マダ……マダ!」

「師匠!」

 

イグナイターが放つ魔法弾が悠斗の顔をかすり隆が焦って声を掛けるが悠斗は気にせずイグナイターに近づいていく

 

「これは俺のエゴから起きたことだ…」

 

悠斗はゆっくりと刀を構え近づく

 

「俺の思いがお前を生んだ…」

「ワタシハ…スベテヲ…」

「お前は何も悪くはない。ただ世界を正そうとしただけなんだよな…」

「悠斗危ない!」

 

イグナイターが振り下ろした腕が悠斗の肩を貫く。それでも悠斗は歩みを止めない

 

「でも、俺は助けることをやめたくはなかった…」

「コワシ…ハカイシ…スベテ…」

「俺とお前は光と影だ。決して交わることのない存在……だから…」

 

悠斗はゆっくりと刀を振り上げる

 

「もう、終わりにしよう。俺と…お前の戦いを!」

「ワタシハ……ワタシハァアアアアアアアアアアアア!!!」

「輪廻天翔!!」

 

悠斗とイグナイターはすれ違い、倒れたのはイグナイターだった

 

「ワタシハ…ハカイシナケレバ、ナラナイ………コノセカイノタメニ…ワタシ、ハ」

 

イグナイターの体がどんどん薄れて崩れていく

悠斗はイグナイターに近づき、その手を握る

 

「もう眠れ。今度は俺が世界を守る」

「フッ……スベテハキサマノセイダトイウノニ…」

「ああ、だから俺は世界を破壊した代償として、この命すべてをかけて世界を守ると誓う」

「………ヤッテミロ!ジゴクノハテデマッテイルゾ!!」

 

そう言い残してイグナイターは消えた

悠斗は消え去ったイグナイターのかけらを握りしめて空を見上げた

 

「……また会おう」

 

悠斗は後ろで待つ仲間のもとへと歩き出した

 

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