神喰らう無色の反逆者   作:COLD

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無印編
救助


西暦2071年

 

荒廃した廃墟の街『贖罪の街』にて3人の男女が廃墟の岩壁の陰に身を潜めていた。

 

彼等の視線の先には小型の恐竜を彷彿させるアラガミ『オウガテイル』が集まって同族のオウガテイルを喰い荒らしていた。

 

「本命はまだ来てないから今のうちに役割を確認するぞ。俺が敵を引きつける。サクヤは俺の援護。ソーマは遊撃だ。まぁいつも通りだな。」

 

チェンソーのような武器を携える男『雨宮リンドウ』が指示を出す。彼はフェンリル極東支部所属の神機使い即ちゴッドイーターで第1部隊のリーダーを務める。

 

「了解。後ろは任せて。」

 

リンドウの指示に返事を返すのは緑を基調とした少し露出の多い衣服を纏った女性『橘サクヤ』。彼女もフェンリル極東支部所属のゴッドイーターでその手には彼女と同じくらいの大きさの銃を持っている。

 

「ソーマ。お前は何か聞きたいことはあるか?」

 

リンドウが『ソーマ』と呼ぶフードを被った褐色肌の青年に聞く。

 

青年の名は『ソーマ・シックザール』言わずもがなフェンリル極東支部のゴッドイーターである。彼はリンドウのチェンソーよりも大きな包丁のような大剣を担いでいる。

 

「ねぇよ。俺のすることはアラガミをぶっ殺す。それだけだ。」

 

「血気盛んなのはいいが無茶はするなよ。」

 

「分かっている。何度も同じことを言うな。」

 

「分かってないから何度も言うんだろ。っとおいでなすったか。」

 

再び廃墟の陰から覗き見る。そこにはオウガテイルの他に獅子を彷彿させるアラガミ『ヴァジュラ』がオウガテイルの群れを襲っていた。

 

「いいな。ヴァジュラの電撃には気をつけろ。そして死ぬな!!!」

 

リンドウの最後の言葉と同時に3人は廃墟の陰から姿を現す。

 

ゴッドイーターとアラガミの戦いの火蓋が切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分の死闘の末、今回の戦いはゴッドイーターの方に軍配が上がった。

 

死闘を演じたアラガミ『ヴァジュラ』は動くことなく地に横たわる。そのアラガミに対し、リンドウの持つチェンソーが"異形"の形と化して先程のオウガテイルが同族のオウガテイルを喰い荒らしていたようにヴァジュラを喰い荒らす。

 

これがゴッドイーターがゴッドイーターたる所以である。

 

彼等ゴッドイーターが持つ武器は『神機』と呼ばれる物であり、その正体は"人工的に造り出されたアラガミ"である。

 

ゴッドイーターには『偏食因子』と言うものが体内に投与されており、神機はその偏食因子に適合したものしか扱えない。

 

もし適合外の神機を手にすれば神機もアラガミ故アラガミを構成する『オラクル細胞』によりみすみす捕食される。

 

しかし適合した神機でも定期的に偏食因子投与しなければその神機の所有者でも捕食される。

 

 

「任務もこれで終わりね。」

 

「ああ、お疲れさん。サクヤ。アナグラに戻ったら配給ビールもらうぞ。」

 

「また?仕方ないわね。それにしても人手が欲しいわね。」

 

「そう言うなって。神機使いは適合試験に合格しないとなれない狭き門だ。それになったらなったでアラガミとドンパチする日々だ。なりたい奴もいるかもしれないがならないに越したことはない職業だろ?」

 

「確かにそうだけど…ってソーマ?」

 

「どうかしたか?ソーマ。」

 

リンドウとサクヤの会話の途中、ソーマは辺りを見渡していた。

 

「どうしたの?」

 

「いや、何かに見られてる感じがしたんだが気のせいか。」

 

「大方遠くからアラガミが見てるんじゃないのか?」

 

「…かもな。」

 

リンドウの返答に賛同したソーマ。その時だった。

 

「っ…地震!!!?」

 

突如として辺り一帯が大きく揺れた。その影響で廃墟は崩れる。

 

「一応確認するが皆無事か?」

 

「ええ。無事よ。」

 

「見ての通りだ。」

 

「よし。しかし極東は地震が多い地域だがここ数年は地震が起きたことはないのにな。」

 

「そうね。ってあら?」

 

「どうしたサクヤ。」

 

「あそこだけ地面が陥没してるわ。」

 

サクヤが指差す先、

 

そこには確かに一ヶ所だけ大きな穴が空いていた。

 

「大昔の貝塚か?それにしては浅いな。」

 

「貝塚?」

 

「大昔のゴミ捨て場みたいなものよ。」

 

貝塚を知らないソーマにサクヤが説明してるとリンドウはその穴に飛び降りた。

 

「少し中の様子を見てくる。すぐ戻るからそこで待っといてくれ。」

 

「分かったわ。」

 

サクヤの返事を聞いたリンドウは穴内部の奥へと足を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地下坑道か?アラガミが出る前はここも都市として機能してたから地下に道があっても不思議じゃないが…」

 

地下通路を進むリンドウ。通路は明らかに人為的に手を加えられていた。

 

「大方、水道工事とかの名残か。」

 

ある程度探索を終えて、来た道を戻ろうとした時だった。

 

通路の奥からこちらに向かってくる足音のようなものが聞こえる。

 

「おーい!!!誰かいるのか?」

 

リンドウが声を掛けるも返事はない。しかし足音は徐々にこちらに近づいていた。

 

アラガミから逃れた避難民がここにいてもおかしくない。一応警戒の意味も込めて神機を構えるリンドウ。

 

そして程なくして足音の主が現れた。

 

まず目に入った。否、印象に残ったのはその髪だった。

 

綺麗な灰銀の髪。夜の月明かりに照らされればさぞ綺麗だろうとリンドウは思った。

 

次に印象に残ったのは眼。空を彷彿させるような透き通った蒼の瞳。しかしその瞳には焦点があってなかった。

 

そしてその姿はソーマとは間逆の白い肌で歳もソーマと同年代くらいの青年だった。

 

「おい。アンタ避難民か?この先にも避難民入るのか?」

 

神機を下ろしてそう問いかけるリンドウ。しかし青年は答えない。否、答えられなかった。」

 

何故なら、

 

突如として、青年は気を失ったのか、足から崩れ落ちるように倒れかかったからだ。

 

「お…おい!!」

 

慌てて青年を支えるリンドウ。一応心肺の確認をしたが正常だった。

 

「なんなんだ。いったい…」

 

気を失った青年を見るリンドウ。だが起きる気配はない。

 

とにかく青年の身柄を保護したリンドウは来た道を戻る。

 

…リンドウはまだ知らない。

 

身柄を保護したこの青年が…

 

自身に大きな印象を与えることになることを…

 

 

 

 

 

 

 

 

 




初あとがきです。

現在ナレーション風に執筆してますがキャラ目線の方がいいですかね?

あと作者はリザレクションとレイジバーストをやってますので2以降も執筆できますがどこまで描くべきでしょう?

2だとかなり話違うしなぁ。
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