シオの外食という名のアラガミ討伐は海の近くにある『愚者の空母』にて行われた。
ライ、コウタ、ソーマの第1部隊のメンバーにシオも加わった今回の討伐は特にシオの活躍が目立った。
神機紛いのものを手に持ち方を替えて時に斬撃、時に射撃と近距離と遠距離の戦い方にはライ達も目を見張った。
これもサカキが言っていた知性を持って喰うか喰われるかの世界を生き抜いてきたシオは誰に教わる事もなく自然に身についた技術なのかもしれない。
それに人に近い進化を遂げているといっても腐ってもアラガミであるためしの身体能力も高く、まるでロデオでもするかのようにオウガテイルの背中に飛び乗った時は流石にライ達は唖然となった。
ともあれ、シオの食料調達は達成された。
「いただきまーす」
空母に群れていたアラガミを一掃すると空腹になったのかシオはアラガミの亡骸を食べ始めた。
「思ったんだけどアラガミって美味いのかな?」
「さぁ?一緒に食べてみたら?」
「ヤダよ!!腹壊しそうだし」
コウタのふとした疑問にライはそう返す。
「でもゲテモノは美味と本に書いてあったけど…アラガミだったらクアドリガとボルグ・カムランは遠慮したいかな。ザイゴートも毒持ってそうだし、もし食べられるとしたらオウガテイルやシユウ、ヴァジュラ種なら食べてみたいかな。」
「……いや、冗談で言ったのになに真面目に答えてるんだよ。」
「最低限、火で炙って調味料で味付けすれば食べられそう。そういえばトンボも食べられるとか聞いたことがあったような…」
「…お前結構すげーな…」
アラガミを食べることを真面目に考えるライに少し引くコウタ。
そんな2人を他所にシオがソーマに話しかける声が聞こえた。
「そーまも一緒に食べよ?」
『シオ。俺たち人間はアラガミは食べないんだよ。」
シオの誘いをソーマのかわりにコウタが答える。
「えーでもそーまのアラガミは食べたがってるよー?それにおにーちゃんも。」
「え?」
「バレたか。」
「いや、お前は確かに食べたがってたけど。」
「ふざけるな!!テメェみたいな…バケモノと一緒にするんじゃねぇ!!」
シオの発言がソーマの触れてはならない一線に触れたのか激昂するソーマ。
「お…おい…」
「…いいから、俺には関わるな。」
そう言い帰投ポイントに戻るのか踵を返すソーマ。
そんなソーマに対しシオは語りかける。
「シオ…ずっとひとりだったよ。」
『だれもいなかった。いつもひとりだった。さびしかった。」
「だから…んーと…だから…うれしかった。」
「そーまをみつけてうれしかった。おにーちゃんをみつけてうれしかった。」
「だから…だから…んーと…えーと」
言葉足らずでも必死にソーマに何かを伝えようとするシオ。
しかしソーマはすべてを聞く前に歩き始めた。
「お…おい待てよソーマ!!」
コウタが呼び止めるもソーマは無視し歩を進める。
「どうしたんだよアイツ。」
「今はそっとしとこう。」
ソーマの過去を知っているライはそう言う。
「お前、なんか知ってんの?」
「まぁね。でもソーマの過去だから他人の僕が話していいのか。」
「聞かせてくれ。他人かもしれないけど、俺とソーマは同じ部隊の仲間だからな。」
「…わかった。」
そしてライは語り出す。ソーマの出自とマーナガルム計画を…
「そっか。よくわからないけど、要はアイツがゴットイーターと神機のオリジナルなんだな。」
「それで自分のせいでお母さんが死んだと思っていると。」
「おそらくね。でもソーマの存在がなければ人類はとっくに滅びてただろう。」
「そうだな。ったく。」
まるで悪態をつくかのようにコウタは既に見えないソーマの背中に向けて呟く。
『そんな重いもん1人で背負ってカッコつけてんじゃねーよ。」
当然この悪態はソーマに届くことはない。
アナグラに戻ってきたライは報告をコウタに任せ、シオを連れてサカキの研究室を訪れていた。
「盗まれた?」
「ああ、しかもバックアップも消されている。」
「でも、僕の『健康検査』の結果を盗んだとして意味なんてあるんですか?」
そこでサカキから聞かされたのは先日サカキ主導のもとの健康検査受けたライの診断結果が何者かに盗まれたということだった。
この健康検査はシオがライを兄呼ばわりする理由はもしかしたらライの体内にあるんじゃないかと疑ったサカキがライに提案してライが承諾したことで行われた。
しかしサカキ主導だとなにされるかわからないともっぱらの噂で他の神機使いからは敬遠されている。
「新型のデータは今でも希少だからね。それに君はその中でも特殊といってもいい。それを盗まれたんだ。君の周りで不穏な動きがあるかもしれない。十分に気をつけてくれ。」
「わかりました。しかしこれで分からずじまいですね。」
「そうだね。もう一度行う事もできるけど、データを盗む輩がフェンリル内にいる以上、迂闊なことができない。やはりフェンリルの機材を使ったのが悪かったか。就任当初にヨハンにもっとわがままを言うべきだったよ。」
『博士のわがままを聞き続けると支部長の胃に穴が空きそうですね。」
なんとなくだがサカキのわがままを聞くヨハネスに同情するライだった。
アラガミを食べられるならグボロ・グボロとかコンゴウとか美味しそうに思う。あとハンニバル。
さすがにクアドリガ種は無理、ボルグ・カムランはどうだろう?
ヴィーナスのゼリーは実際柔らかいのかな?ジェル状だし。
もしアラガミが食べられたら完全モンハン化するか?
とまぁアラガミを食す話ここまでにして。
終末捕食についての疑問。
終末捕食による生命の再分配は特異点の情報によって執り行われるでしょうか?
ノヴァ(シオ)が月に行ったことで月が緑化しましたがこれはシオが持っていた情報を元に行われたのでしょうか?それともシオの願望?
前に終末捕食とラグナレクの接続は似てるなぁと思ったけどラグナレクは肉体を失くす(滅ぼす)だけだから生命の再分配はされないから違うことに気づきました。
ラグナレクの接続と類似してるのは以前話したfateの第3魔法『魂の物質化』ですね。
シャルルとマリアンヌはラグナレクの接続で結局神(集合無意識)を殺して何をしたかったのでしょうか?
嘘のない世界=死者とも一体化する世界とか言ってたからその時点で肉体は滅ぶだろうし人類は滅亡するよね?
ある意味はルルーシュがよく言う「世界をぶっ壊す」ですね。さすが親子。やり方は違えど思想は一緒だ。