神喰らう無色の反逆者   作:COLD

43 / 97
想定外

何度屠っても次々と襲いかかってくるアラガミの群勢。

 

現にアラガミの残骸が無数に転がっていた。

 

「数が多すぎる!!」

 

アリサも苛立ちが隠せないのか悪態をつく。

 

アラガミが襲ってきてから20分が経とうとしていた。

 

ライとアリサもまだ戦える体力はあるようだが確かに消耗していた。

 

2人に対しアラガミは今も10を超えている。いかにライとアリサが優秀なゴットイーターであっても多勢に無勢にはかわりない。

 

しかしその多勢で押し寄せるアラガミに対し20分も保っているライとアリサ。

 

体力は削られているのは確かだがそれでも押し負けない2人も異常な存在ともいえる。

 

「これで30匹目かな?」

 

神機をコンゴウに振り下ろし絶命させるライ。まだ話せるくらいの体力は残っているようでまだまだ余裕があるようだ。

 

「あと10体!!」

 

「もうそれだけ?物足りないなぁ。」

 

「物足りないって…やっぱりリーダーはおかしいです!!」

 

「…酷いな。少し傷ついた。」

 

物足りないというライにアリサがそう突っ込むアリサ。

 

しかしながらライはヨハネスからの特務で禁忌種といった凶悪なアラガミと幾度となく戦っている。そのような危険なアラガミを何度も相手にしてれば今の状況に物足りなさを感じるのは無理はない。

 

寧ろこの事態に驚きを隠せないのは襲ってきたアラガミの方だろう。

 

たった2人に沢山の同胞を返り討ちにされた状況。捕食本能しか持たないアラガミだがその本能がライとアリサに対し恐怖を覚えていた。

 

「なにを逃げようとしてる?ここで逃げても変わらないだろ?僕達に狩られるか主に喰われるかの違いしかない。さぁ選べ。どちらで死ぬ?」

 

また一体アラガミを屠り、アラガミに神機を刺すライ。そして上記の言葉を逃げ腰になってるアラガミに言い放つ。

 

勿論アラガミがその言葉を理解してるかは謎だが。

 

「まぁ逃がす気は毛頭ないけどね。」

 

そう呟き、逃げ腰になってるアラガミの群れに飛び込むライ。そして簡単に残りのアラガミを駆逐していく。

 

襲撃から25分。アラガミによる包囲網は完全に破壊された。

 

「これで一息つけるね。大丈夫?アリ………サ?」

 

包囲していたアラガミの殲滅を確認したライがそう言うが同時に背部からドスッと何かが刺しこむような抉りこむような感覚に陥った。

 

なんとか視線を下にすると見覚えのある“赤い帽子”。アリサがいつも被っている帽子だった。そしてライが自分を刺した相手がアリサだと自覚した瞬間だった。

 

「隙が…あったら…ブチ殺せ…」

 

「なに…を…」

 

うわ言のように呟く声に返そうとするがそうすると体内から嘔吐感が込み上がり寸分もしないうちにライは口から血を吐き出した。

 

「……え?」

 

そこで正気を取り戻したのかアリサは今の状況を認識する。

 

「……え…な…なん…で…私…確かに……アラガミを…」

 

自身が神機でアラガミではなくリーダーであるライを刺している状況に混乱するアリサ。

 

「り…リーダー?…い…イヤ…イヤアアアアアアアアアアアァァァァ!!!!?」

 

自身がやってしまった最悪な行動に悲鳴を上げるアリサ。

 

しかし最悪な事態は連鎖的に起きるもので今回も起きてしまった。

 

「ここで…本命…か…」

 

廃墟ビルが並び立つ道の奥から”王を彷彿させるような顔を持つヴァジュラ“『ディアウス・ピター』がその姿を見せた。

 

まるでこの状況を見ていたかのような登場は明らかでピターの口元は笑みを見せるようにつり上がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、サクヤ達の方もアラガミ包囲網を脱しつつあった。

 

「なに?今の悲鳴?」

 

「リーダー達の方でなにかあったみたいね…」

 

アリサの悲鳴が聞こえライ達の方でなにかが起きたと判断するサクヤ。

 

「悪いけど、あとは任せるわ。向こうの様子も気になるし。」

 

「通信で確認できないのか?」

 

「通信は完全に切ってるみたい。」

 

通信機に応答もなくなんの音もしないことを確認し電源を切っていると判断したサクヤ。これでは誰かがライ達の方に向かって2人の無事を確認するしかない。

 

「通信機はソーマに預けるわ。じゃあ頼んだわよ。」

 

そう言い戦線を離脱するサクヤ。しかし離脱を阻止しようとアラガミが行く手を阻む。

 

「邪魔するな!!!」

 

だがそのアラガミをコウタが撃ち落とした。

 

「サクヤさん!!今だ!!」

 

「ありがとう」

 

コウタの援護もあり、サクヤは無事に戦線を離脱した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なにが起きたのかアリサには分からなかった。

 

ライをおかしいと言った後のほんの数瞬。1分も満たない時間だけ意識が朦朧としていたアリサ。

 

その意識がハッキリした時にはライの身体を神機で貫いていた。

 

自分が何故、おそらく1番信頼しているゴットイーターであろうライを背後から刺したのか。

 

ただ朦朧する意識の中で脳裏に響いた“2つの声”があったのはなんとなくだがアリサは覚えていた。

 

1つはまるでアリサ自身にに言い聞かせるような口調で…

 

“リーダーは危険なアラガミだよ。だから誰よりも強いアリサが殺さないとね?”

 

そしてもうひとつは…

 

“隙があったらブチ殺せ”

 

前リーダーのリンドウの口癖だった。

 

朦朧する意識でありながら身体は脳裏の声に従っていたのだ。

 

その結果…

 

「あ…あ…」

 

意識を取り戻したアリサは膝から崩れ落ち放心状態になっていた。

 

対してライは…

 

「………この!!!」

 

止め処なく出る出血を気にする余裕もなく、衣服を紅く染めながらピターに1人立ち向かっていた。

 

しかし流血の影響か動きが遅く、攻撃がピターを捉えることはなかった。

 

ピターはというとそんなライをすぐに倒そうとはせず、攻撃も単調でまるで遊んでいるようだった。

 

おそらく遊びに飽きたら喰い殺すつもりだろう。

 

しかし突如として、辺り一帯が発光した。

 

ピターはしばらくの間、閃光により目をやられた。

 

閃光が消え、視界が戻る頃には…

 

ライとアリサの姿はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




自分で描いてるけど本作主人公のライ君が不遇過ぎる。

別にハッピーエンドが嫌いというわけではないのですが作者の心が汚れているのかハッピーエンドが想像できず書けないのです。

とまぁ作者の愚痴はともかく。

ゴットイーター3に出てくるアラガミがバーストが使えるようになった件について。

固有種と堕天種がゴットイーターでいう第1世代としたら

感応種は第2世代もしくはブラット(第3世代)なのでしょうか?

それになんかゴットイーターもシンクロ攻撃みたいなのができるようになってるし。

今後もゴットイーターが続くならこれからはどんな変化が起きるのでしょう?

というかアラガミ全滅させるまでなら永遠終わらないような…寧ろ人類滅びてバットエンド?もしくはゴットイーターだけ生き残りエンドとか?



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。